原作
ハロウィーン→ホグズミートに行く→クディッチに吸魂鬼襲来→ホグズミート二回目にしておいたん無実の罪を着せられる
今回
ハロウィーン→ホグズミートに行く→二回目のホグズミート、そしておいたん←( ゚Д゚)俺ヤッテネェ!→クディッチに吸魂鬼(ウィラから見ればクソ虫)襲来
ウィラが吸魂鬼を毛嫌いする理由は
「全てを愛していてもウ○コまでは無理」
とのことです
ではどうぞ
あの後、落ち着いたドラコに色々と質問した。というのも私が国に帰っている間に何があったか聞きたかったのだ
ハロウィンはすでに終わり(参加したかった)シリウス・ブラックがどさくさに紛れグリフィンドール寮に侵入し、ハリーを殺そうとしたらしい(まだかろうじてこの辺の原作は覚えている。ちょっと後で軽く紙に書いておこうかな?)
そのせいで寮関係無く大広間で寝泊まりしていたらしいが
「ホントにウィラのおかげだよ、ありがとう」
「面白いことを言うな卿は、私は何もしていないよ」
「そんなことないさ!“偉大なる黄金”である君がいるだけで、そこは世界で最も安全な場所だよ」
私がホグワーツに帰ったその日からそれは無くなったらしい。ダンブルドア曰く、今の私に近づくなどヴォルデモートですら躊躇うのだと
ホグズミートにもすでに一回行ったらしく、どこがどう面白いのか、どこを見て回ればいいのか教えてくれるドラコを見て、何だか微笑ましくなっていると
「その・・・どうかなウィラ、僕に君をエスコートさせてほしいんだけど」
かなりありがたい提案だ。私もようやくホグズミートに行くことができる。あの魔法使いしかいない村は結構有名なのだ。だが
「すまないなドラコ、すでに先約がある」
そう、すでにその日はハー子やロンと共に回る約束をしている
それを伝えると目に見えて面白くないという顔になる。そこには「何故グリフィンドールなんかと」と書いていた
「許せドラコ、約束は破るワケにはいかん」
生徒であり王___今更ながら私の立場は結構稀有なのでは?と考えていると、渋々といった感じで頷いてくれた。なので次は一緒に行こうと約束すると、すぐさまパァっと顔が明るくなるのを見てホントにカワイイ奴だなと再び微笑んでしまった
ホグズミートに行く当日、私とロンとハー子はハリーに見送られながら校門前を目指す
「でもさ、ウィラにとってはホグズミートなんか行っても面白くないんじゃない?」
「難しい質問だな、今回が初めてだからまだ何とも言えん」
「楽しんできてよ、僕は行けないからさ」
「任せろ、ロン達では買えないような高価な物でも適当に買ってくるか」
「いや・・・遠慮しとくよ、ウィラの言う高価な物なんか貰ってもどうしようもないと言うか・・・」アハハ
「じゃあ僕に買ってよ!・・・そう言えばウィラってお小遣い制?パパとママからもらってるの?」
「いや?税金の一部だ、それとマグルの世界では投資家としても活躍しているからな。ハーマイオニーやハリーは知っているかもしれんが、これでも長者番付では上から数えたほうが早いくらいには金持ちだぞ?」
そう言うとハー子とハリーが頭を押さえ始めた。それを見たロンが二人に質問する
「それ・・・どれくらい凄いの?」
「忘れてたわ・・・何で今まで気付かなかったの!?ウィラ!」
「うん?」
「貴女もしかして“ゴルドーン”の名で投資家してない!?」
「そうだが?」
「・・・ロン」
「おいどうしたハリー、顔色悪いぜ?」
「正直言ってね、ウィラ・・・島を何個も持ってる」
「・・・はい?」
「ロンいい?落ち着いて聞くのよ?今貴女の隣にいる王様はね・・・マグルの世界で10本の指に入るほどの金持ちよ」
少ししてロンのもはや名物と言って良い大絶叫が響くが私は知らん顔だ。そのまま彼等を引き連れ校門前で許可証を確認するマクゴガナルの所へ歩いて行く
「ミス・エル・ドラド、許可証を・・・何故ミスター・ウィーズリーはまるでムンクの叫びのような顔をしているのです?」
「さぁ?ロン、言っておくが金などありすぎてしまえば使い道など無いに等しい、つまりあっても意味のないものだ」
「そういうことですか・・・それを言えるのは貴女くらいなものでしょう。古来からエル・ドラド家周りにおけるお金の動きの異常さは有名ですからね」
ロンと違った、もはや諦めの境地に入った大人の顔でもう一度許可証をと言われたので、獣から受け取りそれを渡す
ロンは今だにアホ面を晒し、渡す所を見たハー子が質問してくる
