インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦   作:大極光

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おはようございます皆様、大極光です。

今回はパンダちゃんとシスコン女帝がやってきます。


第5話 中華の刺客

2045年4月末…

 

IS学園 1年1組教室

 

土日の間にハシラジマに行き、様々な手続きを済ませたエーレンはプログラム開発を黙々とやっていた。

 

クラスメイト「おはようエーレン君!」

 

ディスプレイに集中しているエーレンにも聞こえるように元気よく挨拶するクラスメイト。

 

エーレン「ええ、おはようございます」

 

そう言って挨拶するエーレン。

 

クラスメイト「ねえねえ知ってる? 今日隣の2組に転校生がくるらしいよ!」

 

エーレン「いえ、初耳です。 エミリアとギュエールさんは? 」

 

両隣のギュエールとエミリアに聞くエーレン。

 

エミリア「知らないよ? 」

 

ギュエール「私も噂くらいですね」

 

2人もあまり知らないようだ。

 

 

 

一方で…

 

 

クラスメイト1「織斑君! クラス代表戦頑張ってね!」

 

クラスメイト2「そうそう! 4組以外は専用機持ち居ないから勝てるよ!」

 

一夏「おう、まかせろ!」

 

一夏を応援する声もある一方…

 

クラスメイト3「(エーレン君なら確実なのに…)」

 

クラスメイト4「(織斑君じゃフリーパスは諦めるしかないかな…)」

 

一夏の実力を疑問視する声もある。

 

なぜ彼女達が一夏を応援するのかと言うと優勝した組には食堂の半年間のデザートフリーパスが贈呈されるからである。

 

そんな話をしていると…

 

???「その情報、古いよ」

 

声の発信源の方を向くと、小柄なツインテールの生徒が扉にもたれかかるように立っていた。

 

一夏「お前… もしかして鈴か? 」

 

鈴「そうよ! 2組も専用機持ちが居るのよ、そう簡単に優勝させたりはしないわ!」

 

そう言ってビシッと指を一夏に向ける。

 

一夏「何カッコつけてんだ? 全然似合ってないぞ? 」

 

それを正面から粉砕する一夏。

 

鈴「ちょっ! なんてこというのよ!」

 

そんな会話をしていると…

 

バシンッ!

 

突如鈴の頭に出席簿が振り下ろされる。

 

千冬「邪魔だ」

 

エーレン「(お、1組の総統が降臨なされた)」

 

鈴「千冬さん…」

 

千冬「織斑先生だ。鳳、お前の教室は隣だろう、さっさと戻れ」

 

鈴「分かりました… 一夏! 逃げるんじゃないわよ!」

 

そう言って急いで自分の教室に戻る鈴。

 

千冬「それとヴァルトフォーゲル兄、何か失礼な事を考えてなかったか?」

 

さらっとエーレンの心を読む千冬。

 

エーレン「いえ、特には」

 

ただしこの変態には無意味だった。

 

千冬「そうか、ならいい。 では授業を始める」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前の授業終了後…

 

IS学園 1年1組教室

 

エミリア「お兄ちゃん、ご飯行こ? 」

 

セシリアを含めたいつものメンバーがエーレンを誘いに来た。

 

エーレン「うん、行こうか」

 

そう言って財布と携帯をポケットに入れて立ち上がるエーレン。

そこに…

 

本音「エレレ〜ン、私達も良い? 」

 

簪を連れてきた本音がいた。

 

エーレン「ええ、もちろんです」

 

簪「ありがとう、エーレン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

IS学園 食堂

 

食堂についたエーレン達は食券を買おうとしたが今朝の生徒が前を塞いでいて買えそうになかった。

 

エーレン「あの、そこにいると他の人の迷惑になると思いますが? 」

 

鈴「え? あ、ごめんなさい って男? と言うことはあなたが2人目? 」

 

エーレン「ええ、エーレンフリート・ヴァルトフォーゲルと言います。 エーレンとお呼びください」

 

鈴「鳳 鈴音よ、よろしく。 私も鈴でいいわよ」

 

こちらこそ と答えるエーレン。

 

エミリア「お兄ちゃん、あんまり時間無いよ? 」

 

エミリアにそう言われ急いで自分とエミリアの食券を買うエーレン。

他の4人も後に続いた。

 

エーレン「では鈴さん、お先に失礼します」

 

そう言ってテーブルに向かう6人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

食堂が混雑してきた頃に…

 

鈴「あ、いたいた。おーい、エーレン」

 

