両親が死んだのは、彼がまだ幼い頃だった。
――戦争中のことであった。
珍しくなんてない。
彼。少年も戦争で人を幾人も殺してきた。
大人が子供を殺す。子供が人を殺す。
珍しくなんてない。
そんな戦乱の世を少しだけ遡った時代。
少年は平和な世の中を心穏やかに過ごしていた。
普通の子供達と遊び。普通の遊びを興じながら。
野を駆け、山を駆け。虫を捕まえ、忍者ごっこをして……周囲の子供達と同じように遊んでいた。
その中でも、少年が一番好きだった遊びは、忍者ごっこであった。
特別な理由はない。ただ面白かった。
『忍術』を覚えるのが。
『忍術』を開発するのが。
この世のありとあらゆる術に心を奪われていた。
ただただ純粋に……
そんな日が続き、少年はいつしかアカデミーを首席で卒業し、本物の忍者になる日がやって来た。
忍者は基本四人一組で行動をともにする。それは下忍になったばかりの少年も例外ではない。
そして、
「今日からワシがお前達の担当上忍じゃ」
そう自己紹介したのは、少年の班の担当上忍。
猿飛ヒルゼン。
当時、木ノ葉切っての最強上忍と言われていた傑物であった。
さらに残りの二人は、少年と同じくアカデミーを卒業したばかりの下忍。
白髪童児のエロガキ 自来也。
賭け事大好き、暴れ姫 綱手。
この四人だった。
少年はこの四人で数々の任務をこなしていくことになる。
この班は逸材ばかりのメンバーが揃っていた。
班の中で一番落ちこぼれ扱いされていた自来也でさえ、他者と比べれば一線を引くものがあり……
そんな班が各国へ名を轟かせるのに、そう時間はかからなかった。
そして……
少年はそれを心の中で、誇らしげに感じていた。
「木ノ葉に住まう人々は皆、家族じゃ。お前達も、この木ノ葉の里の仲間であり、家族でもある。
そして、それを守ろうとする『意志』
それが『火の意志』じゃ。
これが、お前達の強さの根源となる……
いついかなる時も、ゆめ忘れるでないぞ!」
そんな風に語るヒルゼンのことを、
仲間のことを、
決して口には出さなかったが――誇りに想っていた。
戦争が始まり、両親が殺されるまでは……
いつしか木ノ葉の里も激戦の波に飲まれ、少年の班もバラバラになる機会が増え始める。
そんな戦時下の中。
綱手が四人一組の小隊に、必ず医療忍者を一人配備するべきだ! という画期的な提案を、当時既に火影となっていたヒルゼンに突きつけた。
この時はまだ、激戦の真っ只中であったため、その提案はなかなか受け入れられなかったが、後の木ノ葉で、その評価が覆り、綱手は一躍名を広げ始める。
それを追うかのように、班の中で落ちこぼれと呼ばわりされていた自来也も、妙木山へ迷い込んだのをきっかけに、みるみると力をつけ始めた。
少年を追い抜く勢いで……
ちょうどその頃であった。
少年が今まで以上に、術の開発にのめり込み始めたのは……
他人の身体を使ってまで、『禁術』の開発に身を投じ始めたのは……
そして――
「大蛇丸……貴様、これはどういうことだ!?」
それが三代目火影、ヒルゼンに見つかり……
少年は――大蛇丸は木ノ葉の里を抜けた。
最後に後ろを振り向く。
