※本小説はニコニコ動画のMADのノベライズ化です。
動画を見ていること前提で話が進むので、先に動画を見ることをオススメします。
URL:http://sp.nicovideo.jp/watch/sm32613951
デスマーチから始まる異世界オルガ0
カズマの世界から次の異世界へと転移してきた俺は
赤茶色の岩肌がむき出しになっていて、大小の岩や絶壁に囲まれた
大きな高台の
……あいつがこの世界の転生者か……。
俺はこの世界に来る前にアクアから言われた言葉を思い出した。
《次の異世界にもカズマと同じようなのが転生される予定らしいのよ!それでアンタにはその転生者と行動を共にしてほしいってこと!》
俺は西側の高台にいるその転生者に自己紹介をした。
「俺は……鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ!」
一番近くにある崖の影から、砂煙を上げて何かが近づいてくる。あれは……リザードマンだ。
「なんだよ……。なんてこたぁねぇじゃねぇか」
リザードマンは冬夜の世界で戦ったこともある。
ミカさえいればあんな奴ら、なんてこたぁねぇ。
「●●●●●●●!●●●●●●●●●●!●●●●●●●●!」
リザードマンたちが知らない言葉で何かを叫んでいる。……何言ってんだ?
その後、リザードマンたちは手にしていた大弓をこちらに向けて構え、力強く弦を引き絞る。
そして、リザードマンたちの放った矢は俺と西側にいる転生者に向けて、弧を描いて飛んだ。
西側にいる転生者は怯えてこう叫ぶ。
「ヤバイ!!このままじゃ死ぬぞ!」
「死なねぇ!!」
俺は怯える転生者に渇を入れるため、そう叫んだ。
「死んでたまるか!このままじゃ……こんなところじゃ……終われねぇっ!!」
俺はリザードマンの群れに向かって走り出す。
走りながら、俺は召喚魔法を使った。
「【ミカァ!】」
…………しかし、なにもおこらない。
「【ミカァ!】、【ミカァ!】」
…………やはり、なにもおこらない。
「何やってんだ、ミカァァァ!!」
この世界には召喚魔法はないのか!?
勘弁してくれよ……。
近くにいたリザードマンが俺に向けて弓を引く。
だから、勘弁してくれよ……。
リザードマンの放つ矢が真っ直ぐ俺に向けて飛んできた。
俺は自暴自棄になって、召喚魔法の詠唱を何度も続けるが……。
「【ミカァ!】【ミカァ!】【ミカァ!】」
その時、希望の花が咲いた。
「【俺は止まらねぇからよ、お前らが止まらねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!……だからよ、止まるんじゃねぇぞ……】」
>【止まるんじゃねぇぞ……】スキルを得ました。
>【止まるんじゃねぇぞ……】スキルを使用しました。
蘇生魔法を使ったら、なにやらメッセージが出てきた。
どういうことだ?このスキルはカズマの世界では、最初から覚えていたんだが……。
「管制制御システム、スラスター全開」
俺が意識を取り戻すと、ミカのバルバトスルプスが無数の流星と共に空から舞い降りた。……遅いじゃねぇか、ミカァ!
ミカがリザードマンを駆逐していく。
それと同時に、>レベルが上がった。というメッセージが無数に流れていく。途中に >竜神アコンカグラを倒した。というメッセージも出て、その次に >称号『神殺し(竜神)』を得た。というのも出た。
……また、神を殺したのか……。次の神殺しの呪いは何だ?
そして、ミカが敵を全滅させた後、俺のレベルは500になっていた。……ついでに言うとミカのレベルは3474だった。
>称号『鉄華団の悪魔』を得ました。
異世界オルガのミリオン達成を記念して、デスマオルガを早めに投稿しました。
しかし、これは1話ではなく、0話ですのであしからず……。
次回からノベライズ版デスマオルガ本編が始まりますが、デスマオルガの1話を投稿する前にオリジナルの異世界オルガ4.5をデスマオルガの伏線回として投稿する予定です!
異世界オルガ4.5の内容はVS水晶の魔物になります。冬夜の例の迷言が生まれた回です(笑)
「まるで将棋だな」