それと今回からちょくちょく
この前書きと後書きに
とある『黄金』の話しを盛り込んでいきます
そちらもどうかお楽しみください
あと一か月もすればクリスマス、しかしこのホグワーツではその前に一大イベントがある
そう、クディッチだ
何故突然このような話をしたかというと、明日がその日なのだ!
対戦の組み合わせはもはや伝統と言ってもいい「グリフィンドール対スリザリン」
ちなみに私はもう正式にどこの寮にも所属していないので、どの寮も応援はしない。というのも寮の各監督から私が応援するとそれだけでモチベーションが違いすぎる(応援された方もされなかった方も)のでなるべく公衆の面前では止めてほしいと言われたのだ(まぁそのあとから「裏でジャンジャンしなさい!」と言われたが)
「何?すまないがハリー、もう一度言ってくれ」
朝食を久しぶりにグリフィンドール席で食べていたら、聞き捨てならないことをハリーが私に話し出した
「うん、決闘大会のあとグリフィンドールの寮に戻る時、僕確かに聴こえたんだ・・・「殺し尽くしてやる」って」
「ロン、ハーマイオニー、卿等には聴こえたか?」
「それが全然!僕はハリーの聞き間違いだと思うんだよなぁ・・・もしくはさ、ピープスのイタズラだよ!ホラ、奴さんハロウィンじゃ「絶命日パーティー」に呼ばれなかったし、ウィラの近くじゃイタズラなんてできないだろ?きっとアイツさ!」
「私も何も聴こえなかったわ、ハリーだけ聴こえたっていうことは「パーセルタング」が関係してるのかしら?ハリー、あの時マルフォイが召喚した蛇だったんじゃないの?」
「うーん・・・かもしれないけど・・・でもそれにしては凄い憎しみの篭った声だったような・・・」
ハリー達がああじゃない、こうじゃないと話し続けているが・・・私はもうそれどころではない
(・・・あり得ない・・・この時期にハリーが聴こえるとなるとバジリスクしかいない。しかしアレはもういないハズだ。原作でもたった1匹しかいなかったし、念の為エル・ドラド家の古文書も調べた。10代目黄金が残した資料には「サラザールは1匹の幼い今だ力に目覚めていないバジリスクを可愛がっているが・・・いやはや、いつサラザールが傷ついてしまうのか、私は不便でならない」__と書いてあった・・・どうなってるんだ)
話を聞いていた獣にアイコンタクトで確かめるがやはり殺したらしい。確かに私もソレは確認した、バジリスクの生首も瞳も全て燃やし尽くした。だが・・・急に襲ってきたこの悪寒は何だ?
朝食を終え、私の防衛術の授業まで時間がある為、いったん「黄金の間」に戻り改めて再確認する
「どうなっておるのだ・・・獣、本当に殺したんだよな?」
「黄金の君、それは御身も確かに確認されたはず。何よりこの黄金の獣の名に誓い、あの時、あの場所で、あのバジリスク以外
「そうだ・・・いや、分かってはおるのだが・・・」
「陛下、『黄金の瞳』には何も映らないのですか?」
「ニール、私も眼も万能では無い、限界がある。それに・・・私は予測はできても予知はできん、それができたのは『完全覚醒を果たした瞳を持ってしまった』10代目黄金のみと言い伝えられている」
「陛下、いったん「秘密の部屋」を見てきましょうか?」
「お前では無理だウォーカー。あの時は獣だからこそ『隔離魔法』を突破できた。私がいれば問題ないが・・・今は教師の身、時間が無い。獣、今この場で「秘密の部屋」の気配を探れ」
「御意」ザワッ!!
獣からしたら僅かながらも私達からすれば莫大な神気が部屋に充満し始める
だがこの程度・・・私は本来の姿の獣を屈服させたし、何よりこれくらい澄ました顔で流さなければ私は彼の主たり得ない
しかし・・・二人にはかなりキツイようで
「ふっ、グッガ・・・っ!!こんな・・・密室でっ!?」
「ぐぅ!耐えなさいウォーカー!この程度・・・我等は栄えある黄金円卓第7、第8席次!!黄金の君であらせられる陛下の騎士なのです!!」
「っはいッ!!」
「当然だな、耐えねば捨てるぞキサマ等・・・まだか?」
「もう少しお待ちを・・・補足しました。あの場所には相も変わらず私が殺した首の無い死骸のみです。・・・ただ何者かが喰らったのでしょうか、痛みの具合が早すぎますね」
「どうせ蜘蛛などの虫だろ。もういいぞ」
「御意」__フッ
「っハァー!ハァー!!」ガクッ
「ハッ、ハッ!・・・相変わらず・・・陛下は平気ですね」
「この程度そよ風にすぎんよ。コイツと本気で殺し合ってみろ、どうとでもなる」
「黄金の君、今度円卓の訓練でそれを入れてみますか?」
「えっ」 「ちょっ!?」
「どうせ私とコチョウ、アルヴィーと何故かトグサしか耐えられんだろう」
「あぁ・・・まぁトグサ殿ですからね。「何だこれ、斬っていいか?」とか言って私の身体事斬りそうです」
「・・・否定できる気がせん・・・アイツ生まれる星間違えただろ・・・絶対サイヤ人か何かだって。ところでそこでホッとしておる間抜け共」
((ギクッ!?))
