インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦   作:大極光

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はじめまして皆様、大極光といいます。
ISの世界に戦艦をぶっ込んだら面白そうというのが動機です。
至らない点が多々あるかと思いますが楽しんで頂ければ幸いです


本編
第0話 終わりの始まり


1945年2月4日 大西洋上

 

ドイツ第三帝国 第7空中機動艦隊

 

特一等級空中戦闘母艦 ゼーロス艦橋

 

???「敵残存戦力は?」

 

艦長席に座る白衣の男 ゼーロス艦長 エーレンフリート・ヴァルトフォーゲルは副長にそう質問した。

 

???「確認します…」

 

副長 ギュエール・サザンクロスはモニターを操作しながら答えた。

 

ギュエール「敵戦力の約6割を撃沈しました、約2割が大破ないし中破してる様子、ですので脅威と判断できるのは約2割だけかと思います」

 

エーレン「そうですか、ですが相手はあの米国、まだ油断は出来ませんね」

 

???「でももう半分は沈めたから大丈夫じゃないの?」

 

そう言ってくるのはエーレンの隣にいる少女 エミリア・ヴァルトフォーゲル ゼーロスのメンタルモデルにしてエーレンの妹である。

 

エーレン「そうなんだけどね、まだ敵の旗艦、リヴァイアサンが発見でいていないからね、油断出来ないよ」

 

もっとも、負ける気はしないけどね と付け加えてエミリアの頭を撫でるエーレン。

 

エミリア「流石お兄ちゃん♪」

 

撫でられて上機嫌な返事をするエミリア

 

艦橋は和やかな雰囲気だったがそれも束の間、直後味方艦隊から緊迫した通信が入る。

 

ギュエール「艦長、先行している第2艦隊より通信、リヴァイアサンが出現したようです」

 

エーレン「ついに来ましたか…」

 

先程の表情から一転、真剣な顔になる。

 

エーレン「超兵器殺しの実力、見せてやりますか 本艦はこれよりリヴァイアサン撃沈に向かう!」

 

「「了解!」」

 

エーレン「航空隊は直ちに発艦 リヴァイアサン上空の制空権を確保させろ!」

 

ギュエール「了解、戦闘機隊 第1大隊から第3大隊、及びオーディーンM第2大隊、第3大隊は直ちに発艦して下さい」

 

三胴戦艦であるゼーロスの両舷の飛行甲板から合計5個大隊、180機が次々と発艦して行った。

 

数時間後…

 

エーレン「制空権はどうなった?」

 

航空隊が接敵してから数時間が経過したがまだ制空権をとったという通信が入って来ない

 

ギュエール「待ってください… 制空権は完全に掌握出来てはいませんが優勢との事です」

 

その報告を聞いて少し悩むエーレン。

 

エーレン「(さてどうしますか、航空戦は優勢、ですが戦闘機隊はそろそろ帰還させませんと燃料が持ちませんね… 航空隊で波状攻撃しても良いですが、時間をかけすぎるのは味方の損害を拡大させるだけ… ならば)本艦はこれよりリヴァイアサンに接近、ミサイルと砲撃でリヴァイアサンを撃沈する、 対水上戦闘用意! グランドスフィアを除く全障壁を展開!航空隊には帰還命令を」

 

ギュエール「了解 火器管制システム、オンライン レーダーとリンクさせます」

 

航空隊に帰還命令を出し、コンソールを操作して火器に火を入れる

 

エミリア「了解だよ、お兄ちゃん クラインフィールド、ディストーションフィールド、超重力電磁防壁 展開!」

 

直後主砲を始めとする全火器に動力が伝わり起動、艦内に格納されていた対空火器、127mm速射砲、対空パルスレーザー、35mmCIWSがせり出し、ゼーロスは完全な戦闘形態になった

 

さらに艦体表面に薄い紫色の六角形を組み合わせたような防壁が展開され、次に白い透明な球体状の防壁と青い六角形を組み合わせたような球体状の防壁が展開される

 

ギュエール「砲撃準備完了、いつでも撃てます 光学障壁も展開完了 安定しています」

 

エーレン「分かりました。 エミリア、リヴァイアサンの詳しい位置と進行方向はは分かる?」

 

エミリア「ちょっと待ってね、雲が無くなったしジゼルが使えると思うからデータリンクして割り出すから」

 

