インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦   作:大極光

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おはようございます皆様、大極光です。

まず皆様にご報告がございます。
7話初登場のオリキャラ、三笠結衣の見た目と服装が決まりました。
見た目:進撃の巨人のミカサ
服装:アズールレーンの三笠
貴重なご意見を下さった瀬名誠庵様、ありがとうございます!

それともう1つ、実は私、新作を始めました。
原作は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」でss名は「Fate/Ultimate Fleet 運命の舵輪は廻る」でやっておりますのでもしよろしければそちらもご覧下さい。


第15話 陽光は極限と共に 前編

2045年 6月某日

 

旅館内

 

臨時司令部とはまた別の一室、そこには布団が敷かれ、その布団に一夏が寝かされていた。

そしてその側には箒が座っていた。

 

箒「(私のせいだ…、あの時エーレンの指示に従って一夏を説得していたらこんな事には…)」

 

箒は自責の念にかられていた。

しかし箒自身、あの時エーレンの指示に素直に従っていたかというとそうではない。

箒の専用機 紅椿は自分の姉にしてISの開発者 篠ノ之束が造った世界初の第四世代機、その力は現行IS全てを、それこそエーレンのヴァイス・レギオンですら凌駕する。

その力を過信していた、もしくは機体性能=自身の実力と履き違えたていたのかもしれない。

その結果、一瞬の判断が生死を分ける戦場においてすぐに結論が出せず、福音とそのまま戦うことになってしまい、一夏は意識不明に、エーレンは1人で福音と戦う状況になった。

そのような考えが頭の中に次々浮かび、箒の表情は逆にどんどん沈んでいった、そこに…

 

???「どこかと思ったらここに居たのね」

 

扉の開く音と共にそんな声が部屋に響く。

箒が振り返るとそこには鈴が立っていた。

 

箒「鈴か… そうだ、エーレンはどうなった!? 」

 

鈴「……さっき撃墜が確認された、最も生死までは分からないけど…」

 

それを聞いた箒の表情は絶望に染まる。

それを見た鈴は…

 

鈴「シャキッとしなさい! 今アンタがどれだけ後悔しようと一夏は目覚めないし、エーレンも帰って来ないわよ!」

 

箒「!(そうだ、その通りだ! 何をしているんだ私は!? 今は悩んでいる場合ではない!) ありがとう鈴、目が覚めたよ」

 

鈴「問題ないわ。 …ちょっと来て、ギュエールがなんか企んでるみたいだから」

 

鈴は周りを気にしたあと、箒にのみ聞こえるように耳打ちする。

 

箒「分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十数分後…

 

旅館内 ギュエール・エミリアの部屋

 

鈴が箒を連れて部屋に入ると既にセシリア達が地図を置いたテーブルを囲んで座っていた。

 

ギュエール「これで全員ですね、では作戦会議と行きましょう」

 

簪「でもどうするの? 出撃は織斑先生に止められちゃってるし…」

 

簪が最もなことをギュエールに聞く。

 

ギュエール「そこは心配ご無用です、私達の特殊な立場を利用します」

 

ギュエールがいかにも悪巧みしてますよ的な笑を浮かべる。

 

ラウラ「何か兄様を助けに行ける方法があるのか!? 」

 

ギュエール「ええ、現在私達が受けている命令は個人で見れば待機ですが、ゼーロス乗組員とまで拡大すれば、今ゼーロスが受けている命令はといいますと…」

 

シャル「そうか! ゼーロスには出撃命令が来ている!」

 

ギュエール「正解です、これにより私とエミリアちゃんはもちろん、航空隊第666中隊のラウラさんも例外ではありません、もっと言うのでしたらテストパイロットであるシャルロットさんに簪さんもです」

 

ギュエールが一通り話し終え、周りを見渡す。

 

セシリア「かなり無茶苦茶ですが筋は通ってますわね……」

 

箒「だが私達は…? 」

 

ギュエール「大丈夫です、私達がその大義名分で出撃し、戦闘になれば織斑先生も戦力を投入するはずです」

 

