ハリー・ポッターと黄金の君   作:◯のような赤子

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ほんっとうにすみません(汗
1万3千文字ィ!!
ちょうどいいところでまで、もうちょっと、とやっていたらこんな文字数に・・・(汗

今回までちょっと鬱な展開が続きますが
ようやくウィラのお悩み相談終了です(同時にもうハリポタ世界のボス連中も終了します)

それと今回の挿絵は前回の泥ウィラの姿をまず思い出してから見てください
(下手したらR17・5なんです(汗)


あと今回から『Dies irae』要素が強くなります(タグ追加したほうがいいのかしら?)



偉大なる黄金の誕生 ※挿絵有り

「・・・なんということじゃ」

 

 

ダンブルドアは先程駆け込んで来たリーマスから聞いた報告に項垂れていた

ボガートを用いた授業でウィラが過呼吸を起こすほどの精神的ショックを受けたこと聞き、それほどの闇を彼女が抱えていたことに気付けなかったこと。それと同時に安堵もした、そんなモノに生徒が巻き込まれなくて良かったと

 

 

「して、リーマス。お主は何を見たんじゃ?」

 

 

鋭い目線でダンブルドアがリーマスを捕らえる。彼女の様子が今年に入っておかしいことには気付いていた、恐らくは今回ボガートが化けた存在こそがその元凶だろうとリーマスに言うように促すが

 

 

「・・・言えません校長、いえ・・・知らないほうがいい」

 

 

普段から顔色の悪いリーマスが更に顔色を悪くしながら、とある一か所を指を差す

 

 

「ダンブルドア、私が見たものは恐らく貴方が封印した記憶(もの)以上です」

 

 

それは一つの試験管だった。ラベルには『ウィラが詐欺師を裁いた記憶』と書かれ、厳重に封が成されていた

だが、そこまで言われては逆に気になるというもの。好奇心に負け、ダンブルドアが『開心術』でコッソリ視ると___

 

 

「__っ!?ウプっ・・・!!」

 

「・・・視たのですね、しょうがないお人だ」

 

 

ソレはあまりにも美しく、そして醜さで溢れていた。何をどうしたらそこまで醜悪になれるのかと、ダンブルドアは机に突っ伏しそうになるのを我慢しながら、何故アレと対峙してリーマスは平気なのかと問う

 

 

「平気ではありません・・・ここに来る途中、何度吐いたか・・・」

 

「では何故じゃ、何故『憂いの篩』などに封印せんのじゃ」

 

「・・・私はまだ・・・彼女に謝っていない」

 

 

自分のせいだと震えながら、リーマスはダンブルドアに懺悔する

こんなつもりじゃなかったと、まだ子供である彼女を泣かせてしまったと、人の闇など覗くつもりも暴くつもりもなかったと

 

 

「だから、忘れるわけにはいかないんです。私は・・・彼女に謝らなければならないっ!!」

 

「そうか・・・リーマス、儂と共に今からウィラ殿を見舞いに行こう。彼女は保健室かのう?」

 

 

同時に万が一を考え、色々聴取せねばとダンブルドアが腰を上げようとするが

 

 

「校長、彼女はもうホグワーツにいません」

 

「何・・・?」

 

 

リーマスは言う、ウィラはすでに黄金の獣が急いで呼んだシャドウの手により、エルドラド王国に連れていかれたと

リーマスからの説明を受け様々な最悪な展開を思い浮かべ、頭を抱えながら、ダンブルドアはリーマスに、もう一人会う教師がいるからと退室するようお願いした

 

 

 

 

 

 

リーマスが退室すると同時に大急ぎで胡散臭い女性__シビル・トレローニーがやって来た

少し前からウィラについて話があると、今回来るよう伝えたが、今すぐ帰ってほしいとダンブルドアはこれからを憂いながらも取りあえず話を聞く事にした

 

 

「それで、シビルよ。話とは?」

 

「おぉダンブルドア!いつの間に!?もしや私は気づかぬまに校長室へ入ったと・・・!!」

 

 

毎回こうだ、毎回この教師は校長室に来たらこのやりとりをしたがる

以前ウィラにお約束は大事と言ったが、これは無いとダンブルドアは思う

 

 

(本当に・・・何故儂は彼女を教師にしたのじゃろうか・・・偉大な曾祖父を持つとしてもその子孫まで素晴らしいとは限らんか)

 

 

だが彼女はハリーとウィラの預言をした張本人、どれだけ普段が無能でもその力は本物だと、いい加減本題に入ろうと咳払いをしようとした時__

 

 

「あぁ!やはりあたくしは偉大な血を持つ者!!あの方はあたk・・・______“蘇る・・・”」

 

 