エミリアはそう言いドイツ軍の軍事衛星 ジゼルとリンク、リヴァイアサンの位置を調べた

 

数十秒後、エミリアの目がかすかに光った

 

エミリア「見つけた、北西120km 速力約30ノットで東に航行中 おそらく侵攻中の第3艦隊を迎撃するつもりじゃないかな?」

 

エーレン「了解 ギュエールさん、第3艦隊に通達 『リヴァイアサン接近中、迎撃セヨ』と」

 

ギュエール「了解、伝えます」

 

そう言い無線を操作するギュエール

エーレンは第3艦隊と連携してリヴァイアサンを挟撃し、撃沈する作戦を採用した

 

エーレン「エミリア、引き続き目標を監視して進路を北西に」

 

エミリア「はーい、面舵! 進路北西!」

 

ギュエール「しかし艦長、第3艦隊はムスペルヘイムが旗艦とはいえリヴァイアサン相手に勝てるのでしょうか?」

 

ギュエールがエーレンにそんな疑問を言う

 

エーレン「五分五分といったところでしょうね、随伴艦がいるこちら側の方が手数は有利ですが、リヴァイアサンもただ大きいだけの航空戦艦では無いでしょう、こちらのヴォルケンクラッツァーや英国のハボクックみたいに何か能力があるはずです。」

 

エーレンはリヴァイアサンには超兵器特有の能力があると考えていた。

実際、リヴァイアサンには津波を引き起こす能力があり、この津波が原因で交戦した第3艦隊は序盤に小型艦を全て失い混乱、そのすきにリヴァイアサンは主砲やレールガン、光学兵器などで第3艦隊主力艦を撃沈、ムスペルヘイムは撃沈こそ免れたが左右の空母部分は損失、中央の戦艦部分も敵の執拗な航空攻撃に晒され、重力砲をはじめとする武装等が破壊され大破となっていた。

そう、わずか数十分の間にリヴァイアサンはたいした損害を受けずに、ドイツ海軍の1個艦隊を壊滅させたのだ

これにはエーレンをはじめ、ドイツ全軍を震撼させるには十分な事態だった。

 

第3艦隊交戦後…

 

エーレン「ちょっと敵を甘く見ていましたね、まさかムスペルヘイムが大破するとは…」

 

第3艦隊壊滅後、エーレンは当初の挟撃作戦は出来なくなったため、別の作戦を練っていた。

 

ギュエール「どうしますか艦長、幸いこちらはまだ見つかっていません、先程本国からグロースシュタットを援軍に出すと連絡がありましたが…」

 

エーレン「それでは後方に展開中の空母機動艦隊が敵の射程に入ってしまいます、一応オーディーンMは配備されているようですが敵もMSを持っています、第3艦隊の事で艦隊に超兵器があろうと超兵器に艦隊は無意味ですし、この艦も航空攻撃を行っている以上、存在には気づいているはずです、時間は我々の味方ではありません」

 

エミリア「じゃあどうするの? お兄ちゃん」

 

エミリアが首を傾げるながら言う

 

エーレン「(可愛い… ってダメダメ、集中しなきゃ) この艦は航空が頭につくけど戦艦だよ? 当初の予定は崩れたけどまだ勝機はある、このまま接近して砲撃で沈めるさ」

 

エミリア・ギュエール「「了解」」

 

今、連合国最後の超兵器と枢軸国最強の艦艇が決戦しようとしていた。

 

数時間後…

 

エミリア「そろそろだと思うんだけどな〜」

 

エミリアはジゼルからの情報を元にそう言った

 

エーレン「だろうね、各員警戒!」

 

艦内の空気が張りつめる…

 

見張り員「ッ! いました! リヴァイアサン視認! 2時方向、速力約35ノット!」

 

ようやくリヴァイアサンを視認した

 

エーレン「ご苦労、対水上戦闘用意! 甲板作業員は直ちに艦内に退避!光学迷彩解除! 5番主砲から7番主砲、目標へ! ロンギヌス 、ブリューナク、V1改二、全機照準、発射!」

 

すぐさまエーレンの指示が飛び、艦底部の主砲 75口径38.1cm多機能砲3基9問がリヴァイアサンへ指向、同時に前甲板のVLSが解放され、約300発のミサイルがリヴァイアサンへ向かう。

