その島に招かざる来訪者が来ていた。
暗い緑色の体に無数の棘が生えた顎を持つ凶悪な面構えをした狂暴な恐竜──イビルジョー。彼の獰猛な生き物が島の生物を絶滅させる勢いで目につくものから襲っては喰らっているのだ。
その食欲はとどまることを知らず、この島の生態系の頂点に君臨していると言っても過言ではない巨人たちにも矛先を向けていた。
やや細身の体型の巨人──ドリーの前にそいつは現れた。
耳をつんざく咆哮を上げたと思えば、そいつは──イビルジョーは涎を撒き散らしながら一気に駆け寄ってきた。
自分の下へと走ってくるイビルジョーを訝しげに思いながらもドリーはすぐさま剣と盾を手に戦闘態勢を整える。
体を斜めに傾けたイビルジョーの突進を盾で受け止めつつ、無防備になった脳天目掛けて突き刺さんばかりに剣の柄を振り下ろす。
しかし、すんでのところで体を後ろに引き下げて躱されてしまう。
さらに首を後ろに反らすと、凪ぎ払うように赤い放電を伴ったどす黒いブレスを放つ。
ドリーは盾で防御するも予想外の威力だったのか、堪えきれず大きく仰け反ってしまう。
そこへ口を大きく広げたイビルジョーがドリーの胸に飛びかかって彼を地面へと押し倒し、頭をかぶりつこうとする。
その口に盾を押し込み難を逃れるが、イビルジョーの唾液が強酸性の性質を持っているせいもあり、盾に付着した部分から煙が吹き上がり、亀裂が入る。
このままでは盾を壊されると判断したドリーはイビルジョーの首筋に剣を突き立てるために右腕を振るうも、察知したイビルジョーが飛び退いて距離を取る。
対峙すること暫し、突然イビルジョーが鈍器で殴られたような鈍い音ともとに真横にぐらつき、たたらを踏むも、かろうじて踏みとどまり、己を突き飛ばした第三者──もう一人の巨人である丸っこい体型のブロギーを睨み付ける。
「ガバババババ、苦戦してるようだなドリー? 手を貸そうか?」
「ゲギャギャギャ、ぬかせブロギー、これから仕留めるとこだ」
「勘違いするなドリー、オレが手を貸すのはこいつがいる限り決闘を始めることができんからだ」
「正論だな、ではどっちが先に仕留めるか競争するとしよう」
「そいつは面白そうだな、では始めるとしようか?」
それぞれ獲物を手にイビルジョーへと襲いかかる。イビルジョーも二人を迎え討たんとばかりに咆哮を上げ、激突した。
こののち世界各地で飛竜と呼ばれる生き物が発見、目撃されるようになり、それらを狩るハンターと呼ばれる者たちが現れるようになった。
それから数十年。世界中で飛竜の存在が当たり前になり、ハンターという職種もさして珍しくなくった時代になり……
「オレは海賊王になる!」
海賊王を夢見る少年の物語が始まった。
しかし彼が大海原へと小舟を繰り出そうとした時、大空を舞う飛竜を目にして少年はふと思った。
「そうだ、飛竜を捕まえよう!」
(´・ω・)にゃもし。
執筆が鈍ってる。すまん。
※「ギャババババ」→「ゲギャギャギャ」に訂正。