至らない点もあると思いますが
生暖かく見守ってくれると幸いです。
プロローグ1
5年前───アーカディア帝国
100年に渡り圧政を敷いてきたアーカディア帝国に突如訪れた破滅の日、アティスマータ伯主導によるクーデターは鎮圧するどころか規模が大きくなっていった。
城のあちこちから火の手が上がり地面には帝国軍のものと思われる
その数は優に500機は超えているだろう。
その惨劇を起こしたのは後に『黒き英雄』と呼ばれる事となる神装機竜1機だけによる物だった。
「ハァ、ハァ、まだだ、もっと引き付けないと」
「いたぞ!」
「あそこだ!」
「反逆者を捕らえろ!」
「クッ・・・!ハァァァ!」
しかし、連日戦い続けた彼は既に満身創痍だった。
そんな彼を嘲笑うように帝国軍の追っ手に囲まれた。
それでもアティスマータ伯のクーデターを成功させる為にと僅かな余力を振り絞り抵抗するが、多勢に無勢、少しずつ追い込まれていった。
(まずい・・・!?このままじゃやられるっ!?・・・そうしたらクーデターも失敗する!)
「
「これでもう終わりだ!」
「んじゃまぁ、死ねや!!」
部隊長と思しき男がトドメを刺そうと《エクスワイバーン》の
(ごめん・・・アイリ・・・)
ギャイィィィィィンッ!
諦めようとしたその時、凄まじい轟音と共に目の前を黒と紫の斬撃が通り過ぎた。
それだけで、
何が起こったの確認しようとした彼が横を向いたら、そこには居た。
銀色の装甲に隙間から走る紫色のライン、細長い長刀を携えた蛇神が──。
【よう、少年。だいぶ危なかったな】
いきなり聞こえてきた竜声、恐らく目の前の神装機竜だろうとすぐに彼は当たりを付ける。
その一言だけ呟いた後は長刀を横に一閃、残った帝国軍は全滅した。
それだけで目の前の神装機竜の殲滅能力の高さが伺える。
【貴方は何者だ。敵か?味方か?】
【敵か味方かと問われれば味方だ。だが協力するつもりはねぇ。ヤバくなったら助けてやる】
【・・・分かった。助けてもらった件があるから一先ず信用する】
帝国軍が全滅したことでできた余裕を使って会話を試みると返事は返ってきた。
落ち着いて聞くとその声は年若く自分より年上だが、大きく離れてないと彼は感じた。
協力するつもりはないと言う言葉に怪訝な表情をしながらも了承する。
【貴方のことを何と呼べばいい?】
【あ?んなモン機体色で良いだろ。つー
目の前の神装機竜改め銀はそう名乗った。
そう言い残した銀は何処かへ飛び立って行った。
数時間後───クーデターはアティスマータ伯側の勝利で幕を閉じた。
その後、黒い神装機竜は『黒き英雄』、銀色の神装機竜は『銀の厄災』と呼ばれるようになる。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
5年後───■■■■■■王国
とある王国、とある場所で二人の男が居た。
片方は少年のように小柄な男で、もう片方が190cm程ある男だった。
「・・・という訳で、お前にはアティスマータ新王国に逝ってもらう」
「何がという訳だ、開口一番
「おかしくない、そしてこれは仕事だ俺の為に馬車馬の如く働け」
「まぁ、仕事ならしっかりこなすが理由を話せ。先ずはそっからだ。」
「不穏な動きがあると
「成程・・・アイツの話しなら信憑性が高いな。・・・んじゃ、行ってきますよ
「フッ、期待してるぞ《
《死を想え》と呼ばれた男は手早く荷造りをして早速出発しようとしたが、
「あぁ、言い忘れてたが、お前は向こうで何かしらの職に就いて怪しまれないようにしておけよ。」
「・・・・・そう言うのは先に言え。俺の戸籍なんかねェだろ、どうすんだ?」
「偽名でも使っておけ。その程度なら根回しをしといてやる」
「あっ、はい。そっすか」
出鼻をくじかれ、結構重要なことを簡単に返す依頼主に少し不安になる《死を想え》なのだった。
如何でしたか?改善点などが有れば是非教えてください。
良ければ次回も読んでくれると嬉しいです。
それでは、
また次回会えることを楽しみにしてます。