ハリー・ポッターと黄金の君   作:◯のような赤子

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酷いタイトル詐欺だなおい


※「直視の魔眼」の表記を「バジリスクの眼」に変えました
ややこしくしてすみません


黄金とバジリスク

翌日から私は『防衛術』の授業には行かなくなった。当然だ、あんな奴から学ぶことは何も無い

 

 

「ん?ウィラじゃねぇか、お前さん今授業中だろ?こんなとこで何しちょる」

 

「やぁハグリッド、少し森に入らせてもらうぞ」

 

 

ゆえに今しかバジリスクを殺す時は無いと感じた、理由はこの時間なら生徒がうろつくこともなく、そもそも「禁じられた森」に入る者などまずいないからだ

__今しか本来の獣の姿(・・・・・・)を見られない時は無い

 

それに森に来たのには他にも理由がある。というのもホグワーツの防衛機構程度で正体を現した獣の気に耐えられるハズがない。ゆえに「3階女子トイレ」が使えないのだ

それに私の「黄金の間」には一種の『隔離呪文』がかけられていた、そんな魔法を使いそうなのはあの4人の中でもサラザールしかいない。何より我が家に伝わる文献ではどうやら10代目黄金はとくにサラザールを可愛がったようだ

1000年以上誰にも場所がバレなかった「秘密の部屋」。ならば「黄金の間」と同じような『隔離呪文』がかけられているハズ、それなら獣の気にも何とか耐えられる

なによりバジリスクは原作では排水溝を通っていた、必ず森にもそれがあると私の勘が告げている

 

 

「いかん!何考えちょる!いくらお前さんでも『禁じられた森』に入るなんぞ・・・あり?」

 

「危険なワケないだろ・・・この私だぞ?『ブリテンの白き龍』さえ配下にし、あまつさえ円卓も連れて来た。いったいどこが危険なんだ?」

 

「しかし・・・ダンブルドア先生にバレたら俺が大目玉くらっちまう」

 

「そうか・・・あー!残念だなぁ!今度ハグリッドに私のペットを見せてやろうと思ったのに!そうか・・・本当に残念だ」

 

「なに!?お前さんのペットだとう!?見たい!!どんな生き物だ!?」

 

(ふっふっふ、流石ハグリッド。この手の話にはめっぽう弱いな?これぞ「黄金流 会話術」!!)

 

「私から言わせてもとても美しい、この黄金にふさわしい奴だよ彼は」

 

「おぉ!と言うとオスか!・・・あー!俺は何も見ちょらん!さ、ファングに餌をやらねぇと!・・・今度の休日は?」

 

「ふふっ、良いだろう。ついでにハリー達にも紹介したい、連れて来ても?」

 

「勿論!頼むから先生にだけはバレんでくれ」

 

そう言いながらイタズラ小僧のように笑いながら私にウィンクをし、そのまま小屋の中へ帰っていった

私は割りとハグリッドのことが好きだ、彼ほど純粋な人間(まぁ半巨人だが)を知らないし、先程のウィンクもどこかの詐欺師と違ってすごく魅力的だ!・・・でも生き物関係だとこうして軽く暴走するんだよなぁ・・・まぁどんな人間にも欠点はあるか(もちろんこの私にはそんなもの無いがな!)

 

 

そのまま3人を引き連れ「禁じられた森」の中へと入っていく

 

 

「黄金の君、以前から思っていましたが・・・あの男、半分人間ではないですね。匂いが違います」

 

「流石獣、彼は半分巨人だ。だが誰にも言うなよ?彼をキズつけたくないからな」

 

「分かります。見た目はあれですが良い人柄のようですね」

 

「おぉ!分かるかニール!そうなんだ、今度軽く話してみろ、以外とおしゃべりだ・・・しかし・・・やけに静かだな」

 

 

森には多様な生き物や魔法生物で溢れかえっているはずなのに、私達の足音以外何も聴こえない

しばらく歩き_____ようやく目的の生き物が見つかった

 

そう・・・ケンタウロスだ

 

森を掻き分けた先に彼等はいた、どうやら私達に気づいていたらしく全員膝を折り曲げ頭を下げていた

 

 

「ふむ、どうやらこちらには気付いていたらしいな。よい、許す。面てを上げよ、名を名乗れ」

 

「・・・拝謁の栄感謝いたします黄金の君、我が名はフィレンツェ」

 

「ほう?この私を知っておるのか」

 

「火星が教えてくれました、御身がこの日この時間に来ると。何より隠し切れないその王気、更には御身の輝く金糸と玉眼が何よりの証」

 

「一つ問いたい、何故これほどにまで森が静かなのだ。虚偽は許さん、真実を述べよ」

 

「・・・私がお答えします、我が名はロナン。その・・・」

 

「ヒマではない、早くしろ」

 

「では・・・そちらにおわす方はもしや・・・『神獣』では?」

 

