インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦   作:大極光

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おはようございます皆様、大極光です。

さあ、お待ちかねの方もいるでしょう。
金銀コンビの登場です。

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ありがとうございます! これからも頑張らせて頂きます!


第9話 西洋の地より来たる者

2045年 某日…

 

IS学園 1年1組教室

 

休み明けの今日、教室内ではとある話題で盛り上がっていた。

 

「やっぱりハヅキ社製じゃないかな〜」

 

「えー、あそこってデザインだけじゃない? 」

 

「それが良いんじゃない!」

 

そこに…

 

エーレン「おはようございます」

 

エーレンがエミリアと共に教室に入ってくる。

 

「おはようエーレン君! そう言えばエミリアちゃん、怪我はもう良いの? 」

 

エミリア「うん、定期的に通院しなきゃだけど取り敢えずは大丈夫」

 

車椅子で押されながら返事をするエミリア。

その間にエーレンはエミリアを席に座らせる。

 

ギュエール「おはようございます艦長、エミリアちゃん」

 

エーレン「ええ、おはようございます。 …何でこんなに盛り上がっているのです? 」

 

ギュエール「何でもISスーツ関連だとか…」

 

エーレン「ふむ、ISスーツですか…」

 

エーレンとギュエールが話しているとクラスメイト達がエーレン達の周りに集まり…

 

「そう言えばエーレン君達のISスーツってどこ製なの?」

 

エーレン「僕のは自分の白衣を改造しただけですので、ハンドメイドですね。 厳密に言えばハシラジマ製ですが…」

 

エミリア「私も似たような感じだね、デザインはギュエールお姉ちゃんだけど」

 

ギュエール「私もハシラジマ製のものですね」

 

「えっ!? ハシラジマってあの人工島の!? 」

 

「でも何で? 」

 

エーレン「僕がハシラジマ海上技研の所長を務めているからですよ」

 

「「「えええええ!? 」」」

 

クラスメイト全員驚愕、そこに…

 

千冬「朝っぱらからなんだ! 騒がしい! 早く席につけ!」

 

千冬が教室に入って来るとすぐにクラスメイト全員が一瞬で席につく。

 

千冬「よろしい、ではHRを始める。まず今日からヴァルトフォーゲル妹が復帰するが、当分は車椅子を使用するため諸君らにはサポートをお願いする。次に諸君らの話題になっていると思うが、これからの実習授業ではISスーツを着用してもらう。 忘れた者は学園指定の水着で、それも忘れたら… 下着で構わんだろう。 そうなるからそのつもりで」

 

エーレン「(問題ありな気がするんですが…)」

 

心中で意見を述べるがHRは進んで行く…

 

真耶「それから皆さんに転校生を紹介します!」

 

真耶がそう言うと扉の向こうから2人の生徒が入って来る。

本来この時期の転校自体異例なのだが、今回の転校生の片方は異例すぎた。

なぜなら…

 

シャルル「シャルル・デュノアです。 よろしくお願いします」

 

男だったからである。

 

クラスメイト「え… 男? 」

 

シャルル「はい、こちらに僕と同じ境遇の方がいるとk…」

 

シャルルは最後まで言えなかった。

なぜかと言うと…

 

「「「きゃぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

「男子よ、男子!」

 

「守ってあげたくなる系の!」

 

「今年は織×シャルで決まりね!」

 

「いや、金髪どうしでエレ×シャルよ!」

 

クラスの女子の歓声によってかき消されからである。

クラス中が騒ぎ立てる中、エーレンはギュエールと通信をしていた。

 

エーレン『ギュエールさん、あの方って…』

 

ギュエール『ええ、明らかに女性です』

 

エーレン『ですよね…、狙いは織斑一夏でしょうか? 』

 

ギュエール『私達の可能性もあるでしょう。 どちらにしても警戒した方が良いかと思います』

 

エーレン『了解』

 

そう言ってエーレンが通信を切った直後、千冬の一喝が入り、もう1人の紹介になる。

 

千冬「ラウラ、自己紹介しろ」

 

ラウラ「分かりました、教官。 …ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

真耶「えっと、終わりですか? 」

 

ラウラ「以上だ」

 

