僕の艦隊これくしょん ~提督になれば艦娘とイチャラブできると思っていた~   作:荒井うみウシ
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前回の続きです。
ちょっと短いですが。



健康診断_準備2

叢雲、霞と共にお茶を飲んでいるとノックが鳴った。

 

「どぞー」

 

「もう大丈夫なのですか?」

 

今日の秘書艦である磯波がドアから顔だけ覗き込ませながら問う。

 

「大丈夫でっせ。どぎゃんした?」

 

「どぎゃ?…えっと、建造で新しい仲間が来てくれましたので、お連れしました」

 

おや、新しい娘が来てくれたのか。助かる。

 

「入ってもらって。というかキミも入って頂戴」

 

「あ、失礼します」

 

そういって入る磯波。続いて入ってきたのは霰だった。

 

「…霰です。…よろしく…」

 

「んちゃ!」

 

元気よく手をあげ歓迎する。

だが部屋の中は沈黙が広がる。

 

「…ありゃ?」

 

「あんた、それはないわ」

 

叢雲さんに突っ込まれる。

 

「いや、霰さんならこれかなって」

 

「…んちゃ。」

 

「ありがとう、付き合ってくれて」

 

「司令官はたまに、いやたまにじゃないわね。結構な頻度でおかしな言動をするけど付き合う必要はないわよ」

 

流石霞、厳しいわ。

 

「あははは…。まぁわざわざ挨拶に来てくれてありがとね。それで磯波さん、ここの案内とかやってくれました?」

 

「はい。先に軽くまわって来ました。大丈夫だよね霰ちゃん」

 

「んちゃ。」

 

頷く霰。まだのってくれてる。

 

「ん、了解。お疲れ。じゃあとりあえず霰さんは今日はもう自由にしてて良いよ。磯波さんは一休み入れてから仕事を再開しましょうか」

 

そう言って席を開ける。ここのソファは三人掛けがテーブルを挟んで向かい合ってる。

一応このままでも二人とも座れるだろうけど、僕はそろそろ仕事に戻らないと約二名怖い娘がいるので退散する。

 

「あ、そこの棚にお菓子やらお茶やら入ってるから食べて良いよ。でも一人ひとつね」

 

「はい」

 

「んちゃ。」

 

気に入ったのだろうか?結構んちゃって言ってくれる霰。

反応が淡白に見えるが意外とノリは良いのかもしれない。

 

「私はそろそろ行くわ。まだやることあるし」

 

「私も行くわ。ご馳走様」

 

そういって叢雲と霞の二人は立ち上がった。

もう少しゆっくりしていっても良いと思ったが、引き止める理由もないので送り出すことにした。

 

「お皿とコップは流しで水につけておいてね」

 

「洗うくらいはするわよ」

 

そういって霞が叢雲の分まで受け取って流しに向かう。

ちなみに執務室の隣の部屋が給湯室になっていて、内ドアでつながっている。

軽食を取る程度ならここで済ませることができるのだ。

 

「ありがとね」

 

礼を言うと軽く頷いて答え、流しに行った。

霰と磯波を見ると棚の中を見てどれを食べようか悩んでいる様子だった。

こちらの中身はお菓子やカップ麺等が入っている。

微笑ましく思いながらも仕事に頭を切り替える。

 

霰が来てくれたため、そのことを加味した内容に修正をしなければならない。

新人が来てくれたことを考えると叢雲と霞だけ残して出るより、白雪も残したほうがより安定するだろう。

するとついてきてもらうのは他の娘がいい。

うちの所属艦から考えて駆逐艦から選出するのが無難だ。

他の艦種は戦力低下が著しい。本当は重巡あたりを連れて行きたいのだけれど、贅沢な話だ。

うーん悩みどころだ。

 

「…ん、司令官」

 

声をかけられ顔を上げるとポテチを一枚差し出す霰がいた。

 

「えっと、くれるのかい?」

 

「ん。」

 

どうやらくれるらしい。

 

「ありがとう」

 

といって手を伸ばすと引っ込められた。

何がしたいんだろうこの娘は?

 

「持つと…汚れる…。口、開けて」

 

なんと、この娘あのアーンをしてくれるというのか!?

マジかよ。今までノーマークだったけど霰、ええ娘やない?

 

「えっと、アー」

 

口を開けるとヒョイと入れてくれた。

とてもよく咀嚼し、味わう。

ポテチはうす塩味だ。でもなんだかとってもおいしいよ。

いや、うす塩おいしいよ?でもね、ちがうんですよ。

女の子に食べさせてもらうだけでこんなにおいしくなるとは。

 

そうだよ。こういうのをしたくて提督になったんだよ!

いや、ほんとマジ霰さん感謝ですわ。

 

「おいし?」

 

何度も頷いて肯定する。

まだ飲み込みたくないし、口に物があるのに喋るのは行儀悪い。

 

「…じゃ、もう一個」

 

なんと、もうワンサービスしてくれると!

ありがたやー

今咀嚼している分をすぐに飲み込み、アーと口を開ける。

またヒョイと入れてくれる。

 

とてつもなくおいしいです。

 

「…フフ」

 

いやぁ、良い経験させてもらいましたわ。

 

「ありがとう、とてもおいしかったよ」

 

お礼をする。

 

「て、提督!」

 

磯波が慌てたように声を上げてこちらに来る。

 

「な、なんだい?」

 

「こ、これを!」

 

磯波がせんべいを一枚差し出す。

えっと、これは、もしや?

 

「あ、アー」

 

期待をこめて口を開ける。

恐る恐るといった感じでせんべいを口元に持ってくる磯波。

あぁ、でも悲しいかな、そのせんべいは手のひら程の大きさで、一口では食べられないんだよ…

だが、それでも!このチャンスを!!逃すわけにはいかない!!!

 

喰らいつく。口にせんべいをくわえた形になる。

大きい。やはりこのままでは厳しい。だがここで僕が手を使って食べてしまったらそれは自分で食べてることになるのだ!

このアーンで食べさせてもらうという貴重な体験をそんなくだらないことで汚したくはない!

 

ではどうするか。答えはなんとしてもこのまま食す、だ。

唇を使ってしっかりとせんべいを固定する。口の中にある分を前歯を使い砕く。少々硬いが問題なく砕ける。それを奥へ運び、そして唇をうねらせ、少しだけせんべいを深く咥える。

それを前歯で固定、唇の位置を直し、せんべいを固定しなおす。これを繰り返す。

 

時間はかかる。それに食べ方もお世辞にも良いとはいえない。しかしだ。そんなことが気にならないほどにアーンは至高なのだ。

 

しっかりと咀嚼し、味わう。しょうゆ味が広がりとてもいい気分だ。

これほどせんべいをおいしいと感じたことはなかっただろう。

 

ふと目の前の二人に目が行く。

霰は、うん。よくわからない。磯波はなんだかあわあわしてる。どうしたんだろう?

まぁいい、今はこの至福の時を楽しもう。

 

提督始めて数ヶ月。来る娘にクソだのクズだの言われながらもなんだかんだがんばってきた甲斐があった。

やっぱり朝潮型はガチですわ。

 

 

 




私には見える。皆さんの感想が!
"提督チョロ過ぎワロタwww"と!!







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