ジタン・トライバル
言うまでもなくFF9の主人公である。
性格は明るく、優しく気遣いができ、、困ってる人(特に女の子)をほっとけないナイスガイ
少々ナンパでスケベな所がたまにキズだが、いざって時の判断力や行動力は素直に尊敬してる。
「誰かを助けるのに理由はいるかい?」
この一言に彼の全てが集約されてる。
だけどそんな彼も弱い所がある、パンデモニウム城でのあのイベントだ、自分の正体、存在を突きつけられ
仲間に迷惑はかけられないと自分1人でケリを付けようとした事だ、それまで頼りになってたジタンが初めて見せた"弱さ"だ。
困った誰かを助けたいという思いは人一倍あるけど"自分"をなんとかしたい、という事には意外と無頓着なのだ。
と色々とジタンの事を思い出しながら目の前にいるジタンを改めて見てみる。
本編5年前だから今のジタンはかなり若い、そりゃ11歳だもんな、あっちじゃまだ小学6年か中1だ、それでも彼から感じる気の強さ、芯の強さはゲームで見てた時のまんまだ
『ああいや、俺リンドブルム初めてなんだよ、色々見てたらちょっとこの時計が目に入ってな、特に何ってわけじゃないんだけど』
「ふーん、でもさっきの独り言聞いてた限りだと俺らタンタラスに会うかどうか迷ってたみたいだぜ?」
『聞かれてたか、お前タダもんじゃねーな、こう見えても周囲は気にしてたんだ、気配感じなかったぞ』
「この俺を舐めてもらっちゃ困るぜ、こう見えても結構強いんだぜ?」
ったく生意気ざかり真っ只中だな・・・俺が言えた立場じゃないか
『まぁタンタラスって劇団にちょっと興味があったんだよ、んで人づてに聞いてここがアジトだって知ってさ、ちょっと寄ってみただけだ』
嘘ではない、タンタラスに興味あるのは本当だし、場所は知ってるけど実際に行った事ないから人に聞いたのは事実だ
「へぇ、なんならボスと話しでもしてみるか?今の時間なら中に居ると思うぞ」
『そーだな、そうしてみっか、あとお前の名前は?・・・っと自分から名乗るのが礼儀だな、俺はブレイズだ、ブレイズ・クレセント、みてくれで分かると思うがブルメシアに住んでるネズミ族だよ』
「ブレイズか、俺はジタン、ジタン・トライバルだ。よろしくな!」
『ああ、よろしく』
「にしてもやっぱネズミ族だったか、結構前に隣に住んでたネズ美って子がネズミ族だっていってたからな、顔付き似てたからそうなんじゃないかと思ったぜ」
ってオイィィィ!?ネズ美って本当に居たんかいぃ!!??
あれジタンの作り話じゃなかったのかよ!?
つーか誰だよ!?自分の娘に種族の名前そのまま付ける親は?キラキラネームってレベルじゃねーぞ!?
「?? 何すっとぼけた顔してんだ?」
『いや、すげえ名前付ける親がいたもんだなーって思っただけだ』
「そうか?ネズミ族って結構変わった名前いると思うんだけどな、お静とかクリスティーヌとかいう名前の子とか居たぜ」
そっちも実在してんのかよ!!??
なんなのネズミ族!?ヘンテコネームのブームとかあったっけ!?
・・・俺まともな名前で本当に良かったよまったく
『とりあえず中、入っていいか?』
「ああいいぜ」
中へ入っていくと中央に大柄な中年の男がいた、端の方にはベルトを頭に巻いてる赤髪の男と布を巻いた男、なんか怖い顔した男がいた。
多分タンタラス団のボスのバクーとその仲間であるブランク、マーカス、シナで間違いないだろう。
「よぉ、ジタン、遅かったじゃねーか、・・・後ろのヤツはいったい何処から連れてきたんだ?」
「なんか入口で中に入ろうか迷ってたみたいでさ、なんか俺らに用があるみたいなんだよ」
「なんだぁ?ネズミ族じゃねーか、なんでここに居るんだ?」
「ネズミ族っていったらリンドブルムと友好関係を築いているが、閉鎖的な国で滅多に国外へ出ない種族の筈だ」
とバクーとブランクにそう言われる。
バクー達が言うようにブルメシアは国外に出る事をあまりよしとしない国だ。
フラットレイ兄貴が国外修行を王に申し出て対立したのは記憶に新しい、その後に兄貴を追っかけて出国するフライヤ姉さんもそうだった
だから2人は国への出入禁止がされてしまうのだ。
俺か?俺は王を説得したんだよ、かなり苦労したし妥協もしたけどな
まず友好関係を築いているリンドブルム周辺までしか出ない事をいい渡された。守る気はサラサラないけどな、監視がいるわけじゃないしはっきり言って無意味な約束だ
続いて二ヶ月ごとに必ず帰国をする事、これは守らざる終えない、一回でも破ったら即座に兄貴と同様に出入禁止措置がとられる。姉さんにも心配かけないよう会いに戻るのもあるけどな
・・・・別に姉さんが恋しいとかじゃねーぞ?