そこにはいつもより小さく見える師の背中があった。
それでもなお、大きく輝いて見える背中だった。
蛇は明るい光を見続けると、目が見えなくなるというのに……
猿飛先生……アナタは眩し過ぎるのですよ……
あれから十数年。
大蛇丸は今のヒルゼンを見て、
「老いましたね……アナタのそんな苦しそうな姿は見たことがない……」
そう言った。
「クククク……」
笑いながら。
楽しそうに。愉快に。肩を震わせ、口の端を吊り上げ、何か面白いことを始めるかのように……
それにヒルゼンは、息を荒げながら尋ねる。
「何がおかしい?」
チャクラの消耗も激しく、さらに今からもう一つの術を披露するため、かなり無理をしてチャクラを練っているのだ。
苦しいのは当然。
だが大蛇丸はそんなヒルゼンを見て、やはり楽しそうに、
「哀れですね……かつてプロフェッサーと名を馳せたアナタですら、老いには敵わない」
そう言って、
ぶちぃ ぶちぃ
と、皮を剥いだ。
自分の顔の皮を剥いだ。
変化の術などではない。
本当に皮を剥いだのだ。
しかし、そこに現れたのは、見たこともない若い女の顔であり……
あまりにも面妖な光景に、ヒルゼンは驚愕の表情を浮かべ、思わず呟いた。
「……貴様、一体何者だ!?」
「ククク…突然すぎて、理解ができませんか?」
「…………」
「私です。大蛇丸ですよ」
「……! まさか!?」
そこでヒルゼンは一つの可能性に気づいた。
と、同時に。
隣にいた猿魔が、
「奴め……やりおったか……」
同じ考えに至る。
ヒルゼンは頬に冷や汗を伝わせて、
「大蛇丸……貴様、あの『禁術』を完成させていたのか……」
「ククク……里を出て十数年……苦労しましたよ……」
「げに恐ろしき、人外の者よ……」
そんな蔑みの言葉に、大蛇丸は口角を歪める。
不快な薄笑みを浮かべる。
かつての師の反応に、悦びを感じながら、
「この不死の術は、自らの精神をこの地に永劫とどめる法……つまり新しい肉体を見つけ、その肉体に自らの精神を入れ込み、乗っ取る転生術。
ククク……今まで昔の姿を装っていたのは、先生に懐かしんでもらおうと思ったからでして……」
「くっ……!」
「老いとは虚しいものですねぇ……アナタを見ていると、ひしひしとそう感じます」
「…………」
「アナタはここで死に、私はさらに若く、美しく強い体を手に入れる……木ノ葉は本当に、私を楽しませてくれる……」
「…………!」
大蛇丸の言葉に、ヒルゼンは気づいた。
「なるほど……次のターゲットは、うちは…サスケか……」
その回答に、大蛇丸はにやりと笑みを浮かべ、
「そう……その通り……サスケくんですよ……」
と、応えた後。
顔に手を掲げ、
「フフフ……ですが、アナタに御自分の生涯を悔い、運命を呪いながら逝ってもらうには……」
蛇が再び、再生する。
「やはり、この顔がいいですかねぇ……」
先ほどまでと同じ顔に戻る。
他者の体を自分のものにし、永劫の時を生きようとする大蛇丸。
もはや天才という言葉ですら、生ぬるい。
忍の域を越えた相手に、かつての弟子にヒルゼンは唾を飲み込む。
しかし――
退くわけにはいかない。
例え相手が何者であれ。本物の化け物であれ。