「そうだ・・・なるほどな、卿等森に住まう者にはこれでも分かるか」

 

「おぉ!やはり!!」

 

「・・・馬風情が・・・ケイローンならともかく調子に乗るな」

 

「止めろ我が獣よ、ここは褒めるべきだ。よくぞ見破った、褒めてつかわす」

 

「っ!感謝の極み!!黄金である貴女様に褒められるなど何たる栄光!!」

 

「うむ、悪いが先程も言ったとおりあまり時間が無い、案内してほしい場所がある」

 

「どうか我等に命令を」

 

「調子に乗るなよ駄馬風情が・・・キサマ等はいつ黄金の君の臣下となった?不敬であるぞ!!」

 

「っ申し訳ありませぬ神獣殿!!」

 

「キサマこそ黙れ、この私が話しておるのだぞ?」

 

「・・・すみません」

 

「何に対して機嫌が悪いのかは知らん。だが今のキサマは黄金の獣、何の為に首輪をくれてやったと思うておる」

 

「はい・・・」

 

「そしてすまんが卿等は私の臣ではない、ゆえに頼むのだ」

 

 

機嫌の悪い獣を宥め、マゴリアンと言うケンタウロスに案内をさせる・・・何でコイツ機嫌悪いんだ?

 

 

「クスっ、御身には分かりにくいでしょうが私やウォーカーも獣殿の気持ちが分かります」

 

「何なんだ一体」

 

「正直言って気に食わないのです。騎士でも無い者がそう振る舞う様は見ていて虫唾が走ります」

 

「・・・申し訳ない・・・だが我等はもとよりこういう性なのだ・・・」

 

「・・・まぁ陛下に免じて許しましょう、精々役に立ちなさい」

 

「何でお前等が偉そうなんだよ・・・」

 

「感謝いたします騎士殿・・・そちらは神獣、そちらは吸血鬼、そちらは人間でありながらも何と素晴らしい戦士なのか!何より今代の黄金の輝き!まさに地上に君臨した星々の輝きだ!!」

 

「ほう、その言い方はまるで私以外の『黄金』に会ったかのようだな」

 

「恐れながら・・・昔一度だけ遠目に拝謁させていただきました・・・確か御身から四代程前かと」

 

「それくらいだと考えられるのは曾お爺様・・・レブラスか・・・しかし彼は殆どの時間ををエルドラドにいたハズだが?」

 

「円卓を探していたようでした。遠目でも私が見えたらしく失礼ながら口を読んでみれば「あと100年先で出会っていれば・・・」と栄誉なるお言葉を」

 

「くはは!悪いが私の代では卿はいらん!諦めろ」

 

「勿論です!そのような!!・・・まさに貴女様こそ『偉大なる黄金』でございます」

 

「よい、許す。卿に褒美をくれてやろう、卿等の子孫に我が威光を語り継げ」

 

「っ!・・・何かあればご一報を、我等ケンタウロスは貴女様の声ならば風より速く駆けつけます」

 

「くはは!聞いたかお前達!コヤツの方がよほど騎士らしい!」

 

「陛下がおっしゃったのではないですか・・・堅苦しいのは嫌いだと」

 

「そうだっけ?まぁいいや、お前達が私の騎士であることには変わりない」

 

 

暫くはマゴリアンの背に乗せてもらい先へと進む・・・乗せてもらって悪いがあまり良い乗り心地ではないな・・・

 

 

「しかし・・・面白くない。この私がいるのにユニコーンもキメラもアクロマンチュラさえ出て来ぬとは・・・」

 

「恐れながら黄金殿・・・御身の王気ではそれも致し方ありません・・・先程は黄金の獣殿の名を出しましたがそれ以上に御身の気はこの森に影響を与えております」

 

「まぁ私だからな、具体的には?」

 

「・・・以前・・・何やら途方もない魔法を放ちましたな?」

 

「・・・あぁ、ヴォルデモートの時か」

 

「以来この森の住民は眠れぬ夜を過ごしました。あの魔法は・・・人の子が使うものではございません」

 

「一つこの黄金が卿に知恵を授けよう、王とは生まれた瞬間から王。ゆえに普通の子等と比べるな、流石に不愉快だ」

 

「っ!?・・・申し訳ありません、どうかこの首で我が一族だけはなにとぞ!!」

 

「よい、許す。そもそも私は暴君ではあるがむやみやたらに首を狩る暗君ではない_____着いたか」

 

 

森を抜けた先にはホグワーツの裏側が見えたのでマゴリアンの背中から飛び降りる

そこにはやはり私の読み通り古い排水溝があった

 

 

 

「・・・匂います、確かにバジリスクです」

 

「こちらも『黄金の瞳』で確認した、『隔離呪文』がかけられているな。マゴリアンとか言ったな?案内ご苦労、大儀である」

 

「ありがたき幸せ!!」

 

