ハリー・ポッターと黄金の君   作:◯のような赤子

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過去最長になってしまいました・・・

話の展開上、物語の流れが前後しますが
ご了承ください
それと今回も地の文がウィラとナレーションで入れ替わります
読みにくいかもしれませんがご了承ください

そしてハロウィンはぶっ飛ばします
日記もないしバジリスクもいない。何も起こるワケないので・・・





黄金と決闘大会

 

 

 

 

__とある日の土曜日、ホグワーツは朝から沸きに沸いていた

 

というのも今日の夜、ウィラが『決闘大会』なるものを開くと張り紙を各所に張り出していたのだ

 

場所は大広間を貸し切り。内容は決闘の所作を学び、魔法使いとしての品格を養うこと。そしてウィラから見れば実戦経験がまるで足りていないため、今回である程度それを補おうというものだった

 

 

「でもさ、なんで相方がスネイプなんだろうね」

 

「さぁ、何でもスネイプと話している時にこの話になったらしいわ。だから相方をお願いしたんだって」

 

「理解できないよ。どうせならウィラ一人でやるほうがみんな盛り上がると思うんだけどなぁ」

 

「そっそういえばウィラってそもそも戦えるの?僕、ウィラが自分で戦う所想像できないんだけど・・・」

 

 

ネビルの言葉にハリー達も確かにと思う

確かに詐欺師に対してウィラは魔法を行使したし、防衛術の授業中も人に手本を見せるために魔法を使う時はある

しかし誰かを相手に戦う?まだ蹂躙しながら笑っているウィラを思い浮かべるほうが簡単だ

 

 

「でも去年聞いたけどアルヴィーさん達を円卓に加える時は真剣勝負したらしいよ?」

 

「アルヴィーさんってそもそもドラゴンじゃない、魔法使いじゃないわ」

 

「しかもドラゴンやあのノエルバイン相手に勝ってるんだよね?うわぁ・・・僕初めてスネイプのこと可哀想だと思ったよ・・・」

 

 

各々が様々な思いを抱えながら時間が過ぎていく

スネイプを可哀想と思う者、逆に消し炭にしてほしいと思う者、ウィラにカッコイイところを見せて婚約者に立候補しようと思う者、その才能を認められ円卓の一人を師匠のように持ってしまった者

 

 

そしてホグワーツは夜を迎えた___

 

 

 

 

ハリー達が大広間につくとそこにはすでに大勢の生徒が集まっていた。大広間の椅子は全て撤去され中央には舞台が置かれ、皆その周辺に集まり今か今かと待ち望んでいた

もしこれがロックハートの催し物なら呆れた顔やロックハートに黄色い声を送る女子生徒等で溢れかえっているだろうが「あのウィラが面白いことをしないハズが無い」と皆期待に満ちた顔をしている。それはハリー達も同じだ

 

すると舞台の奥からいつものように円卓を引き連れウィラがスネイプと共にやって来た。それだけで歓声が上がる

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、結構集まったな」

 

「・・・帰って良いか?」

 

「おやぁ?まさか先生は約束も守れないのですか?いいんですよ?もう授業しなくても」

(嘘ですお願いですからてんてーのニホイもっと嗅がせてください!!)クワッ!!

 

「クッ!あの時簡単に頷いた吾輩が憎い!・・・まぁよかろう・・・彼の名高き『黄金』の胸を借りさせてもらおう」

 

(カモン!私のちっぱいで良ければ!やべ、自分で言って悲しくなってきた・・・)

「えぇ存分に」クスッ

 

 

 

「・・・ねぇハーマイオニー、いつも思うけど何でウィラってスネイプと話してる時楽しそうなんだろうね」

 

「私に分かるわけないわ」

 

「きっと今からボコボコにするのが楽しみなんだよハリー」

 

 

てんてーとお喋りはホントに楽しい!いつの間にかもう舞台の中央についちまったぜ☆

とりあえず辺りを見渡し

 