後は各国の情勢や情報を帰国の際に報告する事、ぶっちゃけこれが一番重要だと思ってる、これには俺もすぐに同意した、なんだかんだ言ってブルメシア王も各国の動きが気になってるようだ。
俺がアレクサンドリアで証拠を持って帰ったら約束を破った事が王に知られてしまうが
アレクサンドリアが戦争を仕掛けてくるという情報の方が大事に決まってる、だからそれで罪に問われようが知った事か、兄貴や姉さんだってそれ覚悟で出国したんだ、俺だけ我が身可愛さに
すべき事をしなかったなんてするわけないだろ!
あとタンタラスと接点を持つ事はいずれシド大公との接点に繋がるかもしれない。バクーはシド大公の古くからの親友だ、だからタンタラスとは友好な関係を築きたいんだが、
どう話し出すべきか・・・・ちょっと危険な賭けになるがあの手でいくか。
『一応、ブルメシア王から二ヶ月おきに帰国という条件で許可は貰って旅に出たんだがな、それはそうとして俺の用件だが』
「なんだ?」
『あんた達と取引がしたい劇団タンタラス・・・いや盗賊団タンタラスと言った方がいいか?』
!!!!!
瞬間 場の空気が一気に緊張した
バクーをはじめブランクやマーカス達が一気に警戒態勢に入った、すぐ近くにいたジタンも俺から離れダガーを抜刀する
「てめぇ・・・どこでその事を知った?」
『俺の独自の情報網、とだけ言っておく』
「それで、俺らを退治でもしに来たか?」
『話をよく聞けよブr・・・赤髪、俺は取引がしたいと言ったんだ』
「それが嘘じゃない証拠でもあるズラか?」
・・・しゃーない
俺は背中に背負ってる2本の槍を足元に置き、手を上げながら少し後ろへと引く
『戦闘の意思はない、話をする機会をくれ』
まぁぶっちゃけ格闘でもそれなりに強いから本当は意味ないんだけどね、拳に炎を纏わせてパンチする「虎炎」とか槍での通常攻撃より遥かに威力高いしな
「・・・一応話は聞いてやる、妙な真似をしたりしたらわかってんだろうな?」
『ああ、承知した』
「それと取引の内容次第だ、もしも取引が決裂しても無事に帰す気はないぞ?」
『盗賊団タンタラスという存在を知ってる俺を野放しにはしないよな、そりゃあ』
「話してみろ」
『さてどっから話すかな、俺にはある目的があるんだ』
「目的?」
『詳しくは今は言えないが、俺の国の存亡に関わる事だ、しいてはリンドブルムという国にも関わってくる』
「!!! どういう事だ?」
『詳しく言えないと言ったろ?少なくとも今の段階じゃ言ったところで意味が分かると思えないしな』
「チッ、それで?」
『その為の対抗策としてあんたらの力が借りたいんだ、無論タダとは言わない、その分の礼はするつもりだ』
「盗賊団とわかって協力を求めるのなら、つまりてめぇの目的ってのは盗みか?」
『まぁ正解だ、盗みや潜入はあんたらの専売特許だろ?』
「ああそうだ、だが俺らに何か得がある仕事か?」
『・・・いや、ない事ないが、直接的ではないな』
「だとしたら相応の報酬が必要だ」
『無論、金は出すつもりだ、今は無いが必ず用意する』
「承諾出来ねぇな、国の存亡に関わるって事はそれだけ危険の多いヤマだってことだ、俺らの命を天秤にかけるにゃ金だけあっても足りねぇ」
『だったら俺自身を天秤に乗せてやる、相互関係だ、俺はお前らに仕事を依頼するように、俺はお前らの頼みを聞いてやる』
「本気か?俺らがどんな無理難題をふっかけてくるかわからねぇぞ?」
『まあ流石に人道的に反する事は断るかもしれんが可能な限り聞くつもりだ』
「ハッ!盗賊団が人道的な事を守るとお前は考えてんのか?」
『ああ思ってる、だってお前ら義賊だろ?弱い立場から金を巻き上げて私服を肥やす下種だとは聞いたことないぜ?』
「チッ、そうズバズバ言い当てられると調子が狂うぜ」
『あと、こう見えて俺結構強いからな、良い戦力になると思うぞ』
「そこまで言うなら、てめぇの話、乗ってやろうじゃねーか」
『感謝するぜ、だが仕事自体は今すぐってわけじゃない、数年先の話だ、時期が来れば俺から話す、それまでお前らの手助けをする、これで交渉成立ってことでいいか?』
「わかった、だが最後に確かめておきたい事がある」
『??? 何だ?』
「おめぇ、ちょっとツラ貸せや、その槍拾ってからな」
あ、この流れは・・・
「ここならいいな?よし、てめぇの実力を確かめてやる、かかってきやがれ」
出たー!!タンタラス式の試験(物理)!!!
次回 vsバクー