鈴「千冬さんの行動まで計算に入れてるなんて… ギュエールだけは敵に回したくないわね…」

 

ギュエール「艦長にもよく言われます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またまた十数分後…

 

海岸

 

海岸にはギュエールにエミリア、簪、ラウラ、シャルがそれぞれISを展開していた。

そしてハンスは途中になっていたシャルとラウラのISの調整をしていた。

そこに…

 

千冬「誰が出撃をしろと言った? 」

 

千冬がかなり険しい表情でこちらに向かってきた。

 

ギュエール「私ですが何か問題でも? 」

 

千冬「大ありだ! サザンクロス、お前程の人間が事の重大性を理解していないわけではないだろう!? 」

 

普通の人間ならばあまりの剣幕に萎縮してしまいそうだがギュエールはそれに構わずに続ける。

 

ギュエール「ええ、理解してはいるつもりです、ですが私は先程先生が仰られた通り人間なのです、ただただ命令を遂行するだけの機械ではありません。

助けられる力と理由があるのに何もしないなんて残念ですが私には出来ません、それだけは決して」

 

千冬「ほう? そこまで言うなら聞かせてもらおうじゃないか、その理由とやらを」

 

千冬は今度はやや挑戦的な表情になってギュエールを睨む。

他の人間は固唾を呑んで見ていた。

唯一ハンスはどこか確信したような表情で調整を急いでいた。

もちろんキーボード二刀流でだ。

 

ギュエール「確かに先生からは待機命令が出ていますがゼーロスには出撃命令が下されています、一見別々に見えますが根本を辿ればそれは双方ともに福音の侵攻阻止、だとすれば織斑先生の命令より国から直接来ている命令の方が優先順位が上だと思います」

 

千冬「……分かった、私の負けだ。 口論では勝てる気がしない、鳳と篠ノ之、オルコットも連れて行け、その代わりこれだけは絶対に守れ」

 

ギュエール「なんでしょう? 」

 

千冬「必ずヴァルトフォーゲル兄も連れて全員生還しろ」

 

分かりました と頷きながら自身のISに乗り込み、出撃準備を進める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後…

 

特一等級空中戦闘母艦 ゼーロス ブリーフィングルーム

 

ギュエール「ではもう一度確認します。 まずゼーロスの艦砲射撃で福音をこちらにおびき寄せます。 そこに皆さんが取り囲むように展開、福音の行動範囲を限定させ、一気に殲滅します。

そしてこれが箒さん帰還時にもたらされた福音の攻撃範囲です」

 

エミリア「分かってだけど広いね…」

 

シャル「大丈夫、シュトゥルムヴィントの速力なら躱せるはず」

 

シャルはそう言いつつシュトゥルムヴィントの待機状態であるペンダントを握りしめる。

 

ラウラ「では切り込みはシャルと箒に担当してもらおう、セシリア、鈴、簪、私達は外から砲撃だ」

 

「「「了解」」」

 

ギュエール「ではその手はずで」

 

そしてギュエールとエミリア以外はカタパルトへ行き、ギュエールとエミリアは艦橋にのぼる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後…

 

特一等級空中戦闘母艦 ゼーロス艦橋

 

ギュエール『時間です、これより作戦を決行します』

 

ギュエールが無線機を使い、皆に作戦開始を伝える。

その通信のあと、所定の位置まで移動するIS組。

そして移動完了を確認すると…

 

ギュエール「対空戦闘用意! 主砲1番、3番に特殊対空榴弾装填! 2番と4番はショックカノン装填!」

 

エミリア「副砲1番、2番、4番、6番、8番目標へ照準! 誘導モードに切り替え! 母艦、戦闘モードに移行! グランドスフィアを除く全ての防御障壁を展開!」

 

ゼーロスの上甲板の主砲と副砲がゆっくりと旋回し、福音へと向けられる。

同時に対空火器が艦体からせり出し、幾層もの防御障壁が展開される、たかがIS1機にはいささか高火力だがこの際気にしない。

 

エミリア「全火器、電探と連動完了! 則的良し! 照準良し! 艦対空ミサイル発射準備良し!」

 