「弛んでおるな。ニール、私の学生生活について来てそんなに退屈か?ウォーカー、お前はあと何回死ねば学習するのだ?」
「もっ申し訳ありません陛下!!」ガバッ!
「なにとぞ!!なにとぞご容赦を!!」ガバッ!
「まぁいい、よい、許す。次の授業はお前達をメインで虐めるとしようかな?くはは!」
___ズルっズルっ
・・・何なのださっきの気配は!?あんな者この世界にいていいハズがない!!
もう少し我が母の下から離れるのが遅ければ間違いなく見つかっていた・・・
___ズルっズルっ
だが・・・間違いなくアレが我が母を殺した者だ。なるほど・・・我等を殺しえる者など『赤蛇様』と『白蛇様』しかいないと思っていたが・・・彼の神獣相手では納得するしかあるまい
___ズルっズルっ
しかし・・・アレは何故母を殺したのだ・・・狼は無駄な狩りなどせず、食う時しか獲物を殺さぬ誇り高き者達だ。まさか・・・人間程度に仕えているのか!?いや、だが・・・そうだ・・・それしかあり得ない!!
___ズルっズルル
もとよりこの身は復讐者!!ならば死は覚悟している!!
全てを殺そう、全ての人間が集まる時こそ我が憎悪は実を結ぶ!!待っていろ・・・神獣の主よ!!
日をまたぎ、とうとうクディッチの日となった。今だ何かしらの不安が拭えないが・・・考えすぎだろうな
そしてハリーには悪いが是非ドラコには頑張ってほしい、努力というのは確かに報われないものだがそれでも決して無駄ではないのだ!
「___ん、来たかねミス・エル・ドラド」
今回は私も臨時教師ということで特別に先生方の応援席に座らせてもらった(もちろん隣はスネイプてんてーだ!)
「お待たせしました、もう始まってますか?」
「いやまだだとも。円卓の者達は座らなくてよいのか?」
「別にいいですよ、置物ですよ置物・・・邪魔、後ろに行け」ゲシっ
「そっそんなぁ・・・私ルーマニアにいた時からクディッチ見たかったんですよ?」
「知るか。そもそも吸血鬼が応援などしては生徒が委縮するではないか」
「・・・以前から疑問に思っておったのじゃが・・・何故ウォーカー殿は日光を浴びて平気なのじゃ?」
「コイツは
「・・・どうりでヨーロッパ中に出没できたワケじゃ」
「まぁ今はどうでもいいじゃないですか。ホラ、始まりますよ!」
『さぁさぁ!皆様お待たせしました!!もはや伝統とも言っていい因縁の対戦!!グリフィンドール対スリザリン!!では選手入場です!!』
リーの開催を告げるアナウンスが流れ、割れんばかりの拍手が入場してきた選手に贈られる
ダンブルドアやマクゴガナル、更にはてんてーまでもが拍手を選手に贈り応援する
(うん、やっぱりいいな。前々から「是非クディッチをエルドラドでも!」と親書が多数送られてくるし・・・こりゃ帰ったら国会で話し合いだな!)
試合開始のホイッスルが鳴らされ____始まった!
やはり何度見てもこの高揚感は心地いい!自分が選手になったワケでもないのにここまでワクワクするとは・・・クディッチ恐るべし!
「ウィラ殿にはちと退屈かのう?ニール殿との立ち合いは噂で聞いておるよ」
「いや全然!というか邪魔だから話しかけるな!っいいぞ!行けドラコ!!」
私が声援を送ると・・・あの馬鹿!こっちを見るな!!スニッチを追え!!
しばらくすると・・・おかしなことが起こり始めた
やはりというべきか、2つあるブラッジャーの内1つが執拗にハリーを追いかけ始めたのだ
(ドビーめ・・・ようやくこの私の前に現れたか)