鈴が一夏と箒を連れてやってきた。

 

エーレン「どうしました? 」

 

今日の昼食、ハンバーグ定食の半分を食べ終えたエーレンが答える。

 

鈴「席が余って無くてさ、隣いい? 」

 

エーレン「と言ってますが…」

 

周りを見ながらそう言うエーレン。

 

ギュエール「私は構いませんよ」

 

エミリア「織斑君も〜? 」

 

先日の事を根に持っているのか若干不機嫌になるエミリア。

 

セシリア「私達3人も構いませんわ」

 

そして意見をまとめて言うセシリア。

 

エーレン「みんな良い見たいですね、どうぞ」

 

ありがとう と言って座る3人。

 

鈴「一夏、アンタそこの子に何かしたの? 」

 

1人だけ不機嫌なエミリアを見て鈴が一夏に聞く。

 

一夏「俺は何もしてないぞ!」

 

鈴「そうなの? 」

 

エーレン「ええ、エミリアには何もしてませんね」

 

ただ理由は分かりますよ と言ってからエーレンは鈴にクラス代表決定戦の話をする。

 

 

エーレン話中…

 

 

 

エーレン「という訳です」

 

鈴「ふーん、なるほどね。 それは一夏が悪いわね」

 

一夏「何でだよ!? 」

 

鈴「そんなもの自分で考えなさいよ。 それよりもエーレン、あんた強いんでしょ? 私と戦わない? 」

 

一夏「おい鈴! 」

 

エーレン「いいですね、望むところです」

 

鈴「分かったわ、じゃあアリーナの申請しておくから放課後に」

 

エーレン「分かりました、ではお先に失礼します」

 

そう言って先に食べ終えたエーレン達は先に教室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後…

 

IS学園 第3アリーナ

 

エーレンはこれから鈴と試合をするためにアリーナに来ていた。

 

鈴「来たわね、じゃあ早速やりましょ」

 

エーレン「受けて立ちます」

 

そう言って2人はISを展開した。

 

鈴「へぇー、かっこいいわね。 それ」

 

エーレン「ええ、自慢の戦友です」

 

2人が話していると試合開始の合図がなった。

 

鈴「言っとくけど手加減はしないわよ!」

 

そう言いつつ距離を詰めてくる鈴。

 

エーレン「こちらこそ!」

 

それを展開したレギオンセイバーで迎撃するエーレン。

鈴も既に展開していた2本の青龍刀、双天牙月を構え、振り下ろす。

そして2人の武器の刃がぶつかるがヴァイスはスピード型なのでヴァイスの方がパワー負けし、吹き飛ばされる。

 

エーレン「うわぁ! だがまだです!」

 

吹き飛ばされたことにより距離を取ったエーレンは武器をズィーガーマグナムとヴァイスガトリングに換装し、応戦しようとする。

 

しかし…

 

鈴「距離を取れば安全とは限らないわよ!」

 

すると鈴のIS、甲龍の非固定武装(アンロックユニット)が起動し、そして…

 

エーレン「なっ!? 」

 

突如ヴァイスの超高度戦術処理システム「フリューゲル」からアラートがなり、それを聞いたエーレンは反射で右に回避するも間に合わず、左手のヴァイスガトリングが破壊されてしまった。

 

鈴「ふふん、驚いた? これは龍砲、見えない空気の弾を撃ち出す衝撃砲と呼ばれる兵器よ」

 

今回、エーレンは情報戦で勝っているとは言えなかった、何せ急に決まった試合だったため、見た目と名前くらいしか情報を集められなかったからだ。

しかしエーレンは武装研究員、原理さえ分かってしまえば対処などいくらでも出来た。

 

エーレン「なるほど、道理で見えないわけです。 ですが原理が分かってしまえば!」

 

エーレンはフリューゲルに気流の流れを探知させ、エーレン自身は破壊されたヴァイスガトリングの代わりにレギオンガーターを取り出し、ズィーガーマグナムを構える。

 

鈴「原理がわかったからって躱せるわけないでしょ!」

 

再び龍砲を撃つ鈴。 しかし…

 

エーレン「軌道さえ分かっているのなら!」

 

フリューゲルの情報の元、エーレンはスラスターを使って躱していき、お返しとばかりにズィーガーマグナムを撃つ。

放たれた白い光線は躱された事が意外だったのか動かなかった甲龍に直撃する。

 

鈴「きゃあ!? 何よそれ!? そんな馬鹿げた威力持ってるなんて!」

 

ズィーガーマグナムの桁違いの威力に驚く鈴。

 

