ハリー・ポッターと黄金の君   作:◯のような赤子

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もう二度と調子こいて「三日後くらいに投稿します」と言いません
(最近マジ話が思いつかねぇ・・・(汗)


あとがきの方に前回記載する予定だった
黄金円卓の強さランキング&色々なランキングを載せています
よかったらどうぞ



黄金と屋敷僕

父から了承を得たので後は彼を探すだけ・・・なのだが

 

 

「・・・何があった?」

 

 

城に戻るとそこにはコチョウとアルヴィーが無様に倒れていた

 

 

「おかえりなさいませ黄金の君、ご無事でなによりです」ニコニコ

 

 

獣が凄く良い笑顔で出迎えてくれた

どうやらあの後も私について行きたいと二人して駄々を捏ねたようで円卓総出でフルボッコにしたらしい・・・のだが

 

 

「・・・アレは?」スっ

 

 

私が指を差した場所にはコチョウとアルヴィーではなく、ウォーカーとニールが倒れ伏していた

 

 

「ウォーカーがコチョウ殿に対し日頃の恨みだと調子こいたのです。ニール殿はそれの巻き添えですね」

 

「ふーん、コチョウに挑むなど命知らずな」

 

「実際命のストックが2桁になるまで削られたそうで最後の方は本気で謝っていましたよ。ニール殿も奥様に嫌われるから顔だけは止めてくれと」

 

「でも止めなかったんだろ?」

 

「えぇ、誰一人として。実際、最近は実戦が足りておりませんでしたし、私自身止めるなんて勿体無い・・・と」

 

 

確かにそうなんだよなぁ、基本殺し合いしないとストレス溜まり出す連中ばかりだし

良い機会だったかもな

 

 

「お召し物の方を、黄金の君」

 

「いや、シャドウに任せる。ちょうど用事もあったことだし__シャドウ」

 

「ここに」__スゥ

 

 

この場を後は獣に任せ、シャドウを引き連れ私が所有する部屋の一つに入る

上着を投げ捨てるように放るとシャドウが何も言わず受け取る

 

そのまま着替えを任せながらシャドウに話を切り出す

 

 

「シャドウ、一つ卿に問いたい。家を離れた屋敷僕を探すことは可能か?」

 

「難しいですな、自由な屋敷僕は大変珍しいですが、その分好き勝手に放浪を始めます。御身もご存じのとおり屋敷僕の『姿眩まし』『姿現し』は制限がほぼなされておりません。恐らくは世界中を旅していることかと」

 

「そうか・・・卿でも無理なのか」

 

「ご冗談を、ウィラトリア様。難しいのは所詮魔法使いが探す場合。御身の僕たる私にどうか御命令を、我が君」

 

「フっ、流石はシャドウだ」

 

 

下着姿になり、ベッドに腰かけストッキングを脱がしてもらう

 

 

「父上には了承を得た、あとはここに連れて来るだけ。いや、一応貴族連中にも話は通しておくか、記者や他国は・・・事後報告でいいか。どうせ騒ぐしか能の無い連中だ、私の決定に異議を申して来れば相手するのが面倒だし」

 

「何をなさるおつもりで?」

 

「なぁに、少し恩返しをな。命令だシャドウ、2週間後__」

 

 

__ドビーという屋敷僕をここへ連れて来い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__何故自分はこのような場所にいるのだろうとドビーは思う

(おかしいです!おかしいです!!何故ドビーはこのような場所に・・・!)

 

歴史と赴きを感じさせる白亜に彩られた宮殿、深紅に彩られた明らかに高そうな絨毯を何故、自分のような屋敷僕風情が歩いているのだろうか

だが時間は待ってくれず、ドビーを置いて進んでいく

 

クレーリア城『謁見の間』

本来そこには薄汚いボロを纏った屋敷僕などいていいハズなどなく、左右に別れ見守っている貴族達はヒソヒソとドビーを値踏みしている

 

 

キョロキョロと辺りを見回し、前を見据えれば

 

(ヒィっ!!あの吸血鬼がいるのです!怖いのです!!)

