魔法少女いろは☆マギカ 1部 Paradise Lost   作:hidon

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あらすじ……
 職権乱用暴力女治安維持部長:七海やちよとのゲーム対決に勝利したいろは。
 だが、小さいキュゥべえに触れた途端、不思議な夢を見る。
 大切な“妹”との記憶。
 そして、自分が全く知らないのに、見覚えがある、“PROJECT MAGIA RECORD”の文字。
 そして、自分を“たまき”と呼ぶ、記憶に無い研究員の女。

 『うい』の名前を思い出せたのは良かったものの。
 彼女の見た夢は一体、何の過去を顕わしているのだろうか……?


1.5章 環いろは編 FILE#10~#15 各話ざっくり解説

 

  

 

 

FILE #10

 

 ここでざっくり解説! 『人倫保護団体』ってなに?

 

 ※魔法少女が嫌いな人の集まりだよ!

 魔法少女が偉い人(政治家とか)を洗脳して、自分達に都合の良い社会(保護特区とか)を築こうとしてるって信じて疑わないよ!

 「魔法少女が魔女を呼び寄せてるんだ」って批判もしてくるよ!

 ある意味当たってる

 大層な名称の割に組織規模は、かなり小さい模様。

 

 夕方になると決まって、市役所の正門前で激しい活動をする彼ら。

 いろははつい止めようと駆け寄るが、燃え上がる彼らの怒りに油を注いでしまう事に。

 

「黙れ化物!!」

 

「……お鎮まりください」

 

 一人の男がいろはを攻撃するが、やちよが助けてくれた。

 しかし、

 

「仲間を二人死なせてる奴は別格だなぁ!!」

 

「七海やちよ、お前こそ正真正銘の化物だ!!」

 

 鬼の首を取ったかのように。

 集団の力で、やちよを神浜市から排除しようとする団体。

 それに怯むやちよではない。

 

 やちよは彼らに問う。

 魔法少女がいなくなったこの街を、代わりに命がけで護る覚悟はあるか?

 そして訴える。

 魔法少女は、願いを叶えて貰い、超人となった。

 しかし、永久に魔女と戦わされる羽目になった、と。

 

「10年も生き延びれば“奇跡“と言われます。現に7年目の私も、魔法少女の界隈では『長寿』と言われている方です」

 

「儚い存在でも有るのです。皆様が私達を非難するのは、深い理由があることと存じます。ですが、それは、私達の事情を考慮なさった上で訴えて頂きたい。ただ、超人的な力を有しているから、という理由だけで、人権と人格を蔑ろにされる発言を暴力的にぶつけられるのは、我慢なりません」

 

 やちよの心からの訴えに、団体は何も言えなくなってしまった。

 団体のリーダー:鈴木は尚も引き下がらない姿勢を見せるが、

 

「七海部長の言う通りだ。市民同士で争うものではない」

 

 元・人倫保護団体創設者であり、神浜町町内会長:徳江龍二が現れ、厳しく叱責する。

 

「鈴木くん。私は君を信頼して団体を預けた。だがこの現状はなんだ? 人倫保護団体の創設は確かに、私が魔法少女に『憎しみ』を抱いたのがきっかけだった。だが、こんな暴動紛いの運動は絶対に禁止と取り決めていた筈だ」

 

「教えてくれ。君は、何を焦って(・・・・・)いるんだ?」

 

 恐れをなした鈴木は何も言えずに、退散命令を下す。

 

 

 彼らが去った後、徳江はやちよに告げる。

 

「僭越ながらあまりそういう定義(魔法少女は儚い)はなされない方がよろしいかと……」

 

「魔法少女を中心とした反社会集団が、蠢き始めています」

 

 

 

 一方、無事帰宅したいろはだが、

 

『 いろは へ

 

  いきなりでごめんなさい。

  実はお父さんの転勤が決まっていました。

 

  場所は“アメリカ"です。今日迎います。

  お父さんは全く生活能力が無い人間なので、お母さんも援助する為に、一緒に付いていく事に決めました。

 