全ての火器が照準を終え、ついに…

 

ギュエール「撃ち方始め!」

 

エミリア「発射!」

 

ゼーロスの75口径38.1cm砲二基六門から爆音と共に特殊対空榴弾が発射される。

それをハイパーセンサーで感づいたのか福音は回避行動を取る。

しかし音の何倍もの速度で飛翔する、加えて近接信管を装備した砲弾を全て避け切ることは不可能であり、猛烈な爆風と破片が福音を襲う。

 

ギュエール『次弾装填!ショックカノン発射!IS部隊は包囲下の福音に攻撃開始!』

 

次は別の主砲から6条の光の奔流が撃ち出されるがこれはセシリア達を気づかせないための囮だ、無論あわよくば仕留めようと命中コースには乗せてあるが。

 

福音「La!」

 

しかしやはり点の攻撃は躱される、しかし作戦自体は上手く行き、箒とシャルはすぐ側まで迫っていた。

 

箒「覚悟!」

 

シャル「落ちて!」

 

箒は、雨月と空裂を、シャルはシュトゥルムヴィントの40mm3連装機関砲を使い、福音に攻撃を仕掛ける。

福音は攻撃を受けるがすぐさま体勢を立て直し、反撃しようとするが…

 

福音「La!? 」

 

シャルと箒はすでに離れていた、そこに…

 

ギュエール「撃て!」

 

ゼーロスの特殊対空榴弾とセシリアのライフル、鈴の衝撃砲、ラウラの100mm荷電粒子砲が炸裂、簪のミサイルが再び爆風と破片が福音を襲う。

 

切り込み部隊には一撃離脱を徹底してもらい、ゼーロスと砲撃隊で福音を叩く、これがギュエールが提案した作戦だった。

これが上手く行き、ギュエール達はダメージを受けずに福音に2度の損害を与えた。

だが福音も黙ってやられる訳では無い。

 

福音「La!」

 

福音はシャルと箒が離れた後、飛んでくる砲弾を光弾で迎撃する。

普通ならそんな芸当は不可能だが、ハイパーセンサーとリンクさせた正確な砲弾はゼーロスの対空榴弾を全て撃ち落とした。

 

ギュエール「そんな!? 」

 

エミリア「大丈夫、包囲下からは逃がさない! ヴァッサーファル改発射!」

 

だがエミリアがヴァッサーファル改を撃ち、どうにか包囲下からの脱出は防いだ、だが…

 

ギュエール「……主砲砲撃やめ、ヴァッサーファル改での援護に切り替えます」

 

ギュエールは主砲での攻撃をやめ、IS組の援護に徹する事にした。

 

簪『ギュエール何かあったの? 』

 

作戦変更を伝え終わると簪から通信が入る。

 

ギュエール『福音にパターンを解析されました、まさかここまで早いとは…』

 

簪『私も接近戦に参加した方が良い? 』

 

ギュエール『お願いします』

 

簪『分かった』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箒「どうする? このままではジリ貧だぞ!? 」

 

シャル「どうかしようにも方法がないよ、じわじわ押しては来ているからこのまま押し切るよ!」

 

簪「分かった」

 

箒達はかれこれ数十分は戦っているが、未だに決定打を与えられずにいた。

 

ラウラ「まずいぞ、このままでは夜明けまでに決着がつかないぞ」

 

そう、まもなく日が登ろうとしていたのだ。

 

セシリア「そんな!? このままではエーレンさんがどこにいるか分からなくなってしまいますわ!? 」

 

セシリア達が夜明けまでに決着を付けようとするのはエーレンの捜索のためだった。

潮流の関係上、ギュエールはエーレンを生還させるタイムリミットは夜明けまでと判断した。

そのため、ギュエール達は何とか夜明けまでに福音を倒し、エーレンを探すつもりでいた。

そのため皆に焦りが生じる、そしてその焦りにより決定的な綻びが生じる。

 

簪「いい加減倒れて!」

 

簪が薙刀を振るが、いつもより精度を欠いており、福音にいとも容易く躱される、普通なら回避するだけで精一杯だが今回は反撃する余裕すら福音にはあった。

 

