Fate/GrandOrder~Cosmos in the Lost BUILD~ 作:葵・Rain
原作:Fate/GrandOrder
タグ:R-15 オリ主 クロスオーバー Fate/GrandOrder 仮面ライダービルド
魔術と科学が
「さあ、実験をしよう!」
『ラビット、タンク、ベストマッチ!』
『Are You Ready?』
「変身!」
『鋼のムーンサルト、ラビットタンク!イェーイ!』
これは創りだされる未来を取り戻す戦い。
猛吹雪が吹き荒れるカルデアにしては珍しく晴れ晴れしていた。一部隊分はあるだろうヘリコプターがいた。ヘリコプターの中から太った中年男性、ピンク色の髪が特徴の若い女性、全身が黒一色に統一された教会服を着た男性、黒のコートを羽織った若い男性、その横にいる学生くらいの少女がいた。その後ろには軍服の軍団がいる。
カルデアへとむかっていた。
『以上、四十四名。登録認証、オールクリア。安全性審査:協会規定、特別免除により、全員のカルデア入館を許可します。正面ゲート、開放。ようこそ、ゴルドルフ・ムジーク様。並びに国連査問会の皆様。当カルデアは皆様の入館を歓迎します』
アナウンスと共に扉が開き、そこにいたのは美人と呼んでもいいくらいの女性、その周りに重要関係者たちが五人いる。
「ここがカルデアか。イギリスのどの工房よりもいいんじゃないか?」
「すげぇ!これが魔術と科学の融合かよ!ワクワクしてきたぞ!」
ゴルドルフと若い男性がしゃべっていた。
「ようこそ、人理継続保障機関カルデアへ。長旅ご苦労様、ゴルドルフ新所長」
「まさか、一カ月も足止めを喰らうとは、しかし快適な旅であった。ところでレオナルド・ダ・ヴィンチ」
「ダ・ヴィンチちゃんでもキャスターでも」
「ふん、キャスターで構わんだろ」
「カルデアの全権は私が「ムジークさん!こんな施設見たことないよ!さっそくだけど、回ってもいい?」すこしは落ち着け!戦場ヶ原!まったく、お前と言うやつは」
「失礼、彼は?」
「アイツは戦場ヶ原育兎。科学側ではパンドラボックスと言う火星にある遺品の解析、研究をしている」
カルデアのレイシフトのあたりを見ている育兎に一人の少女が近づき、ハリセンで叩いた。
「なにやっているの兄さん!?」
「ナッパ!?ったいなぁ、音子いきなりぶつことはないだろ?それによ、こんなのを見せられたら、一物理学者としては気になるんだよ」
「もう少し、落ち着いて行動して!」
音子に説教されている育兎たちへ咳ばらいをするゴルドルフ。
「貴様らの身柄を拘束する。遺憾なんがら」
ゴルドルフが手を上げると、後ろにいる兵たちが銃を向けてきた。
「(マシュ、落ち着いて。幸い、ほむらくんはいないからよかったけど)」
「(ですね、先輩なら有無を言わずにゴルドルフ新所長を締め上げていましたね)」
「今拘束と言ったかい?君にはそんな決定はないはずだ?少なくとも査問会が終わるまでは、拘束されることはない。魔術協会に連絡するけど、これは君の独断だね?」
ダ・ヴィンチに論破されたゴルドルフは冷や汗をかいていた。その後ろにピンク色の髪の女性が近づいてきた。
「コヤンスコヤ君、これはどういうことだい。カルデアにはスタッフとマスターしかいないと」
「どうやら、報告ミスでした」
舌を出して、ドジっ͡娘アピールをしていた。後ろにいる兵たちはその姿に何人かが俯いていた。カルデアの男性スタッフは動じていなかった。それもそうだ。古今東西様々女性サーヴァントを見てきた彼らに今更そんなアピール程度では落ちない。もっとも、特殊な奴らが多かったせいだが。
「閣下、威厳を持ってください。強気でいきましょう、強気で。ご安心を、そのための私ども、NFFサービスです。いざとなれば私どもで、はい。閣下には傷一つ付けさせません。そのかわり、閣下の懐が痛むくらいですわ」
スタッフはその会話を聞いていて、腹黒狐を思い出していた。
「レオナルド、口の減らないサーヴァントだ。いっておくが、協会から借り受けた人員はここにいる人員の他、船にもいる。今も往復している追加の人員はここの三倍はいる。魔術協会の意向だと思いたまえ。
旧スタッフ全員を拘束し、一か所にまとめろ。カルデアを調べ上げる。その間、旧スタッフの処遇は重罪人とする、とね」
ダ・ヴィンチをはじめとするスタッフはその言葉に敵意を持った。誰もかがゴルドルフを殴りたいと思っていた。だが、そんなことをすれば立場が悪くなるだけ。そうなれば、スタッフどころか自分たちの家族にまで迷惑をかかってしまう。下手に出ないで、耐えることを選んだ。