 

 

あの時、競技場でハリー・ポッターにケガをさせ、ホグワーツなど嫌な場所だと思わせようとブラッジャーを操っていた

すると背後に突然、あの吸血鬼が現れ

 

__「ご安心を、陛下からはキサマ風情の薄汚いカスを殺すなと御命令いただきました。抵抗してもよろしいですが・・・手足を奪うなとは命令されていないので」

 

 

今思い出しても心臓を握られたような気分になる。だが今はそれどころではない、ドビーより数段高い所、そこには吸血鬼だけでなく・・・いや、吸血鬼が子供に見える程の化け物が集まっていた

サァ__と血の気が引いたような気がする、やはり自分は何かしでかしたのだろうかとドビーは思う

 

 

あの時は何の考えも無く、咄嗟に身体が動いただけなのだ

ハリーの機転でルシウスの下から解放された後、ドビーは世界を見て回っていた

今まで見たことも感じたこともない価値観、働いて給料をもらうなど考えもしなかった!

 

ドビーがエジプトを旅行中__彼が、シャドウが突然現れ一言「我が君、ウィラトリア様がお待ちです」と言い放った

ドビーのようにボロを纏わず、屋敷僕では決してありえない一目で最上級の品質と分かる執事服を纏い、その腰は曲がってはいるが、まるで大地に根を深く張る大樹が如き印象を受ける。何よりもその腰に差された金色に輝く1本の剣__もはや間違えようがなかった

 

ドビー達屋敷僕の頂点、最古の屋敷僕にして全ての屋敷僕の王

そう、シャドウは屋敷僕から王と崇められるほどの存在なのだ。1500年以上一つの家に仕え続ける姿勢、その佇まいは誰にも真似できないほどに洗練されている

 

そしてシャドウの存在こそがドビーがウィラに一目も会わず、協力を申し出なかった理由でもあり、ウィラ達エル・ドラド家の者を『黄金卿』と呼ぶ理由である。王たるシャドウに迷惑をかけたくない、何より自分のような屋敷僕風情がお願いなど迷惑ではないか?__と

 

 

チラリと隣を見れば、自分達の王がいる。茫然としていたドビーに何の説明もなく、彼はドビーを連れて来たのだ

 

よく見ると化け物達もまた王様と同じような剣を腰に差している

 

(もしや騎士様なのでしょうか?では・・・っ!)

 

ここでようやくドビーは彼女に気づく

傲慢不遜に玉座に足を組んで座り、頬杖をつく様はまさに君臨者

彼女こそが今代の黄金卿__ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリアその人である

 

自分に向かって歩いてくるドビーを見て、ウィラは薄っすらと誰もが見惚れる口元に弧を描き__

 

 

「では・・・これより『黄金勲章』授与を行う!!」

 

 

 

 

 

__2週間と言っておいて正解だったな、まさか本当にそれだけかかるとは!

家を持たない屋敷僕を探すことがここまで大変だとは思いもしなかった

 

 

シャドウがドビーを連れ、私が見下ろす玉座へと歩いてくる

 

(・・・ん?何故着替えも何もしてないんだ?私は別に構わんが・・・せっかくめでたい場だと呼んだ貴族連中や円卓が信じられん顔でドビーを見ているじゃないか。まさかシャドウは何の説明もしてない!?・・・いやまさか~)

 

 

そう考えていると目の前までドビーがようやく歩いて来て

 

 

「あ、あの・・・黄金卿、ドビーは何故呼ばれたのでしょうか・・・?」

 

 

(説明してない!?嘘だろオイ!?)

周りに見えないよう、そっとシャドウに暗号を送る

 

 

__おいシャドウ!!お前説明も無しに連れて来たのか!?

 

__無論でございます、ウィラトリアのお考えをいちいち説明せねば理解できぬ屋敷僕など存在するハズがございませんゆえ

 

 

(こんな所でおかしなレベルの忠誠心見せなくていいんだよ!!見ろよお前!そりゃいきなりこんな所連れてこられたらビクビクするわ!!)

