私はこの話を書く前に某シエ某兄貴の尿結石を読んでいました。
私の体は生まれつき異常であった。
その異常とは単純明快、肉を食えば強くなる。3歳になる頃には小学5年生に勝る身体能力を手にしていた。
すくすくと育っていった私はある日某ゲーム機を手にいれた。
それは(比較的)大きく、重く、頑丈だった(3dスティックを除く)。そう、まさしくそれは、P○P(初期モデル)だった。
奇跡である。紛れもなく奇跡だった。すでに15キログラムを優に持てるだけの腕力を手にしていた私にとって、重いと感じられる物を持つのは久しぶりだった。高々300グラムもしないだろうゲーム機に、私は重いという概念が宿っている事を確信したのだ。
しかし、過酷な戦乱の時代のS○nyに生まれた彼らには数々の欠陥がその存在感を高めていた。
普通に使っているだけで効かなくなってくる十字ボタン。気付けば開いているソフト入れる所。そもそも携帯機として生まれたくせになんだこの重さ!?そして動作も重いってか?HAHAHA!
そこまで言われたS○nyは黙っておらず、問題点を克服したモデルを次々と生み出していった。
そして気付けば、私の周りにはP○P1000を手放した者、悪魔Nintend○に魂を投げつけて|>S等という貧相な四角い箱に手をつけた者しか残っていなかった。
絶望。時代が軽量化を望み、あの心地よい重さが踏みにじられゆく絶望。
気付けば私は引きこもり、セガ・サターンをプレイしていた。中学一年生の夏の研究はゲーム機の直し方だった。
無情にも時は流れ、社会人となった私はゲーム音楽を担当していた。
ゲームにまみれた私の20年は私の人生を離すことなく、S○nyはVRゲーム技術を悪魔Nintend○に、そして数多のイキリト達に奪われていたのだった。
アスナ似の彼女の存在がSNS上で散見されたが、現実にはまるで確認されずに一般ヲタクを恐怖のどん底に叩き落としていた。
平和の象徴、憲法9条を実現するために開発された憲法9条バリア(触れた中国人、韓国人が蒸発したという噂が後をたたないが、所詮は噂。下らないゴシップを書いたアーサヒの記者は蒸発したという。)に守られた未来都市日本に突如現れたUMAである。
私はS○nyがVRの覇権を取り戻す為に新たに発売されるVRゲームの小ネタとして実装されるカーリングゲームのBGMを作っていた。
この頃になると、私の身体能力は人類の枠を超え、最早何でも超人として名を馳せた吉田さをりに近づきつつあった。その驚異的な身体能力を生かす為、パン屋にてバイトを終えた私は、バイトと比べ物にならないくらい恐ろしいブラック、否、シャドウ職場にて、掛け声(そだねー)の邪魔にならないBGMを作っていた。
BGMを作り上げた私に待っていた上司の言葉は、「次があるから早く納品してきてやくめでしょ」という無情なものだった。
無能ゆうた部長の言葉に腹を立てながら納品しに行く準備を終わらせ、XX階(20階)から降りる為エレベーターを待っていると、隣の部署の時雨 (ときあめではない)さんと口虚(くちうろ)さんがエレベーターから出てきた。
急いでいたこともあって軽い会釈で済ませ、エレベーターに乗る。やはり百合は良い。しかしエレベーターには、誰かの香水であろうか、薔薇の香りがした。
チーン、という軽い音を聞きながらロビーを歩く。社長のうるさい笑い声がモニターから響いているが、そんなものに気をとられている暇はない。歩くスピードを爆速に上げる。
そういえば、近所の喫茶店の絶品カレーをここ数ヶ月食べていない。近々食べに行きたいものだ。気の良いバイトの彼はどうしているだろうか。
とりとめない思考が、くぐもって聞こえた声を前にかき消される。路地の奥から聞こえた様だ。そしてその路地は、私がショートカットの為に好んで通る道でもあった。私は躊躇いなく奥へ進んだ。
路地の奥にて私を出迎えたものは、ありきたりな魔王が女子高生と思われる制服を着た女性達とハレムを楽しんでいる所だった。当然顔見知りだったが、私は急いでいたこともあって軽い会釈と二拍一礼で済ませ、壁から壁へ駆けていく。
その数瞬後、冷静になったであろう彼女らの悲鳴と共に攻撃が襲いかかってきた。命中こそしたものの、私は無傷でチップは歪みねぇな?なかった。魔王は優しい。はっきりわかんだね。
オルガが死んだ気がする。それはそれとして、S○nyへ納品し終えた私は今(11:37)、無性に腹が減っていた。善き出汁の香るお吸い物、そして衣に味の染みたトンカツ。漬物。食べたい気分だった。
和風のレストランに入ると、奥から仄かに血の匂いが漂って来た。強化された私の鼻が捉えた血の匂い。それはつまり、新鮮な肉を使用しているという証拠である。
頼んだものはスープと肉料理。出てきたものは絶品であった。
和風の店構えにふさわしい鰹香るお吸い物。深い香りが鼻を抜け、腹の中でじんわりと熱を放つ。胃が主菜を心待ちしている。それはこのお吸い物がそうさせているとわかる。SAN値が回復しそうだ。