「ついでに頼みがある。今から5分後に我が獣を放つ、気に中てられ死にたくなかったら今すぐ逃げろとこの周辺の生き物に告げろ。それは卿も同じだ。遅れるなよ?間違いなく影響を受けるからな」

 

「っ!今すぐに!!」

 

 

マゴリアンが駆け出し一声吼える。すると今まで静かだった森が急に騒めき生き物達が我先にと私達から離れていく

 

 

「我が獣よ、絶対に逃がすな。流石の私でも『バジリスクの眼』には抗えない、生物としての格は悔しいことにアチラのほうが上だ」

 

「分かっております、油断の隙も無く、確実にあの小僧を殺しましょう」

 

「ウォーカー、万が一の時は・・・」

 

「私が盾となり『バジリスクの眼』を受け、その間にニール殿が御身を逃がす・・・ですね?」

 

「うむ。ニール、授業はあと何分で終わる?」

 

「20分程です陛下」

 

「では3分だ、3分で殺せ。私も上から『隔離呪文』をかける。それで卿の7割程度は耐えられる」

 

「クスっ、たかだか蛇如きが・・・何と言う光栄な死に方でしょうか」

 

「___時間です」

 

「では・・・『黄金の名の下に命ず、黄金の獣よ!!我が命に従い真たる姿を晒せ!!』」

 

 

___ここに王命は下った・・・そしてウィラの目の前には・・・1匹の巨大な狼が・・・

 

 

___アォオオオオオオオン!!!!!

 

 

瞬間まるで神代の時代に逆戻ったかのように、膨大な神気が森に満ちる

木は太古の原生林のように・・・それまでいなかった妖精達が突如現れ歓喜に震え踊り出す

 

 

「たわけ!!吼える暇があるならさっさと行ってこんか!!」

 

『っ今すぐ!!』

 

 

主に叱咤され、獣がその美しい金と銀の混じった巨体を風のように排水溝へ投じる

 

それを見届け

 

 

「___黄金の命である!!今この瞬間この場を我が領地とせん!!『黄金領域』!!」ヒュっ!!

 

 

黄金の獣が思わず神気を漏らした周辺にまで『隔離呪文』・・・それも絶対領域とまで言える領域展開を行う

 

 

「___ふぅ、ったくあの馬鹿が」

 

「相変わらず凄いですね・・・見てくださいよ、この周辺だけ3000年は遡ってますよ?」

 

「主に尻拭いさせるなど、とんだ駄犬だな。決めた!今日の毛づくろいは無しだ」

 

「・・・陛下、念の為周囲3キロに分身である蝙蝠を放ちました。今の所ダンブルドアも気づいていないようです」

 

「良い判断だウォーカー、引き続き見張れ。油断はするな」

 

「御身の盾としての務めを果たしあげて見せましょう」

 

「うむ。あと何分だ?」

 

「___いえ、もう来ました」

 

 

ニールの言葉通り、振り返ると人化の術で人間に戻った獣が返り血を全身に浴びこちらに近づいてくるではないか

 

「証拠は?」

 

「こちらに」プッ!

 

___ドチャっ

 

 

口に咥えたバジリスクの頭部を吐き捨て、うやうやしく跪きその手に持った戦利品___『バジリスクの眼』を差しだして来る

 

「ウォーカー」

 

「御意」

 

とりあえずまだ効力が残ってる可能性があるので試しにウォーカーに見てもらう

 

「・・・死ねませんね、念の為人間であるニール殿も」

 

「そうだな、ニール」

 

「・・・問題無いですね、どうやら身体から切り離されれば効力を失うものかと」

 

「ふーん、一応私の眼で確認を行う、獣、瞳をお前のほうに」

 

「はっ!」

 

 

最終確認として『黄金の瞳』で検査するが・・・魔力も特殊な力も感じない

 

 

「___うん、問題ないな。寄こせ」

 

「御意・・・というか『黄金の瞳』で見るなら別にニール殿の確認はいらなかったのでは?」

 

「愚か者、私はまだ死ぬワケにいかん。まだ子供を産んでいないのだからな。それにもしニールが死んでもこの私の為に死ねるんだ、本望であろう?」

 

「勿論でございます。その時はどうか陛下自らの手で埋葬の儀を行っていただければ」

 

「そうだな、そうしてやろう・・・うん、もうイラネ。『黄金の火』」

 

 

私は別にバジリスクが欲しかったワケでも『バジリスクの眼』が欲しかったワケでも無い

ただコイツがいると邪魔だったので殺した、だからこの眼ももう用済みだ

 

 

「さて・・・戻ろうか、次は私の愛しいてんてーの『魔法薬学』だ。遅れるワケにゆかん」

 

 

 

ザッ__ザッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__秘密の部屋の最奥

 

 

 

 

 

 

 

____ピキ・・・ピシ・・・

 




というワケで僅か1行で退場したバジリスク

獣が難なく殺せたのは文字通り格の違いです


これにて「秘密の部屋」編終了しません


次回__さよなら詐欺師
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