逃げる訳にはいかない。
「白蛇は幸運と再生の象徴と呼ばれる…じゃが、大蛇丸。今の貴様は悪意と絶望を振り撒くばかり……もはや生かしてはおけぬ!」
「……もう……遅い……アナタはいつも遅すぎるのですよ! 猿飛先生!」
「まだじゃ! 言葉は届かずとも、まだワシの手はお前に届く! 共に逝こうぞ、大蛇丸!!」
決死の決意と共に、ヒルゼンは十字に印を結び、
「影分身の術!!」
二人の分身を出す。
だが、それは……
「フッ……やはりアナタは老いた……焦りで自らの寿命を縮めようとは……」
そう評価を下す大蛇丸。
影分身の術。
それは均等にチャクラを分配し、実体のある分身を作り出す高等忍術。
しかし、当然大量のチャクラを消費する。
既にチャクラの少ないヒルゼンが使った場合、下手をすれば自殺行為になりかねない。
だが、しかし、ヒルゼンはそれを使ったのだ。
使わねばならなかったのだ。
木ノ葉の里の未来のために。
それに大蛇丸は気づかなかった。
気づけなかった。
「もう何をやっても遅い……私の勝ちです。
木ノ葉は滅びるのよ!」
「木ノ葉の里はワシの住む家じゃ! 火影とは、その家の大黒柱として、家を守り、立ち続ける存在! それは木ノ葉の意志を受け継ぎ、託す者! 簡単にはゆかぬぞ!」
「戯言をぺらぺらと……」
大蛇丸が吐き捨てた。
次の瞬間。
後ろで控えていた扉間が、術を発動する。
「幻術・黒暗行!!」
刹那。
周囲から色が消える。闇が空間を支配する。
扉間を中心にそれは広がり、完全な黒一色の世界となる。
ヒルゼン、大蛇丸、柱間、猿魔。
その場にいた四人から、五感の一つ。視角を奪いさる高等幻術。
しかし、そこで……
全周囲真っ暗闇の世界で、ヒルゼンはもう一度、十字に印を結び……
相手の術中の中で、“影分身”をもう一人作った。
「…………」
四人に増えたヒルゼン。
その内の一人が、ひっそりと土遁の術で地中に潜り、その身を隠した。
そして……
「巳 亥 未 卯 戌 子 酉 午 巳」
自身の生涯最後となる印を結ぶ。
最大の『禁術』の印を――
次の瞬間。
背後から――あの世から
《アヒャヒャヒャヒャ》
白い死覇装。
赤い数珠。
命を断つ短刀。
異形の顔。
異形の声。
《キィ―――――》
神が……否。
死神が降臨。
魂を喰らう者。
全てを終わらせる者。
それを、
この世ならざる者を、
喚び寄せた。
契約した者のみが、
死神に魂を喰われると決まった者のみ、その姿を拝むことが許される――終焉の使者。
だが、この術を発動するには少し時間がかかる。
ヒルゼンは暗闇の中、自身の隣にいる猿魔に、
「猿魔……頼みが……」
が、その言葉を遮り、
「皆まで言うな……」
猿魔には既に伝わっていた。
ヒルゼンを守るように、猿魔が前に立つ。
暗闇で視界が利かない中、自慢の嗅覚を活かし、迫り来る柱間と扉間の気配を察知して……
闇夜に声が囁く。
「アナタは木ノ葉という組織の、歴史の中の一時の頭にすぎない」
大蛇丸の声を背に、
「…………」
「…………」
柱間と扉間の二人が、無防備のヒルゼンに攻撃を仕掛けようと……
が――
「させん!!」
ドカッ!
バキッ!