ビクっと身体を震わせたと思ったら、トレローニーのものとは思えぬ声がダンブルドアの耳に届く

驚きながらも決して聞き逃さぬようダンブルドアが構え・・・そして恐れに身を振るわせた

 

 

成り行きはあの時、13年前と同じ__それは全てが同じだった

トレローニーだけではない。世界中の預言者達もまた、あの時と同じく一斉に預言を始めた

 

 

 

「『“___蘇る そう あなた様は蘇る 私達は 短い安らぎの中を漂い 御身の望みし世界がやって来る

 

枯れたはずの あなたの命が 再びここに花を咲かせる 刈り入れる者などいない 誰があなた様に逆らえようか

 

おぉ 信ぜよ おぉ 祝えよ

 

震え慄くのをやめよ

 

 

 

世界は今こそ “偉大なる黄金” の誕生を迎えるのだから___”』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リーマスが校長室を出ると同時にトレローニーが駆け込む。リーマスは彼女のことをそこまで知らないが、あまり良い印象を持っていなかった

 

扉を開けたまま、彼女が入ると同時に扉を閉めると__突如リーマスは壁に押しやられた

何事かと驚くと、杖がリーマスの喉元に突きつけられ

 

 

「・・・何か用かな?__セブルス」

 

 

そこには憤怒に燃えたセブルス・スネイプがいた

 

 

「キサマ!!ミス・エル・ドラドに何をした!?生徒にまで手を出すなど・・・そこまで落ちぶれたか!?」

 

「落ち着いて聞いてくれ、私は何もしていない。・・・と言うか珍しいなセブルス。君がスリザリン生以外のことでそこまで怒るなんて」

 

「話を逸らすな!!・・だが、良いだろう。彼女は吾輩の師だ」

 

 

その言葉に嘘は無いし、それはリーマスも知っている。セブルスの薬作りの腕がダンブルドアですら敵わぬものとなったのは、ひとえにウィラのおかげだと

だが・・・リーマスは知っている、この男はその程度(・・・・)でここまで怒らないと。これほどまでに感情を剥き出しにしているのは学生時代__彼女(リリー)以来だと__

 

この場から早く戻りたかったのでそれを指摘する

 

 

「何だセブルス、陛下に惚れたのか?生徒に手を出そうとしているのはd__」

 

 

ガコ__と骨と骨がぶつかる音が響くと同時にリーマスの口元から血が出る、セブルスが思い切り殴ったのだ

 

 

「・・・失せろ、二度と“脱狼薬”は手に入らぬものと思え」

 

 

「あぁ、分かっているさ」と言いリーマスはセブルスから顔を背けながら帰って行く。ウィラがセブルスに頼むまで1か月(・・・)、彼は満月に怯えることになるがそれは自業自得であった

 

 

 

 

 

「・・・そうだ・・・吾輩の心はリリーの物・・・それ以外のものになど・・・っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___“私は生まれるべきではなかったのだろうか(あぁ、そうだよ)

 

___“私は愛されていたのだろうか(そんなわけがないだろう?)

 

 

 

___“貴女様は愛されてなどいなかった(私はただ奪っただけ・・・)

 

 

 

 

 

___『そう・・・本当の(ウィラ)は私、本当にパパとママに愛されていたのは(ウィラ)なの。分かった?___』

 

 

___異物(ニセモノ)さん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

___「あ゛あ゛ぁぁあああああ゛!!!?」ガバ!!

 

 

夢を見た・・・どこにも私がいない・・・私ではない(ウィラ)が・・・!!

 

(っ!?私は今、何を考えた・・・?私が(ウィラ)じゃないなど・・・っ!?)

 

 

何やら周りが煩いが、それどころではない

私は髪を掻きむしるように首を振る、先程から涙が・・・心が痛くてたまらなかった

 

 

荒い呼吸を何とか抑えていると、“ピッ、ピッ”と電子音が聴こえ、その音が徐々に落ち着きを与えてくれた

 

 

「・・・知らない天井だ」

 

 

恐らくベッドに寝かされていたのだろう、病院にあるようなベッドに再び寝転がり、人は本当に知らない天井を見上げると、この言葉が出るんだなと一人考えていると__

 

 

__ガチャ!「ウィラ!!」

 

 

走ってきたのだろう、少しやつれた感じの母が扉を開け中に入り・・・ここでようやく私は、ここがエルドラドの病院なのだと気が付いた

 

母に続くように一人、白髪(・・)の老齢の男性が入ってくるが_____誰なのだろう(・・・・・・)

 

よく顔を見ようにも、頭がぼやけて視界も働かないし、何より母が抱き着いてわんわん泣くのだ、その人(・・・)の顔を見るどころではなかった

 

 

 

泣きじゃくる母を、何とか私と老齢の男性(・・・・・)とで必死に宥め(本当に誰なのだろう?目の全然合わせてくれないし)話を聞いた

獣が急いでシャドウを呼び、私を連れ帰ったのだと。そして私は2週間も眠っていたらしい(言われてみれば身体が思うように動かない)

その間に何度もバイタルが危ない領域に入り、父と母は眠れぬ夜をずっとすごしたらしい

 

 

(・・・本当に悪いことをした・・・確か・・・私はホグワーツで・・・っ!?)

