暴力系ヒドインを俺なりにエロ可愛くしてみた
暴力は無し、ちょいエロあり、 一夏と箒を主にしたネタ話

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箒さんのスペックを活用してみたつもり


箒さんのヒロイン力を高めてみた

篠ノ乃箒は苦悩していた。

 

重要人物保護プログラムだとかなんとかいうもののせいで、一般人より早くにこのIS学園学生寮に入寮し、それから二週間近くこの1025室を一人部屋として使ってきた。そこに、漸く同居人が出来るというのだ。

それだけなら問題はない。彼女とて年頃の少女、整理整頓程度苦もないことであるし、心構えもしていた。

 

しかし、此度の同居人は訳が違う。何せ、異性にして想い人なのだ。

 

織斑一夏。

 

世界初にして唯一の男性IS適合者。公表されて以来、恐らく世界で最も有名なティーンエイジャーと言えるだろう彼が、篠ノ乃箒の片思いの相手だ。

その織斑一夏を一言で表すなら、鈍感イケメン。

テレビに出てアイドルでもやれば十二分な収入が得られそうな端整な容姿、案外何でもこなせてしまう多才な能力、直情径行なきらいはあるが善い人間性を備えた、なんだこのパーフェクトと言いたくなるような男。

ただし、極度の鈍感。

告白に気づかない。あからさまな照れ隠しを真に受ける。手作りバレンタインチョコに遥かに上回るレベルのお菓子を返して女子のプライドを叩きおった挙げ句バレンタインチョコの意味を親愛と勘違いする。等々、女泣かせの酷い男だ。

 

そんな彼に、女は誘蛾灯に群がる虫のごとくフラフラ釣られてしまう。その大半は容姿に釣られて、だが彼女は違った。

 

幼少、箒はいじめ――というか、ガキ大将にちょっかいをかけられていた。篠ノ乃の家は古流の剣術を継いでいた神社で、立派な剣道場があったのだ。敬愛していた父の薦めもあり、箒は竹刀を握ることになった。小学生で剣道をする女子は当時少なかったのもあり、箒は見事にクラスで浮いた。

それから始まったちょっかい。悪質でこそないものの、軽いいじめじみたことをしていたガキ大将たちは、ある日乱入してきた男子と大喧嘩した。

それが織斑一夏だった。

いじめが気に食わない、それだけの理由で今時珍しい大喧嘩を繰り広げ、気付いたら箒そっちのけでそのガキ大将たちと仲良くなっていた、訳の解らない男子。そいつに箒は興味を持ち、同じく剣道をしていたことを遅蒔きながら知り、仲良くなり、姉関係で迷惑を掛け、気付いたら好きになっていた。

 

故に、彼と先のプログラムによって別れさせられた彼女は思った。一目惚れとか浮わついたものではない。もっと、心の奥深くからこの感情は涌き出ているのだ、と。

 

当時の箒さんは実は厨2病を少し患っていたのだった。

 

今でこそ治まってはいるが、それでも彼への思慕は強い。その彼と同室。通達を行った一夏の姉である織斑千冬に聞かされた時は、内心狂喜乱舞した。

 

――これは実の姉直々のチャンスメイク!?

 

そんなわけはないが、彼女は考えた。彼を落とす方法を。

しかして、重ねて言うが織斑一夏は鈍感である。普通の告白では簡単にスルーされてしまう。

だから箒は悩んでいた。一夏を落とすためには、どうすれば、と。

幸い一夏がこの部屋に来るまでには時間が掛かる。箒は終鈴から真っ直ぐ自室に向かったが、一夏は今日が初めての学校だ。IS学園は広いし、少し複雑なので後三十分は来ないはず。

 

そこで思い至る。自らには、頼れる――頼れ、る――頼れる?姉がいることを。

何せその姉、有能で天才なのだが、同時に天災でもある。多少ではすまないとんでもびっくりなアクシデントに巻き込まれたのは、両の手足の指では遥かに足らない。

それを補ってあまりある程に有能なので、葛藤は数瞬にも満たなかった。

 

懐から携帯電話を取り出す。二三操作して、五秒も待たずに明るい声がスピーカーから聞こえた。

 

『やぁやぁ箒ちゃん!5日と10時間3分32秒ぶりだね!何のようかな?無くても束さんは宇宙にぶっ飛ぶくらいハッピーだけどねっ!』

「久しぶり、姉さん。今日は、恋愛相談をしたくて」

『ヒャッホイキタコレおっけー解った全力で乗るよー!』

 

