最近、ガラス製の色紙を飾れるのを購入出来たので、可愛い七海ちゃんの色紙を飾りました。ああ、可愛いよ、可愛いよ(・∀・)
最近なかなか書けなくて、更新がかなり遅くなっていますね、すみません。早めにこの状態を脱出したいと思っております(_ _)
次回には七海ちゃんの出番がある所まで書けると思いますので頑張ります。
それでは、どうぞ!
「在原伊吹です。これから宜しくお願いします」
教卓の横に立って自己紹介。見知らぬ人ばかりの新しい教室。友人作りも最初から……か。上手く馴染めるか、受け入れてもらえるか心配になってくる。そう思っていたんだ、教室に入るまで、俺はそう思っていたんだ。
「――ッ!?」
教室のほぼ真ん中の席でただ一人。驚愕といった表情を見せている女生徒が。まさか同じクラスになるとは、偽……いや、パッ……三司あやせさんよ。
「在原君の席は……二条院さんの隣になりますね」
「……分かりました」
三司さんの反応に苦笑いを浮かべていた伊吹に、柿本先生がそう言ってきた。先生から指示された机。窓側、教室の後ろ側の席。一つだけ空席になっている場所があった。そして、その席の隣に座っている女の子。あの子が二条院さんか。
並ぶ机の列の間を進み、自分の席に到着。バックを机の脇に掛け、椅子に腰を下ろすと、隣の二条院さんに声を掛けてみた。編入してからの第一歩だ。
「えーっと、在原伊吹です。これから宜しくお願いします、二条院さん」
「ああ、こちらこそ宜しく頼む。それにそんな畏まらないでくれ。私たちは学年も同じだし、同級生なんだ、遠慮はいらないんだぞ?」
二条院さんは腰までかかる綺麗な髪が印象的だった。しっかり者の女の子という雰囲気、それでいて気遣いも。クラスの中心的、委員長とかしていそうなタイプ。そして美少女。
「分かった。えっと……」
「羽月だ、二条院羽月」
「じゃあ改めて。宜しく、羽月さん」
「こちらこそよろしく頼む」
クスッと微笑を浮かべる二条院さん。にしても、なんだか喋り方が渋いように感じるな。女子高生としては珍しいと思う。家柄的なものなのだろうか?
「在原君と呼ぶと弟君と被ってしまうからな、君のことは下の名前で呼ばせて貰うぞ?」
「そうしてもらえると助かるよ。妹も同じだからさ」
「ワタシは男の人をあまり名前で呼んだ経験がなくて、少し気恥ずかしいものだな、これは。伊吹、伊吹君か……。うん、これも良い機会だ、早く慣れるよう努力してみよう」
照れた様子で一度瞳を閉じ、一人頷いていた二条院さん。再び目を開くと、何やら伊吹の方から変わった視線を感じていた。
「……、――うーん……」
二条院さんの顔をジーッと見つめている伊吹。それに気が付いた時、二条院さんは僅かながらにも頬を染める。
「ど、どうかしたか? ……その、だな……あまり見つめ続けられると流石に照れてしまうぞ。ワタシの顔に何かついているか?」
「うーん……。いや、何故かは分からないんだけどさ、巫女装束とか、風紀委員長とか、オタサーの姫だったりしたりしないのかなぁーって思って……」
「へっ!? い、いきなり、な、何を言っているんだ?」
「ほら、舞を踊ったり、カニコロ作ったり、ちゃ〇ーとか言ってみたり――」
「そ、そういう危ない発言はダメだぞっ!?」
「できれば、忍者の子も登場して欲しかっ――」
「だから、それ以上は、それ以上の前にダメだー!」
これ以上の問題発言を止めるべくして、二条院さんは伊吹の口を急いで両手で塞ぐ。そう、見えない不思議な力が働いてしまう前に……。
だが、二条院さんの声は思ったよりも大きかった。それは黒板に向かっていた先生にも勿論聞こえてしまっていたらしく――。
「そこの二人、静かにお願いしますね。授業を始めますので」
柿本先生の声で我に返った二条院さんは、慌てて伊吹から手を離し、自分の席に座り直す。顔は火照ったように赤くしたまま。きっと、羞恥からだろうな。真面目な彼女の性格からして、普段から注意を受けたりすることがなさそうだし。
えー父上へ。早速、仲の良いクラスメイトが出来そうですよ、と。以上、伊吹より。
†
「伊吹兄さん、ちょっといいか?」
授業は何事もなく淡々と進み、お昼休み。教科書を机に仕舞っていると、暁が席まで近づいて来た。声を掛けられて見上げた先には勿論のこと声の主である暁。そして暁の横に立っていたのは見知った子、三司さんだ。
「どうした暁。もうお兄ちゃんに将来のお嫁さんでも紹介してくれるのか?」
「いや違うって……あれだ、仕事の件だよ」
「ああ……いや、分かってはいたけどさ、現実逃避したい案件じゃん? というか、元はと言えばお前のミスから始まったことだし――」
暁の一言で事の察しは容易につく。その証拠に三司さんが暁の隣で笑顔を浮かべていた。でも、完全に貼り付けたような作りものの笑顔。だって、目が笑っていないもの……。
きっと三司さんは偽乳だけじゃ飽き足らず、性格も盛っているに違いない。
思えば任務の時、猫の皮が脱げた彼女の発言は酷かったな。面倒だろうに、何が彼女にそこまでさせているのか。気にはなるが、理由を聞くのも怖い。
「伊吹君も一緒に学生会長室へ来て頂けますか? お互いにお話したいことがあるでしょうし。あ、昼食をとってからでも大丈夫ですよ」
「あ、ああ。確かに話したいことはあるんだが……悪い、昼は用事があるんだ。AEMSの登録がまだでさ、理事長の話だと担当の人がこの教室に来るらしいんだ。だから待っていないといけない」
言葉こそ優しい声色なのだが……言い表せないこの見えない圧力はなんだろうか。思わず声が詰まってしまった。
「まだ登録してなかったのか?」
「お前と違って平日の朝からの編入だからな。時間がなかったんだよ」
「分かりました。なら仕方ありませんね。では、伊吹君とは後日、お話しましょう」
終始作り笑みを崩さずにいた三司さんの背中に暁はついて行った。そんな二人の教室を後にする姿を眺めながら、伊吹はこっそりと手を合わせる。
「骨は拾ってやるからな、暁。それがお前の兄としての役目だと俺は思っている」
……。
………。
……………。
暁が連行されていった後、ほんの数分が経った頃のこと。
「大事なお昼休み時間にごめんねー。在原伊吹君って子、この教室にいるかな?」
廊下から女の人の声がした。呼ばれたのは自分の名前だ。教室に残っていた数人の視線が声の方に向かい、伊吹もその中に混じる。
「(ああ、あの人が担当の人かな)」
教室のドアの辺りに、白衣を着た女性が立っていた。一見、服装からして併設されている研究施設の関係者かなと思ったが、白衣の下には橘花学院の制服が見える。ここの生徒、上級生か? 下級生とは思えないし。
「はい。俺です」
顔までは知らないらしく、きょろきょろとしている女性に声を掛け、椅子から立ち上がると、女性の方へ早足で寄って行く。
その姿に気が付き、伊吹の顔を見た女性は口元を緩めていた。
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何だよ……夏場の乳製品ってけっこう当たるじゃねぇか……。
皆さんは気をつけましょうね。