鈴「簪!避けて!」

 

鈴の悲鳴のような叫び声が聞こえるが簪は咄嗟に動けずにいたため、福音の光弾が簪に直撃する。

 

簪「かは…」

 

爆煙が晴れると装甲の所々が焦げた極式が浮かんでいた。

 

ラウラ「簪!逃げろ!」

 

次弾準備中の福音にナハト・シュトラールの

ラインメタル MG3 ISCで牽制しながら簪に指示を飛ばす。

だが…

 

簪「スラスター、及び荷電粒子砲、全機破損、行動不能…」

 

「「「!? 」」」

 

極式のスラスターは全て、先程の爆発で使えなくなっていた。

そのため簪は現在、PICのみで辛うじて浮いている状態だった。

それを福音が見逃すはずもなく、ラウラ達に光弾を放ったあと、荷電粒子砲を放とうとする。

 

簪「(私、ここで死んじゃうのかな…? でもエーレンのところに行けるなら、悪くないかも)」

 

簪は死を覚悟した。

その時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「人の友達に何するつもりですかね? 」

 

「「「!?」」」

 

全員がその声を聞くと同時に飛んできたビームが福音の荷電粒子砲を薙ぎ払う。

その発生源を辿ると、朝日を背に銃を構える機体が1機浮かんでいた。

細部は異なっていたが全員がその機体を知っていた。

 

「「「エーレン!」」」

 

エーレン「お待たせしました、さあ! 反撃と行きましょうか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間前…

 

海底

 

エーレン「う…ん…? ここは… ああ、海の底ですか」

 

エーレンはヴァイスを纏ったまま、静かにかいてに横たわっていた。

 

エーレン「武装は大半が破損、ヴァイス・シュトラールは蒸発、SE(シールドエネルギー)はほぼ0、と。 詰みですねこれでは…」

 

エーレンはまだ生きていたフリューゲルからアラートと共に送られてくる被害状況を確認していた。

 

エーレン「ですがまだ終われませんね、エミリアとの約束を果たさなくては」

 

そう思い、エーレンとにかく移動しようと身体を動かそうとするが、機体はボロボロ、エーレン自身も戦闘での余波が残り、動けずにいた。

そしてエーレンの頭の中にある可能性が浮かび上がる。

 

エーレン「(あ、でも死んだら雪奈に会える…)」

 

その考えが浮かぶと同時に身体の動きが止まる。

完全に諦めた感じだったが…

 

???『またそうやって諦める、悪い癖だよエーレン? 』

 

エーレン「!?」

 

いつぞやの声が頭の中に響くとエーレンは再びあの空間に来ていた。

だが今回は霧はかかってなく、周囲が見渡せた。

 

エーレン「やはりここは船の上か、だとしたらどこのふ……ね……だ……?」

 

エーレンの視線はある1点で止まる。

それは艦橋に目を向けた時だった。

その艦橋、いや艦橋だけでは無く、その船に見覚えがあった、ありすぎた。

同時に片時も忘れることは無かっただろう。

ハリネズミのように敷き詰められた巨砲群。

城の天守閣を彷彿とさせる艦橋。

いかなる存在でも突破できないであろう対空火器群。

その全てを正確に覚えていた、同時に非現実的な感じもした、なぜならその戦艦は実物を見ることも乗ることも出来ないはずだった。

そしてその戦艦の名を静かに言う。

 

エーレン「戦艦…奥遠和…」

 

エーレンは今、奥遠和重工造船技術の結晶、戦艦奥遠和の前甲板に立っていた。

 

エーレン「ありえない…、だってこの艦は…!」

 

???「沈んだはず、そう言いたいのかな? 」

 

すると右舷側から声が聞こえた。

その方向を見た瞬間、エーレンは人生で1番驚いていただろう。

 

エーレン「雪…奈…? 」

 

半ば放心状態だったが辛うじてそれだけは言えた。

 

雪奈「うん、久しぶりだねエーレン」

 

エーレンを抱きしめながらそう言う。

 

雪奈「あーあ、身長も負けちゃったか、さすが男の子、伸びるのが速い」

 

