Fate/D×D 作:チンチラ
感想で書きましたがFateは俄かな部分もあり、アンチ作品を書くのは初めてなので上手く書けるかわかりません。ですので、こうしたらいい等のご指摘がありましたら感想に書いてくれれば幸いです。
そして2話投稿した時点でお気に入りが100件以上、評価を2つ、UAが4000超えと、自分はとても驚いています。
これからも頑張りますのでよろしくお願いします。
プロローグ
「お前、〝あの〟一誠の弟なんだろ?そんな奴と遊びたくないんだ」
「アイツの所為で僕達も女子から目の敵になってるんだ。アイツと兄弟なんだろ?確り言いつけてよ」
「来ないで!アンタもどうせあの変態と同類なんでしょ?気持ち悪いのよ!!」
「ちょっと、こっち見ないでくれる?変態に見られると汚れるんですけど」
あぁ……今日も1人だ。周りは友達同士で楽しそうにしてるのに……
「きゃー!!変態の兵藤に胸触られた!!」
1人の女の子が叫んだのが聞こえたからそっちを見ると泣いてる女の子がいて其処から急いで逃げようとしている奴が見えた。
そいつは俺の兄の一誠だ。いや、兄とも思いたくない…あんな奴の弟何てなりたくなかった。
どうしてあんな奴を産んだの?どうしてアイツを追い出さないの?どうして何もしてない俺まで嫌われなきゃならないの?
俺はそんな酷い事を父さんと母さんに向かって言っちゃった事がある。勿論、父さんと母さんが悪い訳ではない。でもこの憤りをぶつけずにはいられなかった。
でも直ぐに後悔した。ある日、父さんと母さんが見知らぬ家の玄関で仕切りに謝ってるのを見かけた。
「どう言う教育をしてるの?」「うちの子が嫌がってるのよ?」などが聞こえたのを見てアイツが迷惑かけた子の家に謝りに行った事に理解した。それと同時に父さんと母さんも被害を被ってる事が解ると酷い事を言った事に罪悪感に苛まられた。
俺は一誠に迷惑を掛けるのを辞めろと注意したけど……
「お前に関係ないだろ。俺はおっぱいが好きなんだ!好きな物を探求して何が悪いんだよ!」
その言葉にキレた俺はひたすら一誠を殴った。手加減何て微塵もなく本気で殺す気で……。でも父さんと母さんが帰って来て止められ、俺と一誠の両成敗として怒られた。……と言っても父さんも母さんも怒ると言うのが苦手のようで軽い説教で終わった。
この件が切っ掛けで俺と一誠は同じ場所に居ても会話はなく、お互いオブジェか何かと認識して生活していった。
一誠の迷惑行為も止まる事を知らず、俺も友達の1人もいない日常を送っていたある日、ふとボロ臭い骨董店を見かけて其処にある1つの品物に視線が釘付けとなった。
「なんじゃ、それが気になるのか?」
店主と思わしき老人がそう聞くも俺はその品が気になって店主の言葉を聞き流してた。俺が見てたのは手の平サイズの金色に輝く杯。今まで見たどんな物よりも綺麗に思えた。
「欲しければくれてやる」
「……え?」
その言葉に反応して俺は店主に聞き返す。
「くれてやるって言ったんだ。金もいらん。この店は数日後には店終いして取り壊す事になってるんだ。だから欲しければ持っていきな」
店主の言葉に俺はその杯を手に取る。金色に輝く杯に俺は忽ち虜になっているのが分かる。
「ボウズ。その杯はな、所有者の願いを叶えてくれるらしいぜ」
「願い?」
「おうよ。ボウズなら何を願う?金持ちか?名声か?それとも餓鬼らしくヒーローか?」
そんな物要らない。俺が欲しいのは……。
「………友達。友達が欲しい」
「あ?そんなちっぽけな願いで良いのか?」
「うん。俺に友達が居ない。周りの人達が羨ましい……。一緒に遊びたい。一緒に楽しさを共有してみたい。それが俺の願い。オジサンにとってはちっぽけでも俺にとってとっても大切」
「ガハハ!!そうか……そうだな!人の願いは人それぞれだ。人によって願いってのは価値が変わるもんだ。いいかボウズ?その杯は魔法使いが作った願望器でな。ボウズが本当に叶えたいなら願望器は起動して願いを叶えてくれる筈だ」
魔法使い?願望器?何を言ってるのかよく分からない。と言うか急に何言ってるんだ?
