もしも神秘99のカリフラワーが啓蒙全開で聖杯戦争にぶち込まれたら   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

9 / 12
期間が空いたので初投稿です


特に理由のない啓蒙が教師を襲っている(進行形)

セイバー・アーチャー陣営が困惑している中、夜の闇を翔ける不審者が2人がいた。

 

「シンジ。何をしている。あのまま行けばサーヴァントを2騎ほど血の意志にできたというのに。もしかしたら狩人証や武器や装備なども啓蒙ショップに追加されたかもしれぬというのに......」

 

「うるさい!!そもそも僕の正体がバレそうになったら逃げる約束だったじゃないか!!

っていうかよく考えたら襲う理由もないじゃないか畜生!!!」

 

「なんだ今更気が付いたのか」

 

キレるアルデオ頭(血族)のシンジとカリフラワー。夜の静かな街に声が響く中、頭キノコの啓蒙中毒は落ち着き払った口調でアルデオに語りかける。

 

キノコ的にはお遊びというか、暇つぶしのようなノリで襲撃をしていたこともあって別にバレても問題ないような気がするというテンションで動いていた。

 

「それより良かったじゃないか。辺境での経験は役に立つとわかって」

 

「あんな血晶ガン盛り火力バカの聖杯狂いどもの相手よりはマシなのは最初からわかってたよ」

 

2人はあの血に狂った狩人達の溜まり場を思い出した。

人形の装備を頭と手だけつけ残りは全裸の男狩人。ドレスを着たマッチョのヒゲオヤジ。顔が赤だったり青だったりするヤツらなど。まともな奴がいない。

 

元々、戦いやすいからという理由だけでそんな場所で狩人同士で殴りあって臓物や血の意思をしゃぶり合う輩にまともな奴がいるわけないだろと言われたら言い返せないが。

 

というかキノコの方は最近まともな人間(?)同士で戦うことが少なくなっていたので久しぶりにそういう対人戦がしたいなーと思っており、サーヴァントならいい相手になりそうだと思って突撃したのだ。

あとシンジがアルデオなのに血族なのは血の穢れで倒した狩人を数える為である。

 

シンジもカリフラワーも特に願いはなく、お互い手に入れた聖杯に潜ってみたいと言うだけの理由で参加しているのでぶっちゃけ一回行ければあとの聖杯戦争自体は流してもいいと思っているのだ。

その聖杯が冒涜やトゥメル=イルのように有用でなければだが......。

 

「そう言えばライダー。なんで月光なんて使ったんだ?落葉とか慈悲の刃とかあったじゃないか」

 

キノコは技神ビルドである。寄生虫は言わずもがな、技量武器は慈悲の刃を筆頭に葬送の刃や仕込み杖等を基本使っている。月光は筋力と神秘に補正があり、神秘はあるが筋力は使い物にならず、どうにか振り回せるくらいである。

 

「いや、相手も同じようなものを持っていたゆえな。それに月光の光波には神秘の補正が強く乗るのでな。あれくらいならなんとか押し切れると思ったのだ」

 

「ライダーは相手の土俵に上がって勝負するの好きだよな」

 

「そっちの方が楽しいだろう?」

 

 

 

 

その日はそのまま家に帰り、何事も無かったかのように眠った。

シンジ的には今日のことが忘れたくて、カリフラワーは特に気にすることもなく眠りについた。

 

 

そしてシンジは朝起き、学校に向かった。

いつも通りの日々だ。

 

「おはよう慎二」

 

「あぁ、おはよう衛宮」

 

いつも通りの友人。

 

「おはよう、間桐慎二くん」

 

「あぁ、おはよ.......ん?」

 

そこにいつも通りじゃない異物が混ざった。

 

「なんで遠坂が衛宮と一緒にいるんだ?」

 

とりあえずとぼけておく慎二。咄嗟の判断も慣れたものだ。

 

「あら、なにか不都合なの?」

 

「いや、ただ物珍しかったからな。衛宮、なにか弱みでも握られてるのか?」「どういう意味よそれ!!」

 

慎二は昨日のことを思い出して少したじろいだ。

まさかバレているのか.....。そう疑わずにいられなかったが顔には出さない。

 

結局軽い話をしただけで特になにか接触があったわけじゃなかった。よかったと安心したのも束の間。

 

「すぉれでわぁ!!!じゅっっっぎょう!!!ですぞ!!!」

 

啓蒙教師のことを忘れていた。

目が別々の方向に向き、機嫌の良さそうに黒板に殴り書きする教師。

不気味だ。不気味でしかない。

しかし困ったことに前の授業よりわかりやすいのだ。なぜだ。

 

「まぁとうくん!!!87ページのぉ......この問題をとぉいてください!!!!」

 

「は、はい......」

 

 

 

 

啓蒙教師の授業も終わり、教室は今日も教師のことで持ち切りだ。

それを聞きながら人知れずため息を吐く慎二。いつもの光景だった。

 

 

 

それから学校の帰り道。疲れた顔をして帰る慎二の後ろを尾行する影があった。

 

「遠坂。これ大丈夫なのか?俺たち凄い怪しいぞ」

 

「大丈夫よ。だって相手は慎二よ?バレないわよ」

 

慎二が疲れた顔をしている要因2人の会話である。

既に体全身どっぷり輸血で強化されている慎二の聴力は2人の会話がしっかり聞こえている。

さてどうした物か。巻くべきか、逆にこちらから向かうべきか.....。

気持ちゆっくり歩きながら考える。

 

尾行される原因は多分昨日のあれなんだろうなと思いながら歩を進める。

あいつガッツリ慎二って呼んだからなぁ。なにやってんだろうなぁあの啓蒙フェチはと心の内で愚痴る。

 

ここで慎二に天啓が降りた。

慎二が曲がり角を曲がると、2人も少し急いで付いてくる。

慎二は追いつかれる前に狩人の夢に一度避難した。

そして2人が困惑しているところに.....。

 

「なにやってんのお前ら」

 

2人の後ろに回り込んだ。

 

「「ッ!?」」

 

 

 

2人にはお帰りいただいた。

早く寝ようと家のドアを開けると

 

「シンジ、今度は寺に行くぞ」

 

そのまま啓蒙バカに連れ去られた。




なんだろう。なんでこんなに適当になって「コマけぇことは気にすんな」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。