専業主夫目指してるだけなんですけど。   作:Aりーす

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ハーメルンの食戟のソーマ作品をいろいろ漁ったけど、ほぼ1話で秋の選抜が終わったのはこの作品だけじゃなかろうか。他の作品の料理描写と料理知識をください!!!



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三日月満月新月日

 

 なんとなく思いついた月の名前をただ並べたかっただけ。最近知ったんだけど、月の名前も沢山あるんだなって知った。十五夜とか十六夜とかくらいは知ってたけどね。無知って事を日記でバラすスタイル、謎。

 

 今日は前の審査とかも終わったし、今日やるべき課題もしっかり合格をもらったので、しばらく自由時間をもらった。というか、あの学園長先生はどれだけ露出狂アピールをしたら気が済むんだ?

 

 枝津也さんに聞くと、おはだけとかって言うらしい。名前つける必要が果たしてあったのだろうか。そりゃ料理食って気づいたら裸、とかどこの世界線にも存在しない必殺技だろうけど。自分が社会的に必ず死ぬ必殺技。ターイホ。

 

 ついでに気になることは枝津也さんが女の人をずっと隣に置いてたって事かな。鏑木祥子さんって言うらしい。冗談で彼女?みたいに聞いてみたら、否定と肯定が同時に返ってきた。

 

 枝津也さんが否定の方だよ。鏑木さんは彼女に見えますか!?えへへっ!ってすごい喜んでた。枝津也さん、ほんの少し見なかっただけで女の子に好かれる人になってたとは思わなかった!なんだろ、兄貴分に彼女ができた感じ。

 

 こいつは纏わり付いてくるだけだ、鬱陶しい、とか言ってたけど。枝津也さんって嫌いな人は近づけないし、むしろ場合によっては近寄らない状況にさせる人だと思うんだけどな。

 

 つまり実際は嫌いではない=実は心の中では好きって言う方程式が出来上がる。こんな感じの話はテレビとかで見た。枝津也さんにもこれが適応されると思う。

 

 枝津也さん結構表情おかしかったし。なんて言うか、恥ずかしさとか困惑とか入り混じった顔。枝津也さんの彼女に鏑木さんがなったら、ならなくても好きな限りは応援したいなぁ。

 

 枝津也さんと鏑木さんが彼氏彼女か。枝津也さんが誰かと付き合うとかあまり想像できないんだよな。でもあんな風に話せるって事は鏑木さんもかなり料理が出来るんだろうなぁ。

 

 今の一年生だって上手い人はいる。だけど、2年と3年の2学年と圧倒的に違うのは経験と修羅場の数だ。特に料理が上手い人ほど、修羅場をくぐり抜けてきてるって事になる。

 

 俺も見習わないといけないんだと思う。俺はこの学園に来てから、大して何かやったわけでもないし。未だに食戟をした事もないからな。いつかやってみたい、とは思うんだけどね。ここら辺りは行事ラッシュらしい。

 

 俺も元々は秋の選抜に参加する予定だったし、スタジエールにも参加する予定だった。もしかしたら奇跡的に勝ってたら、の話だけど十傑メンバー全員と顔合わせができたのかもしれない。

 

 もみじ狩り、だったかな。現十傑と秋の選抜で上位に入ったメンバーが一度に集まるイベントがあったらしい。枝津也さん曰く、問題児が今年もいやがった、との事だ。

 

 多分、というか十中八九幸平くんだとは思う。枝津也さんとかは1番ソリが合わないタイプだと思う。逆にりんどー先輩はかなり気が合うとは思う。おなじ、感覚と経験タイプだし。

 

 ついでに話されたけど、枝津也さんは幸平くんを自分の派閥に勧誘したらしい。断ったらしいけど、その実力を試すために美作くんを使ったらしい。美作くんは枝津也さんに一目置かれる存在なんだな、って改めてすごい人物なんだと思った。

 

 幸平君との食戟でいろいろ思うことがあったらしく、今は人が変わったかのようになってるって言われたけど、俺が会った時からそこまで悪い人には見えなかったけどな。味見してくれたし。

 

 で、次の行事は文化祭との事だ。出店したりはできるらしいけど、基本的には十傑の人たちの店が繁盛するのが当たり前らしい。ランキングとかも独占するらしいけど。

 

 枝津也さんにはお前も店を出したらどうだ、と言われた。流石にそれはなさすぎるんじゃないかな。俺が恥を晒すだけだよね、一個も売れない未来もあり得るわけだし。

 

 だから枝津也さんには俺が出す意味あります?みたいに返しておいた。この言葉を聞いた後、可笑しそうに笑い出したのはよく分からなかった。流石は雪夜だな、とか言われた。果たしてそれは褒められたのだろうか?

 

 まぁ気にしても仕方ない。そろそろスタジエールも終わるらしい。新戸さんも割と吹っ切れたものはあったらしい。幸平君との交流ってのは、立ち直るって事に関しては最高な処方箋なのかもしれない。

 

 明日、スタジエールが終わった後には何人かに会う予定がある。スタジエールのことは個人的に気になるし、俺だけ実体験が出来てないってのは結構不利な気もするし。

 

 明日が楽しみだ。では、ぐっどなーいと

 

 

 

 

 ツンヤンクー月デレデレデレ日

 

 本にはこんな三つのタイプがあるって書いてあったから書いてみた。料理は素材を女の子だと思え、とか書いてた本だけど正直発売停止とかにしたほうがいいと思った。

 

 ちなみにツンデレ、ヤンデレ、クーデレらしい。素直にならない性格、相手を想うあまり我を強めてしまう性格、常に冷静沈着なクールな性格。

 