常人なら思わず引くテンション。しかしそれが彼女、篠ノ乃束の平常運転。

 

箒は現状を説明する。一夏と同室、来るまで時間は三十分ない、恐らく同室とは知らない。これだけのことを伝えた時点で、束は声を上げた。

 

『恐らくいっくんは多少の事じゃあ反応しないね。裸でおっぱい触らせてあげるくらいしたら獣になるかもだけど、それでも「かも」でしかない』

「やはり安易なラッキースケベでは無理ですか…やりませんけど」

『いや、ラッキースケベは取り入れよう!いっくんも役得は要るよね!巨乳好きっぽいし』

「それは本当ですか!?」

『マジマジ。この前束さんの下着姿には赤面耳まで真っ赤っかになっちゃってたしねー』

「なるほど。ならばこの重いだけの駄肉も捨てたものではありませんね。後、その時の話詳しく聞かせて貰いますね」

『あっやべ』

「返事は?」

『ウィッス…』

 

言って、その15という年齢で並ぶものは少ない豊満な胸を張る。そんじょそこらのグラビアアイドルが涙目になるスタイルだ。実際、IS学園においても上位のサイズである。上には上(クラス副担任、学園最胸)がいるが。

 

『と、とにかく身近な女性がちーちゃんだったせいか、いっくんは姉属性・おっぱいがタイプと見た!それを生かさぬ手はあるだろうかいやないっ!』

「ふむ…流石に全裸は無理なので、タオル程度でも大丈夫でしょうか」

『最初はそのくらいでいんじゃない?そんでかなり意味深な発言を繰り返しラッキーイベントをおっぱいで挟む!女性としての意識を植え付ける。これをとにかく優先するべきだね』

「助かります。流石は姉さん、ちょくちょくセクハラ挟むこととトラブルメーカーなこととコミュ症なことと奇人変人の類いであることと半ば人間やめてることを除けば完璧なだけありますね」

『わーい誉められちゃっ…褒められてない!?あとなんで最後のそれ知ってるの?』

「えっ」

『えっ』

 

……………。

 

『け、健闘を祈るよ!』

「あっ、ちょっと待っ…切れた」

 

 

 

 

織斑一夏は疲れはてていた。

 

周囲に女子しかいないという気苦労、どこかの時空と違い教科書の類こそあれど通常の学校より進度の速い授業、休み時間毎に突き刺さる大量の視線と囁き。

鈍感でこそあるが、それを除けばそこそこ普通の感性をした彼には、あまりにもきつい重圧であった。

救いといえば、見知った顔が二つあったことか。姉と、幼なじみ。しかし、それも良いことばかりではない。

 

姉はあくまで教師として、しかもかなり高圧的。自宅に居るときの、だらしないながらも優しい空気は微塵も…いや、ちょくちょく漏れ出ていたが抑えられていた。

自はともかく、他が誰もが認めるレベルのシスコーン一夏にとってみれば、それはかなりのダメージ。

 

その上、幼なじみたる篠ノ乃箒からは助けを求める視線を送っても無視されてしまった。かなりの期間離ればなれだったとはいえ、冷たい対応に自分が何かしてしまったのかと気になる。

 

沈んだ気分のまま、寮の宛がわれた部屋に入る。

 

着なれない制服のシャツの一番上を外し、靴を脱ぎながらため息。少しばかりおっさん臭いかな、と自分でも思いながら顔を上げて。

 

 

如何にも風呂上がりといった黒髪巨乳の幼なじみと目が合った。

 

 

沈黙。二人の動きは完全に停止し、思考も停止する。この事態を企んでいた箒すらも。

一夏はどこぞの時空とは違いきちんと女体に興味があるため、思考が停止しながらも目と本能だけはその楽園(バライソ)を焼き付けていた。

 

織斑一夏に取って篠ノ乃箒とは、まだ小学生の頃のイメージが強い。可愛くはあったが、女性らしい膨らみはない(あったらおかしいが)。こんなジャ○プスクエア辺りにあるような某エロコメマンガみたいな展開は考えもしなかった。

それが、目の前の半裸体によって零落白夜()された。

剣道を続けていたためか多少の骨太さはあるが、引き締まりながらも柔らかさを残し丸みを帯びた肢体は躍動的であり尚且つ色香を漂わせる。胴のラインは、よくひきしまったウエストから豊かなヒップに繋がり、芸術的でさえあった。