  あなたには高校受験や進学が待ち構えているというのに、とても身勝手で無責任な真似をしてしまいました。

  別れの言葉も告げずに出ていってしまうなんて親失格です。恨んでもかまいません。

  でも、これは仕方の無いことなんです。

  本当にごめんなさい、いろは』

 

 

『どうか、身体を大事にして、幸せに暮らして下さい。愛してます。

 母・耀より 』

 

 

 母親・環 耀(ひかり)のその置手紙を読んで。

 いろはは独り、むせび泣くのだった。

 

 

☆サイドストーリーへ☆

 

 

 

 

FILE#11

 

 やちよは徳江から奇妙な集団の話を聞いていた。

 

・最近、黒装束を纏った少女達が、市内各区で確認されている。

 

・それに伴い、魔法少女限定で行方不明者が増加している。

 

・人倫保護団体の過剰な活動も彼女たちが関係?

 

 徳江は情報屋の顔も持っており、同じ仲間の『春』・『雉』も動き出していると告げる。

 徳江は告げる。

 『雉』には『鶴』が付いている。

 ならば、『鶴』と仲良くなれ。円滑に動きたくば。

 だが、やちよは苦い顔を浮かべるのみ。

 

 

 ここでざっくり解説! 魔法少女『都ひなの』って誰?

 

 ※神浜市立政町治安維持チーム『イザナミ』リーダー兼副部長だよ!

 やちよの相棒でもあるよ!

 ロリ体系チビだからっていじめられてきたけど、真面目に仕事に取り組んだり、同じコンプレックスを持つ人達の相談役になったりして実績上げてきたよ!

 すごく根性あるし、化学が得意なだけに頭脳も明晰で、フットワークも軽いよ!

 最近、人生相談所も役場に設けたよ!すごいね

 

 

 ここでざっくり解説! 『調整課』ってなに?

 

 ※八雲みたまと“同じ能力”の魔法少女『調整員』が所属する部署だよ!

 課長はみたまだよ!

 基本的に各町の役所に一人はいるよ!

 ちなみにひなのの所にいるのは、『八島さから』だよ!

 

 

 ここでざっくり解説! 魔法少女『常盤ななか』って誰?

 

 ※明京町治安維持チーム『アメノハバキリ』リーダーだよ!

 治安を守る為なら容赦しないよ。その為なら、町長脅してリーダーになるし、中国系マフィア組織とも手を組むし、公的機関の長も言いなりにするよ!

 まるで独裁者

 町長と、町警察署長が力不足だから自分が頑張るしかないよ!大変だね!!

 やりすぎたせいで、『陰の支配者』だの『女帝』だの言われてるけど、それは“黒幕↓”の言う通りに動いた結果で、普段はポンコツだよ!

 ちなみにフェリシアが苦手

 

 

 ここでざっくり解説! 『蒼海幇』ってなに?

 

 ※戦後のヤミ市から発展した、中国系マフィア組織だよ!

 今は株式会社・『蒼海グループ』に名前を変えてるよ!

 トップは『五強聖』と呼ばれる五人の天才武術家たち! みんな魔法少女だよ!

 ボスは常盤ななかを操り人形にしているよ!

 治安維持部の『純 美雨』は、構成員の一人でスパイでもあるよ!

 

 

「そろそろ疲れてきたのよ、ひなの」

 

 色々大変な事が起きたので、つい本音を漏らしてしまうやちよ。

 いろはを助け、鶴乃と向き合えたら、引退するつもりだと言う。

 当然、ひなのに叱られてしまう。

 

「今のお前は、逃げてる……。あいつらから……かなえとメルから……」

 

☆サイドストーリーへ☆

 

 

 

 

FILE #12

 秘密結社“マギウスの翼”……

 

 

・『プロフェッサー・マギウス』と崇められし、天才科学者の少女。

 

・スポンサー兼組織運営を取り仕切る『サンシャイングループ』オーナー:日秀(ひびり)源道(げんどう)

 