 

「よく集まったな。張り紙にも出した通り今宵ダンブルドアの許可をもらい「決闘大会」を開くことになった。今回は遊びでもあり授業でもある。しかと決闘の所作を学び、卿等に役立ててほしい。そして今回私と共に進行してくれるスネイプ先生だ。皆盛大な拍手と感謝を」

 

 

パチパチとまばらにしか拍手が上がらず、大半は苦虫を潰したような顔をしている

えぇ~・・・てんてーどんだけ嫌われてんだよ・・・スリザリンくらいしか拍手してないじゃん・・・

 

「それから我が円卓の騎士達にも協力してもらう。我が騎士達よ」

 

 

私のその言葉に3人が軽く前に出てお辞儀する、それだけで今度は割れんばかりの拍手と黄色い歓声が至る所から上がり出す

 

 

(ちょ!おまっ!?酷くないか!?泣くぞ!?てんてーだって人なんだからね!?)

「あの・・・先生?」チラっ

 

「・・・何かねミス・エル・ドラド、ところでこの時間中に何人かの生徒が変な病気にかかるかもしれんが吾輩のせいではないのであしからず」ゴゴゴ!

 

「アッハイ。コホン・・・ではまずは遊びと行こうか!ウォーカー!」

 

「はっ!」

 

 

掛け声と共にウォーカーがその身を全て蝙蝠に変え、生徒達の間を飛び交う。軽い悲鳴が上がるが・・・初めの頃少しイジメ過ぎたかな?

 

 

「逃げるな!遊びと言ったハズだぞ?」

 

「でもウィラ!!これのどこが遊びなんだよ!?」

 

「良く聴け!この蝙蝠は卿等を襲わずただ飛ぶだけだ!そしてこの蝙蝠を一番多く撃ち落とした者には優勝賞品を贈ると約束しよう!さぁ存分に魔法を撃つがいい!!」

 

 

とたんに打って変わって目の色を変えながら魔法を撃ち出す生徒達。みんな現金だなぁ・・・

 

 

しばらくは1年生や2年生達も一生懸命撃ち落とそうとするが・・・途中で気づいたようだ

そう、ウォーカーにはなるべく避けるように言っておいた。無駄打ちすればただ魔力を消費し、更に小さい蝙蝠に中てること自体至難の技だ

 

 

「こっこんなの中るワケないじゃないか!」ゼェゼェ

 

「くはは!ようやく気付いたか?しかしドラコ、5年生や6年生を見ろ。しっかり見極め最小限の呪文で落としているではないか」

 

 

5年生以上は流石に私の意図に気づいていたようだ。そう、私は「遊びでもあり授業でもある」と確かに言ったのだ。聞いていないほうが悪い

 

 

「それに・・・3年生を見ろ、一人今だ落とし続けてる猛者がいるぞ」

 

 

1、 2年生達が私の見る方向へと目を向ける

 

(ふむ・・・勝者は決まりだな)

 

 

「そこまで!ウォーカー」

 

__チキチキ_____はっ!」

 

「誰が一番多かった?」

 

「あそこの者でございます。陛下」

 

(流石だな)

「では___セドリック!こちらに来い」

 

 

5,6年生や7年生が軽く抗議してくるが流し、セドリックをこちらへ呼び寄せる

 

 

「ニール、流石はお前の弟子だな」ボソっ

 

「まだ弟子などではありませんよ。精々育てばいいと思っているだけです」

 

 

そう、以前ニールがセドリックを一目見て「この者を育てても?」と私に伺ってきたのだ

それ以来ニールはセドリックを鍛え上げている

 

以前私の影響でハッフルパフがグダグダになった時もただ一人だけ影響を受けず一人一人にタオルケットをかけていた思い出は今だに新しい、流石『公式チート』(だって話せば紳士、顔はイケメン!性格良し!運動神経良し!何コイツ・・・完璧超人かよ・・・)

 