エーレン「本当に雪奈なのかい…? 」

 

エーレンはまだ信じきれずにいた。

 

雪奈「そうよ、びっくりしすぎて整理がおいついてないの? 」

 

エーレン「でも君は…」

 

雪奈「うん、私は何年も前に死んじゃってるわ。 でもそれは身体の話。

意識だけを私のコアに預け、今コアに意識のみ存在しているわ。

私がここにいるのはエーレンのISの演算装置が奥遠和のユニオンコアだからよ」

 

エーレン「そうか…、良かった…」

 

エーレンはようやく確信を持て、雪奈を抱きしめ返す。

 

雪奈「ふふ、ようやく実感持てたみたいね」

 

エーレン「うん、ここにいる雪奈は間違いなく本物だよ」

 

エーレンは泣きながらそう言う。

 

雪奈「よしよし、でもエーレン、あまりここでゆっくりはしてられないわ、今エミリアちゃん達が福音と戦っているわ」

 

エーレン「何!? くそ! あの時仕留め損ねたからか…」

 

雪奈「何もエーレンのせいじゃないわ、それに私達も出来るよ、第二次形態移行(セカンド・シフト)

 

エーレン「え!? 出来るの!? 」

 

雪奈「うん、私と再会出来たのが何よりの証拠だよ? 」

 

エーレン「そうか…」

 

エーレンはそういったあと、雪奈の両肩に手を置いて…

 

エーレン「戦いが嫌いな君にこんな事言うのは心苦しいんだけれど… 僕と共に来てくれるかい? 」

 

雪奈「ええ、エーレンと一緒ならどこにでも行くわ」

 

エーレン「ありがとう」

 

そして2人の顔が近づき、やがて唇が触れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エーレン「さて、行きますか」

 

エーレンは再び海底に横たわっていたが、機体はほぼ新品同然になっていた。

 

雪奈「エーレン、聞こえる? 」

 

エーレン「うん、ばっちり。 もう第二次形態移行(セカンド・シフト)は終わっているのかな? 」

 

雪奈「終わっているわ、でも機体は直せてもエーレンの傷までは治せないよ、どうするの? 」

 

エーレン「何、せっかく彼女が側で見てるんだ。 ちょっとはかっこいいとこ見せないとだからね」

 

そう言って痛みに構わず立ち上がる。

 

雪奈「ふふ、エーレンも男の子だね。分かった、私も最大限サポートするわ。 はい、この機体の新しいデータよ」

 

エーレンはディスプレイに表示されるデータを見る。

 

エーレン「良しだいたい分かった、じゃあ雪奈、行こうか」

 

雪奈「了解!」

 

そしてエーレンはいつぞやの発進の掛け声とともに新たなる戦友の名を口に出す。

 

エーレン「エーレンフリート・ヴァルトフォーゲル!」

 

雪奈「奥遠和雪奈!」

 

「「極限の白軍(ヴァイス・レギオン・エクストリーム)、出撃する!」」

 

今1機のIS、いやISだったモノが再び大空へと進軍する。




今回はここまでです、お疲れ様でした。

思ったより長くなってしまったので前後編にわけさせていただきます。

次回は後編です、お楽しみに!

人物紹介

奥遠和雪奈

通称:雪奈

2つ名:無し

初登場:第15話 陽光は極限と共に 前編

身長:160cm

体重:51cm砲40門の餌食になりたいのかな?

年齢:14(死亡時)

階級:大佐

服装:イラストリアス(アズールレーン)

見た目:イラストリアス(アズールレーン)

特技:情報処理

好きなもの:エーレン、平和

嫌いなもの:戦争

エーレンの恋人にして巨大企業 奥遠和重工のご令嬢。
その企業が独自開発した巨大双胴戦艦 奥遠和のメンタルモデル。
と言っても適性の問題であり、本人は戦争を望んではいない。
1943年に死亡したが、奥遠和のユニオンコアに意識のみを移し、今はヴァイスのメインコンピュータになっている。
名前の由来は小説「ホワイトアウト」の地名から。

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