・実働部隊『羽根』・統括責任者の魔法少女:梓 みふゆ。

 

 

 この三名からなる最高幹部会と、

 

 

・実働部隊『羽根』隊長・通称『紅羽根』:双樹ルカ。

 

・実働部隊『羽根』副隊長・通称『蒼羽根』:天乃鈴音。

 

・実働部隊『羽根』副隊長・通称『白羽根』:天音月夜(つくよ)と天音月咲(つかさ)

 

・そして、“みにくいアヒルの子”と呼ばれる、無機質な『黒羽根』達……

 

 

 以上の魔法少女達で構成されているようだ。

 

 深淵の闇に潜む者達。

 神浜市で暗躍する、彼女たちの目的は何なのか。

 今はまだ、わからない……。

 

 

 

 

FILE #13

 

「貴女はまた“闇”に向かうのか」

 

 白衣の謎男の幻聴を振り切り。

 いろはは、母の手紙に書かれていた通り、自室の“右側の空いているスペース”を調べると、

 銀行のカードと父親:輝一(きいち)の手紙を見つける。

 

『いろは へ

 

 これを読んでいるということは、お母さんからの書き置きはもう読んでくれたものだと推測します。

 なので、僕からは何も言いません。

 ただ、3つほど約束してください。

 

 

 ・お前の今後は、『夕霧 青佐』という人に託しています。お父さんとお母さんの古くからの友人で、とても信頼できる人です。

  神浜市に住んでいるので、市役所で確認してください。すぐに分かると思います。

 

 ・親戚には一切頼らないでください。お前が叔父や叔母、従兄弟と思っていた人たちは今日から他人になります。

  電話も掛けないでください。

 

 ・これからの人生を平穏にくらしたいとお前が思っているのなら、これから身の回りで起きる事柄には一切関わらないでください。

  でも、もし、立ち向かいたいと思ったら、神浜市で大賢者様を探しなさい。きっと力になってくれる筈です。

 

 

 お前がこれからも健やかに生きていける事を心から祈っています。        父、輝一より』

 

 

 【自分はまだ、一人ぼっちじゃない】

 

 そう思い、希望を抱くいろは。

 そして、もう一枚、手紙を見つける。

 

 

I have a rendezvous with Death
   

  

 

「“わたしには”」

 

「“死神と会う約束がある”……」

 

 

At some disputed barricade,When Spring comes back with rustling shade And apple-blossoms fill the air.

 

 

「“ある陣地の争奪で 春が物騒がしい明暗と共に還ってきて 林檎の花々の香りが宙を満たすころに――――”」

 

 

 そこでいろはは夢を見る。

 

「お姉ちゃんは、わたしの邪魔をするの?」

 

「何度もいったよね?」

 

「わたしには」

 

“死神”と会う約束があるんだって」

 

 これまでとは違う雰囲気の、妹の夢。

 そして、研究員らしき女の夢も。

 

「感傷に浸るな。ヒューマニズムなど、我々には無用の長物だ」

 

「捨てろ」

 

 女に“たまき”と呼ばれたいろはは反論。

 女にこれ以上無い怒りと“殺意”を抱きながら。

 

「人は最期の時まで人で無くちゃいけないっ!! 救う使命を背負った私達が人で無くなってしまったら、誰があの子たち(・・・・・)を救えるというのっ!?」 

 

 

 そして、もう一人の夢も見る。

 別の、自分が知らない研究員の女の夢。

 

「わたしも同意見だ」

 

「彼女たちは生きているんじゃない。生かされている(・・・・・・・)

 

「だからこそ、君の言う通り、我々は自らの“良心”でそれを改善しなくてはならない。節制と貞潔を……我らに与え給うた神への敬意によって、それ自体を愛さなければならない」

 

 そして、震えながら女は語り続ける。

 

「……最近、夢を見る」

 

「学校で、保険医をしている夢だ」

 

「悲鳴が聞こえてね、私は慌てて保健室を飛び出して近くのクラスに駆け込むんだ。女の子ばかりのクラスだった。テロリストが乱入してショットガンを撃ちまくっていた」

 