ちなみにこの関係は誰にも言ってない。言えば「一人だけズルイ」という声が必ず上がるためだ。そしてニール曰く「才能は彼以外見る価値ある者等一人もいない」だそうだ

 

一度だけハリーは?と聞いたがそれも「我が強すぎです。彼は英雄足り得ますが戦士にはなれません」とバッサリだった

 

 

「久しぶりだねウィラ、本当に僕なのかい?」

 

「うん、久しいなセドリック。間違いなく卿だ。で?褒美は何がいい?好きに望め」

 

「・・・何でもいいのかい?」

 

(おや?珍しいな。ここまで意見してくるとは)

「構わんよ」

 

「じゃあ・・・あとでいいから先生(・・)と決闘をさせてほしい。僕がどれくらい成長したか先生に恩返しとして見せたいんだ」

 

「・・・私ではないんだな?」

 

「あぁ、ニーゲンベルグ先生さ。先生には色々教えてもらった・・・だから先生、お願いします」

 

「クスっ、小僧が・・・生意気な。陛下、私は構いません。この小童にまだまだだと教え込まねば」

 

「はぁ・・・お前等本当に師弟だよ。分かった。では褒章はそれとしよう」

 

「ありがとう。じゃあまた後で」

 

 

そういいながらハッフルパフの集まりにセドリックが戻っていく。あるぇ~?アイツあんなに好戦的だったっけ?

 

 

「自信を持たせたんですよ。優しすぎる性格のせいで折角の才能が発揮されていませんでしたので」

 

「楽しそうだな・・・言っとくが剣は使うな、私は「イギリスの魔法戦士」を育てることを許容したのであって「エルドラドの魔法戦士」を育てろとは言ってないのだからな」

 

「存じております。まだ剣は教えてませんよ」

 

(教える気マンマンじゃねぇか・・・)

 

 

 

 

 

「なぁセド!ウィラ様に何お願いしたんだ?」 「もしかしてフィアンセに立候補とか?」 「はぁ!?ズルいぜセドリック!」

 

「違うよ!それにお願いごとは内緒、どうせすぐ分かるし・・・ほら!ウィラがスネイプ先生と始めるみたいだ」

 

 

 

 

 

「では遊びも終わった所でスネイプ先生、こちらへ」

 

 

今まで離れて私を見ていた・・・もとい監視かな?てんてーがこちらに戻ってくる。それを見届け生徒も再びこちらに注目しだした

 

 

「これよりは決闘の所作だ、まずは相手にお辞儀・・・ププっwwコホン!お辞儀をする」

 

「・・・ミス・エル・ドラド、何故笑った」

 

「いやぁどこかのお辞儀大好き自称「闇(笑)の帝王」を思い出しましてw」

 

「・・・確かにあの方はお辞儀の角度にすらうるさかったが・・・笑うものではない」

 

 

そう言いながらてんてーがこちらにお辞儀してきたので私も返す

てんてーはまさに歴戦の戦士といった感じの厳格なお辞儀だった(マジカッケェ・・・惚れ直したわ)なので私もまた王に相応しい所作で優雅にお辞儀する

 

 

「次は杖を構える。本来なら私も構えるべきだが・・・あいにく構えたことなどなくてな」

 

「吾輩は構わん。ところで何を持って勝敗を決める?お前に魔法が効かないのはこの場の全員が知っておろう?」

 

 

私の授業では時折「魔法界最強の守りを見せてやろう」と『黄金の血の守り』を何度か見せたことがある。だからだろうか、皆勝負にすらならないという顔で見て来る

 

 

「では私に中ったと見て判断できたら私の負け、先生は杖を失ったら負け。これでいきましょう」

 

「・・・手加減はせぬぞ」スっ

 

(キャー!構える姿もカッコイイ///!)