「サインは誰がしてくれたの?ジブニール様?オレンシア様?」
「両方だ。お願いしたら互いにイチャイチャしながらしてくれた」
確認を終えたらしく、マクゴガナルが父と母のサインが入った許可証を返してくれた
「・・・世界一豪華な許可証です。正直先程の話を聞いていて、受け取った手が震えました」
「ご冗談を。王命ならばまだしも、これは保護者からのサインですよ?先生」
「あまりお金の無駄使いをしないように・・・と言っても貴女には意味の無い言葉でしょうが」
「えぇ、まぁせいぜい経済を回すとしましょう」
ハリーと別れ、3人で汽車に乗り、ホグズミートに着いた私を歓迎したのは___
『エルドラド王国国王陛下歓迎!!』 『ウィラ陛下万歳!!』等の看板だった。それだけじゃない、至る所から村の住人が出て来て我がエルドラド王国の旗を手に持ち振って来た。ここでもかと思った私は悪くない
流石にこのままでは動けないし、二人に悪いので円卓の3人に住人を遠ざけるよう命令した
「すまないな二人共、今しばし待ってほしい」
「いや別にそれはいいけど・・・何か凄いね」
「相変わらずウィラってどこに行っても人気ね」
「あぁ、偶にはゆっくりしたいが、生憎とこの容姿ではすぐバレるらしいな」
ようやくと言った感じで住民が落ち着いてきたので移動を開始する。私はこの村については詳しくないので、取りあえず初めはロンとハーマイオニーに案内を頼むことにした
「まずは『ハニーデュークス』に行こうよ!色々なお菓子が揃っててさ!きっとウィラでも見たことがないお菓子があるよ!その後は有名所を押さえていってさ!最後に『三本の箒』でバタービール!これがオススメの歩き方だね!」
ロンがそう言うので、私とハー子は異存は無いと彼について行く。だがその前に
「いつまで着いて来るつもりだ?
立ち止まり、何もない場所を見る私を「何言ってんだ」といった顔でロンとハー子が見て来る
「ウィラ?何言ってるの、ハリーがここに来れるはずないじゃない」
「いや、いる。ハリー早く出ろ。じゃないとこのトンチキに『透明マント』ごと撫で斬りにさせるぞ」
後ろでトグサが嬉しそうな顔をしているのが分かる
すると流石にヤバイと感じたのか、ハリーが急いで『透明マント』から出て来た
驚くロン達を放置し、ハリーが話しかけてくる
「何で分かったの!?ビックリさせようと思ったのに・・・」
「私の眼に誤魔化せんものなど無いよ。卿はこの1節を知らんのか?“その眼に見通せぬもの無し”__それは透明マントだろうが変わらん」
頭が追い付いたロンとハー子がハリーに駆け寄り、どうやって城から抜け出したのか問い詰める
なんでもフレッドとジョージの双子に『忍びの地図』というホグワーツの詳細な地図を貰ったらしい。その地図には様々な隠し通路とホグワーツ内にいる人間が映し出されるとのことだ
(そういえばそんなのあったな、ということはハリーももうじきピーターの生存に気づくはず・・・そろそろ終わらせるか)
近々起こる
『ハニーデュークス』に着くとすぐさま私が来たと話があったのか、店内が騒然とし店主と見られる人物がすぐさま出て来た。落ち着いて見たいので静かにと告げ、店内を見ていく
(へぇ、確かに色々あるな。品揃いも文句無し!)
するとロンが私を呼び、とある商品の前へ連れてきた、チラチラと私とその商品を見ていることから買ってほしいのだろう。・・・でもなぁ~
「ウィラこれ知ってる?『金より輝く黄金の茶菓子』!魔法界でも最高級のお菓子で、僕初めて実物見たよ!」
「私も知ってるわ!何でもファッジですら中々手に入らない幻の品なんですって!」
ハリーもその話しを聞いてすごく食べたそうな顔をしているが
「そうなのか?これ食べ飽きるくらいには食べたぞ?」
『へ?』__と店の中で私達の話を聞いていた子供達の声が重なる
「でっでもこれ、中々手に入らない・・・!?」
「あぁ、イギリスではな。良く見ろ。製造元は『エルドラド王国』、つまり私の国だ」
「え・・・あぁー!?」
「年間800程しか作らぬ頑固な職人でな、その中で出来の良い物を毎年私達王族に献上してくれるのだが・・・正直最近飽きてきてな?でも我が民草の物を無碍にするのも悪いし」
「え、じゃあ何でこの前城に行った時に食べさせてくれなかったの!?」
「何だ、食べたかったのか?言ってくれればまだ20くらい余ってるから土産に持たせたのに」
その言葉を聞いて、その場でロンが何かブツブツ言いながら項垂れてしまった(何とあのハー子まで!)