何より一夏はバストに目を奪われた。今度は自他共に認めるおっぱニスト、おっぱい星人たる一夏が認める。デカい。

あの小柄童顔眼鏡ドジっ娘爆乳副担任には流石に及ばないが、姉よりも大きなそれに釘付けにされた。濡れたバスタオルがぴっちりと張り付き、片手では収まらないだろう大きな胸のラインを浮き上がらせる。

 

扇情的過ぎる女体に我を失っていた彼を、消え入るような声が引き戻した。

 

「い、一夏…少し、出ていてくれないか…?」

 

顔を真っ赤にして、涙目で上目遣いにこちらを見る彼女の姿に、再度思考が停止する。

 

「い…一夏…?」

「おあぁ!?わ、悪いすぐ出ていくからごめんなさいすんませんありがとうございます!」

「あ、ああ…」

 

弾かれるように靴も履かず何を言ってるかすら理解せず、一夏は部屋の外へと転がり出た。

 

いつの間にか息は荒くなっていて、彼はそれを整えながらドアに凭れ、ずり落ちるように座り込んだ。

 

胸に去来する思いはひとつ、

 

 

ーーナイスおっぱい。

 

 

 

一方見事なまでに『女』を感じさせることに成功した篠ノ乃箒はというと。

 

「は…恥ずかしい…っ」

 

一夏が来るまでの箒は舞い上がっていた。正気ではなかったとすら言っていい。

今にして思えば、半裸を見せて女を意識させるとかただの痴女である。それにすら気づけないほど彼女のテンションはぶっ飛んでいたのだった。

 

と、素早く着替えた彼女の元に電話がかかる。

 

発信者、篠ノ乃束。

 

「…はい」

『どしたの箒ちゃん、《おっぱい誘惑☆エロエロ大作戦!~昔のあの娘があんな姿で~》は大成功じゃん!』

「…み、見てたの?」

『ばっちり録画済みさ♪』

「…う、うわぁぁぁ消してぇぇぇ!」

『しーっ!外にはまだいっくんが居るんだよ?』

 

十五年の人生でこれほど早く反応したことはあるまい、 そのくらい素早くドアの方を見遣る。幸い叫びには気付かれていないようだ。

 

安堵のため息の後、器用に小声で怒鳴る。

 

「け、消してください!私の、あんな、馬鹿な、破廉恥な、切腹、見せられな、」

『待った待った箒ちゃん。今はそんなこと気にしてる場合じゃないゾ~?』

「そんなことじゃないですっ」

『作戦は成功している』

 

何故か軍人っぽい言い方に、はっと息を呑む。残念ながら我に返ってはいない。寧ろあの舞い上がっていたテンションに戻っていた。

 

『そう、彼は今正に、箒隊員の半裸で心を揺さぶられている。何年も離れていた彼女が、女になっていた。その事実に、茫然自失している』

「心を…揺さぶられて」

『そうだ。ここがチャンスだ。畳み掛けろ。女を、磨いた女子力を、魅力を見せつけてやれ。ターゲットを、オトコにするのだ」

「で、ですが」

 

羞恥心が食い止めようとするも、続く言葉が頭を乱す。

 

『今しかない』

「!」

『箒ちゃんのおっぱい力で頭が吹き飛んだところに、じわりと浸透させるんだ。「可愛い」ってね』

「か、可愛い…?」

『言ってほしくないかい?いっくんに』

 

脳裏で、背景に星が瞬く空間で一夏が振り向き、キラリと歯を輝かせこちらに言う姿を幻視した。

 

ーー可愛いよ、箒

 

沸騰した箒は、目にぐるぐると混乱の状態異常を見せながら決意した。

 

「や、やります!やってみせます!」

『オゥケイ!ではーーGood luck.』

 

やたらイイ発音と共に、電話が切れた。

 

彼女の目には迷いはない。

今の箒は、戦に赴く武士だった。

 

 

 

「も、もういいぞ」

 

その声が聞こえて、慌てて立ち上がる。

意味もなく襟袖正し、ドアを開ける。

 

中にいた箒は、浴衣を纏っていた。大和撫子を地で行く容姿なだけあり、思わず見とれた。

 

「こちらのベッドは私が使っているから、そっちでいいか?」

「お、おう」

 

ベッドに座り、向き合う。気まずい沈黙が部屋を包んだ。

 

意を決して、一夏は勢いよく頭を下げた。

 

「悪い箒!その…見ちまって」

「私の方こそ…見苦しいものを見せた」

「いや全然めちゃくちゃキレイで!…ぁ」

 

目と目が合う。瞬間に好きだと気づいた訳ではないが、赤面した一夏は硬直する。

 