「無論、手加減などしたら殺しますよ?」

 

 

 

 

 

スネイプが目を更に鋭くさせ、ウィラを睨みつけながら眼前に杖を構える。それに対しウィラは構えもせずただ微笑んでいるだけだ。だが空気は間違いなく張詰め、生徒はそれに飲まれていた

 

 

「3つ数えたら術をかけましょうか。獣、数え始めろ」

 

「では・・・1・・・2・・・3!」

 

「『エクスペリアームズ』!!」

 

 

瞬間スネイプは杖を目にも止まらぬ速さで振り抜き『武装解除』を放つ

それに対しウィラは杖を構えもせず___

 

 

「愚か者め!『防護呪文』とは本来こう使うのだ!!」

 

 

ローブを翻す。するとスネイプの放った『武装解除』の呪文はバシュン!と音を立てローブに弾かれる

 

 

「っ!?」

 

「くはは!どうしたスネイプ!杖が止まっておるぞ?」ヒュオっ!

 

 

そう語り掛けながらもウィラもまた無言で『武装解除』を放つ。その光景に上級者は「もう『無言呪文』が使えるのか!?」と驚き、下級生は「何故呪文を唱えず使えるのか」と考え込む

しかし呪文を放たれたスネイプはそれどころではない

 

一つ一つが途方も無い大きさで迫ってくるのだ。しかもかなり速い。普通に唱えていては間に合わない為、無言の『プロテゴ(盾の呪文)』でなんとか凌ぎ切っているが当たる度盾が悲鳴を上げる

 

しかしスネイプとてただではやられない。防ぎながらも合間合間にウィラへと呪文を放つ

 

しかしそれも再びローブをウィラが翻す度掻き消される

身体を回転させローブを翻し、杖から呪文を放つ様はまるで舞を踊るかのようだ。事実誰もがこれが決闘であることを忘れ、ステップを踏むように立ち回るウィラに見惚れていた

 

 

「くはは!中々やるではないか!では・・・これはどうだ?」

 

 

その言葉と共にウィラの杖から放たれ続ける呪文の量が一気に増大する。それはまるで濁流の如き凄まじさであった

 

 

「っ!『プロテゴ・マキシマ』(最大の守り)!!」

 

 

あまりの量にもはや『無言呪文』では対処しきれないと悟り、とっさに呪文を口に出し、その暴力的なまでの呪文の数々を何とかスネイプは防ぎきろうとする__だが

 

 

「今度は足が止まっておる!それでは殺してくれと言うものだ!!」

 

 

今だ杖からありえない量の呪文を放ち続けスネイプへと駆け寄り更に密度を上げ続ける

 

たまらずスネイプは横へと跳び移るが・・・

 

 

「っ!・・・参った・・・降参だ」

 

 

そこにはいつの間にかウィラが立ち、杖をスネイプの眼前へと掲げている

 

 

「ならば杖を捨てろ。敗者は勝者の言う事を聞くものだ」

 

 

スネイプがその言葉を聞きカツリ・・・と杖を足元に落とした音だけが大広間に響く

誰もが先程の攻防いや・・・圧倒的なまでの力量差に息をすることさえ忘れ、今だ茫然としていた

やがて一人、また一人と拍手を送り、ようやく我に返った生徒達が二人に割れんばかりの拍手を送る

 

 

「・・・これが『黄金』の力か・・・いや、お前は本気ではなかったな」

 

「それは先生もでしょう?本領である『闇の魔術』すら使わず・・・まぁ楽しめましたよ」

 

「先程のローブ、あれは一体・・・」

 

「このローブには前持って『防護呪文』をかけていたのですよ。エルドラドではこのようにローブに呪文をかけ、呪文は攻撃に割り当てます」

 

 

その言葉に誰もが雷に打たれたかのような思いを感じた

「ローブに『防護呪文』をかける」__そんなこと思いつきもしなかった

 

 

「・・・さすがはヨーロッパ最強の魔法国家だな・・・魔法が使えない国土の中でここまで進歩していようとは・・・」

 