 

咄嗟に口を手で隠す、思い出したら急に吐き気が襲ってきたのだ

母が心配そうに覗き込んで来るので、誤魔化すように話を変える

 

 

「あの、母上・・・父上(・・)は?父上(・・)はどこに・・・」

 

 

すると母も男性もショックを受けたように目を泳がし出した、まさか父上に何かあったのでは!?と問い詰めようとすると、今まで一言も喋らなかった男性がようやく口を開き___

 

 

 

 

 

「__・・・ウィラ(・・・)

 

 

 

__・・・目の前が真っ白になった

何故気づかなかったのだろう。何度も聞いた、何度も私の名を呼んでくれたその声に何故・・・何故私は・・・私は・・・っ!!

 

口の中が乾き、声が出ない・・・何とか唾を飲みこみ・・・

 

 

「ち・・・父上・・・なのですか・・・?」

 

 

白髪(・・)の老齢の男性・・・父上はここでようやく私の目を見てくれた・・・そこには確かに輝く黄金の瞳・・・っ!

 

声にならない悲鳴を上げそうになった、自分が本当に嫌いになった、だから首の動脈を無意識に搔き切ろうとした・・・だが

 

 

「良い、良いのだよウィラ」

 

 

そう言って父上は私を思い切り抱きしめてくれた。落ち着く匂い、大好きな匂い、以前よりだいぶ落ちたが分厚い胸板・・・何より頭を優しく撫でてくれる分厚い手が・・・この人が父なのだと雄弁に語っていた

 

 

「ちちうえ・・・っ、ちちうえ!ごめんなさい・・・ごめ・・・っ!ヒグっ、うぁぁああ・・・!」

 

 

泣くじゃくる私を、父はただ優しく撫でてくれた

ここでようやく気が付いた・・・何故父の美しい髪が白髪になったのか・・・

 

 

“エルドラド王国を覆う結界”___それが私の手から離れ、気を失っていた間、ずっと父が変わりに展開していたのだと・・・

以前・・・父は言っていた・・・「三日ならばなんとかもつ」と・・・それを・・・私のせいで・・・!!

 

 

「良いんだよウィラ、良いんだ」

 

 

嗚咽も、泣く資格すら今の私には無い、だがそれでも涙を流し、父に縋り付いてしまう。何と最低なのだ、ただ少し老いただけで!最愛の人に気づけないなんて・・・っ!!

 

だが・・・次の瞬間、それ以上の衝撃が私の心を穿つ

今までただ私を撫で、抱き締めてくれた父の声が上から聞こえてきた

 

 

「・・・全て黄金の獣から聞いた」

 

 

息が・・・時が止まった。いや・・・このまま、それ以上聞きたくないと全身全霊で思った

だが無常にも時計の針は止まってくれず、父の口からそれは語られる

 

 

「・・・お前じゃないウィラ(・・・)が・・・それが今までお前が隠していたことなのだね?」

 

 

死にたくなった、お願いだから・・・(ウィラ)以外をウィラ(・・・)と呼ばないでっ!!

今の私は酷い顔をしているだろう、顔は涙と鼻水でベトベト。必死に父の服に掻きむしるように縋り付く惨めなこのガキは・・・

 

だからこの場で舌を噛みちぎろうと思った、もう・・・何も聞きたくないし、何もしたくない

だが父の胸板に押し付けられた私では何もできない、父も何かを感じたのだろうか、折れんばかりに私をきつく、きつく抱きしめる。母もその上から必死の形相で私の動きを封じて来た

 

 

「お願いウィラ・・・お願いだから話を聞いて、それだけはお願いだから・・・!!」

 

「ウィラよ、お前に隠し事があったように・・・この私にも、オレンシアにも・・・お前に言っていなかったことがある。聞いてくれ・・・私はな________

 

 

 

 

 

 

 

本当は子供など欲しくなかった(・・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動けない、杖は無い、死ねない__だから剣を召喚して自らに刺さるよう操作する

だがそれは咄嗟に受けた父の二の腕で邪魔される、なので構わずズプリ、ズプリと腕を貫通させ、私に刺さるようにしていると__

 

 

「っ!!聞け!!ウィラ!聞きなさい!!」

 

