ハリー・ポッターと黄金の君   作:◯のような赤子

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昨日、活動報告で「もう一か月は待ってほしい」と書いていながら・・・できました(汗
お待ちいただいていたかは分かりませんが
2週間ほど更新できず申し訳ありません(汗

全然思い浮かばず悩み続けていました

この2週間色々ありました
仕事で怒られまくったこと
とあるハリー・ポッターの小説がついに完結したこと(ベヨ姉さんお疲れさまです!)
夢の中で波旬と共に水切りして遊んだこと (∴)ナァ、俺ノ水切リハウマカッタカァ?
他にもラインハルト卿とお茶会と様々なことがありました
(何故マルグリッドは出て来てくれなかった!?あぁ我が女神ィィィイイ!!)


今回で「秘密の部屋」編は終了です
いくつか「あれ、あの件は?」と思われるでしょうが、それは後日談に回します
とにかくそろそろ更新しないとヤバイと思ったので
いつもと比べ、拙い文になっているかもしれませんが
どうか暖かい目で読んでいただければ幸いです

次回からいつも通りになると思うので
ではお楽しみください



黄金と隠し事

バジリスクが死んだことにより、大広間では死骸を退け、大騒ぎのパーティーが行われていた

疑いをかけられたスリザリンも疑いをかけた3寮も関係無くお祭り騒ぎを繰り広げていた

ウィラが大広間を退室する前に「あらぬ疑いをかけたスリザリンに謝れ」と命令し、誰も逆らうことができず、確かに悪かったとスリザリンに謝り、それを許したのだ

 

何より今この瞬間だけは寮の垣根など関係無い

死ぬかもしれない恐怖は無くなり、今だけはただ生きていることに感謝したかったのだ。そして命の恩人であり、今回の功労者であるウィラに感謝を伝えたいと誰もが思ったが、先程も述べたとおりウィラは今この場にいない。顔についた自身の血涙を洗い流したいのもあったし、あれから一度もちゃんと身体を休めていないのだ。その為いったん休憩すると言い残し自室である「黄金の間」に戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

__椅子に座った瞬間、目の前で3人が腰から私が授けた剣を下し、跪いた。あーもう、うっとおしいな

 

 

「・・・で?」ギシっ

 

「どうか・・・我等に罰を。我々は・・・御身の傍n「良い、許す」・・・黄金の君」

 

「あれは私の落ち度でもある。卿等は命を全うしようとしただけだ、ゆえに此度、卿等に対し私から何か言うこともすることも無い。これからも私に仕える栄誉を許す」

 

「ですがっ!?」

 

「そんなことよりさっさと風呂を沸かしてくれ、汗や血がベタ着いて気持ちが悪い。それに・・・今はキサマ等よりもこの眼だ。あぁ本当に・・・覚醒してから分かったが・・・最悪の代物だなコレ」

 

「どういうことですか?っまさか何か不調が!?」

 

「なわけないだろ。視界は良好、身体もただ疲れているだけ・・・むしろ視え過ぎるくらいだ」

 

「__?見え過ぎる?」

 

「私以外で覚醒を果たしたのは10代目黄金ことカール・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリアただ一人。彼はありとあらゆる過去と未来、更には別の世界線まで視えていたと言い伝えられている。黄金の眼を差して「ありとあらゆるものが視える」と言われるのは彼の所為だ」

 

「・・・もしや・・・御身もまた」

 

「そうだニール、視えている。まぁ完全覚醒はしていないから全てではないが・・・つまらんな、知りたいと思ったらすぐに分かってしまう・・・未知が全て既知に感じてしまう・・・よくもカールはこんなものを我慢できたものだ」

 

「それは・・・大丈夫なのですか?」

 

「かろうじて制御はできている。その証拠にウォーカー、私の眼を見ろ。瞳の色がもとに戻っているだろ?」

 

 

私の言葉に失礼しますといいながらウォーカーに瞳を覗き込み確認してもらう。どうやら眼の色は戻っているようだ__良かった(・・・・)