「だが、私も荒事は好まない。君たちの大部分は退職してもらうにしても、それは気持ちの良い退職であってほしい。そういうわけで、これから君たちには四人一組になってもらい、個室で過ごしてもらう。それぞれ、査問会で取り調べが行われるまで、待機だ。その間、我々はカルデアの調査を進め、新旧スタッフの引継ぎをする。どうかね、平和的な手順だろ?」
横暴だ。それでいて、平和的な手順とはいわない。だが、さっきも言ったが下手なことはできない。そこへダ・ヴィンチがゴルドルフに質問した。
「質問いいかい?君がカルデアの利権を買い取った理由を知りたい。こんな僻地の研究施設、旨味はないと思うけど?」
「それを判断するのは私だよ。カルデアの評価は時計塔に置いていいものではない。信用に値しない魔術理論、出来の悪い詐欺師集団、12の
「「「ハッ!」」」
スタッフは兵たちに連れていかれる。ダ・ヴィンチだけがその場に残っていた。どうやら、最初に取り調べを受けるらしい。
マシュはダ・ヴィンチを大丈夫と思いながら、未だ医務室のベットの上で寝ている
猛吹雪の中、カルデアへ進む一団がいた。先頭に白い服装をした白人の少女が後ろには亡霊のようなガスマスクを着けた集団がいた。
その上を雪山から覗く赤い姿に緑色のサングラスをしているような蛇の怪人がいる。
『ハハハ!お前らには悪いがこの世界は潰させないぜ。だが、俺が潰すのはおかしいな?だから、お前らを倒す勇者を準備したぜ。これで五分五分だ。楽しみだな育兎♪』
蛇の怪人は笑いながら、その場を去って行った。
医務室には二人体制で部屋の前に立っていた。その中に三人の男女がいた。一人は育兎、もう一人は音子。もう一人はベットの上で座っている茶髪の男だった。
「って、よく生きていたなほむら」
「ああ、つうか。よく、ここにこれたな」
「まあ、それなりにはね。それにしても、お前がマスターとか、よく生き残れたな」
「まあな」
育兎と話しているのが、カルデアの最後のマスター、辰巳ほむら。育兎の高校時代の悪友である。二人は高校卒業後も付き合いがあった。
人理修復が終わった際、手紙を送り、安否を伝えたら、国連の査問会の一人としてこちらに来ると返信が来たらしい。だが、その手紙が届く前にいろいろあったため、見ていないという。
「育兎、お前が言っていた奴に俺はやられた」
「ああ、ログの記憶を見たからな。その為にこいつを連れて来たぜ」
育兎は内側のポッケから青いボトルとドラゴンを模様した機械を取り出した。
「ありがとよ。久しぶりだな、クローズドラゴン」
『ギャオオン!』
機械のドラゴン、クローズドラゴンを受け取ったほむら。撫でながら、育兎に自分の体のことを聞いた。
「お前の体はここ三年で大きく変化しているな」
「上がっているのか?」
「ハザードレベル2.9だ。ここまで上がっているってことは相当無茶したな」
「それほど、頑張ったってことだ」
明後日の方向を見ているほむらを見て、追及はしないことにした育兎。そんな会話している時、外が騒がしくなってきた。育兎はおかしいと思って、外に出てみようとした時、突然、扉が開き兵士が飛び込んできた。兵士は焦って何かを言おうとした時、胸から鋭い爪が出て来た。胸から血が滴り、床を汚していく。鋭い爪は引き抜くと、兵士は倒れ、背中から血が噴き出してきた。
ほむらは音子の目を隠した。育兎はそこにいた奴を警戒した。
そいつは言葉は何も発してなかった。それがもう二体来た。
「育兎」
「ああ、音子を頼む」
育兎は先ほどほむらに渡したボトルがはめ込むことができる回転レバーがついた機械を取り出した。
それを腰付近につけると、勝手に巻かれてベルトになった。ポッケから赤とほむらに渡したボルトとは違う青いボトル、フルボトルを取り出した。フルボトルを振ると物理や化学の数式や記号などが現れた。
「さあ、実験を始めよう」
蓋を締めて、ベルトの開いている所に差し込んだ。
『ラビット、タンク!ベストマッチ!』
右側のレバーを回して、ラビットとタンクのフルボトルに入っている成分、トランジェルソリッドが混ざり合い、小型ファクトリー、スナップライドビルダーが出現。
『Are You Ready?』
「変身!」
スナップライドビルダーに作られた赤と青のハーフボディが育兎の姿を変えた。
『鋼のムーンサルト、ラビットタンク!イェーイ!』
赤と青の戦士、その名も……。
「仮面ライダービルド。勝利の法則は決まった!」