如月とレナウンがピクニックに行くよ

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「如月ちゃんかわいいなあ……遠足とか連れて行ってあげたいなあ……ハァハァ」
そんな私の願いを叶えるため如月ちゃんとレナウンがピクニックに行きます
……百合要素どこいったんだ

はいどーも、ゆーろです。
アズールレーンブレスト鯖ルーム2の自称「如月のやべーやつ」です。
もし見つけたら気軽にからんでやってくださいね。

続きものにしようかと思ったのですがひとりひとりを主軸にした話を書きたいので短編にしました。百合大好きだから今後は百合ものが多くなるんじゃないかな。
初投稿なので至らないところも多いかと思いますが、それぞれの娘の魅力が伝わると嬉しいです!

前書きもこのくらいにして本編をお楽しみください!




「えっと…どういうことでしょうか…」

 

突然ですがレナウンです。秘書艦のお仕事と言われ執務室に来ました。

 

「いや、まあお仕事ってのはあながち間違いじゃないんだけどね」

 

「すいません、ちょっとよくわからないんですが…」

 

「この子とピクニックに行ってくれないか?」

 

「…え?」

 

そこにいたのは重桜の駆逐艦、如月さんでした。

 

「実は今日一緒にピクニックに行く予定だったんだが、急に会議が入ってしまってな、

お願いできないかな、レナウン」

 

「はぁ…指揮官様の頼みなら…」

 

「え、えっと…よろしく、おねがいします…」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

はじめは状況が呑み込めなかったのですが久々のピクニックということでわくわくします。

それに如月さんと仲良くなれたら嬉しいです。

 

 

 

 

指揮官様からお弁当と地図を受け取り準備完了です。

 

「それでは行ってきます、指揮官様」

 

「いってきます…」

 

「おう、気をつけてな。いってらっしゃい」

 

指揮官様に頂いた地図によると近くの小高い丘まで歩き、お弁当をたべ、秘密のお花畑

に行くというルートのようです。

秘密って何でしょう。楽しみですね。

 

「あ、あの…レナウンさん…」

 

「なんですか?」

 

「あ、あの…如月、いつもはしきかんと手をつないでるんです…それで、あの…」

 

「…っ」

 

あぁ…なんてかわいいのでしょう…うるうるした瞳で上目遣いでそんなお願いをされたら

断れないじゃないですか…最も断る気などはじめから無いのですが。

 

「はい、お手をどうぞ」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

心なしか如月さんの声が明るくなった気がしました

如月さんの手はとても小さくて愛くるしいです。

如月さんと手をつないで歩くこと数十分、丘が見えてきました。

どうやら有名な場所らしく人が集まっていました。

 

「少し疲れましたね、お昼ご飯にしましょう」

 

レジャーシートを広げ昼食の準備です。

お弁当を開けると、鮮やかに彩られていてとても美味しそうです。

 

「わぁ…如月のすきなものがいっぱい…」

 

「私の好物もいっぱい…もしかしてこれ指揮官様が作ったのでしょうか」

 

「おいしそう…」

 

「そうですね、少しはやいですがいただきましょう」

 

「「いただきます!」」

 

 

 

 

おなかを満たすと心地よい眠気がやってきました。

ぽかぽかと暖かく、やさしい緑の香りが鼻をくすぐります。

如月さんはとても眠たげでした。

寝ないようにコクコクと船をこぐ姿はとても愛らしいですがまだまだ時間はあるので

寝かせてあげましょう。

 

「如月さん、少しお昼寝していきませんか?」

 

「はぃ…ありがとうございます…」

 

柔らかな日差し、さわやかな風、お昼寝するのにはピッタリです。

隣ですやすやと寝ている如月さんの髪をなでているうちに私も眠くなってきました。

確か指揮官様が「日が沈む頃に素晴らしいものが見れるぞ」とおっしゃていましたね。

気になりますが夕方まで待つことにしましょう…

 

 

目が覚めると日も傾いてきてちょうどいい時間でした。

 

「如月さん、そろそろお花畑に行きましょう」

 

「お花畑…!如月、とっても楽しみです」

 

「ふふっ、それでは行きましょうか」

 

来た道を少し戻り、地図を頼りに花畑をさがします。この道をまっすぐ行って、次の角を左に…

 

「…如月、この木さっきもみた気がします」

 

「えっと、少し待ってくださいね。地図によると…」

 

「…如月さん、多分違う道に通ってしまったようです…」

 

「ふぇぇ…どうしましょうレナウンさん…ちゃんと帰れるかな…」

 

「大丈夫ですよ、指揮官様も何度か来たとおっしゃっていましたしそう遠くないはずです」

 

見たところ周りに開けた土地はないのでもう少し先でしょうか。でも地図なしで動くのは危ないですね。

それでも本格的に日が落ちる前にたどり着けなければもっと危険です。

 

「如月さん、目立つ木を目印にして進みましょう。暗くなると危険です」

 

私たちはゆっくりと進みました。そしてちょうど太陽が水平線と重なったとき開けた土地に出ました。

 

「「わぁ…!!」」

 

そこは指揮官様がおっしゃっていたお花畑でした。

一面に咲き乱れる黄色の花が夕日を受けて金色に輝いていました。

 

「お、遅かったな何かあったのか?」

 

「指揮官様っ!…どうしてここに?」

 

「思ったより会議が早く終わってな。俺も久しぶりに行こうかと思ってきてみたら二人ともいなかった

から心配したよ」

 

「しきかんっ…こわかったよぉ…」

 

「おっと、大丈夫だったか如月」

 

「もう…しきかんと会えないかとおもった……」

 

「森で迷子になったらオオカミに襲われるかもな」

 

「指揮官様それ冗談にならないです……」

 

指揮官様と一緒にいるといつもの安心感が戻ってきた感じがします。

その後しばらく3人で夕日とお花を眺めていました。

 

「さて、もうそろそろ戻らないと真っ暗になっちゃうぞ」

 

「そうですね、如月さん行きましょう」

 

「しきかん……手つないでいいですか?」

 

「ん、いいぞ」

 

「レナウン…()()()()()()も手、つなぎましょう」

 

おねえちゃん……私はその甘美な響きに動きを止めました。

 

「レナウン?どうしたんだ?」

 

「いえ、なんでもありません。3人で手を繋いで帰りましょう」

 

帰る途中で如月さんが眠ってしまったので私がおんぶしました。

背中で如月さんの体温を感じられて不思議と温かい気持ちになりました。

学園に着くと、いつもの建物、いつもの仲間たち、変わらない「いつも」が出迎えてくれます。

 

「さ、如月も起きて。お出迎えだぞ」

 

「…はいっ!」

 

「「「ただいまっ!」」」

 

 

 



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