千冬「まあ、色々あったが以上だ。 次は実習授業だ、遅れるなよ。 それとヴァルトフォーゲル兄、デュノアの面倒を見てやれ」

 

そう言って教室を出て行く千冬と真耶。

 

エーレン「ではギュエールさん、エミリアをよろしくお願いします」

 

ギュエール「はい、お任せ下さい!」

 

エミリア「また後でね、お兄ちゃん」

 

そう言って着替えを持って教室を出ていこうとするエーレン。

 

シャルル「あの、ヴァルトフォーゲルくんだよね、出来れば案内して欲しいんだけど、良いかな? 」

 

エーレンが振り返るとそこには噂の転校生、シャルルが立っていた。

 

エーレン「ええ、もちろんです。 ついてきてください」

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

IS学園 更衣室

 

シャルル「ありがとう」

 

エーレン「いえ、大丈夫です。 おっと自己紹介がまだでしたね、エーレンフリート・ヴァルトフォーゲルと言います、エーレンとお呼びください」

 

シャルル「分かったよエーレン、僕もシャルルで構わないよ」

 

エーレン「分かりました、シャルルさん」

 

そう言っている内に着替えが終わった2人はアリーナに移動する。

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

IS学園 アリーナ

 

時間通りにアリーナに着いたエーレンはエミリアに合流する。

そして授業が始まり、セシリアと鈴を呼び出す。

模擬戦をするらしいが見るからにやる気がない2人。

だが千冬が何か耳打ちすると…

 

セシリア「仕方ありませんわね、やってやりますわ!」

 

鈴「こっちだって手は抜かないよ!」

 

急にやる気になる2人。

2人で模擬戦をするらしいが…

 

真耶「ど、どいて下さい!」

 

ISを纏った真耶が空から降って来た。

 

エーレン「親方ァ! 空から先生が! ってふざけてる場合じゃない!」

 

エーレンはすぐさまヴァイスを展開し、真耶を受け止める。

 

エーレン「大丈夫ですか? 先生」

 

真耶「あ、ありがとうございます、ヴァルトフォーゲルくん」

 

エーレンは真耶の無事を確認してから静かに下ろす。

 

千冬「良くやってくれたヴァルトフォーゲル兄。 鳳、オルコット、お前達の相手は山田先生だ」

 

セシリア「えっと… 2対1ですか? 」

 

鈴「それだとあまりに不利では…」

 

2人は慢心しているわけでは無いが、2対1では真耶の勝機は薄いと思ったのか千冬に意見を述べる。

 

千冬「安心しろ、今のお前達ならすぐに負ける」

 

しかし、千冬は意味ありげに笑うだけだった。

そうこうしているうちに模擬戦が始まった。

 

 

 

 

 

十数分後…

 

真耶対セシリア、鈴の模擬戦が終わった。

結果はというとセシリアと鈴の完敗だった、射撃で軌道を誘導され、固まった所にグレネードを叩き込まれたのだ。

 

千冬「山田先生は元日本の代表候補だ、以後敬意を払うように」

 

と、千冬が真耶の実力の理由を説明する。

 

真耶「そんな、代表候補と言っても昔の話です、それに候補止まりし…」

 

それに対して真耶は謙遜気味に話すが…

 

エーレン「(素晴らしい腕ですね… うちの航空隊かルフトヴァッフェに来てもらいたいですね。 惜しいな、山田先生が僕らの世界の方なら間違いなくルフトヴァッフェの友人(あいつ)に紹介したのですが…)」

 

エーレンはゼーロスの航空隊かバトル・オブ・ブリテンなどで完勝し続けた無敵を誇るドイツ空軍、ルフトヴァッフェに入って貰いたいたいと考えていた。

同時に自分も戦ってみたいと思っていたエーレンだった。

それを察したのか千冬がエーレンに対し…

 

千冬「ヴァルトフォーゲル兄、山田先生と戦いたいなら放課後職員室に来い、予定が無かったら戦ってくれるかもしれないぞ? 」

 

エーレン「その時は是非!」

 

千冬「良し、ではいくつかのグループに分かれて搭乗から歩行、降機までやって貰う、専用機持ちはそれぞれのグループで指南に当たってくれ」

 