「最強たる由縁の一つですよ。今度こそスネイプ先生に盛大な拍手を!よくこの私相手に戦った!大儀以外の何ものでもない!」

 

 

ウィラのその言葉に今度こそ大きな拍手が巻き起こる。あんな素晴らしい勝負を見せられては流石のハリー達ですら拍手せずにはいられなかった

 

 

 

 

 

てんてーとの楽しい勝負が終わった後、原作通りペアを作らせ、それぞれに勝負するよう指示する。ジニーやセドリック等の優秀な生徒は以前私が教えた通り、まずは避けることに集中し、返す刀で相手を戦闘不能にしていた

 

ただハーマイオニーはミリセントと途中キャットファイトをおっぱじめていたが・・・何があったんだ?

 

ハリーもまた原作同様ドラコと戦った。というかてんてーがそうするよう指示したのだ。私もこれを了承し、原作とどう変わるか見ていたが・・・ほとんど流れは変わらず、ドラコが蛇を召喚し、ハリーがそれに語り掛けていた

私は別に「蛇語使い(パーセルタング)」ではないので何言ってるか分からなかったが多分「お前の席ねぇから!」みたいなことを言っていたと思う(おそらく、きっと、たぶん、めいびー)

まぁバジリスクがいないから「へぇー珍しいね!」でこの件は終わった。ただスリザリン生やてんてーはかなり驚いていたが

 

 

(さて、時間も時間・・・そろそろセドリックを呼ぶか。さっきからこっちをソワソワしながら見てくるし)

 

 

「ではそろそろ最後のイベントとしよう!ニール!こちらへ来い!」

 

「御意」

 

ざわっ! __え、何するんだろう? __キャー!ニール様―!

 

「卿等に我が騎士の力を軽く見せてやろう。そして相手はセドリック!お前も上がって来い!」

 

「っ!ありがとうウィラ!」

 

「えっ、おいセド!まさかさっきの頼みって・・・」

 

「うん、僕のほうからお願いしたんだ。じゃあ行ってくるよ!」

 

 

 

__「すぐに終わらせます」とニールが私に言い・・・そして本当にすぐ終わった

 

一瞬だった。セドリックはまず「見」に徹しようとしたが、気付いたら目の前にニールがいて次の瞬間には『武装解除』で吹き飛ばされた

 

周りも唖然とするしかなかったらしく、しばらくポカーンと口を空けていた

 

 

「イタタ・・・先生、酷くないですか?」

 

「まだまだ脇が甘いのです。見に徹するのはいいですがそもそもそれは避けれればという前提があります。あの場合はひとまず牽制目的で呪文を放ち、相手の動作を一つ遅らせるが正解です。これからも精進なさい」

 

「・・・先生、どうして先生は僕に教えてくれるのですか?正直・・・全然分かりません。あの日突然「鍛えてあげます」って・・・確かに学ぶことは多いのですが・・・」

 

「簡単な話しですディゴリー。才有る者が埋もれるのはあまりにも惜しい・・・それだけです」

 

「・・・」

 

「まぁ今日はかろうじて反応できていたので良しとしましょう。次は更に厳しくいきますからそのつもりで」

 

「っ!はい!ありがとうございます!」

 

 

 

「彼、ニールさんと何話してるのかしら?」

 

「さぁ、そんなことより凄く早かったね!流石ウィラの騎士!ハリーには見えた?」

 

「うーん・・・少しだけ。でも身体があんなの反応しようがないよ」

 

「でも見えただけでも凄いと思うわ!流石ハリーね!」

 

「そういえば君「パーセルタング」だったんだね。どうして言ってくれなかったの?」

 

「パーセ・・・何?」

 

「パーセルタングよ、蛇と話せるの。魔法界でもそうそういないわ!」

 

「そうなの?僕てっきり魔法界じゃ普通だと・・・」

 

「かなり珍しいよ!・・・あれ?もうイベントも終わりかなぁ」

 

 