しかし、それを猿魔が殴り、蹴り飛ばし、撃退する。
闇に蛇の声が響く。
「残された顔岩とて、やがて風化し、朽ちていく」
それにヒルゼンは、
「フン……木ノ葉の里は、ワシにとって、ただの組織ではない……」
自分の歩んだ歴史を、
木ノ葉の里の憧憬を心に映しながら、
「木ノ葉の里には、毎年、多くの忍が生まれ、育ち、生き、戦い……里を守るため……そして、大切なものを守るため、死んでいく……
そんな里の者達は、たとえ血の繋がりがなくとも……
ワシにとって
大切な……
大切な……家族じゃ!」
木ノ葉の火影が語る。
その言葉に、
「………………」
大蛇丸は一瞬……口を閉ざす。
これで伝われば、
これが互いの最後のチャンスであった。
だが――
「ククク……何をおっしゃるのかと思えば、今だにそんな甘い考えをお持ちなのですか、アナタは……」
「何じゃと?」
「今の状況はアナタとて理解しているでしょ? 今頃、結界の外では、里は壊滅寸前ですよ」
「…………」
里が未曾有の危機に襲われていることは、ヒルゼンにもわかっていた。
大蛇丸が部下に結界を張らす前に、わざわざ見せつけてきたからだ。
木ノ葉の忍が、九尾を攻撃したところを。
ナルトにクナイを投げつけた場面を。
そして、それに愛想を尽かした霧の部隊が、戦場から去っていく様を……
大蛇丸が嫌な丁寧口調で、
「クク……流石、火の国・木ノ葉隠れの里。素晴らしい家族愛をお持ちのようですね。フフ、見ていて私も涙が止まりませんでしたよ……あまりにも滑稽でねぇ」
「…………」
ヒルゼンは大蛇丸を睨む。
確かにあの光景は、ヒルゼンにとっても、筆舌に尽くしがたいものであった。
だが……
「大蛇丸よ…ワシも言ったはずじゃ。全ての物事は、その終わりまでわからぬものだと……確かに木ノ葉は過ちを犯したやも知れぬ。じゃが、人は時に失敗をする生き物。そして、それを糧に成長するのが……真の忍というものじゃ!」
「どうでしょう……私の目には、既に木ノ葉の里は私が直接手を下すまでもなく、滅びの一途を歩んでいるようにしか見えないのですがねぇ……まぁ、そういった意味では少々拍子抜けでしたが……」
「フン、わかっておらんのォ、大蛇丸! この里を甘く見るでない!」
「…………」
「木ノ葉の忍は皆それぞれ、決して消えない光をその胸に宿しておる。互いを想い合い、助け合い、寄り添い合おうとする、強い心……火の意志をな!」
「クク……なら、そのか細く、脆弱な光を、私が一吹きで消し飛ばしてあげましょう」
武力ではなく、何とか話し合いで解決したかったのだが……
やはり無理であったか……
ヒルゼンの気持ちは、伝わらなかった。
ヒルゼンの想いは、誰にも伝わらなかった。
大蛇丸には……伝わらなかった。
悔しさで胸が一杯になり……
それを吐き出すように、心のうちで重く、深い嘆息を吐いた。
最後の最後の未練を振り払った。
「……フン! たとえワシを殺したとしても、木ノ葉の火の意志は消えはせぬ!!
ワシは初代様、二代目様の木ノ葉の意志を受け継いだ男……“三代目火影”じゃ!!」
「…………」
「お前達が木ノ葉の里をいくら狙おうと、ワシの意志を受け継ぐ……新たな火影が柱となりて、木ノ葉の家を守る!!」
そう――言い切った。
直後。
「ぐっ……!?」
ヒルゼンの腹を、何かが貫く。
異形の腕が貫く。
《―――――――――》
死神との契約が完了した。
「猿飛! まだか!」
切羽詰まった声音で、猿魔が叫んだ。
火影を二人同時に、ずっと一人で抑えていたのだ。
その体の至る所に傷を作り、血を流していた。
それにヒルゼンは、
「すまぬ、猿魔! 今、準備を終えた……」
「……そうか……じゃ、最後に」
「……なんじゃ?」
猿魔はそこで声音を下げ、
長年付き合ってきたヒルゼンですら、初めて聞く慈愛に満ちた声で、
「お前とは長年やってきたが……ま、悪くなかったぜ。お前の『意志』はしっかり受け継がれてゆくさ……」
ヒルゼンはそんな相棒の言葉に、目を丸くして、
「ほほほ……なんじゃ、藪から棒に……縁起でもない……」
「…………これから死にに逝く奴に、縁起なんて必要あんのか?」
「……いや……十分じゃ」
そう言った。
もう十分伝わったから……
「…………」
もう言葉は必要ないほど、伝わっていたから……
だからこそ。
この戦を終わらせるために、残った力の全てを使い果たす。
突如。
暗闇に紛れ、柱間と扉間がヒルゼン達に迫り……
「猿飛! 左右から来るぞ!」
「わかっておるわい!」
と、言いながら、ヒルゼンは二枚の手裏剣を取り出し、
「ハッ!」
気配のした方向へ投げ……
グサ!