千冬がそう言うとクラスメイトの大半はエーレンとシャルルのところに集中するが千冬の一喝によりすぐさま並び直し、順番にグループ分けをして行く。

 

 

 

 

 

数分後…

 

グループ分けが終わり、エーレンかシャルルに当たった生徒は喜び、外れた生徒は落胆していた。

 

エーレン「じゃあ時間もあまり無いですし、始めましょうか」

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

エーレン「はい、よろしくです。 じゃあ最初は…」

 

「はい! じゃあ私から」

 

エーレン「じゃあどうぞ」

 

だいたいこんな感じで授業は進んでいた。

ところがエーレンのグループの1人が次の搭乗のため、屈んだ状態で降りなければならないのだが立ったままISから降りてしまったのでエーレンがヴァイスを展開し、次のクラスメイトを運ぼうとしようとしたがこの時にお姫様抱っこのような形になったため、エーレンとシャルルのグループであえて立ったまま降りるということが多発してほかのグループより遅れてしまった。(なお、これも千冬の一喝で起きなくなったのは言うまでもない)。

 

 

 

 

 

 

全授業終了後…

 

IS学園 一年生寮 エーレンの部屋

 

エーレンはエミリアを連れて部屋に帰っていた。

 

エミリア「お兄ちゃん、何してるの? 」

 

エミリアはエーレンがパソコンの前から離れないため、不思議に思い、エーレンの横からパソコンを覗き込んだ。

 

エーレン「ん? 何、大した事じゃ無いよ。 ちょっとアドラーの新武装案と戦術処理システムのアップデートをしているだけだから」

 

エミリア「ふーん、じゃあ私は夕食の用意でもしようかな? 」

 

エーレン「え? 立ち歩いて大丈夫なの? 」

 

エーレンは作業を一時中断し、エミリアの方を向く。

 

エミリア「うん!三笠先生から少しは練習しなさいって言われたから」

 

エーレン「そういうことならお願い」

 

任せて! と言って夕食を作りに行くエミリア。

余談ではあるがエミリアの料理を食べたエーレンは食後、アドラーのアップデートをまるで千手観音を幻視するくらいのスピードで手を動かし、一瞬で終わらせた。

 

 

 

 

 

 

数日後…

 

IS学園 一年生寮 エーレンの部屋

 

エーレンとエミリアが部屋でゲームをしていると突然扉が開き、一夏が入ってくる。

 

エーレン「織斑君、ノックくらいしてはどうです? 」

 

一夏「いいから来てくれ!」

 

エーレンは軽く嫌味を言うが一夏はかまわずにエーレンを手を引っ張って部屋から連れ出す。

 

エミリア「お兄ちゃん!? 」

 

1人残されたエミリアは叫ぶしか無かった。

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

IS学園 一年生寮 一夏の部屋

 

エーレンが一夏に拉致され、連れてこられたのは一夏の部屋だった。

中にはシャルルがいたが昼とは違う姿だった。

 

シャルル「エーレン…」

 

エーレン「おや、もうバレたのですか? 」

 

「「えっ!? 」」

 

エーレンが至極当然のように言うが2人には衝撃的だったみたいだ。

 

シャルル「いつから気づいてたの…? 」

 

シャルルがかなり低いトーンでエーレンに聞く。

 

エーレン「最初の自己紹介の時ですね、ギュエールさんとも話しましたが」

 

そしてエーレンは2人を見直し…

 

エーレン「それで僕を呼んだ理由を話して頂けますか? まあ、何となく想像はつきますが」

 

シャルル「うん、えっとね…

 

 

シャルル説明中

 

 

というわけ」

 

一通りシャルルが話し終わると…

 

一夏「俺はシャルルを助けたい。だからエーレン、俺達に協力してくれ!」

 

エーレン「協力も何もまずどうするか聞かなければ意見を述べられませんね 」

 

一夏「そうだな… あれだ! 特記事項 本学園の生徒はあらゆる団体に帰属しない。シャルル、お前はここにいて良いんだ!」

 

一夏がそう言うとシャルルの表情が明るくなるが一方エーレンは…

 