 

 

__?ナニカキコエタ?____“いいや、何も”

__モウイイヨネ?______“あぁ、そうだよ。そのまま君の好きなようにするといい”

 

 

「っぅ!?お前も覚えているだろう!?我が父を!!お前の祖父であったウルンストだ!!」

 

 

あぁ・・・その名は覚えてる

幼い頃に亡くなったが、私にすごく優しくしてくれた人・・・いつもニコニコしながら私に色々昔話を聞かせてくれた私の祖父

 

 

「ウルンストは確かにお前に優しかった!!だが・・・それは孫ができたからではない!!ただエル・ドラド家が続いたことを・・・私より優秀な血が生まれたことを喜んでいただけだ!!」

 

 

__カラン__と剣が床に落ち、私はここでようやく父の顔を見る・・・カタカタと震えながら

 

 

「どういう・・・こ・・ですか・・・」

 

「ウィラ、よく聞きなさい。我が父ウルンストは王としては確かに優秀だった!だがな、親としては最低最悪だったのだ!!」

 

 

・・・父の言っていることがよく分からない、なので母を見ると__

 

 

「・・・私が義父様に初めて会った時言われたの・・・「孕め、お前の役割などそれだけだ」・・・って・・・」

 

 

考えられない、だって・・・だって・・・!?

 

 

「私がレシーと出会うまで結婚しなかったのは父の影響だ、あの男はエル・ドラド家の血が途絶えることを何より恐れていたからな。若い頃、何度寝室に知らぬ女が寝ていたことか・・・」

 

 

別の意味で震えが出て来た、私はそんな男に懐いていたのか・・・?

もし・・・もし今も生きていたら・・・っ!?

 

 

「だから・・・結婚などしたくなかった、妻など欲しくなかった!子供ができたら私は・・・俺はっ!!愛する自身が無かったのだ・・・っ」

 

 

祖父に愛されたことなど一度も無く、ただ王として踏ん反り返るあの男の姿しか知らないから__父親(・・)など知らないからどう子供を愛せばいいか分からなかったと・・・父はそう言った

 

「だがな」__と一拍置き、私の頭を撫でながら、額を合わせ互いに目を覗き込む

 

 

「レシーと出会い、運命だと感じた・・・この女を必ず幸せにすると自らに誓ったのだ」

 

「私も・・・この人と結婚するんだと感じた・・・絶対この人と愛の結晶を授かるんだって」

 

 

そう言う二人の薬指には指輪があった、王族とは思えぬすごく質素な・・・だが、二人にとってはどんな宝石よりも大切な指輪

 

__それはお互いに手作りで交換した結婚指輪だった

 

 

「レシーが子を授かったと聞いて・・・正直言おう、怖かったさ」

 

 

ウルンストのようになることが

今まで通り、母を守ることができるのか

生まれた子供を愛せるのか

母と子を天秤にかけるような屑になりはしないか__父はただひたすら色んなものに怖かったと語った

 

 

「だが・・・産まれたお前を初めて抱いた時・・・ただひたすら嬉しかった」

 

「それは・・・次の後継者が産まれたから・・・?」

 

「お前が私の手を握ってくれたからだ、嬉しくて泣いたよ。__何と幼い命だろうか、何と弱弱しく、そして力強く、お前は一生懸命生きたいと・・・そう私に伝えて来た・・・何と愚かだったのだろうと思ったよ。愛せるかなど関係ない、愛せばいいのだ。あの時・・・レシーには悪いが、私が命をかけ、そしてただひたすらに幸せになってほしい最愛が変わってしまった」

 

 

ばつが悪そうに父が魔法で腕を治してくれていた母を見ると

 

 

「ふふ、私もよジル。貴方が抱いたウィラが横に来た時、何て可愛いんだろうって思ったの。そして・・・何があってもこの子だけは守らなきゃって」

 

 

治療があらかた終わると、今度は母がその豊満な胸を押し付け

 

 

「・・・全部聞いたのウィラ、全部聞いた・・・もう一人の貴女、ううん・・・その子は本来生まれるはずだったって・・・私が産むはずだった子・・・なのよね?」

 

「・・・ぁ、ぁ」

 

 

やっぱり・・・私より、あっちの方がいいのだろうかと思っていると・・・

 

 

「ウィラ、私のウィラ、私達の可愛い娘。これだけは言っておくわ」

 

 

スゥっと息を吸い、母が私の目を覗きながらとんでもないことを言ってきた

 

 

「私が産んだ子は貴女だけ、私達の娘はどんな可能性があろうと貴女だけ。私が愛する娘は、今私が抱きしめているこの子だけ!それ以外なんていらないわ!!」

 

 

