死ぬ気で楽して勝ってやる   作:聪明猴子

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注意
14時間30分前にも更新しました‼
前話のミカヤさんとのお話を見ていない方は先にそちらをご覧いただくことを推奨します。



訂正
二刀流等のデバイス形態の選手はどうなるんだという質問に対しまして以下の
『二個以上のデバイス及び、分裂するデバイスの使用を禁止する項目が追加された』

『二個以上のデバイス使用及び、三個以上に分裂する武器の形態を禁止する項目が追加された』
に変更させていただきます。

御迷惑をお掛けして申し訳ありません。


セグウェイ時々ドロップキック!!

昼少し前の街道をアインハルトとエレクがセグウェイに乗り爆進していた。

 

「速‼やっぱりいつ乗っても速いです‼」

 

「遅いよりは速い方が良いだろ‼………てかアインハルト前八神家に行った時より運転が巧くなってるし何回か勝手に乗ってただろ」

 

「うっ」

 

「更に言えば、普段使用してなきゃ移動用デバイスなんて普通携帯してないよなぁ」

 

「すみません、先日は先に私達を置いて帰ったからもういらないのかと……」

 

「そんな訳ねぇだろ!それだって材料費だけで一万二千するんだぞ‼てかヴィヴィオだろ!?そんなことお前に吹き込んだの」

 

「あっ!?」

 

「あいつも出会った当初はあんな遠慮もできない子じゃなかったのに……外道のコロナとか、直ぐにキレるノーヴェとかがいるから健全な成長に害を及ぼすんだ…………」

 

「えぇぇええぇ!!」

 

大胆な責任転嫁だった。

 

エレクのせいである。

 

加えてコロナが外道化したのも、ノーヴェがキレ易くなったのもエレクのせいである。

 

つまり絶対にエレクが悪い。

 

「アインハルトお前は自己をしっかり持たないといけないよ」

 

「エレク先輩程自己中に生きるのもどうかと思います」

 

「は?お前走って行くか?」

 

「と思ったけど先輩は自分をしっかり持っているからこそ素晴らしい物が作れるんですよね?」

 

「はっはっはっ、嬉しいことを言うじゃないか。それはお前にやるよ」

 

「………チョロイ」

 

「ん?」

 

「そういえば先輩のラボはどこにあるんですか?」

 

「あーもうすぐ着ぐぅおぉぉおお――

 

横合いからドロップキックをされ、プロテクションを張りながら横転する。

 

怪我はしていないみたいだが、ピンボールの様に吹っ飛んで行く。

 

「くそがぁ!!相手になったらぁ!!」

 

すぐさま飛び起き機動鎧を展開するエレク・クレイヴェル。

 

「こ、コロナ走行中のセグウェイにドロップキックかますとか頭可笑しいよ」

 

「だって声掛けても気付かないでしょ?」

 

「だからって走行中のセグウェイにドロップキックはキチガイの所業だよ」

 

「死ね、モブがぁああぁあ!!貴様の死を通じて人間的に成長してやる!!」

 

新たに展開した巨大な砲身を構え、叫ぶ。

 

「全武装の出力リミッター解除‼魔力炉全力起動‼全武装フルバースト‼全機能を魔力弾の生成及び射出に特化‼」

 

展開するのは目を覆いたくなる数の自律小型砲台。

 

その数22機。

 

「アクセルシューター アバランチシフト改」

 

雪崩と表現される数の魔力弾が降り注ぐ魔法は、山ごと落ちてきたという表現がピッタリの凶悪魔法に改変されていた。

 

それをそこにいた全員が死んだ目で見る。

 

そして気付く、明らかに攻撃対象がコロナだけではないと。

 

「ギガントナックル‼」

 

コロナのゴライアスの降り下ろした一撃が魔法を弾き、その倍はある数の魔力弾にそのまま飲み込まれる。

 

「ふふっ」

 

リオはハイライトの消えた瞳で自嘲気味に微笑み打ちのめされる。

 

「旋衝破では数が多過ぎる‼」

 

アインハルトが片っ端から魔力弾を投げ返すが、体力が尽きて大量の魔力弾をその身に受ける。

 

「ガンブレイズ・フルバーストォォオォオオオォ」

 

ハリーの大威力の炎熱砲撃が魔力弾を一掃するが、射線外からの魔力弾に意識を刈り取られる。

 

 

 

 

 

「それがこの惨状?」

 

「ああ、思いの外『アクセルシューター アバランチシフト改』が強かったんだな」

 

「馬鹿かな?」

 

「ヴィヴィオよりは頭良い」

 

 

 

 

 

その後二十分程で皆意識を取り戻す。

 

「リオ大丈夫?」

 

「あっうん。今は全然大丈夫‼それよりヴィヴィオも来てたんだね」

 

「うん。空が見覚えのあるピンクに染まってたから急いで様子を見に来たんだよ」

 

「うぐぐ、先輩にいじめられた……」

 

「うっせぇぞコロナ‼おめぇが横合いからドロップキックとかいうキチガイ染みた行動とるからだろうが」

 

「だからってあれは酷い‼」

 

「そうだ‼先輩何で私達まで巻き込むんですか!関係ないじゃないですか!」

 

「そうだ‼そうだ‼」

 

「コロナ……コロナのせいで私はボコられたんだから黙ってて…」

 

「お、怒ってます‼ヴィヴィオさん、リオさんがかつてない程怒ってます‼」

 

「あれはリオだって怒りますよ。それはそうとアインハルトさんは怒ってないんですか?」

 

「あんまりは。DSAAにもあのような魔法を使う選手がいるかもしれないでしょう。今自分の弱点を知れて良かったです」

 

「流石にDSAAにもエレク先輩の様な選手はいないと信じたいんですけど」

 

「そういえばリオやコロナはわかりましたけど、アインハルトさん達は何で一緒に居たんですか?模擬戦相手はどうしたんです?」

 

「あ~えっとエレク先輩がフルボッコに……」

 

「ちょっと待って何でそうなったの!?」

 

アインハルトが今までの経緯を説明すると、ヴィヴィオは未だにコロナと共にリオに詰られているエレクの下に行く。

 

「え、エレク先輩‼私も先輩のラボ着いて行って良いですか?」

 

「え、どういうこと?」

 

「私も気になる。着いて行って良いでしょ?」

 

「三名位の追加なら問題ない。じゃあ行くか」

 

リオだけが何がなんだか分からずわたわたとしている。

 

「良し‼じゃあ丁度ここに三つ移動用デバイスがあるからセット・アップして――」

 

「あ、私は自分のあるんで大丈夫です」

 

「そうか、じゃあ……自分の!?お前それ俺のだから‼お前が只借りパクしてるだけだから‼」

 

「逆に考えるんだ、あげちゃってもいいさと考えるんだ」

 

「おめぇが言うな」

 

「じゃあ先輩のラボに行きましょう‼」

 

「おいコラ‼ヴィヴィオてめぇ返せや‼」

 

 

 

 

 

「何でアイツら攻撃の巻き添えくらって普通に話してんだよ……普通じゃねーよ‼」

 

ハリーの驚愕した呟きは誰の耳にも入ることはなかった。




今回は所謂繋ぎ回でした。
エレク君のお宅訪問は次回‼





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