 

どうしよっかなー、時間も時間だけど・・・あまりにもあっけなさすぎるんだよなぁ・・・仕方無いな

 

 

「スネイプ先生、最後にもう一つよろしいですか?」

 

「ふむ・・・確かにこれで終わりとはいかぬか。夜も遅い、これで最後だ」

 

 

生徒も私の声が聴こえたのか三度(みたび)こちらに意識を向けてくる。うん、ちょうどいいな

 

 

「卿等に問いたい、卿等は魔法戦士なる者をどれだけ知っている?ハリー」

 

「え、僕?確かダンブルドア校長がその魔法戦士長的な感じだった気が・・・」

 

「そうだ。本来魔法戦士とは杖を使い魔法を行使して戦う者を差す。だが・・・エルドラドにおいて魔法戦士とはそのような意味ではない」

 

「__?どういうこと?」

 

「それを今からお見せしよう。ニール、久しぶりに私に剣の稽古をつけてくれ」

 

「御意」

 

「え!?でもウィラ剣なんか持ってないじゃないか!それに・・・使えるの?」

 

「おいおいロン、忘れたのか?」

 

__この私が黄金円卓第1席次であることを____

 

 

 

 

 

 

最後の見世物として舞台にはニールとウィラが向き合っている

 

するとウィラが___

 

 

「『我が命に従い顕現せよ。我は黄金!我こそは黄金円卓第1席次!騎士の頂点たる騎士団長である!』」

 

 

そう唱えると突如ウィラの手元に黄金色の波紋が起き、中からニール達円卓が持つ金色の剣よりも輝く黄金色の剣が現れる

すると先程まで右手に持っていた杖を左手に持ち替え、右手に剣を握り、スネイプとの決闘では決して構えなかったが今は剣を前にして構えを取る、それはニールも同じだ

 

 

「これは・・・そうか、だから吾輩の時は構えなかったのだな?杖だけで構えたことは無いゆえに」

 

「その通りです先生、我が国において戦士とは剣を持つ者のみ・・・魔法だけなど話にならん」

 

 

言い終わったウィラの表情に笑みはなく、真剣な表情へと変わっていた。そこには遊びの雰囲気などない

 

 

「陛下、どこまで(・・・・)やりますか?」

 

「5割だ。全てを見せる意味もないからな」

 

「ではそのように・・・ッ!!」

 

 

先程のセドリックのように一瞬でウィラの懐に飛び込み、剣を振り下ろす

 

 

「甘い!!」

 

しかしそれを杖の先に展開した『プロテゴ』で防ぎ、返す刀で剣をニールへと突き立てる___がそれをニールもまた展開した『プロテゴ』で防ぎきる

 

この間僅か1秒__

 

 

「学生生活で鈍っていると思いましたが・・・杞憂でしたね」

 

「舐めるなよ。私の騎士風情に負けるこの黄金ではないわ!」ヒュッ!!

 

 

キン!キン!キン!__と剣のぶつかる音だけが響く

右手で剣を互いに振り下ろしながら左手の杖で『プロテゴ』を展開し続け、時折その呪文を抜けてくる剣撃もローブに前もって仕込んでいた「防護呪文」で防ぎきる

 

誰もが息を飲んで見るしかない。スネイプでさえ別のことをしながら難しい呪文の分類である『プロテゴ』は展開できないというのにこの二人はそれを意図もたやすく行っている

 

 

(・・・侮っていたのは吾輩のほうか・・・先程は本当に遊びだったのだな。しかも我々魔法使いは接近戦に弱い・・・これでは『黄金の血の守り』が無くともダンブルドアでさえ攻撃を中てることは難しいぞ・・・)

 

 