ズクリ__と、まるで狼狽えるように眼が疼いた

 

 

「よくも私の娘を虐めてくれたわね!?お前なんか知らない!!私の愛する娘の中から出て行って!!」

 

 

ズクリ__と、まるで子供が泣くように眼から涙が出て来た。だが・・・これは私の涙ではない

 

 

「この子は私達の間に産まれたの!!私がそう望んだの!!今なら分かるわ!ウィラは初めからウィラとして生まれる運命だったんだって!前世がある?本当は生まれるはずだった?笑わせないで!たとえ世界がっ、国民がウィラを認めなくても私達が認めるわ!!世界が否定しようが私達が肯定するわ!!私達が愛する娘はこの子だけ!断じてお前ではない!!」

 

 

ズクリ__と眼が疼く

だから魔力も使わず、己の意志だけで押さえつけた。そして流す涙は___ウィラ()の涙だ

 

すすり泣く声だけが3人(・・)しか、家族(・・)しかいない空間に響く

嗚咽しか上げず、縋り付く私を父はただ優しく抱きしめ、小声で母を呼ぶ私を、母はただ私の名を呼んで優しく撫でてくれた

 

 

もう___眼が疼くことは無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

__ついて来て欲しいと、腕に包帯を巻いた父と母に支えられながら病院を出る。途中、医師達が慌てて私と父に戻るよう言ってきたが、父は老いても変わらない眼光一つで黙らせクレーリア城へと連れて行かれた

何度も「何をするの」と聞いても、ただ父と母は私の頭を撫でるだけ

 

城に戻っても、父が前もって人払いをしたのだろうか、私の円卓や常駐している兵士達。シャドウすら出迎えてこなかった、だが今はそれがありがたい

そして__城に戻った私を待っていたのは・・・一つの古びたタンス(・・・)

 

喉からヒュっと息が抜けた。汗が止まらない、震えが止まらない

何故・・・と父を見上げると

 

 

「ずっと・・・お前が意識を失っている間、考えていた・・・」

 

 

父の言葉に続くよう、母が大丈夫と言うように抱きしめてくる

 

 

「つらいのは分かってる、身勝手なのは分かってる・・・でもこれで終わらせましょう?苦しむのは今日でお終い。安心してウィラ、何があっても私達がついてるわ」

 

 

震える足を、しかし勇気を貰って前へと進める

父が横から肩を抱いてくれる、母が横から何度も大丈夫と声をかけてくれる

 

 

そして・・・再びソレは私の前へと現れた

 

前と同じようにタンスが開いたと思ったら、“バシャリ”と泥水が溢れ出し、泥の中から腐臭と共に現れた

 

 

「っぅ!?」カタカタ

 

 

強烈な吐き気が胃の奥から溢れ出て来る。口を抑え、膝がガクガクと震える

父と母は茫然とソレを見ていた、獣から聞いてもソレがこれほどまでに私に・・・そしてこんなに私が醜態を晒すとは思わなかったのだろう

 

 

スゥ__っと、ソレは眼を開き

 

 

『__あぁ、ようやく私にウィラ()を返しに・・・っ!!』

 

 

ソレの瞳にはすでに私は映っていなかった、それもそうだろう

私だからこそ分かる、最愛の父と母にようやくソレは出会ったのだ

 

 

『パパ!ママ!!』

 

 

嬉しそうに、泥を巻き上げソレは満面の笑顔で駆け寄っていく

__怖い・・・安心してと言ってくれた、大丈夫と何度も囁いてくれた・・・それでも・・・やはり私は“異物”なのでは__と・・・あの時目の前の存在が呟いた、あの言葉が何度もグルグルと頭の中で回り続ける

 

 

「__・・・ウィラ(・・・)

 

 

もう・・・駄目だと思った、今・・・父は確かにアレを見ながらウィラ(・・・)と言った

ガクリ__と膝から崩れ落ちながら、意識を飛ばしそうになった私を・・・_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___父は確かに抱きしめてくれた

 

 

「『え・・・?』」

 

 

ソレと私の声が重なる

しかし父は、母は構わないかのように私を二人で支えながら、杖を構える

 

 

「ウィラ、安心しなさい。アレは・・・私達の子では断じてないっ!!」

 

 

父の杖から閃光が放たれる、それに続くように

 

 

「何故、ウィラがここまで弱ったのか・・・ウィラ、貴女間違ってるわ。あんな存在が貴女のハズも、私達の娘でもあるハズがないっ!!」

 

 

母の杖からも呪文がソレへと駆け抜ける

あまりの衝撃でソレは二人の呪文を避けず、ただ突っ立っていた。バチンと差し出した手を拒絶するような音が響き

 

 