「信じるも信じないもボウズ次第さ!ほら、そろそろ帰りな!もう夕暮れだ」
店主の言葉に俺は一礼して素直に家に帰った。久し振りに父さんや母さん以外の人と楽しく話した気がする。また明日も行って店主の人と話ししてみよう。
………その願いは叶わなかった。次の日に骨董店に寄ったものの、その場所は更地になっていて初めから何も無かったみたいになっていた………。
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それから数年が経ち………。
「んじゃ、父さん母さん。行ってくる。ここまで送ってくれてありがとう」
3月15日。今日は俺の通っていた中学の卒業式で卒業式が終わって直ぐに俺は父さんの車で成田空港まで送ってもらった。
「あぁ、気をつけるんだぞ?」
「何かあったら連絡するのよ?」
父さんと母さんは心配するような表情で俺を見てそう言う。
俺は卒業式を終えて直ぐにイギリスに向かう。理由?それは語学留学。
結局、俺は小・中学と友人を1人も作る事が出来ずに終わった。あの時、骨董店の店主のオジサンから貰った杯は願いを叶える事はなく現在に至る。結局は眉唾物だったと内心で自嘲気味に笑うも捨てる事はなく今も肌身離さず大事に持ち歩いている。まあ、其処は大事じゃない。
一誠は年が経つ毎に反対行動がエスカレートし、更に最悪な事にアイツみたいなのが2匹も増えた。流石に我慢出来なかった俺は進路相談の時に担任に相談した。「一誠の野郎から離れた場所の学校で通うつもりだ」と。
すると担任は俺に「語学留学して見ないか?」と提案をして来た。幸い、俺は一誠と違って怠けないで勉学を励みそれなりにいい成績を取れてるし問題も起こしてないから内申点も申し分無い。
俺は家に帰って、即父さんと母さんに相談して見た。一誠の迷惑が被らないだけじゃなく留学はいい経験になる筈だ。だからイギリスに行って学んで見たい。ダメ元で頼み込んで見たら渋りながらも父さんと母さんは留学行きを許可してくれて今に至る感じだ。
因みに一誠の奴は此処に居ない。アイツは卒業式が終わり次第、他の変態2人と共に卒業祝いをするとか喚いて何処かに行った。まぁ、居なくて清々する。アイツがいるとせっかくの門出が台無しになる。
「無理言ってゴメン」
俺は父さんと母さんに申し訳なさそうに謝る。正直、俺も父さんと母さんには迷惑かけっぱなしで親孝行の1つも出来ていない。
この留学も俺の我儘で無理に頼んじゃったし。
「子供のお前がそんな心配をするもんじゃない」
「そうよ。寧ろ謝るのは私達よ。ゴメンなさい。私達の育て方が悪かったがばかりにセージにも迷惑かけちゃったわね」
「母さんと父さんの所為じゃないよ。今日まで育ててくれたんだ。感謝こそすれど怒ることなんて出来ないさ」
そう言った時、空港のアナウンスから搭乗可能の知らせが聞こえた。
俺は2人に「行ってきます」と声を掛けるとそのまま搭乗ゲートをくぐって飛行機に乗り、日本を後にした。
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「うーん。見事に迷った」
イギリスにやって来た俺。絶賛、迷子中です。
空港に到着して意気揚々と留学先のアパートに向かってたんだけど分かんなくなっちゃった。道行く人達に聞こうとしても今までぼっちでコミュ障なのが災いして人に聞く事が出来ない。と言うか外人と話すのが怖くて尻込みしちゃうのもある。
「あぁ、アイツの居ない場所で頑張ろうと言う矢先に……」
現実というのは非情だ。つくづくそれを実感するよ。
「……………のー」
「もう帰りたくなって来た」
「………き……て……ますかー?」
「いや、父さんと母さんに無茶言って留学を許してもらったし……何よりもアイツの顔を見たくない」
「もしもーし。聞こえてますかー?」
ん?そう言えばさっきから可愛らしい声が聞こえてるような気がする。
声のした方に視線を向けてみると其処には小柄で金髪碧眼の少女とその隣に同じ金髪碧眼だけど少女よりも背丈が高い女性がいる事に気が付いた。
「え、えーっと……俺?」
以外にも近くにいた事に気が付かなかった俺は自分の顔に指を差しながら少女に聞くと少女は首を縦に振った。ってここはイギリス何だから日本語で聞いてもダメじゃん!
アメリカ英語で取り敢えず聞いてみよう。
「
自分で言っててすげー片言で恥ずい!英語で会話+相手は外人+すっごく可愛らしい+俺、コミュ障が全て合わさってかなり緊張してる!心臓の鼓動がかなり早くなってるのも感じ取れるわ!
「ふふ、日本語でも大丈夫ですよ。私、日本語喋れるんです。と言うよりも貴方に日本語で話しかけてたの気が付かなかったんですか?」
穴があったら入りたいとは正にこの事だ!今の俺の顔、絶対に真っ赤になってるのに自信がある!ここが公共の場じゃなかったら羞恥に悶えて転がってるところだよ!!
「しょ、しょれで何か御用ですか?」
終いには噛んじゃうし……。もう恥ずかしくて日本に戻りたくなって来た。
「貴方が困ったような表情で周囲を見渡してましたから、つい気になって声をかけたんです」
くすくすと可笑しそうに笑いながらそう答える。其処まで見てましたか……。もう羞恥のあまり、頭頂部から湯気が出て来そうだ。
俺は頬を羞恥に染めながら迷子になってる事を説明すると依然としてくすくすと笑っていた少女は俺に向けて提案する。
「もし良ければその場所まで案内しますよ」
自分よりもおそらく年下の少女に頼るのもみっともないと思いながらも他に頼る宛ても無い俺は「……よろしくお願いします」と恥ずかしがりながら小さな声で答える。
「はい!あ、私の名前はルフェイ・ペンドラゴンって言います。こっちは……えーっと私の姉になります」
少女もとい、ルフェイさんはそう紹介するとお姉さんの方は礼儀正しく礼をして来たので俺も慌てて会釈する。
「貴方のお名前はなんですか?もし良ければ教えてください!」
屈託のない明るい笑顔に俺はドキリとしながら慌てる感じで口を開いた。
「ひょ、兵藤誠二です。家族からはせ、セージと呼ばれて…ます。ル…ペンドラゴンさん。えーっと道案内…お願いします」
辿々しい自己紹介に情けなく感じるも、その事に気にも止めないようで笑顔のまま俺に手を差し出す。
「では案内しますね!しっかりついて来て下さい!」
ルフェイさんはそう言うと先導しながら案内してくれた。お姉さんの方は「お荷物をお持ちしましょう」って言ってくれたけど流石に其処までしてもらうのも失礼だと思い断って彼女の後ろについて行った。
これが俺とルフェイのファーストコンタクトであった。