生徒でさえ、目の前の光景を行うことがいかに難しいかが理解できる。何より目の前に剣が迫ろうと決して臆さない胆力・・・『黄金』とはここまで別格なのかと思うしかない。そしてそれは円卓であるニールも同じだ。「黄金円卓に名を連ねる者」__今まではただのウィラの腰巾着だと・・・所詮は顔で選ばれた者だと・・・ならば自分もウィラの近くに侍る資格があると勘違いしていた者達はもはやそのような考えを持つことすら不可能になった

何よりも・・・

 

 

「・・・美しい・・・」ボソっ

 

 

ドラコのその一言に周りの者が何度も頷き返す

そう、何よりもこの光景が美しすぎたのだ

 

剣は煌びやかに舞い、ダンスを踊るかの如く、近づき顔を見合わせ避けるためにタップを踏む・・・これを舞と言わずしてなんと言うのだ

 

 

いつまでも見ていたい・・・しかし終わりというものは必ず来るもので・・・

 

 

「・・・引き分け・・・か」

 

 

『防護呪文』を抜け、互いの喉元に剣を突き立てている。誰がどう見ても引き分けだ

 

 

「・・・いいえ・・・恐れながら御身は今だ成長途中です。それに対し私はもう成長の余地が無い・・・試合は引き分けですが勝負は陛下、貴女様の勝ちです」

 

「この私に勝ちを拾えと?」

 

「それに・・・御身はまだ本気ではありませぬ。『黄金の魔法』は使われず、そもそも王たる御身が戦場に立つことはあり得ませぬ。私は陛下に戦ってほしくて剣を教えたわけではありません。ご自身を守る最後の(つるぎ)の意味で教えたのです」

 

 

しばらくニールをウィラが睨みつけ__

 

「・・・臣下の言葉を聞かぬワケにはゆかぬ・・・か。あい分かった・・・そろそろお前には勝ちたかったなぁ・・・」

 

「フッ、1年後にはもう勝てませんよ」

 

 

互いに笑いながら剣をニールはその腰に、ウィラは再び波紋の中へと戻し舞台から降り始める

 

その間、一時も拍手や歓声が鳴りやまぬことはなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____クチャ・・・パキン・・・グチュ

 

我が生まれ落ち、まず目に見えたのは首の無い母の死体だった・・・

我が卵の中にいた時から母は語ってくれた。偉大なる主のこと、その主から我等はマグルという人間種をこのホグワーツなる場所から滅ぼさねばならないこと

そう語る母の顔を見ることはなかった。卵の中だったのだしょうがない。しかしそう語り掛けてくる母の声がとても誇らしいものだったことは覚えている

 

しかし・・・母には悪いが我には偉大なる主のことも、マグルなる人間種のことも頭にはない。あるのはただ一つ・・・身を焦がすような憎悪だ

 

誰が母を殺した!!我々が何をしたというのだ!!

 

憎い憎い憎い憎い憎い!!人間が!!全てが憎い!!

 

 

上のほうで声が聴こえる・・・我が母を惨たらしく殺しておいてコイツ等は何を喝采などしているのか・・・我の中の憎悪が更に膨れ上がる

 

クチャリ・・・と母の死骸を貪る。生まれ落ちたばかりの我では魔法使い相手でもかなり危うい・・・ゆえに喰わねば・・・我と同じ・・・いや、我以上に強大な力を持った母の死骸を食らい力を・・・誇りであるこの巨体を育てねば

 

ゆえに喰わねばならぬ・・・最愛の母を・・・首の無い、敗者であるこのエサと成り果てた母を喰わねばならぬ

 

そして力を蓄え終えれば・・・我は殺そう・・・必ず殺し尽くそう・・・マグルも魔法使いも関係なく・・・全てを殺そう

 

 

クチャ・・・バキン・・・パキっ____

 




正直今回文章がかなり自信ないです(汗
(面白く読んでいただけたのでしょうか?)