 

 

「・・・確かに、ですが・・・」

 

「魔力の質と量が変わった・・・だろ?それは仕方ないし特に問題はない。さ、風呂に入ろう。獣、脱がしてくれ」

 

「御意。ニール殿、ウォーカー、出なさい。いくら貴方達でも黄金の君の肌を見ることはなりません」

 

「分かっています」

 

「陛下、大広間には顔を出すのですか?」

 

「あぁ、疲れたから軽く顔を出して戻るさ。その時は声をかける、それまで出ていろ」

 

 

 

 

獣に服を脱がしてもらい、そのまま引き連れて浴場に入る。獣に裸を見られても今更恥ずかしさなど無い、そもそも今まで一度も一人で風呂など入ったことがないし、この1年間、毎日のように洗ってもらっているのだ。それにコイツ人間じゃないし

 

 

鏡に映る自分を見る、そこには華奢な少女らしい身体に自分でも美しいと思う金糸・・・そして黄金色に輝く瞳と膨大な魔力・・・

 

 

「・・・人の身には余るな」

 

「恐れながら黄金の君、今更かと。今でも小さなか弱き人間の少女に負かされた日を夢に見ないことはありません」

 

 

失礼しますと獣が私の手を取り、優しく洗ってくれる

 

 

「何だ、不満か?ならばホレ、今ならキサマの爪牙でこの柔肌をキズモノにできるぞ?」

 

「お戯れを、我が名は黄金の獣。御身の爪牙であり、永遠に下僕であることを心の底から望む貴女様の忠実なる狗です」

 

 

その言葉に振り向き、獣の顔に手を添える。・・・どうしても言わなければいけないことがあったからだ

 

 

「・・・黄金の君?」

 

「・・・すまない・・・私は・・・お前のことを信じられなかった。許してほしい・・・」

 

「黄金の君・・・」

 

「怖かったんだ、恐ろしかったんだ・・・否定されることが・・・私は転生者だ、本来この世界にいてはならない存在だ。お前に世界を見せると誓った、だがアレは同時に私がこの世界にいていいと言い聞かせる為に・・・私は・・・お前を利用しただけだよ・・・最低だろ?それでもお前は私の・・・ウィラの傍にいたいと思うのか?」

 

「それのみが私の望み・・・至高の黄金たる貴女様の爪牙である栄誉をどうか」

 

「そうか・・・______ありがとう」ボソ

 

 

私の最後の言葉に一瞬驚いたような顔をし、すぐに今にも泣きそうな笑顔になる。本当にカワイイ奴だな・・・本当にありがとう・・・

 

 

 

 

 

 

身体を洗い終え、着替えをすませ大広間へと向かう。途中フレッジョ達の悪戯グッズがいたる所で弾けていたが・・・大盤振る舞いし過ぎだろ・・・

 

 

「そういえば我が獣、一つ卿に問いたい。何故あの時私のことを偉大なる黄金(・・・・・・)と呼んだのだ?」

 

 

そう、確かに私の眼は覚醒した。10代目黄金と同じような状態ではあるが・・・それだけで偉大なる黄金とは普通呼ばない。その証拠にヴァンシエル陛下は眼の覚醒などしていなかった

 

 

「・・・分かりません、咄嗟に口から出た言葉があれだったので」

 

「そういえば確かに言われていましたね」

 

「ふむ・・・やはり・・・か。そうか、そういうことか」

 

「?どういうことですか」

 

「私は以前卿等に言ったな?この世界は前世において『ハリー・ポッター』という物語だったと」

 

「えぇ」

 

「あのバジリスクはな、抑止力のような物だったのだ。物語を原作通りに進めるため・・・ハリーの成長を促す為の・・・な」

 

「・・・ですが陛下、以前御身のお話しではエル・ドラド家そのものがその話の中では存在しなかったとお聞きしています。その時点でその原作とやらから逸脱しているのでは?」

 