『__んで・・・何で何で何で!?私よパパ!私なのママ!!ようやく会えたの!ようやく声をかけられるの!!私がっ、私が本物のウィr__!?』

 

「「キサマ(お前)が私のウィラの名を穢すな!!」」

 

 

再び父と母は拒絶し、私を守るように二人は杖から変わらず閃光を放ち、前へ前へと出る

 

 

「相対して理解した!キサマは汚物そのものだと!!キサマのような存在が私の愛する娘の前に現れたこと自体が不愉快極まる!!キサマは断じて“黄金”でも娘でも無い!!」

 

「愛が無い!お前のそれはただ“私達に愛されている自分を愛してる”だけ!!“黄金”に生まれた者なら、私達の家族なら分かっているはず!そもそも何?ママ(・・)?私はお前など産んでいない!!」

 

 

ポタポタと涙が出て来た、だが悲しいのではない__嬉しいのだ

ずっと怖かった・・・本当に私で良かったのか・・・本当に・・・私はこの世界で、この家で生きていいのかと・・・っ!

 

だが理解した、ようやく理解できた

何が“愛されたい”だ、何が“愛している”だ。誰よりも私は愛されているじゃないか、私の愛など今、目の前で繰り広げられている二人の背中に比べれば塵にも劣るではないか

 

 

『~~っ!!何で!?そんなものゴミ同然じゃない!?異物なのよ!?前世なんか持って、赤の他人だって自分で言っているようなものじゃない!!?』

 

 

泥で身を守り、ソレが吼える。だが__

 

 

「「だからどうした(・・・・・・・)」」

 

 

どうでもいいと言わんばかりに二人の声が重なる

 

 

「私の手を掴んだのだ、私に微笑んでくれたのだ!守ると誓った、あの笑顔を!!見守り、慈しみ、ウィラの子を、孫を必ず抱くと決めたのだ!!」

 

「聞いたのよ!生きたいって産声を!!何事にも一生懸命で、一生懸命私達の期待に応えようとするこの子が可愛くないワケないじゃない!!」

 

 

・・・少し恥ずかしくなった。その後も杖を振りながら話すそれは私の自慢話ばかり

 

 

『あ゛あ゛ぁぁああ゛!!!もういいっ!!お前等なんかいらない!!私を認めないお前等なんか死んでしまえっ!!』

 

 

瞬間、泥が部屋全体に広がり、先端を尖らせながら二人を襲おうとする

 

駆け出していた。ここまで手を差し伸べられたのだ、ここまで私は愛されていたのだ。偉大な父と母に今まで守られていたのだ私は__だから__

 

 

___今度は(ウィラ)が守る番だ!!

 

 

「『黄金の守り』よ!!」

 

 

絶体防御と言えるそれを・・・

 

 

『うっとうしい!!お前如きが“黄金”など・・・笑わせるなぁ!!』

 

 

ピシパキ__と黄金のベールに罅が入る。私は目を疑う、この魔法を破れる者など・・・全快した私の全力の魔法を破るなど、それこそ私より強いと言われる初代か10代目くらいしかいないと今まで思っていたのだから

 

杖先がガタガタと震え、私の手から離れそうになる。だが絶対手放さない、私の後ろには絶体に守らねばならない家族がいるのだから!!

 

泥はケタケタと狂ったかのように嗤い、死ねと叫んでくる。だが__

 

 

「ウィラ!」 「ウィラ!」

 

 

私をウィラと呼んでくれる人がいる、愛していると頬にキスをしてくれる人がいる。こんな弱い私を主君と仰いでくれる者達がいる

何より・・・今私が負ければ間違いなく、この泥はエルドラド王国を飲み込み、今生あまねく全てを飲み干すだろう

理解した、これは・・・私とは全く関係ない存在だと、だからっ!!

 

 

「・・・奪われてなるものか・・・ここが私の帰る場所だ、ここが私の守る国だ!壊させてなるものか!!ここが・・・私が産まれ、生きる世界だっ!!」

 

 

今まで異物だと・・・所詮“作られた世界(ハリー・ポッター)”だと一歩引いていたのだ、だが違う

ここが私の世界だ、私の生まれた世界だ。前世など関係ない、“作られた世界(ハリー・ポッター)”だろうが関係ない。生まれたのだ、ならばただひたすらに謳歌するのみ。なにより__

 

 

「私は“黄金の君”なのだ!私の後ろには父が、母が!我が民草が控えているのだ!!」

 

 

ピシリ__と杖に罅が入る音が聴こえる、だが今それに気遣う暇はない

 

(私の杖なのだろう!?応えろ聖槍!!今やらずしていつするというのだ!?)