流石に何か悪い気がしてきたので、店主を呼ぶ
「な、何でございましょうか陛下」
「すまんが、全部くれ」
「っ!?そ、それは・・・『金より輝く黄金の茶菓子』をですか!?」
店主が叫ぶように驚き、その声を聞いたロンや他の子供もまた信じられないという顔でこちらを見て来る
「い、いいのウィラ!?」
「何、たかだか1つ30ガリオンだろ?それと___勘違いするな。店主、私は全部と言ったはずだが?」
高価な品が売れたことが嬉しいのか、急いで茶菓子を包んでいた店主を呼び止め
「はい?ですから全部こうして・・・」
「違う、全部だ。____
唖然とするハリー達を置いて、獣にローブから取りあえず5千ガリオン入った袋を出してもらうが、店主は反応しない
「何だ、足りないか?獣、じゃああと5千ガリオン」
「いえいえいえ!!充分です!!貰い過ぎです!!と言いますか本気ですか!?」
「私は冗談は言うが、この場合卿にとっては質が悪かろう?本気も本気。あぁ、釣りはいらん。ついでだ、このもう一袋も取っておけ」
茫然とする店主の前に計2万ガリオン入った袋を置き、店を見渡す
「さて、買ったはいいがこれ程の量。流石に食べきれん。かと言って腐らせるのは勿体無かろう?」
だから___
「この場にいる者で分け合うと良い。好きなだけ持って行け。何、遠慮はいらん」
茶菓子を3つだけ獣に持たせ、そのままハリー達を店から出し、私も店を後にした瞬間、店内から悲鳴のような喜声が聴こえる
「そら、これが欲しかったのだろう?」
ポンっと投げ渡すと正気に戻ったらしく、激しく問い詰められた
「あっ・・・!貴女何考えてるの!?」
「君分かってる!?5千!!1万ガリオンも簡単に持ち歩くなんてどうかしてるよ!!」
「お願いだからもうこれ以上僕等の常識を壊さないで!!」
「と言われてもなぁ・・・買いたい物はすぐ買えるよう、普段から多めに持ち歩いているし・・・それに出る前に言ったではないか、“経済を回してくる”と」
「あれ・・・本気だったの・・・?」
「当たり前だろ?さ、案内の続きを頼むよロン」
◇
様々な場所を見て回り、先に言ったように今は『三本の箒』でバタービールを飲んでいた
「___うん、これがバタービールか。マダム、悪くないなこれ」
恐縮ですと何度も頭を下げるマダム・ロスメルタから、目の前で何やら黒い雰囲気を出している3人を見やる
「お・・・お金が・・・金貨が馬鹿みたいに飛んで」
「買わないのに投資って何よ・・・お小遣いで悩んでいるのが馬鹿馬鹿しくなってきたわ・・・」
「ねぇ・・・いくら使ったの・・・?」
「ポン☆っと10万ガリオン程、いやぁ、気持ちいいな!良いことすると!」
「使いスギィ!!馬鹿じゃないの君!?知らないよ!?無くなっても!?」
「くはは!残念ながらロン、我がエル・ドラド家は今まで1500年もの間、金に関して困ったことなど一度も無い。何より使ったならその分増やせばいいだけのことだ」
再び3人が黒いオーラは流していると、入口の方によく見知った顔、マクゴガナルとハグリッド、更にはフリットウィックとファッジまでもが入ってくるのが見えた
少し遅れてハリーもその4人に気づき、急いで机の下に入りハー子が咄嗟にクリスマスツリーを動かす。だが足りない
「私は少し彼等と話してこよう。私がこの場にいることはマダムから伝わるだろうし、注目をここから外すこともできる。その間に隙を見て卿等はこの場を離れろ」
「っ!分かったわ!よろしくウィラ」
ハー子に軽く頷き、マクゴガナル達の下へ行く
「っ!ミス・エル・ドラド、何故ここに?」
「マクゴガナル先生、酷くないですか?ホグズミートに行くのを卿は見届けたはずだ」
「なっ!?へ、陛下!?」
「珍しいなファッジ、卿がこの場にいることもこのメンツも」
「ミス・エル・ドラド、流石に大臣を呼び捨ては・・・」
「私はコイツに何も教わっていないし、立場だけならこの場で私が頂点。理由などそれでいいのでは?勿論先生には敬語を使いますよ?生徒ですから」
そのままハリー達から少し離れた場所に座り、軽い世間話へと移る
正直ファッジの私へのゴマ摺りがかなりのものでうっとおしかったが、徐々に世間話から今注目のシリウス・ブラックへと話題は変わっていった