「そう、そこだ。恐らくこの世界は原作通りになるべく進もうとするだろう。間違いなく私がいくら介入しようとヴォルデモートは必ず復活する。だが・・・二ついる(・・)。『ハリー・ポッター』という物語、そして・・・私という物語・・・この二つがこの世界においてせめぎ合っている」

 

「それは・・・申し訳ありません、話が何だか難しすぎて・・・」

 

「あぁ、理解しろとは言わんよ。これはただの独り言・・・ただ頭の隅にこういう話があったな程度で構わん」

 

「・・・ふがいない我等をお許しください」

 

「良い、許す。____着いたな、さて!難しい話も終わりにして、このドンチャン騒ぎに興じようか!お前達、分かっていると思うが私はけっこう派手好きだ」

 

「黄金の君、すでに用意は済ませております」

 

 

そう言った獣の手には___私お気に入りの『絶対に落ちない黄金のペンキ』がバケツ並々に入っていた

 

 

「くはは!良い!実に良い!!ニール、ウォーカー、開けろ!さぁ、大広間を私色に染め上げるぞ!!」

 

 

 

 

__この日、大広間は黄金色に染まった。後にこの日の出来事を『黄金ペンキ事件』と呼ぶようになることをまだ誰も知らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1週間後、突如重要なお知らせがあるとダンブルドアが生徒達を大広間に集めた。その内容は

 

 

「____えっ、そんな!?休校だなんてっ!」

 

 

「諸君等が驚くのも無理はなかろう、じゃがこれは皆の為、そしてご両親方の為にも必要なのじゃ」

 

 

このホグワーツの生徒の多くの親は魔法省務めだ、その為今回の件を知る者も多く、不安に駆られる者も少なくはなかった

そのため親達による「そんな危険な生き物が野放しになっている学校など閉鎖してしまえ」という抗議が多発。森番のハグリッドが連れて来たのではという疑いもあったが彼を慕う生徒や卒業生達、更にはウィラが庇い、危うくアズカバンに送られる所を未然に防がれた

 

 

結果的に閉鎖まではいかなかったが、ホグワーツの隅々まで調べ直すということで落ち着いた

ダンブルドアもこれには了承するしかなかった、魔法省から専門家や優秀な魔法使いを招き、約半年以上をかけて洗い直すのだ

始めるなら早いほうが良いということになり___今年度のホグワーツはクリスマスを持って終了となった

 

 

 

「__『100味ビーンズ』」

 

___ピョン!

 

 

解散した後、ハリーはダンブルドアに「校長室に来てほしい」と呼ばれた

 

 

__カチャ「あの、校長先生?」

 

「おぉ、来たかねハリー。何か飲むかね?」

 

「いえ、あの・・・話って何ですか?」

 

「ハリー、儂が君に話があるのではなく、君が儂に何か話が・・・聞きたいことがある。違うかね?」

 

「っ!・・・実は」

 

 

ハリーはいくつか悩みを抱えていた

自分が実は『蛇語使い』だったこと、本当はスリザリンに入れば偉大な魔法使いになれると組み分けの時に言われたこと、自分が本当はグリフィンドールではなくスリザリンに入るべきだったのではないか。そして・・・

 

 

「お願いです!ホグワーツにいさせてください!手伝いでも雑用でも何でもしますから!!・・・僕には・・・僕にとってホグワーツこそ帰るべき場所なんです!!」

 

 

ガタリと椅子から立ち上がりダンブルドアにそう告げるハリー

そう、それこそが今一番悩んでいることだった。あそこに・・・ダーズリー家に自分の居場所なんかあるハズも無い

それをダンブルドアは優しく見つめ、一つずつ諭していく

まずはハリーに組み分け帽子を持たせ、その中に手を入れるよう言う。ハリーが言われた通りにすると中から1本の剣が出て来た

 

 

「これは・・・?」

 

「あぁハリー、そこに書かれた文字を読んで見なさい」

 

 

そこには『ゴドリック・グリフィンドール』と書かれていた。そしてそれは真のグリフィンドール生にしか抜けない剣だとダンブルドアがハリーに告げる

 