ハリーは巧みに箒を操り何とかブラッジャーを避け続ける。だがスニッチを探す余裕は全くなく、ドラコも余裕ぶっこいて大笑いしている
途中フレッジョのどちらか(流石にこの距離では見分けがつかない)が何度も援護の為、ブラッジャーを弾き返すが、その分守りが薄くなりスリザリンが得点を荒稼ぎしている
「これで我がスリザリンの勝ちで決まりですなマクゴガナル教授」
「お言葉ですがスネイプ教授、クディッチの真の面白さはスニッチを取るまで勝敗が分からないことです!あぁ・・・ポッター、何をしてるのですか!」
『黄金の瞳』でブラッジャーを見ると・・・確かにシャドウとよく似た魔力の波動を感じる、間違いない。暗号でこっそりとウォーカーに合図を出す
__対象を捉えた、必ず競技場にいる。捕まえろ。だが決して傷つけるな
__御意
チキチキとウォーカーが秘密裏に身体の一部を蝙蝠に変え、会場の舞台裏に回り込む。
うん、とりあえずはこれで良いな。悪いが私はお楽しみを邪魔されるのは我慢ならんのだよ
まだ見つからないのだろう、ブラッジャーは今だハリーを追いかけ続けている
と思うと急にハリーがドラコに突っ込んでいった!どうやらスニッチを見つけたらしい
それと同時にブラッジャーもハリーを追うことを止めた。見つけたな
__陛下、屋敷僕を捕らえました。殺しますか?
__たわけ、私は無傷のままにしろと言ったハズだぞ?クディッチが終わるまでそのままにしておけ
__申し訳ありません・・・御身のお心に従います
ウォーカーの暗号を見届けフンっと鼻を鳴らす。まったく・・・もう少し調教が必要だな
結果、邪魔が無くなり腕の骨を折る事も無く、ハリーが箒から立ち上がり___スニッチを掴んだ!
と同時に大喝采と終了を告げるホイッスルが鳴り響いた
てんてーは唖然とし、マクゴガナルはピョンピョンと歳も考えず大喜びしている(あぁ゛~マクゴガナルがピョンピョンすr・・・誰得だオイ!?)
チラリとドラコも見るが・・・泣いていた・・・すごく悔しそうに泣いていた
(うん、確かに慢心などはあったが・・・カッコ良かったぞドラコ。次こそは努力の証をこの私に見せてくれ)
試合が終わり、選手達がそれぞれ互いの健闘を称える握手をし終えベンチに帰ろうとした瞬間____私の意志に関係なく突然『黄金の瞳』が発動した
「っ!?なっ!?グッが・・・っ!?眼が・・・何故だ!?」
周りも突如私が慌てだした為、驚いてこちらを見ている
だが・・・私の視線は競技場の真ん中・・・芝生に覆われたグラウンドを捕らえて離さなかった
(マズいマズいマズいマズい!!何かがあそこから出て来る!!)
「ウォーカー!!ドビーはもうどうでもいい!!今すぐ全員を隠せ!!」
「陛k「早くしろ!!」っ御意!!」___チキチキチキ
駄目だ!間に合わない!!そう思い、瞬時に私は杖を抜き
「『グラヴィタス エクステンシヴ』(広範囲重力呪文)!!」ヒュオッ!
___ズウゥゥゥン!!
__ぎゃっ!? __がっ! __何!?
「ウィラ・・・殿!急に何を・・・」ググッ
「止めろ!!顔を上げるな!!何も見るんじゃない!!」
「黄金の君!御下がりください!!」
「ニール!!お前も・・・っ!?」
それはとうとう現れた・・・グラウンドの土の中から這い出てその真っ赤な舌をチロチロと出し、生徒を・・・誰かを威嚇していた
獣がとっさに私を隠そうとしたが・・・私は視てしまった・・・
____絶対不可避の『死の魔眼』を____
だが・・・こんなところでも我が『黄金の血の守り』は発動するらしい
結果的に私は死ななかった____だが私の視る景色は突如真っ赤に染まり・・・
ポタ・・・ポタポタタ
「ウ゛っ・・・ア゛ぁ!アァァア゛!?目が・・・目がァァあ゛!!」
「ッゥ!?黄金の君!ウィラ様!!ウィラ様ァァアアア!!?」
__この日・・・私は視力を失った・・・最後に見たのは愛しいスネイプ先生の顔でも私の為に我を忘れ、ひたすら私の名を呼ぶ黄金の獣の姿でもない・・・
一心不乱にバジリスクに立ち向かう一つのブラッジャーだった・・・____
「___いやはや、まさか二匹目のバジリスクとは・・・命ある者・・・それはつまり
「うわぁ・・・見ろよサラザール・・・先生また一人でブツブツ呟いてるよ」
「ゴドリック、あのお方は我等では途方もつかない物を見ておられるのだ。邪魔するでない」
「うん?おぉ、我が愛弟子達よ。どうかされたか?」
「カール先生、何見てたの?」
「これ!ゴドリック!」
「女の子を覗き見てた」
「「えっ」」
「女の子が(苦しみ)悶えて(痛みに)喘いでるとこ見てた」
((変態だぁぁああああ!!?))
「いやはや、愛弟子達に変態扱いとは・・・ゾクゾクするではないか」
「やっぱ変態じゃねぇかアンタ!!」
「・・・彼の名高き『黄金』だからとついて来たのが間違いだったか・・・!!」
「いやはや・・・しかし・・・
「でも・・・」
「これ、そのような顔をするでない。今の我が名は『メリクリウス』・・・「黄金はもはや世界を虚ろうだけの金属と成り果てた」のだ」
「・・・ゆえに・・・『
「いやはや、流石はサラザール、そこまで分かったか。さぁ、もう夜も更ける。ヘルガとロウェナがお腹を空かせて待っている。我等の愛しいホームへ帰ろう」