すんごい書き直しまくりましたがこれが限界でした
そして上の方で何も起こるワケがないと言いましたが・・・アレはウソだ

予定ではあと2~3話で「秘密の部屋」終了です



※ここからはエイプリルフールということで嘘予告です
(何とかこの日に間に合ってよかった)



それは突然の裏切り__


「何故だ・・・お前は私に忠誠を誓ってくれたじゃないか・・・答えろ!!シャドウ!!」

「申し訳ありませんが・・・私が真の忠誠を誓うは過去と未来においてただ一人・・・ヴァンシエル様のみでございます」


シャドウの言葉と共に突如1500年の眠りから覚めるは__史上最悪の暴君

其の名は「始まりの黄金」 其の名は「偉大なる黄金」 其の名は「ヨーロッパの支配者」


「ヴァン・・・シエル陛下・・・」

「・・・これが現代か・・・何とも臭い・・・ゆえに滅ぼそう・・・私は全てを愛するがゆえに」


世界を滅ぼすは人でも兵器でも無く『愛』である


「よくやったシャドウ、よくぞ私を甦らせた」

「『私の血を濃く受け継ぐ者は必ずクレーリアの血も濃く受け継いでいる。ゆえにクレーリアを甦らせる為にまず私を甦らせろ』・・・誓いを忘れた日は一日たりとてありませぬ我が君」

「フッ、「僕の肉と私の血」・・・よくぞここまで残っていたものだ」

「ヴァンシエル陛下・・・貴方は一体何を!?」

「あぁ、我が子孫よ・・・安心しろ。お前を触媒にクレーリアを現世に蘇らせるだけだ。お前は私の愛に包まれ永遠にクレーリアとして私と共に生きるのだ・・・光栄であろう?」


それは決定事項・・・それは王の中の王からの王に対する命令・・・


「っシャドウ!!いやっ!いやぁぁああ!!」

「・・・ゴフっ・・・ウィラ・・・様・・・」

「やはり・・・私を裏切っておったか・・・この黄金の肉体に呪いとは・・・」

「ヴァン・・・シエル様・・・貴方様は誰も愛してなどおらずクレーリア様以外を全て滅ぼすおつもりですね?・・・確かに御身は至上の君・・・しかし・・・我が最愛の君はウィラトリア様ただ一人!!」


そして身命を賭して主の未来を紡ごうとする臣下


「あぁクレーリア・・・さぁ、私と交わりふたたび子を成そう・・・我等は今日をもって原初のアダムとイブになるのだ!!」

「ふざけるな!!我が名はウィラトリア!!父と母からいただいた名だ!!クレーリア様などではない!!」

「お前などいらん!!私は全てを愛する!クレーリアがそう望んだからだ!!ゆえに全てを愛した上で全てを壊し、全てを拒絶する!!」


「ならば死ね!!」 「ならば我が愛を受けてみせろ!!」

「「Dies irae!!!」」


『偉大なる黄金』と『歴代最高の黄金』がぶつかり____


「・・・やれやれ・・・弟子達を置いて「時間遡行」してみれば・・・これはこれは死んだはずの我が祖先・・・ヴァンシエル様ではありませぬか・・・」

「お前は・・・っ!?」

「・・・10代目・・・?」

「ふむ、我が子孫よ・・・此度の私は其方に味方しよう・・・さぁ、今宵のグランギニョールエデンを始めようとしようじゃないか」


胡散臭い雰囲気の時間旅行者は現れ混沌の渦は更に広がり続ける__そして


「馬鹿な!?この私が・・・神にすら愛されたこの私がっ!?」

「おぉ、おぉ!!これが我等の完成形!!ゴドリック・・・サラザール・・・お前達がこの場にいないのが可哀想でならない・・・」

「・・・時よ止まれ・・・お前は美しい・・・『流出』魔法・・・」


ここに・・・『真に偉大なる黄金』は生まれ落ちる___




「劇場版「ハリー・ポッターと黄金の君『偉大なる黄金集まる時 真の黄金は生まれ落ちる』
みんな見てくれよな!私との約束ダゾ☆」

西暦3XXX年4月1日公開予定!!(嘘です)
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