 

「ハリー、君はまさしくグリフィンドール生じゃ。それは儂も、その剣も、ウィラ殿でさえそう思っておるハズじゃ」

 

「それは・・・すごく嬉しいです。けど・・・」

 

 

ホグワーツにいさせてほしいと言う返事をまだ聞いていない。そうハリーが言おうとすると

 

 

「ハリー、生徒を・・・お主達を危険な目に合せぬよう休校としたのじゃ。ゆえにいくらお主の頼みでもそれだけは聞けんよ」

 

「でも・・・それじゃあ!」

 

「落ち着くのじゃ、そもそもハリー、お主はそれを友人に言ったのかね?」

 

「・・・えっ」

 

「君には良き友人が大勢おる、そして親友も。ハリー、友とは何も危険な時だけに助けを求める存在ではない、困った時に頼ることのできる唯一無二の存在なのじゃ。そして君は今こうして困っておる。違うかね?」

 

「それは・・・」

 

「まだ学校を閉めるまで1月程ある。その間に親友であるロンに相談すると良い。きっとウィーズリー家は君を優しく、暖かく迎え入れてくれるじゃろうて。それでも駄目ならもう一度儂に相談してくるといい、まぁきっと彼等は断りはせんと思うのじゃがね」

 

 

そうだ、自分には親友が、ロンがいる。確かに今学期の始まる前ロンの家に泊まらせてもらったがあそこはすごく暖かった。家族とはこういうものかと思ったほどに

ダンブルドアに相談して良かったとハリーが更にダンブルドアに対して尊敬の念を大きくして校長室を出ようとした瞬間、校長室の扉が開きフローリシュ・アンド・ブロッツ書店で見た顔__ルシウス・マルフォイが入って来た。そして・・・

 

「・・・ドビー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__翌日、朝食時

 

 

 

 

「___そうか、ドビーはハリー、お前が解放したのか」

 

「うん、てか何でウィラはドビーのこと知ってたの?」

 

「忘れたのかハリー、私とルシウスは友人だ。それに私にもシャドウという屋敷僕がいるからな、何より・・・彼には恩がある。私が解放しようかとも思ったが手間が省けたな」

 

「けっ、あんなムカつく連中と仲良くなんてよくできるよ。僕ならとっくに縁を切っているだろうさ」

 

「そもそも貴方そんなつもりもないじゃない。ねぇウィラ、本当に眼はもう大丈夫なの?私・・・心配で」

 

「ジニーからも同じことを言われたよ。私なら大丈夫さハーマイオニー、我が黄金の瞳はしかと卿を映し出しておるよ」

 

「黄金で思い出したけど・・・あのペンキなんなの!?誰も落とせないしダンブルドアがこの前ローブを手洗いしてるの僕見たんだけど!?」

 

「そりゃそうだ、あのペンキは『黄金の魔法』の産物だ。私以外の魔法使いでは決して落とせんよ」

 

「何その無駄に洗練された無駄に凄い無駄な魔法・・・いろんな意味で凄すぎるよ」

 

「くはは!私は王だぞ?獅子は兎にも全力を出すように王は遊びにも全力を出すものだ!ではまた後でな、授業の準備を先にして卿等を待っておるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___クリスマス直前、ホグワーツは今日で終わり、長い長い休暇になる

私は生徒達を回り、別れの挨拶をすませハリー達と汽車を待っていた

 

ドラコにも挨拶しに行ったが、スリザリンの生徒に囲まれたくさん感謝された。曰く、私のおかげで助かったとか、3寮が頭を下げて済々したとか。まぁあの件は不安だったのは分かるがそれでも罪も無い者を疑うのはやはり・・・うん、あまり良い気分じゃない

 

『秘密の部屋』の存在は結局、誰も知らないままだ。そしてあの後一度だけ私自ら赴き、確認した

すでに獣が殺した首の無いバジリスクの死体は骨のみになっており、片隅には一つ生まれた形跡がある卵が転がっていた

それを見た獣が全力で謝って来たが、しょうがない。きっと獣が確認した時は生まれてすらいなかったのだろう、あの時獣は「命ある者」と言った、生まれていない命など探りようもない