「可哀想なピーター、まさかあれほどにまで仲の良かった彼がブラックに殺されるなんて」
「そういえばミス・エル・ドラド、貴女はどこまで今イギリスを騒がせているシリウス・ブラックについてご存じかな?」
「フリットウィック先生、この私がたかだか犯罪者など興味をもつとでも?」
「おめぇさんは相変わらずスゲェ言い方をするなウィラ」
「これ!ハグリッド!陛下に対し何という言い方を!?」
「構わんよ。そうだなぁ・・・取りあえず気に食わんな」
「__?気に食わない?」
「えぇ、だってそうでしょう?マクゴガナル先生」
話していくにつれ、つい力が入ってしまう
「魔法界において王族とはすなわち我がエル・ドラド家・・・それを差し置いて王?王族だと?民を導く気概も無く、ただイタズラに王であるなどと吹聴して回る一族など・・・あぁ気に食わん___滅ぼしてしまいたいほどに」
力説していると、何やら彼等の顔色が悪くなってきた
どうかしたのですか?と聞くも何も教えてくれず、小さくマクゴガナルが「初めてシリウス・ブラックに同情したわ」と呟くが・・・はて?気に食わないから潰すのは当たり前では?
それと勘違いしないでほしいが、気に食わないだけであって愛していないワケではない。捕まえたら愛するに相応しい地位まで蹴落とすだけだ
それからもシリウス・ブラックの話は続く
彼とハリーの父親が親友だったにも関わらず、彼はハリーのご両親をヴォルデモートに売ったとか___恐らくハリー達はこの話を聞いていたのだろう、ガサリとツリーが動くのを私は見逃さなかった
(というか、やはりと言うべきか・・・ファッジは調べ直していないのだな)
チラリとこの無能に目をやる
私は無能が嫌いだ。しかるべき、諸人を守る地位にありながら甘い蜜を啜ることしか能に無いクズ・・・私が
私の中に残る微かな原作知識とすり合わせも終わったので、席を立つ__っと、これだけは言っておかねば
「おいファッジ、そういえばいつまであのクソ共をこの私の眼前に並べておくつもりだ」
「それは・・・吸魂鬼のことですか?」ゴクリ
「それ以外何がある?エルドラド側からそれに関する通達は行ったはず・・・卿はこの私にそうまでして不快は思いをさせたいのか?ん?」
二コリと笑いながら目だけは笑わない。この程度は朝飯前だ
すると目に見えて狼狽えながらも話し出す
「そ・・・それは・・・わ、私だけでは何とも・・・」
今も検討中でしてと目を離し、それからは一切合わせなくなった
「・・・ミス・エル・ドラド、大臣を脅すなど何という・・・っ!?」
「くはは、脅してませんよ?今のは国家同士の軽口のたたき合い・・・だよなぁ?」
実際これくらいの腹の探り合いなくして国家間の友情など成り立たない。しかしファッジはこれさえも苦手らしく、しどろもどろしながら「はっ、はひぃ!」と言うしかできなかった(ホントに何でコイツがトップなんだ?早くスクリムジョールに変われよ)
何だか弱い者イジメしている気分になったので、これを最後にお暇させてもらおう
「ファッジ大臣、ここから先はエルドラド王国第79代目国王としての
「な、何でしょうか?」
「ホグワーツの敷地・・・つまりこの私が通う学び舎にアレ等が入った場合・・・どうなるか分かるな?」
顔を近づけ目をしっかり見て話す。こちらは
「何を・・・するつもりで・・・」
目を外し、私の後ろにいる・・・正確にはアランだ。彼の性格上、この魔法使いしかいないホグズミートにマグルがいることなど認めたくないが、私の手前それができないと言ったところか、愚かなやつだ
「さぁ?それは起きてからのお楽しみだ。なに、卿等栄えあるイギリス魔法省ならば、吸魂鬼風情の手綱、しかと握っておると信じておるよ?くはは!」
◇
__ウィラが『三本の箒』を出て行った後、すぐさま後を追うようにファッジもまた店を出た
だがそれはウィラを追ったわけではなく、彼はその場で『姿眩まし』を行いイギリス魔法省の自室へ転移した。そのまま大臣が座る椅子にドカリと腰を下ろし
「__グ、ング・・・プハァ!」
昼間から酒を煽っていた
「クソ!クソ・・・っ!!」