 

 

シャドウがまさかの天然を発揮し、思わず頭に手をあて溜息をついてしまう

すると私の機嫌が悪いと勘違いしたのだろう、貴族連中が__

 

 

「無礼な!!陛下の許しも無く話しかけるなど!!」 「この痴れ者が!!」 「黄金卿などと何たる無礼か!!」 「何だその恰好は!?」

 

 

怒声が飛び交い、ドビーが小さな身体が更に小さく縮こまる

 

(流石に止めないと、私は感謝を伝える為に呼んだのだから)

そう思い、一言だけ__

 

 

「良い、許す」

 

 

 

 

 

 

 

 

__まるで世界を敵に回したかのような錯覚にドビーは襲われた

 

(ヒィっ!やっ、やはりドビーは何か悪いことを・・・ドビーは悪い子!ドビーは悪い子!!)

 

 

身体を縮こめ、ビクビクしていると

 

 

__「良い、許す」

 

 

それはまるで天上の調べが如き、美しい声だった。辺りも一斉に黙り込み、怖くて蹲っていたドビーが顔を上げると壇上から美しい少女がこちらへと歩いてくるではないか

 

__その姿は可憐の一言に尽きる、抱き締めれば折れてしまいそうなほどに嫋やか。しかしその身は人体の黄金比と言わんばかりに調律が取られ、その尊顔は幼い少女でありながら将来を見据えずとも美しいの一言しか出ない。何よりも注目すべきはその黄金色に輝く髪の毛と瞳。中央を堂々と歩き、通り過ぎるたび展開していた儀仗兵が跪く。が、その少女は気にも留めない、何故ならそれは当たり前のことだから

大勢の大人たちが彼女__ウィラへと注目を集める中__

 

 

「すまない・・・全ては私の落ち度だ、許してほしい」

 

 

何とドビーの目の前で膝をつき、同じ目線で謝って来るではないか!

貴族もこの行動に目を白黒させるしかない、するとウィラが辺りを見回し

 

 

「何の問題がある?私はキサマ等に前持って伝えたハズだ、「恩人に授与を行う」と。屋敷僕の正装は本来コレだ、シャドウが例外なのだ。そしてシャドウ」

 

「はっ!」

 

「キサマ務めを放棄する気か?私の意志を伝えぬなど・・・無能かキサマ?」

 

「っ申し訳ありません我が君!!どうか!どうかお許しを!!」

 

 

大勢の目の前で、自分を王と崇めてくる屋敷僕の前でシャドウは冷や汗を掻きながら平伏する

 

 

「罰は後で言い渡す。さ、立たれよドビー。私は卿に礼を言いたくて呼んだのだ」

 

 

ドビーの手を取り、周りを見渡して

 

 

「彼は私の恩人だ!馬鹿にする者は我が侮蔑を買うと知るがいい!!」

 

 

覇気を携えウィラが一喝する。もはや誰も文句も小言も言えるハズがなかった

それを満足気に眺め、再び踵を返し玉座に座り込み

 

 

「再開しよう、卿等も祝えよ。めでたき日なのだ」

 

 

 

授与式は粛々と再開した

儀仗兵が今回のドビーの功績を読み上げる、曰く「陛下をお守りした騎士の誉れ」「屋敷僕として勇敢なる振舞い」等々__そして最後に

 

「よって二名の黄金!ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア国王陛下、ジブニール・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア前国王陛下の連名により!ここに黄金勲章を汝に授与する!!」

 

 

 

 

『黄金勲章』__それは魔法界に生きる知恵ある生き物ならば誰でも知る史上最高の栄誉

歴史上ただの一人も授与された者はおらず、この名の前では『マーリン勲章』ですら霞む

それをドビーのようなたかだか屋敷僕が?これは何の冗談だというのが正直なドビーの感想だった

こんな恐れ多い過ぎる物を受け取れない!そうドビーが思っていると

 

 

「どうか受け取ってほしい、私にはそれくらいしか卿に与えられんのだ」

 