こちらの攻撃に気がついたリヴァイアサンはすぐさま進路を変更、面舵で回頭し、ゼーロスと反航にした後、対空火器が弾幕を形成しミサイル群を迎撃するが、流石の超兵器でも300発のミサイルはすべて防げなかったのか何発かは弾幕をすり抜け、リヴァイアサンの防御重力場に着弾、力場崩壊《シールド・ダウン》が発生する。

 

ギュエール「力場崩壊《シールド・ダウン》発生、敵艦の防御力が下がりました。」

 

エーレン「この機を逃すな!目標、敵飛行甲板! 主砲5番から7番、撃ち方始め! 主砲8番から10番目標へ指向!」

 

ギュエール「撃て!」

 

直後、ゼーロスの主砲が咆哮をあげ、砲弾がリヴァイアサンへと飛翔する。

 

ギュエール「主砲命中、敵飛行甲板大破!」

 

ギュエールの正確な照準の元に放たれた砲弾は寸分違わずリヴァイアサンの飛行甲板に命中し、爆発する。

しかしリヴァイアサンもやられっぱなしではなく残りの武装で反撃、正確な未来予測でAGSやミサイルを斉射したあと、射角を調整した光子榴弾砲を発射する。

ゼーロスは自身の対空火器でミサイルはすべて撃ち落としたが、AGSは躱しきれず防御重力場に命中、力場崩壊(シールド・ダウン)が発生、防御重力場が消失、そこに光子榴弾砲が着弾する。

これで普通の艦は間違いなく沈んでいるだろう。

 

そう、普通の艦ならば…

 

エミリア「きゃあ!」

 

ギュエール「今のでディストーションフィールドが貫通されました、クラインフィールドも稼働率が7割を超えています!」

 

エーレン「やってくれる、艦底部主砲、撃ち続けろ! 誘導荷電粒子砲、280mmAGSも、発射! ミサイルも発射! 撃てるものはすべて撃て!」

 

光学障壁は失ったもののゼーロスは健在であり、撃てる対艦兵装をすべて使い、反撃した、それはリヴァイアサンも同じだがクラインフィールドがあるゼーロスが有利であり、武装が次々破壊され、しだいにリヴァイアサンの攻撃が弱くなっていった。

 

対するゼーロスも無傷では無くクラインフィールドは臨界に消失し、リヴァイアサンのAGSにより艦底部主砲は7番を残して全滅、艦体にも多数の傷が出来てボロボロだった。

 

ギュエール「リヴァイアサン、大破です」

 

エーレン「まだ沈まないとは…」

 

エミリア「私達がそれ言っちゃう?」

 

確かに とエーレンは頷く

 

エーレン「だがこちらももう持たない、艦首をリヴァイアサンに向けろ! 超重力砲、発射用意!」

 

ギュエール「了解、回頭開始、艦首を目標へ向けます」

 

ゼーロスがゆっくり回頭し、中央の戦艦部分と左右の空母部分が分離し、重力レンズがセットされる。

 

エミリア「重力子圧縮、縮退臨界! 発射空間軸、リヴァイアサンを固定!」

 

エーレン「総員、対ショック、対閃光防御! 超重力砲、発射!」

 

直後、ゼーロスから薄紫色の光の奔流が流れ、リヴァイアサンに命中し爆発する。

 

ギュエール「超重力砲、命中 リヴァイアサンに激しい爆発を確認、撃沈です!」

 

だが、直後 リヴァイアサンを中心に光の奔流が発生する。

 

ギュエール「リヴァイアサン大爆発! 衝撃波、来ます」

 

エーレン「全速離脱!」

 

ギュエール「ダメです、間に合いません!」

 

エーレン「うわぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、ゼーロスの姉妹艦、シルフィ・リューネブルク艦上で連合国の降伏調印が行われ、ドイツ本国では戦勝記念で国中が沸き立っていた。

1945年8月15日のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、そこに救国の英雄 エーレンフリート・ヴァルトフォーゲル以下ゼーロスの乗組員の姿はどこにも無かった。

 




今回はここまでです。
次からはこんなに長くならないと思います。

次回は人物紹介になるかと思います。

誤字や脱字、アドバイスなどがあれば教えてください、お待ちしております。
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