何かに対し悪態をつくファッジ
彼は最近・・・いや、この数年常に悩んでいた。それは今まで経験したこのないことだった。だがそれはしょうがない
前魔法省大臣であったミリセント・バグノールドが引退した時、誰もが次はダンブルドアだと思った。それは今も高い酒を次々と空けるこの男も同じだ
しかしそれは本人であるダンブルドアが辞退し、ファッジを推薦したことから無くなった
コーネリウス・ファッジ__純血の家に生まれ、今まで特に苦労もせず彼は魔法省大臣になった、なってしまった
だからだろうか・・・温室育ちの彼の身と心はついに悲鳴を上げ始めていた
度重なるイギリス側の不祥事__ウィラの通うホグワーツ・・・つまりイギリス直営と言っていい場所では毎年のように事件が起き、その度に魔法省にはヨーロッパ中から抗議が届くのだ
“あの方に何かあったらどうする”“ヨーロッパ魔法界の王族が通うと貴国は自覚有りや?”等々__
エル・ドラド家の権威は正直言って異常の一言に尽きる。それは権力のみではない、武力もはっきり言って異常だ
考えてもみてほしい、建国以来常勝無敗?第二次世界大戦の傷跡残る中、鬼人という亜人種最強の種族との戦争ですら、彼の国は勝ってしまった
彼女に何かあってはならないと吸魂鬼をホグワーツに差し向けたというのに、何も知らない彼女はいとも簡単に言うのだ。「邪魔だ、下げろ」と__
「・・・クソっ!!考えれば考えるほど腹が立つ!!」
実際先程彼女に言った検討中というのも本当だ。今も議会では吸魂鬼をエルドラド側の意向通り下げるべきという声と、今こそイギリスの権威を見せる時と意見が割れていた
このイギリスでも女王ではなく、彼の王族こそに付き従うべきという声は大きい
つまりファッジは今、板挟みになっている状況だ
だからだろうか、温室育ちの彼が・・・特に苦労もせず、今の地位に就いてしまった無能は徐々に壊れ始めていた
彼は生粋の純血主義者だ、その為アーサー・ウィーズリーとも仲があまりよろしくない。ゆえに・・・
「何故だ!!何故誰もかれもあのような・・・っ!!
誰も聞いていない、『防音呪文』が施された部屋で、酔っ払いは
「王族だと!?フンっ!所詮は
誰もが知るように、エル・ドラド家は純血ではない。確かにその歴史はあまりにも古く、初代黄金の妃クレーリアは魔法使いであったが、二代目はマグルを妃に迎えている
それからもファッジは一人叫ぶ、そして__
「どうなるか?・・・だと!?知るか!吸魂鬼を殺せるはずがない!!アレはもはや“死”そのものだ!たかだか鬼人やマグルの日本人・・・劣等風情に何ができる!!」
酔いが回り、うつぶせるように机へと圧し掛かる
「そうだ・・・アレを制御できているイギリス・・・つまり私こそが凄いのだ・・・このわた・・・し・・・こ・・・」__zzz
こうして無能はその本領を見せ、彼の“偉大なる黄金”はその権威の一部を__イギリス国土に刻むこととなった
「捕まえたら愛するに相応しい地位まで蹴落とすだけだ」__完全に暴君じゃねぇか!?
エル・ドラド家に支払われる税金は極々少量です
というのも彼等の場合、特に何もしなくてもお金が集まるからです(以前も言ったとおり、ウィラはFateでいう黄金律B持ちです)
そしてやはり無能は無能・・・いや、ここまでするつもりは無かったんですよ?ただ実はイギリス魔法界って結構ヤバイ状況なんじゃ・・・と伝わりやすくしたら原作以上に酷いことに(汗
(もっとやっても大丈夫ですかね?)
次回予告(試し)
其は何者なるや?___
愚問なり、無知蒙昧。知らぬのなら教えてやろう__
「止めろ!!ウィラ殿!!どうかそれだけは止めてくれぇ!!」
偉大なる魔法使い__アルバス・ダンブルドア
「・・・嘘だろおい」
皆大好きハリーの友人にして、実は彼に会わなければこの『ハリー・ポッター』は成り立たなかったのでは?で有名__ロン・ウィーズリー
「あぁ・・・ならば確かに卿等は“死”そのものであると言えるだろう。ならば死よ、全ての征服者であった汝等から、今こそ私は逃れ出よう
祝えよ___今こそ汝等が征服される時なのだ__ッ!!」
ついに皆の前で盛大にやらかす我等が黄金の君__ウィラ