「で、ですが黄金卿!ドビーにはあまりに不釣り合いすぎです!」

 

 

再び許しも無くウィラへと話しかけるドビーを見て、待機している黄金円卓、貴族の何名かがピクリを反応したがそれ以上は何も言わなかった。先程彼等の主君たるウィラがその無礼を許したのだ、ならばここでドビーに何か言うということは即ちウィラに逆らうことを意味する

 

 

「そもそも・・・ドビーは別に黄金卿を助けようとしたわけではないのです・・・気づいたら、身体が勝手に・・・失礼ながら守らねば・・・と」

 

「だからこそだ、卿のその素直な気持ち、素直な行動、それこそが黄金勲章に相応しいと私は思うよ」

 

「ですが・・・」

 

「受け取ることに意味があるのだよ、必ず卿等屋敷僕の為になる」

 

「__?それはどういう」

 

「いずれ分かる。なぁに、何なら受け取った後、ドブに捨ててもいい。卿の頼みを一つ聞こう、何でも言ってくれ」

 

 

瞬間、ザワリ__と騒然となる

至上の誉れたる『黄金勲章』をドブに!?更にはあの陛下が頼みを何でも言ってくれ!?

屋敷僕にはあまりにも余る光栄!

 

 

「所詮は勲章だ。だが授け、受け取る。その行動こそに意味がある。だからどうか受け取ってほしい」

 

 

優しく笑みを浮かべ諭すように語り掛ける

その麗しき笑みに覚悟を決めたのかドビーもしっかりとウィラの目を見て

 

 

「つっ、謹んでお受けいたします!」

 

 

その言葉と共に儀仗兵が布に包まれていた『黄金勲章』をドビーのボロに付ける

パチパチとまばらな拍手が贈られる__と

 

「うん?何だ卿等、そのやる気のない拍手は。この私の決定が不満なのか?」

 

 

その言葉に今度は盛大な拍手が鳴り響く

しばらくし、拍手が鳴り止み

 

 

「では次だ。願いは決めたか?」

 

「はい!」

 

「では述べよ」

 

「黄金卿、ドビーは知りませんでした!世界は広く、美しい。ですからドビーはもっと世界を見て回りたいのです!」

 

 

 

【世界は広く、美しい】__思わずウィラは目を見開いてしまった

その言葉は自分に初めて仕えてくれた者に贈った言葉、そして誓いであったからだ

だからだろうか、その言葉を贈られた本人である黄金の獣ですら、この矮小な屋敷僕に親近感を覚えてしまった

 

 

「・・・それが卿の望みか?他には何もないのか?」

 

「はい!今のドビーは幸せです!ですからもっと世界を知り、他の屋敷僕に教えてあげたいのです!自由とは素晴らしい!と」

 

 

そこまで聞き、ウィラは__

 

 

「くは、くはははは!!何たる無欲!何たる無垢!くはは!」

 

 

大爆笑であった。実際、多額の金塊からエル・ドラド家に伝わる宝まで用意していたのに!求めしものは自由なる身!そしてこのドビーはそれをすでに手に入れている!もはや痛快すぎて笑うほかない

 

 

「はぁ、はぁ、いやぁ、久々にここまで笑わせてもらったぞ?くはは!」

 

「あっ、あの・・・黄金卿?ドビーはもしかしてまた何か不敬を・・・」

 

「いやいや、笑って悪かったな。【世界は広く、美しい】。うん、まったくもってその通りだ!」

 

 

チラリと黄金の獣を見てみれば、彼もまた笑顔を浮かべている

 

 

「よろしい、ならば我が名においてドビーよ、卿の自由を保障しよう。好きな場所へ行き、好きに生きよ。これより卿を縛るは卿のみ」

 

「あ、ありがとうございます!黄金卿!」

 

 

ここに世界でもっとも自由な屋敷僕が生まれた。彼を縛るは彼の矜持のみ

 

 

「ついでに卿に言っておこう、海を見に行くといい。幅広く、無限が如きに流れ出す様は生命の脈動を感じさせてくれる。卿に必ず良い影響を与えるだろう」

 