 でも女の子だと思ったらさ、食材をまな板の上に置いた時点で切ったり煮たりしないといけないわけじゃん、あまりに心苦しくなるよね。

 

 昨日も書いたけど、今日は何人かに話を聞いた。幸平くんは偶々都合が合わなくなったから、新戸さんと黒木場くんの2人に会った。先に会ったのは黒木場くん。黒木場くんはその時が初対面に近かったけど、薙切アリスさんから紹介を受けた。

 

 黒木場くんは料理する時とそれ以外のテンションが、正直二重人格なんじゃないか、と疑うくらい性格が変わる。今日はちょこっとだけ食戟風に料理をさせてもらったし。

 

 やっぱり誰かと一対一ってのは緊張した。りんどー先輩とかを除いて、なおかつ料理対決って黒木場くんが初めてだし。対決って言っても審査員はいなかったけど。

 

 審査する気は無いけど食べたい、と言ってきた薙切(ア)さんならいたけど。すごい子供っぽい感じだったけど、この人も料理の腕は凄いってのは知ってる。

 

 ホテルの時もすごい結果だったらしいし、相手が幸平くんじゃなかったらベスト4には入れたと思う。幸平くんは個人的には優勝して欲しい気持ちもあった、そうすれば優勝者と料理できたのに。

 

 葉山アキラ君が優勝だけど、その葉山君とは一切会えてないし。黒木場くんとかとはよく一緒にいるらしいのになぁ、俺の時間があまりにも合わなすぎるのかな。

 

 黒木場くんが気になる事を言ってきた。もし大会に出ていたら、優勝は確実だった。それはあまりにも買い被りな気がする。例えそうだったとしても、出れなかった自分にそんな資格はない、とは返したけど。

 

 出れなかった奴が何言ったって仕方ないからね。それに、出れたとしても優勝かどうかはそこまで興味は無いし。どうせなら沢山の人と料理して、技術とか知りたいとは思うけど。

 

 黒木場くんからは若干笑われた。どうやら取っつきにくいタイプだろうと思われてたらしい。まぁ確かにあまり表情とかは変えないけど、そんな感じに思われるよね、そりゃ。

 

 とりあえずその後は本戦の事とかスタジエールの事を聞いた。かなり参考になる事もあったし、結構いい時間になった。黒木場くんとも話せたし、連絡先も交換できたし。あ、薙切(ア)さんからも貰いました、イェイ。自分で書いたけど、文字にしたイェイとか気持ち悪すぎ。

 

 

 

 2人と別れた後は新戸さんに会いに行った。落ち込んでる風はそこまで感じなかった。むしろ、薙切さんに顔合わせができるような自分になりたい、とのことだ。

 

 それと、俺ともいつかは食戟をしたいと言われた。本戦にも出てないような奴なんだけどな。でも話す人たちってほとんど本戦出てるじゃん。そう考えるとすごい人らばっかだよなぁ。

 

 新戸さんの都合のいい時なら、いつでも良いですよ。なんて返したけど、挑戦的な感じに取れるのかな?新戸さんすごい、なんかこう、怖い笑顔してたし。

 

 その後は2人でなんかお出かけみたいな事をした。スタジエールの事とか本戦の事とか、薙切さんの事とか薙切さんの事とか、薙切さんの事とか話しながら買い物をした。基本的に薙切さんの話を聞かされた感あったけど。

 

 でも話してる時、自分のことみたいに嬉しそうに話すからね、止めようなんて思いもしなかったね。多分、薙切さんは早く帰ってきてほしいんだろうけどな、なんて思った。

 

 2人、すごい仲良いし。主従とかそんなの関係ないとは思うけど、2人の問題でもあるだろうし。多分、薙切さんが薙切さんである限り、新戸さんは今の新戸さんのままだと思う。

 

 どうせなら、超えるくらいはやってしまえばいい、なんて無責任な事を新戸さんに言ったら、怒りたそうな、でも吹き出してしまいそうな、すごい変な顔をしてた。

 

 別れ際まで、割と俺の言ったことは気にしてたらしい。最後にこんなこと聞かれたし。もし私がえりな様を超える、と言ったらお前はどうする?もし、私たち2人が違う道を歩み、戦うとしたならば、と。

 

 ちゃんとした答えは返せなかった。間違ってる人がいるなら、正しい方を応援する。だけど、意地の張り合いとか、ただ単に新戸さんが薙切さんを超えたいなら、俺は新戸さんを応援すると思う、と返した。割とキザなこと言ったよね、これ。

 

 少し黙った後、赤い顔でありがとう、と言われた。流石に失礼だったのだろうか、怒りを我慢してたのか、よく分からない。その後、私の事は緋沙子と呼んでくれ、と言われたし。

 

 これからは日記でもそう書いたほうがいいかな。うん。慣れないと、多分、恥ずかしくて呼べない。同年代で女子の下の名前呼び捨ては厳しいし。

 

 少しくらい、コミュニケーション能力高めないとなぁ。今日は寝よう、おやすみなさい、自分。

 

 

 




祝30話。そしてお気に入り9000件、そして後20日くらいでこの作品も1年。UAも100万近づいてる。本当にありがとうございます。
次の話は秘書子(ついに緋沙子呼び)視点。黒木場くん視点は微妙……後、秘書子ちゃん視点投稿したら文化祭編ですね。その後の連帯食戟もかなり独自になると思います。そこまでお付き合いくださると嬉しいです。でも、それ終わったらりんどー先輩卒業だからなぁ……どうしよ……
とりあえず秘書子の可愛さを知れ。ついでに原作叡山先輩を見て、この作品の叡山先輩と見比べてくれぇ……鏑木さんはきっとかわいい(確信)

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