 

だから構わず全力で呪文を維持し、私の意志を目の前のアレにも、父と母、そして杖にも伝わるよう叫ぶ

 

 

 

 

 

「ならば私は守らねばならない!私の世界(全て)を守らねばならない!!そうだ・・・私は・・・!!」

 

 

__全てを愛しているのだからっ!!__

 

 

 

 

 

パキィン__と、杖が砕けた音がした・・・だから・・・

 

 

 

 

 

 

「____形成(Yetzirah)____!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

__ソレは本来、産まれるハズだったわけでも、ましてやウィラのさかしま(・・・・)だったワケでもない

その正体は狂った3流脚本家__永劫ただ一つを望む水銀の蛇が用意した舞台装置にすぎなかった。全ては女神の黄昏を見たいと願う、蛇の人形

 

そして・・・ソレ、泥人形を通し__ついに虚ろう水銀の蛇は見つける

 

 

『な・・・によソレ・・・』

 

 

泥は目の前に突如現れたそれ・・・いや、先程と全く違う存在となったウィラに目を見開いた

形成(Yetzirah)”の呟きと共に、ウィラの手に握られたそれは__

 

 

「__聖約・運命の聖槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)__!!」

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

目の前に浮かぶソレを、だが確かにウィラはしかと握る

するとウィラの髪が逆立ち、まばゆい黄金の__黄昏(・・)のような光が部屋を包む

 

泥はその光を浴びるだけでパキパキと渇き、泥人形もまたその形を崩していった

 

 

『ふざけるなぁぁああ!!!私なの!!私がウィラなの!!そう言われた(・・・・)!そう作られた(・・・・)!!私が!私がぁぁああ!!』

 

「・・・ようやく化けの皮を剥がしたか」

 

「ウィラ・・・それは・・・」

 

 

オレンシアが問おうとするも、ジブニールが口に手をやり静かにするよう伝える

 

我が子が成長しようとしているのだ。ならばそれを邪魔するわけにはいかない、なにより__

 

 

(あぁ・・・我が祖先、我が始祖ヴァンシエルよ、見ているか?ウィラはついに、貴方様と同格にまでなった・・・1000年ぶりに、『偉大なる黄金』はついにその産声を世界に轟かせたのだ)

 

 

これが終われば世界に伝えよう、父として娘の凄さを世界に自慢せねば__とジブニールはオレンシアを抱きしめ朗らかに笑う

 

槍を持ったまま、佇んでいたウィラが口をようやく開く

 

 

「愛を知らぬ、自己しか愛せぬ存在よ。ならば与えよう、ゆえに・・・壊れろ」

 

『な・・・に!?』

 

「終末の日に非ず、しかしダビデとシヴィラの預言の如くに・・・あぁ、砕け散ろ。私がウィラだ、“黄金”だ・・・どれほどの戦慄が待ち構えていようとも、審判者が来るが如く・・・卿は私の足下に跪くのだ」

 

 

スゥ__っと槍の穂先を泥人形へと向ける

 

 

(マズイマズイマズイマズイ!!?あれだけは受けては駄目だ!!あれを受ければもう私は・・・私はっ!?)

 

 

ウィラの心にもう恐怖は無い、ゆえに本来ならば“ボガート”が化けた存在である泥人形はすでに消えているのだが・・・

 

 

『何で!?何で消えないの!?』

 

 

乾いた泥のように、泥人形はその場でポロポロと崩れ出すだけ

黄昏の光は泥人形を捉えて離さなかった、まるでウィラの愛する世界が“お前など認めぬ”と言わんばかりに

 

恐れを与える存在が、恐れを持ってウィラを見る

彼女の表情は冷たく、日の光・・・まるで黄昏のようだった

そして、完全覚醒したその瞳の色は、もはや黄金色ではなく___黄昏

 

 

時が止まったかのように、静かにウィラは全てを灰塵と帰す呪文を唱える

 

 

 

 

 

 

「『__Dies irae__』」

 

 

 

 

この日__世界は確かに聞き届けた__“偉大なる黄金”__その産声を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__全てが終わり、ようやく始まった。『異物』だから、ここは『物語の中(ハリー・ポッター)』だから__今まで一歩引いた、俯瞰者や読者の気分で見て感じていたのだ。何と馬鹿馬鹿しい話だろうか

 

だから全部話した(・・・・・)。前世の私にとってここは本、物語の世界だったと__私はただ家族に嫌われたり、変な目で見られることが怖かったのだ

だがもう違う、信じるまでもなく、家族は「そんなことで」と笑ってくれた。本当に「そんなこと」だ

父の胸に耳を当てれば力強い鼓動が聴こえる、母の腕は暖かさに溢れている

生きているのだ、皆も私も__それが全てなのに・・・馬鹿だなぁ、私

 

 