エーレン「無理ですな」

 

一夏の案を真っ向から否定した。

 

一夏「な、何でだよ!」

 

エーレン「君の方法では根本の解決には至らないばかりか、延命にすらなりません」

 

一夏「どういう事だよ!? 」

 

エーレン「まず、その特記事項は代表候補には意味をなしません。 代表候補の時点で国から招集がかかればすぐにでも帰らねばなりませんし、第一それは正規に本学園に入学した生徒に適応されるもの、シャルルさんの場合、身分詐称で入学しその目的はスパイ、これは正規とは呼べないどころか日仏の関係を悪化させる犯罪です、つまり学園は保護する義務がないのです」

 

シャルル「そうだよね…」

 

再び暗くなるシャルル。

それを見た一夏は…

 

一夏「じゃあお前ならどうするんだよ!? 」

 

一夏はエーレンに怒鳴るがそれを無視してエーレンはシャルルに向き、こう言う。

 

エーレン「シャルルさん、僕はあなたの言葉で聞きたい。 あなたは現状から抜け出したいのか否か」

 

実はエーレンはこの会話を密かに録音していた。

シャルルの明確な意思があればゼーロスの部隊を動かすことが出来るからだ。

だが…

 

一夏「もういい! これ以上シャルルをいじめて何する気だ!」

 

エーレン「ちょっ!? いきなり何を!? 」

 

それは一夏によって妨害され、それどころか力ずくで部屋から追い出されるエーレン。

だがエーレンはシャルルに通信をつなぎ…

 

エーレン『シャルルさん、現状から抜け出したいならこのあと屋上まで来てください』

 

シャルル『う、うん。 分かった』

 

そう言ってエーレンは立ち上がり、自販機で二人分の飲み物を買い、屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

十数分後…

 

エーレンが星を眺めていると扉が開く音がした。

振り向くとシャルルがそこに立っていた。

 

シャルル「来たよ、エーレン」

 

エーレン「待ってましたよ、これどうぞ」

 

エーレンは買っておいた飲み物の1本をシャルルに渡す。

そしてエーレン自身もふたを開け、一口飲んでから…

 

エーレン「さて、ここに来たということは現状から抜け出したい、という事でよろしいですね? 」

 

エーレンがそう言うとシャルルは頷く。

 

エーレン「分かりました、ですが僕の方法はかなり大規模なものになります。 シャルルさん、もう1つ質問します、これからあなたの周りの環境はかなり変化するでしょう。 これまで積み上げてきたものの大半を崩すことになります。 あなたはこのいわばリセットのようなものを行う勇気がありますか? 」

 

シャルル「……うん、あるよ。 良い思い出なんて死んだ母さんとの生活くらいだし…、僕は自由になりたい… リセットもする… 、だからエーレン… 僕を助けて…」

 

シャルルは泣きながらエーレンにそう言う、対するエーレンは真剣な表情を崩し…

 

エーレン「はい! 喜んで」

 

シャルル「ありがとう、エーレン…」

 

目を擦りながらそう言うシャルル。

 

エーレン「あとはこちらでやっておきます。シャルルさんは僕がゴーサインを出すまでは男のフリをしておいてください」

 

シャルルは頷くとおやすみと言ってから帰って行く。

一方エーレンはポケットから携帯を取り出し、ハシラジマに電話をかける。

 

エーレン「私です、諜報部に繋いでください」

 

エーレンがそう言うと数秒後、ゼーロス諜報部の人間が電話にでる。

 

エーレン「実はデュノア社がスパイをまわしてきました、我々の技術も対象に入っているとの事です、というわけで君たちに仕事です。 デュノア社の汚点を全て調べ、それを全世界のありとあらゆるメディアにリークしてください。 ああ、遠慮はいりません、思い知らせましょう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何処の誰に喧嘩を売ったのかをね」

 

その時のエーレンの表情は普段の学園生活では見せない、かなり狂気じみた笑顔だった。

 




今回はここまでです。

タッグマッチは恐らく次の次になると思います。

次回 インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦
第10話 黒き雨の襲来

誤字や脱字、アドバイス、質問、おかしな表現などがあれば教えてください、お待ちしております。
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