エーレン「我々の努力と科学力と趣味の結晶! ズィーガーマグナムです!」

 

それに得意げに答えるエーレン。

 

鈴「だけど当たらなければどうということはないわ!」

 

そう言って命中率低下には目を瞑り、動きながら撃ってくる鈴。

しかし…

 

エーレン「動いたところで!」

 

エーレンはセシリア戦から練習を重ね、ついに動く目標にもいつもの射撃が出来るようになっていた、それをセシリア相手に行えるため、甲龍では遅すぎた。

故に鈴がどんな機動をとろうと命中させる。

 

鈴「あんた何者!? 」

 

エーレン「とある戦艦の艦長です!」

 

そう言い砲身の冷却が必要になったズィーガーマグナムを収納し、レギオンランスを取り出し…

 

エーレン「最大戦速!」

 

ヴァイスの全てのスラスターが咆哮を上げ、瞬く間にヴァイスを加速させる。

 

エーレン「これで終わりです!」

 

『アタックファンクション ファランクス』

 

ヴァイスのアタックファンクションが全発命中し…

 

『甲龍、SE(シールドエネルギー)0、勝者、エーレンフリート・ヴァルトフォーゲル』

 

エーレンの勝利を告げる放送が鳴り響く。

 

鈴「負けたのね…」

 

エーレン「今回は僕の勝ちです」

 

鈴「ええそうね、でも次は負けないわよエーレン!」

 

同じくです と返して握手をする2人。

 

エミリア「お兄ちゃ〜ん♪、お疲れ様〜」

 

エミリアがアリーナ内に入って来て、エーレンに抱きつく。

 

エーレン「今回も勝ったよ、エミリア」

 

エミリア「うん、さすがお兄ちゃん♪」

 

ここまで上機嫌なエミリアは久しぶりかもしれない とエーレンは密かに思っていた。

 

鈴「その子あんたの妹だったのね」

 

エーレン「ええ、エミリア挨拶して」

 

エミリア「はーい、はじめまして、エミリア・ヴァルトフォーゲルです!

10歳だけど特例でここにいます!」

 

鈴「鳳 鈴音よ、やっぱりそうよね。 普通に高校でその身長はありえないからね。宜しくね、エミリアちゃん、私のことは鈴って呼んで」

 

エミリア「分かった!」

 

そう言ってエーレンの背中に捕まるエミリア。

 

ギュエール「艦長、鳳さん、そろそろアリーナの貸与時間が終わってしまいます、そろそろ帰りましょう」

 

鈴「もうそんな時間? じゃあ帰りましょう、あと私の事は鈴でいいわよ、私もギュエールって呼ぶから」

 

分かりました、鈴さん とギュエールが言ってからアリーナをあとにするエーレン達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十数分後…

 

IS学園 屋外通路

 

エーレン「思ったより時間が要るんですね、アリーナ借りるのって」

 

エーレンは鈴が借りたアリーナの終了手続きをしていて他の3人より遅くなっていたのだ。

 

エーレン「ッ!」

 

突如背後から敵意を帯びた視線を感じたエーレンは制服の内ポケットからナイフを1本取り出し、投擲する。

 

???「きゃあ!? ちょっと危ないじゃない!」

 

危険と書かれた扇子を持って言う。

 

木の影から出てきたのは青い髪の生徒だった、リボンの色からしてひとつ上の学年のものだがエーレンにはその人自体に面識があった。

 

エーレン「おや、更識さんじゃないですか、お久しぶりです」

 

その生徒、更識楯無は以前エーレンがこの世界に来た時に会っていた。

 

楯無「ええ、久しぶりね ってそうじゃない! あなたいつもそんなもの持ち歩いてるの!? 」

 

エーレン「ええ、護身用に」

 

楯無「じゃあ何で私に投げたのよ!? 」

 

エーレン「敵意を感じましてね」

 

それで僕に何か用ですか? とエーレンは楯無に聞く。

 

楯無「まあいいわ、本題ね。 あなた、簪ちゃんをハシラジマに連れて行ったのよね? 」

 

睨みながらエーレンに聞く楯無。

 

エーレン「ええ、倉持技研(バカども)から機体の計画をこちらに移すことになりましたからね、機体の再設計と手続きのために連れて行きましたが? 」

 

楯無「何で私に教えてくれなかったの? 」

 

エーレン「あなたが何処にいるのか知りませんし、簪さんの意見を尊重したまでです」

 

エーレンの言い分に表情を変える楯無。

 