それと『秘密の部屋』の隠された小部屋で一冊の日記を見つけた。まだ読んですらいないが休暇中にゆっくり調べるとしよう

 

 

 

 

「そういえばハリー、クリスマス以降はどうするのだ?叔父上の家には帰りたくないと言っていたが」

 

「聞いてよウィラ!僕、あの家に暫く帰らなくてよくなったんだ!」

 

「それはどういう・・・あぁ、ロンか」

 

「よく分かったねウィラ、そうなんだ!パパとママに説明したらいくらでも泊まっていきなさいだって!」

 

「ただ・・・ダンブルドアは夏の間は必ずあの家に戻れって・・・何でだろ」

 

(守りの魔法の件か)

「まぁ基本あのジジィの言う事など聞かなくて良いが、今回だけは言う通りにしておけ」

 

「でも・・・」

 

「ウィラの言う通りよ、きっと校長先生にも何か考えがあるんだわ」

 

「ハーマイオニーの言う通りだ、そういえばハーマイオニー、今年はエルドラド王国に来るのか?何なら私が街を案内してやるが?」

 

「うーん、まだ分からないわ。それに・・・王様自らが出歩いたら絶対観光どころじゃないでしょ」

 

「いいなぁ、ハーマイオニーは・・・僕の家貧乏だから国外旅行なんて行ったことないや」

 

「僕も、というか旅行自体ないなぁ・・・」

 

「ふむ・・・なら楽しみにしておけ、春くらいに卿等にサプライズをプレゼントしよう」

 

「え、何そのサプライズって」

 

「まぁお楽しみと言うやつだ・・・来年を楽しみにしておけ」

 

「そういえば貴女、来年も教師をするの?結構人気だったじゃない」

 

「ジニーも聞いておいてって言ってたよ。どうするの?」

 

「残念ながら来年の防衛術の教師は決まっているよ、あくまで私は中継ぎだ。いい加減生徒に戻らないと。来年から選択科目もあるし」

 

「ウィラは何を選ぶの?僕達は取りあえず『生物学』を取るつもりだけど」

 

「うーん・・・私は『マグル学』を取ろうと思う」

 

「え、何で?」

 

「ロン、私は魔法使いの王でもあるが、我が国ではマグルも大勢住んでいる。彼等の王としてもっと理解を深める必要がある。結構大変なんだぞ?マグルと魔法使いでは主張してくる内容が違ってくるからな。一人一人とは言わんが・・・それでもまぁ、なるべく彼等の思いには応えねばならん」

 

 

 

話をしていると汽車がようやく来たので乗り込む

 

 

「それじゃあな」

 

「__?ウィラは同じコンパートメントに来ないの?」

 

「少し公務がある。卿等の前でするワケにはいかん。それに駅に着けば私の国の外務官が迎えに来る。別れを言うヒマもないだろうからな」

 

「へぇ、相変わらず忙しいんだね」

 

「手紙、今度こそ待っているぞ?それとロン、卿の母上に礼を言っておいてくれ。プレゼントありがとう。と」

 

「必ず伝えるよ!じゃあね!」

 

「それじゃあね、ウィラ!私もこんどこそ手紙を出すわ!」

 

「僕も出せるよう努力するよ!じゃあね!」

 

「うん、また来年」

 

 

 

 

適当なコンパートメントに入り、腰を下ろす

 

 

「黄金の君・・・恐れながら・・・何故、彼等に嘘を?」

 

 

実は公務など無い、ただ・・・彼等から・・・人から離れたかった。それはこの3人も同じだ

 

 

「頼む・・・今だけは一人にしてほしい、理由は聞くな、命令だ。何も聞かず私が呼んだ時全て無かったことにしろ・・・いいな・・・っ?」

 

 

睨みを効かせてコンパートメントから一端獣達を追い出し、『防音呪文』をかける

あぁ、ようやく一人になれた・・・そう思った瞬間、汗が噴き出し動悸が止まらない

 

