もしも神秘99のカリフラワーが啓蒙全開で聖杯戦争にぶち込まれたら   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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前回は「なぜカリフラワーに突っ込まない」という意見がかなりありました。
多分既にわかっていると思いますがネタバらしです。


啓蒙の擬態

「はぁ.....はぁ.....なんだったんですか、あれは......」

 

セイバー、アルトリア・ペンドラゴン。通称アーサー王は先程相見えた()()()()()()()()()()()を不可思議に思っていた。

明らかに呪剣や魔剣の類である剣を『聖剣』と言い、自分の代名詞である『エクスカリバー』にも匹敵するか、信じられないが凌駕する程の神秘を内包する魔剣を扱う剣士。

聞いたこともない容姿である。

剣自体も、最初は何も神秘を感じないガラクタ同然の錆びた剣だったのだが、手を翳した瞬間怖気が走る程の神秘が姿を表したのだ。

 

極めつけはあの下腹部から飛び出した『おぞましい気配を感じさせる不可視のナニか』。

明らかに魔の類である筈なのだが.......。

 

「セイバー!!無事か!?」

 

思考の途中で自らのマスターが声をかけてきた。

思考を一旦止めて返事をする。

 

「えぇ、大丈夫です。シロウ」

 

「にしても、なんだったんだろうな。あの()()()()()

 

「ん.......?」

 

「衛宮くん、セイバー!!無事!?なんなのよあの()()()()()()()()()()!!あんな英霊に心当たりはないわよ!!よっぽどマイナーな英霊なのね!!急に襲ってきたりして、野蛮な連中ね!!」

 

「「え?(はい......?)」」

 

「な、なによ......」

 

「凛。それはあの緑髪の青眼の男剣士のことですか?」

 

「大丈夫か?セイバー。あんな赤い髪を緑に見間違えるなんて。今日は早めに休んだ方がいいぞ」

 

「ちょっと何よさっきから赤だ緑だって!!あれはどう見ても青でしょ!?」

 

言い争いが激化する中、アーチャーが声を挟む。

 

「待て、あの剣士は私には()()()()()()()()()に見えたのだが」

 

「それはセイバーのことでしょ!?」

 

アルトリアは訝しんだ。同時にアーチャーも訝しんだ。

 

「とりあえず一旦話を整理させよう。貴様はアレがどう見えた?」

 

アーチャーが声を掛けた。

 

「俺には赤い髪の女性に見えた」

 

「セイバーはどうだ」

 

「私には緑髪の青眼の男剣士に見えました」

 

「凛はどうだ」

 

「青い髪の目つきの悪い男よ」

 

「そして私は金髪の中性的な剣士か.......」

 

ここで衛宮士郎以外はハッとある可能性に気づいた。

それは......。

 

「つまりあいつは何かしらの認識阻害の宝具を持っているという事ね」

 

「それも見る人物によってそれぞれ別人に見えるという効果......」

 

衛宮士郎もこれを聞いて納得した。

なるほど。それならばお互いの認識は食い違うのもわかる。

そういうタイプの宝具を持っているのならわかる。

 

「だが私たちの共通の認識は....」

 

「「「「剣士だということ」」」」

 

そう。姿や性別が別に見えても剣士であるという認識は共通していたのだ。

 

「つまり得物まで認識を阻害する効果はないということか」

 

推論を深めていく4人。

だが悲しいかな。全くの的外れである。無念。

 

「でも、セイバーはもう出てるでしょう?クラスは何になるのかしら」

 

遠坂凛の疑問も尤もである。剣士であるセイバーと撃ち合いなおかつ押し切ることが出来る.....。

セイバーなら1番納得できるがセイバーではないことは確定している。

ではあれは何者なのかということだ。

 

「認識阻害の宝具や剣の宝具を持っているあたり、宝具の数が多いライダーだろう」

 

「いや、マスターを強化して自分も強化できるキャスターかもしれないわよ」

 

「それもありえるのか......」

 

謎は深まるばかりである。

ただライダーというのは当たりであるが.......。

 

 

 

 

「そういえば、あのとんがりコーンみたいな頭してた方の声をどこかで聞いた事があるような気がするのだけど.....」

 

「俺も遠坂と一緒だよ。聞き覚えどころか聞き飽きているような......」

 

「私もそうだな......」

 

セイバー以外の3人はマスターであろう男のことも引っかかっていた。

鉄塊のようなハンマーのようなものを持ち、サーヴァントであるアーチャーの矢を目視してたたき落とした声的に男であろう者。

3人はその声にどこか既視感を覚えていた。

 

「そういえばあのサーヴァントが『シンジ』と呟くとマスターの方が酷く狼狽えてましたね......」

 

剣士の一挙一動に目を凝らしていたセイバーは、あの時の剣士の呟きもしっかり聞き取っていた。

 

「「「シンジか......(シンジね.......)(シンジだと........?)」」」

 

3人が思い浮かべるのは同じ人物。

 

 

『可愛い子猫たち、今日の僕は少し疲れているんだ。またね』『おい、衛宮。弓道場掃除しとけ』『うるさいなぁ!!!桜のことしか喋れないのかお前はぁ!!!!』『まぁ、僕は天才だからね』

 

あの自信過剰で魔術以外はハイスペックないけ好かないモテ男(寄り付く女は金目当て)。性格はネジ曲がり、妹の話になると急に切れるワカメ野郎。

その名も『間桐慎二』である。

 

だが、先程の男(?)と慎二がどうしても『=』で繋がらない3人。

だが思い当たる人物は間桐慎二しか思い浮かばない。

3人は頭を悩ませた。

 

 

 

結局、本日はとりあえず眠ることになった。




はい。カリフラワーが突っ込まれない理由は一重に「彼らの啓蒙が低いから」です。
0より下のマイナスレベルだからね。仕方ないね。
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