もしも神秘99のカリフラワーが啓蒙全開で聖杯戦争にぶち込まれたら 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
部屋に篭った私は、狩り武器を出しては引っ込め出しては引っ込めを繰り返していた。
「全盛期のカインハースト.......医療協会の深部........」
流石にショックが大きい。
アメンドーズが居たら新しい場所があるというのは常なることだろうと言うのに.......。
期待してしまった分跳ね返りも大きいものだ。
「......いや、いじけていても何も始まらぬな」
気合いと啓蒙を入れ直した私は、この聖杯戦争をどう切り抜けるか少し考えることにした。
「明らかなのは恐らくセイバーとアーチャーか......セイバーはともかくアーチャー.......弓か.......いい思い出は無いな」
シモンの弓剣には何度も辛酸を味合わされた。
打つのは迅速、威力も申し分ない。変形前も使いやすく、変形後は卑怯なほど厄介。聖杯などで味方になれば心強く敵対すれば途端に牙をむく。
あれを馬鹿にした狩人は間違いなく嫉妬している。そうじゃなければ見る目が無さすぎる。
おっと。思考がそれたか。
とりあえず私を含め3騎のサーヴァントが明らかになっている。セイバーは聖剣というわかりやすいものを持っているから調べれば誰なのかわかるかもしれないな。
というかクラスは聖杯戦争で出てくるクラスだけなのだろうか。ハンターとか、クリーガーとかいないのか?
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バーサーカーを引き当てた私は、この戦争の勝ちを確信した。極光の中から聞こえる狂気的な呻きを聞いて、つい笑みを零した。
バーサーカーといえば、サーヴァント1扱いづらいクラスよね。
魔力食いで、急に暴れたり命令を聞かなかったり、果てにはマスターを殺したり。とにかく理性が失われてどんな行動をするかまるで検討がつかない。
だけど悪い部分だけじゃない。
魔力食いということはそれほど強力な宝具やスキルを高出力で使うことが出来るということだし、バーサーカー特有の「狂化」の影響でステータスも跳ね上がる。飼い慣らせばこれほど強力なサーヴァントはない。
私は御三家の1つ「アインツベルン家」の生まれで魔力量は多いし、バーサーカーくらい使いこなせるわ。
さぁ、出てきなさい。筋骨隆々な大男かしら?逆に細身で技術に特化しているかも。女戦士なんかも有り得るわね。なんにしろ楽しみだわ!!
「GYAAAAAAAA」
出てきたのは、悍ましい何かだった。
大きな異形で、口の中は眼球であふれている。有り得ない場所から足が生え蠢いている。
布の切れ端が体に纏われ、
顔は馬のようで、半分は爛れている。
まさに、化け物。
化け物が覗き込んでくる。溶けた瞳孔が私の顔を歪ませて映し出している。
動けなかった。冷や汗と悪寒が止まらない。
化け物は、頭を下げて大人しくしている。
魔力がちゃんと回ってるからかしら......?
今のうちに、ステータスを見させてもらうわ。
『醜いルドウイーク』
筋力:A+++
魔力:A
耐久:B+
俊敏:C
幸運:E-
宝具「???」
宝具「???」
スキル
狂化A+
導きの??
??の神性B+
狩人A
ちょっと短めですが......。