 

「っぅ・・・!?ぐっ・・・がぁ!?」

 

 

眼の制御ができた__半分はウソだ

確かに過去も未来も何も視えないようにすることはできた。ただ・・・あの日から・・・バジリスクを殺し、覚醒したあの日から・・・ずっと声が聴こえる

 

 

【___えして   返してよ!!ソコは私の居場所なの!お前なんか・・・異物がいていい場所じゃない!!】

 

「だ・・・まれ・・・!!煩い煩い煩い!!ここは私の居場所だ!!ウィラの居場所だ!!」

 

 

声がずっと聴こえていた、だが誰にも・・・それこそ獣にも一切何も教えなかったし悟られることもなかった。だがもう限界だ

 

 

【私から奪ったくせに・・・その名も!身体も!!本当は私に与えられるハズだった!!お前は王でも何でもない!!私から・・・パパとママを盗んだドロボウよ!!】

 

「違う!!私は、ウィラは望まれて生まれて来たんだ!!父と母はウィラを愛してくれている!お前みたいな・・・生まれなかった存在が私を否定するな!!」

 

 

今この瞬間にコイツと決着をつけなければいけない。誰に相談できる?生まれなかった存在が私に語り掛けてくると、誰が言える?コレを処理できるのは私しかいない。何より・・・これ以上彼等に心配をかけたくなかったのだ。それに国に帰ればコチョウがいる、彼女は決して私の異変を見逃さず追及してくるだろう。そして私はソレに逃れる術を持たない。私は彼女に嘘がつけない・・・そう契りを交わした

 

 

「黙っていろ!!眼を通して別の世界線からこの私に・・・ウィラに干渉してくるなぁぁあああ!!!」

 

魔力の全てを眼に集め、無理やり封印を施す

 

 

「っあッ!?ガっ・・・!?ア゛ァァ゛ァアアア!!?」

 

 

あの時以上の痛みが私を襲い、眼から再び血涙が流れ出す

 

 

(我慢だ!!我慢しろウィラ!!こんなワケの分からん力に振り回されるな!!私の名はウィラトリア!父ジブニールと母オレンシアの一人娘にして黄金に名を連ねる者だろうお前は!?だから・・・っ!!)

 

「私の中から・・・出ていけぇぇぁぁああああ!!!」

 

 

ピシリ・・・と何かが壊れた音が聴こえた

 

 

【っ!?・・・まぁいいわ・・・私は貴女なんか認めない・・・必ずソコは返してもらうわ】

 

「__ハァ、ハァ・・・くはは・・・本当に・・・クソみたいなものを・・・グゥっ!?」

 

 

何とか抑え込むことができた、そして・・・確認した・・・そうか

 

 

「敵がいる・・・私に干渉し、ウィラトリアという異物を攻撃してきている。くはっ、くははははは!!いいだろう!!お前がっ!お前が私の敵か!!ならば壊してやる!!原作も!流れも全て壊してやろう!!私は生きたい、愛されたい・・・ゆえに・・・私は全てを壊すとここに誓おう・・・なぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

___世界(ハリー・ポッター)よ・・・_____

 




「あぁ・・・貴女様は一つ勘違いをなされておられる。世界はこれほどにまで、貴女に干渉する術すら持ちえないのに・・・だが、まぁこれはこれで都合が良い。植えた種はすでに芽を出し順当に彼女の腹を犯し続けるだろう。いやはや、しかしあれほどまでに我慢なされるとは・・・流石は我が子孫、そうきたか。あぁそれでも・・・悲しいことだ。貴方様のその努力は報われることなく、我が女神はついに縛鎖を千切り、その美しいまでの姿を我が前へと晒すのだ」

__貴女に恋をした・・・どうか跪かせてほしい、花よ___

「それまではどうか待っていてほしい・・・私は必ず、貴女様のいる世界へと至る。ではまず手始めに___他の全ての世界線を滅ぼすか」
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