 

これにて授与式は終わり、ドビーは最後にウィラとシャドウにお辞儀をして言われた通り、自由にその場で『姿眩まし』をし、退場した

きっとこれからウィラに言われた通り海を見に行くことだろう__

 

 

 

 

 

 

 

 

__授与式が終わった後も私は気分が良かった!きっと今頃我が国の魔法院や外務省では『黄金勲章』が授けられたことについて、てんやわんやになっているだろうが私には関係が無い

【世界は広く、美しい】__もちろん醜い所もある、私のような立場だとそれが特に顕著に見られることもあるが・・・それでも私はそう思う

 

場所を『円卓の間』に移し、シャドウに一言申す

 

 

「この愚か者が、何が私の意志を理解できぬ屋敷僕はいないだ」

 

「お許しください我が君!」ガバっ!

 

 

シャドウが私の前で頭を必死に床にこすりつけている。他の円卓もそれを他人事のようには見ていないようだ。まぁだろうな、最近正直失敗が多くないか?(私?ホラ、王様だから我儘許されるし。コチョウ?あれは平常運転だ)

 

 

「次、もしやったら私に仕えることは許さん。私が子を産むまで待て」

 

「っ!!・・・ぎょ、御意」

 

 

今にも死にそうな顔で了と告げてくるシャドウ

でも私の子供には仕えて良しと言う辺り、やっぱり私も甘いんだよなぁ

 

 

「お前等もな、私に不快な思いをさせるな」

 

『はっ!!』

 

 

全員が声を揃えて、一斉に跪いてくる

仕草で良しと合図を送ればいつも通りに戻り、シャドウが紅茶をそれぞれに淹れていく

 

 

「にしても聞いたか我が獣よ」

 

「えぇ、御身からいただいたお言葉を、まさかあの場で再び聞こうとは夢にも思いませんでした」

 

「__?陛下―、犬っコロー、何の話―?」

 

 

私と獣の話に興味を持ったのか、アルヴィーの言葉に全員が私の方を見て来る

 

 

「そうだな・・・卿等、この世界をどう思う?良い、好きに述べよ」

 

「アルちゃんは退屈かなー、あ!陛下に仕えることは大好きですよー!なんたってアルちゃんは陛下の物ですからねー!」

 

「余も退屈であるな!再び黄金の君と王の格を競い合いたいものだが・・・」

 

「アラン、卿は私に敗北したではないか。これ以上は卿の格が落ちるというもの」

 

「ガハハ!!確かに!!失礼した黄金の君、謝辞を受け取ってほしい」

 

「良い、許す」

 

「陛下、恐れながら思慮深き御身のお考えを浅はかなわらわに教えてほしゅうございます」

 

 

私と獣だけが分かってる状況が面白くないのか、口元を隠しながらコチョウが先を早く話せと促してくる。ホントに寂しがり屋な九尾だ

 

 

「【世界は広く、美しい】。私が獣に贈った言葉だ」

 

 

その言葉に円卓が軽くザワリとなる。どうやら私が贈ったという箇所が気に喰わないらしい

 

 

「しかと覚えております、黄金の君。ですが一つ、御身に訂正をお願いしたいと思います」

 

「訂正・・・?」

 

「確かに世界は広い、そして美しい。ですが黄金の君、私は・・・いえ、我々はそれ以上に素晴らしいものを存じております」

 

 

獣の言葉に思わず興味を持ち、軽く身を乗り出してしまう

するとコイツ、とんでもないこと言い出しやがった

 

 

「それは黄金の君、貴女様のことです。至高の存在として我等を照らす様はまさに太陽。その魂は決して燻ることをしらず、瞬きする度御身は美しくなられます。我等をあまねく導く貴女様の前では世界すら霞んで見えます」

 

 

うんうん、と他の連中も頷いているが・・・

 

 

「なっ、何を言い出すんだ///!?ベタ褒めしすぎじゃないか!?」

 