グサ!
刺さる音で、最終確認を行ってから、
「…………」
「…………」
分身ヒルゼンが、二人同時に駆け出し、
「逃がさぬ!」
「放さぬ!」
柱間と扉間の二人を掴み、捕らえた。
そして、
同時に『禁術』を発動する。
『くらえ! 封印術・屍鬼封尽!!』
《あああああああああ……》
ヒルゼンの腹に、魂に繋がった死神の白い腕が伸び、柱間と扉間の魂を引きずり出す。
『屍鬼封尽』
それが、この術の名。
術者の魂を引き換えに発動する封印術。
かつて、幻術をかけられ、里を襲った九尾を赤子だったナルトに封印した……
四代目火影。ミナトが遺した最後の遺産忍術。
幻術・黒暗行により作られていた、闇が消え去る。
「闇が……消えた……何だ、この術は!?」
自身の知らない術を披露され、混乱している大蛇丸。
その大蛇丸に『穢土転生』で、喚び寄せられた“柱間”と“扉間”の二人が、最後の最期で正気を戻し、
「すまぬ……猿飛よ……」
「世話をかけたな……」
謝罪と感謝の言葉を最後に、
二人のヒルゼンに、
「お許し下され……初代様! 二代目様!」
魂を引き抜かれ、
『封印!!』
死神の口へと、放り込まれた。
痛いはずなのに。
苦しいはずなのに。
微笑みながら、あとを託す“柱間”と“扉間”の顔を見て、ヒルゼンは遠い記憶を呼び起こしていた。
『木ノ葉の同胞は、オレの体の一部一部だ……
里の者はオレを信じ、オレは皆を信じる。
それが“火影”だ……!』
『サルよ……里を慕い、貴様を信じる者達を守れ
そして、育てるのだ。次の時代を託すことのできる者を……
明日からは貴様が……“火影”だ……!!』
昔、同じように“二人”の忍に託された時のことを想い出していた。
『…………』
“柱間”と“扉間”。
二人の魂がこの世から離れたことにより……
塵の山が二つ出来上がる。
二つの死体が姿を現す。
『屍鬼封尽』が術者自身の命を使うのに対し、『穢土転生』は他者の命を利用し、発動する禁術。
今回、大蛇丸が利用した二つの命は……
予選まで出場していたザクとキン。
部下の命であった……
「…………」
それを見たヒルゼンは、
人の所業ではない、大蛇丸の蛮行に目を瞑り、
「……自分の部下の命までも弄びおって……」
涙を流す。
しかし、
「……部下の命? いつまでも下らぬことを!」
大蛇丸は一蹴した。
もはや、彼に、ヒルゼンの言葉は届かない。
「…………」
ならば、
ならばこそ……
ボン!
ボン!
二人の分身ヒルゼンが封印術に力を使い果たしたことにより、煙を上げ、消えた。
『………………』
ヒルゼンと大蛇丸の間に、緊張の糸が張り詰める。
時が硬直する。
だが、止まっている時間はもう……ない。
これが、この闘いの最後の間となった。
涙を拭い、眼前の敵から目を離さないまま、二人の猿公が切り札を切る。
「行くぞ! 猿魔! 金剛如意じゃ!!」
「ああ、わかった! 変化!!」
ボン!
猿魔が自身の体を武器と成す、金剛如意に変化する。
猿魔の奥の手。
それをヒルゼンが、横に手を掲げ、
「…………!」
その手に掴む。
そして、真っ直ぐに大蛇丸を見据え、
「行くぞ! バカ弟子!!」
正しい方向に導くことができなかった。
かける言葉を間違えた。
悪の道に進むのを知って、それを止められなかった。
意志を託すことのできなかった。
――その全ての、万感の想いを込めて
「貴様を葬り、かつての過ちを“今”正そう!!」