鰹が香るのは同じだが、明らかに違うと主張する濃さ。間違いなく旨い。かつ丼が私を捉えた瞬間だった。
柔らかい、しかし歯ごたえある肉。肉。肉!きれいに寄り添う甘味ある米と、鰹だけでなく昆布を効かせてきたらしい出汁は、ここの店主の努力すらうかがわせる。
天国が、ここにはあった。
そして私は、気が付けば会社に戻っていた。ロビーは相変わらず社長が主張していてうるさい。日常である。
いや、気付けば、ではない。まるでクロックアップしているかのようにでは、あったものの確かに帰って来た事を覚えていた。
社長の笑い声が収まる。珍しい事があったものだ。エレベーターへ歩き始めると、社長の怒りが籠った怒声がロビーを満たした。うるさい。が、これがなかなか収まりを見せないとなると珍しい。
話を耳に入れると、この会社が金の亡者として、またはコンテンツ潰しとして知られているKAD○KAWAksに株の3割が買われたらしい。FAC
私は駆け出した。足がKAD○KAWAへ向かう。私の胸中は荒々しく、また静まりかえっていた。ミュートにした荒波の映像だった。もう我慢ならない。
私の胸中に流れている映像は、ミュート荒波だけではなかった。KAD○KAWAに潰された多くのアニメ、事業、コンテンツ・・・。
かつての絶望が、P○P1000が廃れていった頃の絶望が身を焦がす。
しかし私はあの頃の私とは違う。この重い、いや思いを実現する力がある。そう、先程食べたかつ丼が力をくれる。おばあちゃんが言っていた。悪が栄え続けた試しはナイトオブスーピアー!と・・・!
敵が見えた。白いコンクリートとガラス張りのコントラストに怒りが燃える。後30分で貴様らの命は尽きる・・・!
外壁を駆け上がり、屋上に着く。復讐の心の火、心火が私を・・・俺を動かす。
懐から我が愛機、PSP1000を取り出す。塗装が所々剥げ、見たものに年季を伺わせるだろう。
心が踊る。ここに来て新たな進化が俺を迎える。自然とどうすればいいかわかる。腰にPSP1000をセットし、電源を点ける。
フォーファファファファーン
ベルトとPSP1000、そして俺の体が青い炎に包まれ、新たな俺が姿を表す。
頭と肩にはUMDが連なる。ダサい。しかしかっこいい。
変身したことで、俺に声が届く。頑張って!という声が!そう俺は、子供達の夢を守り、希望の光を照らす者、「仮面ライダーだっ!」
頭にある一つのUMDを取り、腰のPSP1000に差し込むと、腕にオレンジ色のロケットを模した機械が装着される。機械音声が流れる。「クライマックスフォーム」そう、入れたUMDは超クラヒだったのだ。
ロケットアームで上昇した俺の足元には、赤い魔方陣が広がる。
静かだった。誰も居ない高高度。そこから俺は降りる。落ちていく。
LとRを同時に三回押すと、エンジンが回っていくような音声が流れ、ベルトのPSP1000の画面から四角い道が形成されていく。通る度に手に、手に握ったPSP1000に力がたまっていくのを感じる。
準備が終わり、PSPから「Ready GO!」という音声が発せられると、俺はただビルにむけて落ちていくのみだ。
目標が見えてきた。四角い光がポインターとしての役目をしているのか、ビルが四角い道と同じように輝いている。
「うぉぉぉぉぉおおおおおおおお!」
気合いの声が響き渡り、俺はビルにむけて必殺のチョップを繰り出す!
「大!切!断!」
PSP1000は光と共に重さを高める。
振り下ろされた光輝くPSP1000が易々とビルを切り裂いていく。重力と自重とフォトンブラッドを得たPSP1000は紛れもなく最強だった。
切り裂いたビルが崩落していく様を尻目に、俺は・・・私はPSP1000を懐に戻す。
変身が解かれ、纏っていた私の体細胞アーマーが風化して飛んでいく。
「終わった、んだな。"俺"の戦いが・・・。」
私は、ライダー大切断の影響で夜になっていた世界が光に満ち溢れる瞬間を、敵の残骸を眺めながら知覚した。
そう、私は人間どころか吉田さをりをも超えた力を手に入れた代償に、決して死ぬことのない体を手に入れてしまった。血液は抹茶ラテの様に緑色になり、人間社会から逸脱した存在になったのだ。
しかし、私はそれでも良かった。憎き仇敵KAD○KAWAのビルを破壊し、かつての因縁にケッチャコ・・・つけた今が、尊く感じられるのだ。それは間違いなんかじゃなくて、その通り、尊い瞬間なのだろう。
さて、私は中東へ向かう事に決めた。決して終わらない戦いを終わらせる為に、中東で活躍する姿を撮るYouTuberに転職するのだ。戦争ぉ!ヤメルルォ!
その前に、私は憎き仇敵の姿を目に焼きつけておくことにした。敵とはいえ、こいつも信念を心に秘めた戦士であったことに間違いはないのだから。なぁ、そうだろ?竹、書・・・房?
「誤チェストにごわす。」
お目汚し、失礼しました。