もしも神秘99のカリフラワーが啓蒙全開で聖杯戦争にぶち込まれたら 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
武器の血晶の組み合わせを色々変えながら思考を巡らせる。
「あのアーチャー、よく思い出してみれば鉄の矢を飛ばしていたな。もしやシモンか.....?同郷かも知れぬな。今度会話を試みるとしよう」
こっちもこっちで勘違いしていた。
あのアーチャーは決してヤーナム由来のサーヴァントではないし、あの弓はシモンの弓剣ではない。
どちらかと言うと某絵画世界の爆発する大矢を使う戦士の方が近いだろう。
「彼がシモン使いだとすれば、千景にも気を付けるか。下手すれば一瞬で私は消し飛ぶだろうからな。恐ろしい物だ全く」
「おいライダー、あれがシモン使いだって話は本当か?」
偶然通りかかった慎二が焦った様子で話しかける。彼もあれにはトラウマがあるのだ。
脳筋な彼はまだ未熟な頃、あの弓に遠くからチクチクされ何十と地面とお見合いしているのだ。短銃の要素を併せ持つ細剣も死すべしだと思っている。
「恐らくだが。鉄の矢を飛ばしていたからな。そんな武器は我々は1つしか当てはまるものを知らない」
「そうか......あれなんだな......」
顔を合わせた2人は決意を露わにして、腕を組み合う。
「「技血は死すべし!!慈悲はない!!」」
全く見当違いな決意を共にし、弓剣相手の戦い方を学び直すため、2人は悪夢の辺境へと向かった。
なお、血の女王には後日、溢れんばかりの血の淀みが送られ、当分上機嫌だったという。
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「醜い....ルドウイーク.......?」
全く聞いたことの無い名前。それほどまでにマイナーな英霊なのだろうか。透き通るような銀髪と滴る鮮血のような紅色の瞳を震わせた幼女は、、目の前の自らのサーヴァントを見て思案する。
「GRRRRRR......」
鼻息が荒く、しかし身を伏して居るその異形は、バーサーカーとは言えぬほど大人しい。
肩(?)の2つ目の口は忙しなく動いており、口内の瞳は焦点が会わず光もない。
その大人しさが、幼女......イリヤスフィール・フォン・アインツベルンに疑心を芽生えさせる。
(なにかきっかけがあると制御が効かなくなるのかしら......もしそうだとしたら引き金は.......?)
中には特定のキーワードで発狂するバーサーカーも居ることを知っているイリヤは、それを疑った。
そういう手合いは、下手に会話すると変なところで地雷を踏み抜く可能性があるため、声をかけずらく思う。
(というか会話が成立するとも思わないし......放置でいいのかしら?でもせっかく召喚したなら......)
少しずつ落ち着きを取り戻しつつあるイリヤ。適応力が高いのである。
せっかく呼び出せたならせっかくなら安心して自らを任せられるようにしておきたいと思うイリヤは、腹を括り会話を試みる。
「ね、ねぇ......ルドウイーク.....で良いのよね?」
「HYYYYY.......」
「あな、あなたは、どどどこの英雄なのかしら?」
「HYYYGYAAAAAA.....」
イリヤ、撃沈。
勇気を出した結果得たものは、自らのサーヴァントは獣のような物であり会話は成り立たないということであった。
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ある教会の一室。真紅のワインが注がれたグラスを片手に渋い顔をした黄金のオーラを放つ男が1人。
「つまらぬ.......不愉快だ.......我ともあろうものが手すらも出せずにいるとは.......」
苦々しくワインを傾け喉を潤す。
「酒も不味い.......ふん」
グラスを宙にほうり投げ自らの宝物庫に戻す。
世界最古の王。人類の裁定者。ギルガメッシュである。
「我がこの手で消すべき雑種にも劣る寄生虫......その実我が自ら手を出すと半ば強制的に座に送り返される。それどころか我という概念自体も消されかねない.......」
人類の裁定者であり、人類を脅かす外敵を消す役目を己に課すこの王は、あの寄生虫......今回の聖杯戦争ではライダーとして参戦しているあの狩人について思索する。
「アラヤ、ガイアもあれには見て見ぬふりをする始末よ......。
虫如きが、我をここまでコケにするか......!!!」
怒気を隠さず顔をゆがめる。
何もしていないカリフラワー狩人は密かに心当たりはないが言われしかない恨みを買っていた。
ギル様の言葉遣いがわからぬ.....。