その様をまじまじと見ていた箒が、くすりと笑った。

 

「キレイ…か。ふふ、剣道ばかりしていた私も、捨てたものではない、かな?」

 

微笑む姿に、何度目か解らないくらい見とれる。静かな、嫌ではない沈黙。

この場は、完全に箒がリードしていた。

 

「一夏。まずは謝らせてくれ。教室で無視してすまなかった。久しぶりすぎて、どう接していいかわからなかったんだ」

「あ、ああ。いや、嫌われたんじゃないかって心配だったけど、そうならよかったよ。知り合いと疎遠なままとか、嫌だしな」

「知り合い…か。私は別に…」

「ん、どうした?」

「何でもない」

 

もやっとはするものの、話す気はなさそうな箒。諦めて切り替える。

 

「聞きたいんだけど、もしかしてルームメイトって」

「私だな。暫く前からここにいる」

「マジか…てっきり男子だから一人部屋かと」

「急だったから部屋の整理が追い付かなかったらしい。私も、数日前まで一人部屋の予定だったからな」

「そっか…でもよかった。知り合いがルームメイトなら、多少は気が楽だぜ」

 

その言葉に、箒が気づく。

 

「そうだ。それについてだが、暮らしの決まりを作ろう」

「ああ、風呂時間の取り決め…とか…」

 

脳裏にあの半裸が浮かんで…

直後に頭に手刀。現実に引き戻される。かなり痛い。

 

「お、思い出さないでくれ寧ろ忘れてくれ!いいな!?」

「わ、悪い!」

 

言われるとむしろ意識してしまうものなのだが、どうしようもない。互いに無かったことにして、細かな取り決めを作っていく。

 

出来上がった時には、食堂は閉まっている時間。肩を落とす一夏に、箒は聞いた。

 

「良ければ私が作ろうか?」

「え?いや、そもそも材料はあるのか?」

「ここの売店はスーパー染みているからな、買い置きしてある」

「だったら俺も手伝うよ、これでも家事は得意でさ」

「いいや、すまないがお前は荷ほどきでもしていてくれ。ここのキッチン、あまり広くないんだ」

「そうか…じゃあ、ありがとう、頼むよ」

「任された」

 

新婚みたいなやりとりに、片方はぎこちなくなり、片方は頬を緩めた。

 

 

 

純和食の夕飯を済ませ、旧交を暖めあい、消灯時間。

 

二人とも、床について灯りを落とす。

 

「…一夏」

「なんだ?寝ないのか?」

「その…不謹慎だが、ISを動かしてくれて、ありがとう」

「どういうことだ?」

 

暗闇の中、ぽつりぽつりと話していく。

 

重要人物保護プログラムのせいで、各地を転々としなくてはならないこと。

基本的に、一般の同じ人とは会えないこと。

一夏もそれにかわりなく、会えないだろうと思っていたこと。

そうしていたときに、ISを一夏が動かしたと報道があって。

この学園でなら、会えると知って喜んだこと。

 

「お前にしてみれば、ただの迷惑ごとだろう。だが、私はお前に会えるのが嬉しかったんだ」

「…俺も、会えて嬉しかったよ。まぁ、無視されたのは傷ついたけどな?」

「か、勘弁してくれ…」

 

静かな空間に、二人のくすくす笑いが響く。

 

「…なぁ、一夏」

「なんだ?」

「昔みたいに…一緒に寝てもいいか?」

 

眠気が吹き飛んだ。見えてはいないだろうが、滑稽に口をぱくぱく開閉する。

 

「…だめ、か?」

「い…いいい、いいぞ?」

「じゃあ…失礼して」

 

衣擦れの音。布団に、冷気が入り、気配が近づく。ぴとり、と背中に人の手が。

 

そっと背中に、膨らみとか暖かいものが諸々当たり、硬直する彼に最後の一言。

 

「ありがとう。おやすみ、一夏…」

 

織斑一夏の眠れない夜が始まる。

 

 

 

「…箒ちゃん、恐ろしい娘。最後殆ど、素でやってたね。お姉ちゃんはわかるよー」

「束さま。これがいわゆる、あざとい、というものでしょうか」

「あざとかわいい、だね」




???「はっ!?ボクのアイデンティティが取られた気がする!?」


私にはこれが限界でした。後半が駆け足になりましたが、佐藤を吐きすぎて窒息しそうでしたので諦めました
箒さんは、容姿設定口調中の人と好きなんですが、あのヒドイ暴力だけは「ない」と思う。それさえなければ最高の娘だと思うんだ。他のヒロイン含めて

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