自由に歩む【数多の記録】〇番目-オーバーロードの世界- 作:えーきち
混乱の渦に落ちた、モモンガを待っていたのは、
精神異常系無効のスキルであった。
混乱が嘘のように消え、沈黙間と共に、
冷静になった事を理解するモモンガ。
後に、このスキルの事を
『要所ではオートスキルとして最高のスキルだが、ある意味で人としての死に近い』
と歩が漏らしたとかなんとか。
落ち着きを取り戻したモモンガは、
すぐさま機転をきかせ、
セバス·チャンと呼ばれる、戦闘メイド隊プレアデスの指揮官であり、
執事とはなんなのか、を体現しているような、
ナザリック地下大墳墓の執事を、周囲の散策にあたらせた。
合わせて、一部を除く、階層守護者を呼び集めるよう、
アルベドへ指示をし、歩と共に、
至高の41人が集まるために作られた部屋である
円卓の間へと転移する。
「歩さん、この状況って恐らく…」
「まあ、なぜかナザリックとNPC達、それから、私達がアバターの状態で現実化してるって事でしょうね。」
「ですよねー…。何がどうなっているのか。」
今を受け入れきれないところへの、
冷静な口調で現実を突きつける歩の言葉は、
目を逸らさず今を見ろと、突きつける一言だった。
モモンガと歩は、第六階層にある円形闘技場にいた。
ここに階層守護者を集める指示をしており、
試したい事があったため、予定より早く到着していた。
この第六階層は、ナザリック地下大墳墓の階層で最大の広さを誇っており、
アウラ·ベラ·フィオーラと、
マーレ·ベロ·フィオーレの
姉弟の双子が階層守護者となっている。
ひゅーっドン!っと効果音がつきそうな形で、
大きな建物の上から飛び降りてきた女の子。
「モモンガ様!歩様!私達の守護階層までようこそ!」
活発ながら礼儀正しさも見受けられる、姉のアウラに対し。
「お姉ちゃん、こんなところから降りれないよー。」
と弱音を吐く、何故か女の子の服装の弟マーレ。
「モモンガ様と歩様が来てるんだから、とっとと飛び降りなさいよ!よ…?」
なかなか降りてこないマーレに一喝を入れたアウラだったが、
さっきまで、モモンガの横にいた歩が、
マーレの横に瞬く間もなく移動しており、
驚きと恐怖により、呆然としてしまう。
至高の41人はナザリック地下大墳墓のNPC達にとって、
守るべき存在でもあり、尊敬や感謝などポジティブな感情を抱く御方でありながら、
自分達を生み出した、超越した存在でもあり、
気分を害し怒りを買わないよう気を使う存在でもある。
そんな至高の御方々をお待たせし、
降りてこないマーレの横に御方の一人が、
突然移動したとなれば、お叱りをうけるのは当然の報い。
だが、双子という姉弟であれと設定された、
アウラとマーレは、なんだかんだ言いつつも、
しっかりと姉弟であり、そんな相手を心配するのは至極当然の事であった。
「あ、あの…す、す、すみません!すぐ、降ります。」
突如横に現れた歩に、マーレ自身が一番焦っており、
吃りながら言葉を発し、すぐにでも飛び降りようとする。
歩はそんなマーレの言葉を無視して、
マーレを荷物のように横に抱え、
モモンガとアウラがいる場所まで飛んだ。
マーレの横に現れた時のように瞬間的にではなく、
ふわっと軽いジャンプで、落下時は何かふわふわとした、
重さを感じさせないものが落ちてくるような錯覚をうむ優しいものであった。
「まあ、無理はするな」
歩はそんな言葉と共にマーレをゆっくり地面に降ろす。
「あ、あ、あ、ああありがとうございます!」
もう何がなんだかわからないマーレは、その一言を絞り出すので精一杯だった。
初めて後書き書くかも?
男の娘なので、この先、別に絡みどうこうするあれもないですが、
最後の部分を書きたくて書きたくて、
書いちゃいました。
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ゆっくり更新ですが、これからもお願いします。