楯無「簪ちゃんの意見? 何それ? 」

 

疑問と書かれた扇子を持って言う。

 

エーレン「さあ? 簪さんから許可を貰って無い以上、僕からいうことは出来ませんね」

 

楯無「……ふーん、分かったわ。 じゃあこうしましょう? 」

 

扇子を閉じてから…

 

楯無「私と戦って、もしあなたが勝ったら話さなくていいわ。 でも私が勝てば話してもらうから」

 

エーレン「お断りします、僕にメリットが皆無ですし、簪さんに迷惑がかかりますしね」

 

では失礼 と言い残してさっさとその場を去るエーレン。

(ちなみにナイフは回収した)

 

楯無「……絶対にただでは済まさないわよ…」

 

1人残された楯無は何としてでもエーレンから簪の事を聞き出すつもりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

IS学園 1年生寮 食堂

 

エーレンが食堂に着くと、既にいつものメンバーが集まっていた。

 

エミリア「お兄ちゃん! こっちこっち!」

 

エミリアがエーレンを呼び、言われた所に座るエーレン。

そして各自夕食をとりながら話をする。

ちなみに今日のエーレンの夕飯はトンカツ定食だ。

 

エーレン「すみません、遅くなりました」

 

セシリア「いえ、問題ありませんわ、それよりあの2組の代表との試合はどうでしたの? 」

 

セシリアが鈴との試合の結果を聞いてきた。

 

エーレン「まあ、一応勝ちましたが…」

 

エーレンは語尾を濁しながら答える。

 

簪「何かあったの? 」

 

いつものエーレンとは雰囲気が違うと思った簪が心配そうに聞いてくる。

 

エーレン「いえ、ただ今回は情報戦で圧倒できなかったのでヴァイスガトリングが破壊されてしまってですね…」

 

簪「直せないの? 」

 

エーレン「いえ、直せなくはないのですがヴァイスガトリングは性能が高い分、大破した時の修理が少々困難でして…」

 

エーレンの場合、仕事と勉強に時間を割いてるため修理が何時になるのか分からないのだ。

 

簪「じゃあ私も手伝うから一緒にやろ? 」

 

エーレン「良いんですか? 」

 

簪「うん、エーレンには弍式を手伝って貰ったし」

 

エーレン「じゃあお願いします」

 

簪「うん!」

 

簪が嬉しそうにしていたがエーレンは気が付かなかった。

その後、ギュエールが今日のエーレンの射撃の事をセシリアに話したため、ヴァイスガトリングの修理が済んだらセシリアと戦うことになったり、エミリアが剣術をさらに上のランクを教えると言ってエーレンが楽しそうにしたり、充実した時間を過ごすエーレン達であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食後…

 

エーレンはエミリアがセシリア達と大浴場へ行ったため、1人で部屋にいた。

 

エーレン「ちょっと飲み物でも買いに行きますか」

 

仕事を一段落終わらせたエーレンは休憩ついでにエミリアの分も含めて飲み物を買いに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自販機前廊下

 

エーレン「あれ? 鈴さん? 」

 

自販機のすぐそばのベンチには鈴がうずくまって座っていた。

 

鈴「……エーレン……」

 

鈴がゆっくり顔を上げるが夕方の時とは違い、泣いていたのだ。

 

エーレン「え!? どうしました!? 」

 

さすがのエーレンもこれには焦る。

 

鈴「何でもない…」

 

エーレン「何でもないわけないでしょう… 僕で良ければ話聞きますよ? 」

 

鈴「グス… じゃあお願い…」

 

 

鈴説明中…

 

 

鈴「という訳なの…」

 

エーレン「うわぁ…」

 

恋愛関連は専門外のエーレンでもドン引きである。

 

鈴「エーレン、おかしいのは私なのかな? 」

 

エーレン「いや、どう考えてもあちら側でしょうな…」

 

鈴「でしょう! 信じられないわ、ほんとに!」

 

エーレン「もはや病気ですね…」

 

鈴「ああなんかむしゃくしゃしてきた! クラス代表戦でボコボコにしてやる! エーレン、悪いけど手伝って!」

 

エーレン「喜んで!」

 

ありがとう と言って自分の部屋に帰るエーレン。

エーレンも自分とエミリアの分の飲み物を買って部屋に戻り、明日から始まる鈴との練習に備えるのだった。




今回はここまでです。

次回はクラス代表戦、その次に日常回をはさんでから金銀コンビに行きたいと思います。

次回 インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦

第6話 望まぬ来客
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