「おぉ!陛下が頬を赤らm「煩いぞウォーカー!!」・・・最近ホントに私の扱い酷すぎません?」ホロリ_

 

「何を今更」 「コイツ何言ってんだ?」 「まぁウォーカーですし」 「まぁウォーカーだしなぁ」

 

「ホントに酷いですよ!?コチョウ殿からもこの前「お前はサンドバッグがお似合いだ」っt「あらウォーカー、わらわに逆らう気?」・・・すみません」

 

 

 

しばらく恒例のウォーカー弄りをして、この日は解散となった

これから魔法界、特にイギリスは騒がしいだろうな。なんせ屋敷僕風情(・・・・・)が誰も受け取ったことのない『黄金勲章』を授かったんだ、これで屋敷僕の地位も少しは向上することだろう

以前から思ってはいた、別に給料を払えと言っているワケではない(私も払ったことなんかないし)

もう少し彼等を大切にしてほしいのだ。恐怖で抑えるのではなく、良き隣人として接してほしい。そうすれば彼等もまた応えてくれる(まぁ、私の意図に気づく者が何人いることやら)

 

 

(【世界は広く、美しい】・・・か)

私は今でもそう思う。しかし・・・

 

 

【   せ!!    そ      私の  】

 

__ズキン(チッ!煩い!!お前は引っ込んでいろ!!)

 

 

魔力で無理やり『黄金の瞳』を抑え込む

あれ以来大したことはないが、それでも声は相も変わらず聴こえる

 

 

(世界が敵に回るなら、私は迎え撃つだけだ。あぁ、どれだけ嫌おうと構わんよ。私はお前を跪かせ、足を舐めさせてやろう、屈服させてやろう。何故ならそれでも私は__)

 

 

 

 

 

__世界(全て)を愛しているのだから

 




おそらくこれ以上深く掘り下げないと思うので軽いネタバレですが
この世界にはいわゆる『抑止力』のようなものが存在します
(二匹目のバジリスクがまさにそうです)
そしてウィラはそれに対し、真向から迎え撃つ気マンマンです

それと追記として
エルドラド王国における貴族とは政治家のことを差します
「一世代限りとはいえ貴族位を与えるんだから、国と民の安寧に従事しろ」
という感じです
あと授与式でジブニールとオレンシアの姿がありませんでしたが
基本二人は(おおやけ)の場に出ません
というのもすでに引退した前国王と現国王が同じ場にいると、どちらが偉いか分かりにくく、ウィラを舐める者が現れる可能性があるためです
(ただし、ウィラの王としての振舞いを命令してビデオに撮影させては、二人でキャーキャー言いながら見てます)



それと前回入れようとは思っていたのですが忘れていたので
ウィラ率いる『黄金円卓』のさまざまなランキングをこの場を借りてやりたいと思います
詳しい『黄金円卓』個人の話は『アズカバン』が終わった後の閑話でやりたいと考えております(絵に関しては三大学校編までお待ちください)


※ランキングはウィラは除いています
円卓強さ
黄金の獣>>>>>>>>胡蝶>>>渡草>アルヴィー(場合によっては渡草を超える)>>>>>>シャドウ>アラン>>>>ニール>ウォーカー
上位陣4名は下と隔絶した強さを持ってます。アルヴィー達神獣クラスは基本その力を封印しています

特殊能力
胡蝶>>>ウォーカー>シャドウ>>黄金の獣>アルヴィー>>>>>>>アラン=ニール=渡草

単純なパワー
アラン>>>黄金の獣>アルヴィー>>胡蝶>>>>>ウォーカー>>>>ニール>渡草>>>シャドウ

頭のキチガ○度合
渡草>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>胡蝶>>>>>>>>>>残り

変態度合
ニール>>>>>胡蝶>>>>>>>>>>>>>>>>残り


ちょっと見にくいですがこんな感じです
(ランキングに疑問があればお答えします※ネタバレになりそうな場合はお答えできません)

次回__英国からエルドラド王国に来たそうですよ?
第一話『YES!ウィラが呼びました!』
お楽しみに!
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