“偉大なる黄金”の誕生を世界に伝えようと父に言われたが、それは待ってもらった。“ウィラ”としてのケジメはつけた。だからもう一つ、私の中で決着をつけなければ・・・“王”としてケジメをつけなければならない、だから待ってと父にお願いしたら、ワシャワシャと髪を撫でてくれた

 

ついでにもう一つお願いした(ちゃんとこの世界の住人になったためだろうか、すごく甘えたくなったのだ)

だから今、私は父と母の間に身体を潜り込ませ、ベッドで寝ている

 

隣を見れば、白髪になった父がいる。申し訳なさそうな表情を私はしたのだろうか、「最高の勲章だ」と頬にキスしてくれた

 

隣を見れば、私から見ても美しい母がいる。ギュっと抱きしめてきたので、お返しとばかりにギュっと抱き着くと頬にキスしてくれた

 

変な言い方だが・・・アレの言っていたことはある意味正しかったのかもしれない

確かにあの瞬間まで、私はこの世界にとって異物だったのだろう。だが今は違う、私は今日改めてこの世界に産まれたのだ。だから恥ずかしい話、赤ん坊のように両親に甘えたくなった

 

くぁっと欠伸が出た、色々あったし安心できたのだろう

 

 

「おやすみなさい、父上・・・ははう・・・え・・・」すぅ_すぅ_

 

「おやすみウィラ」

 

「えぇ、おやすみ」

 

「「良い夢を__」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__幼い私が両親に手を繋がれている。その髪は黄金ではなく金髪、目も碧眼、父もそうだ

 

森の中にある小さな家、毎日野山を駆け、疲れたら家で待つ母の胸に飛びつき、魔法の勉強をする_____それはどこにでもある、王族などではない普通の家族、普通の光景だった

 

 

 

___“これが本当はウィラが望んでいた夢?(あぁ、そうだよ)

 

___“どこにでもある、普通の幸せ・・・(そうだよ、そのとおりだ)

 

 

__あぁ、確かにコレは良い・・・何も悩まず、ただひたすらに毎日を謳歌する

そしていずれはホグワーツから入学届けが来て、私はハリー達と素敵な大冒険を始めるだろう。マクゴガナルから怒られ、スネイプに陰から守られる毎日・・・あぁ、確かに素晴らしいな」

 

 

だから____私は後ろを振り向き、姿の見えぬソレ(・・・・・・・)を掴む

 

 

「だが決めた!!私は父と母の娘!ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリアとして!王族として生きるとな!!他の誰でも無いウィラが決めた絶対だ!!」

 

“__っ!?”

 

「キサマか!キサマが私にあのような・・・っ!?私は決めたぞ影法師!!誰がお前なんぞに負けるものか!これは私の物語だ!!壇上にも上がっていない部外者が口を出すな!!」

 

 

夢だろうが関係ない、聖槍をこの場に呼び、矛先をソレへと向ける

 

 

「これが私を苦しめたキサマへの礼だ、受け取れ影法師!!」

 

“・・・あぁ・・・それは流石の私も危ういな・・・」

 

 

 

“Dies irae”__!!

 

 

 

 

 

 

・・・逃げられた・・・が

 

 

「お前が敵か、いつでも来い・・・私は全てを愛すると誓った、ゆえに・・・キサマも()してやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・なるほど、確かにこれは彼女の歌劇。部外者である私が出張るのはお門違いか___ならば・・・次は私が脚本を書き上げよう、私による、私のための脚本を」

 

 

しかし__

 

 

「いやはや、それはいつになることやら・・・今は女神のおわす世界が分かっただけ良しとしよう。女神を見つけるためにいたずらに世界を滅ぼすことも飽きたことだ」

 

__では皆様

 

 

「もうしばし、彼女の物語を御覧いただきたい。なぁに、これもまた至高

 

では、私の書く歌劇はどうなのかって?

脚本家は3流、その脚本はありきたりだが・・・役者は至高であると保証しよう」

 

 

 

しからば、今暫しのヒマつぶしとして、一人の男の歩んだ人生でもいかがかな?___

 

 




書いてて思ったのですが、オレンシアがこの作品で一番熱い人なんじゃね?


ということでとうとうウィラが完全覚醒しました
この作品の初めのほうで「流出」はできないとウィラに言わせましたが
「形成」はできないとは一言も言ってないですよ?

聖槍の形状がラインハルト卿と違うのは・・・すみません(汗
もう気力が持たなくて、だいたいで描きました(汗


それと現在、深緑 風龍様とコラボをしています
いい加減書かないといけないので、いったん本編はお休みして
次回はコラボ内容にしたいと思います

よければ深緑 風龍様の描くウィラが出る“Subterranean Electron World”(R18)をどうぞ

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