「気がついたら、ショットガンはわたしの手の中にあったんだ。どういうことかわからなかった(・・・・・・・・・・・・・・)。ただ、一つ分かったのは……」

 

 ――――わたしが、彼女たちを撃ち殺した。

 

「それでもわたしは懺悔のつもりで、一人の女の子を外に連れ出そうと背中に乗せた。死にかけている血塗れの少女が恐ろしく重たくのしかかってきた。口の中に血が入り込んで空気を求めて喘いでも、すぐに血は口の中に溜まる。その血の味、血のにおい、血の熱さ、血のぬめりが……こびりついて離れないんだ。こんな夢を毎日見る自分に怒りを覚える……。悪夢が止まらない事にどうしようもない不安を覚えるんだ。昔の楽しい夢が見たいのに……」

 

「ねえ、たまき、わたしの頭の中は、いつの間に、こうなったんだろうか……?」

 

 

 

 そこで目が覚める。何故かいろはは泣いていた。

 そして、手紙の最期の文章を読んで、確信するのだった。

 

「うい、なの……? これを、書いたのは……?」

 

 

『 I have a rendezvous with Death

  At some disputed barricade,When Spring comes back with rustling shade And apple-blossoms fill the air.

 

 

       あなたがこれを読んでくれた時、もう私はどこにもいないだろう。』

 

 

 

 

FILE #14

 

 I have a rendezvous with Death(私には死神と会う約束がある)

 

 その言葉に既視感を覚えたいろはは、神浜図書館へと向かう。

 そこで、小説家の助手の魔法少女:二葉さなに声を掛けられる。

 どうやら、自分は『七海やちよ』を倒した、として凄く人気になってるぽい。

 

 小説家の先生と一緒と知り、いろはは会いたいとさなに頼む。

 連いていくと、屋上に彼はいた。

 

 執筆に夢中な彼は耳に息を吹きかけられて我に返りいろはと邂逅。

 『慎允(まこと) (かい)』というややこしいPNで活動している『阿峡《あかい》 (まこと)』と名乗る。

 

「『私には死神と会う約束がある』……。この一節から始まる“詩”を、知ってますか……?」

 

 いろはが彼に尋ねると、先生はタバコを吸いながらこう返す。

 

「君の事を……少し、詳しく、教えてくれないか?」

 

 

 

 

FILE #15

 

「君の妹……ういさんは、その“詩”を夢の中でだけ(・・・・・・)訴えていたんだね?」

 

「現実で、君に話したことは?」

 

「一度も、ありません」

 

「それは、“本当”のことなのかい?」

 

『お姉ちゃんは、私の邪魔(・・)をするの?』

 

 先生の鋭い指摘に、昨日の夢の中のういの言葉を思い出し、違和感を覚えるいろは。

 

「死神と会う約束があるんだと、君の妹は夢の中で何度も繰り返し訴えていた。それが……彼女が強く願っていたことなら、現実で言ってないとは思えない(・・・・・・・・・・・・・・)

 

「ういさんは『死』を待ち望んでいた」

 

「でも、君は願い事で、否定した」

 

「教えてくれ。君とういさんは本当に仲が良かったのか?」

 

「一切のミスコミュニケーションは無かったといえるのか?」

 

 妹と仲が良かった筈なのに、そうだと答えられず、黙り込んでしまういろは。

 そこでさなが先生を叱る。

 作家の(さが)でいろはを追求してしまったことを、先生は謝る。

 

「無理、しないでください……」

 

「わたしも、同じ思い、してますから。環さんの気持ち、わかりますから……」

 

 さなの優しさで、いろはは落ち着きを取り戻したのだった。

 

 

 先生は、“詩”について、明京町にある夏目書房で見覚えがあるという。

 看板娘の魔法少女:夏目かこに連絡して聞いてみると彼は言ってくれた。

 そして、さなと先生と連絡先を交換する、いろはであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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