今回は長くなります、すみません…
艦船紹介
奥遠和型戦艦
【挿絵表示】
主砲:75口径51cm砲4連装 16基64門
副砲:280mm3連装AGS 12基36門
対空ミサイル:16基
ASROC対潜ミサイル:8基
35mmCIWS:30基
波動ガン:2基2門
βレーザー:2基2門
大日本帝国の企業、奥遠和重工業が独自開発した超大型戦艦。
1個艦隊をまるごと吹き飛ばせる火力を誇り、なおかつ対潜攻撃も出来るので意外とどこでも活躍できる。
一応日本海軍に所属してはいるが命令は奥遠和重工業社長のものが優先される、メンタルモデルは奥遠和雪奈。
1943年の本土防衛戦で横須賀沖に沈没。
夜明け
海上
雪奈「まもなく戦闘空域にはいるわ、エーレン用意はいい? 」
エーレン「うん、問題ないよ」
エーレンは現在、飛行形態で向かっていたがすぐにでも変形と武装展開が出来るようにしておいた。
雪奈「了解、じゃあ… ッ! エーレン! 今青い髪の子が福音の砲弾をまともに受けたわ!」
エーレン「青い髪… 簪ちゃんか! えっとここから攻撃できる武器は… あった!」
エーレンは通常形態に変形し、
反物質ビーム砲「アブソリュートマグナム」を構える。
そして素早く照準をつける、狙いは福音の荷電粒子砲だ。
エーレン「僕の友達に何するつもりですかね? 」
容赦なくトリガーを引く。
放たれたビームはエーレンの腕と雪奈の補正により、寸分違わず福音の荷電粒子砲に命中する。
そして対消滅反応が起こり、福音の一部をまるごと消し去る。
「「「エーレン!」」」
エーレン「お待たせしました、さあ! 反撃と行きましょうか!」
朝日に照らされながら今、最終決戦が始まった。
同時刻
旅館 臨時司令部
エーレンが復活したことはこの司令部でも確認されていた。
だがその反応はすぐにノイズによってかき消された。
真耶「あれ? なんでしょうこれ? 」
千冬「? どうしました山田先生? 」
真耶がレーダーを見ながらそうつぶやいたのを聞き、千冬が聞き返す。
真耶「ヴァルトフォーゲルくんの反応と思われるものが今は何故かノイズの様なもので見えなくなっているのです」
千冬「ノイズ… 若しかしたらシューゲル技師なら分かるかもしれない、呼んできましょう」
数分後…
ハンス「ああ、これは故障ではありませんね、ヴァイスの仕様です」
千冬「仕様? ですが突然こんな事が起きるのです? 」
真耶「以前まではレーダーにも写っていましたが…」
ハンス「恐らくヴァイスは
このノイズは我々の世界で超兵器ノイズと呼ばれていたものと見て間違いありません」
「「!? 」」
千冬と真耶もゼーロスからもたらされた資料でエーレン達の世界の兵器の情報は少なからず得ていた。
その中でも特に目を引くのが超兵器、ドイツが開発した巨大兵器群だった。
千冬「ですが
ハンス「ええ、普通のISなら織斑教諭の見解が正しいでしょう、しかしヴァイスはただのISではありません」
真耶「普通のISじゃないって…」
ハンス「ヴァイスに搭載された演算システムはかつて日本海軍のとある戦艦に使われていたユニオンコアです、その性能は我が国の「デルタコア」を軽く上回ります。 そして少佐が試験目的で持ち歩いていた最新鋭の「ペンタゴンコア」、これらが
それによりあの機体は2世界の技術をすべて吸収したと言っても過言ではありません。
もはやあれはISでは無く、ISの皮をかぶった超兵器です」
「「……」」
千冬と真耶は驚きのあまり何も言えずにいた。
一方ハンスはどこか楽しそうにディスプレイを眺めていた。
再び同時刻
海上
エーレン以外のメンバーはエーレンの要請により、現在ゼーロス艦内に退避している。
福音「La!」
福音は光弾をエーレンに向けて放つ。
しかし…
雪奈「無駄よ!」
ヴァイスの何倍にも強化されたクラインフィールドで1発も効果を発揮することなく受け止められる。
エーレン「持っていけ!」
エーレンは左腕のヴァイスガトリングが進化した機関砲 40mmレーザー砲内蔵35mmガトリング機関砲「シュテルンガトリング」を放つ。
撃たれた福音はたまらず距離を取る。
そこに…
エーレン「逃がしませんよ!」
雪奈「ダイモン! 展開!」
雪奈の声の後ヴァイスの周りにセイライを大型化したようなモノが出現する
それらはヴァイス最大の新武装 51cm半自立稼働浮遊砲台「ダイモン」であった。
ダイモンは計64機、エーレンはそれを4機1組にし、16組で福音に砲撃を行う。
その姿はかつてアメリカ海軍と死闘を繰り広げ、沈んで行った戦艦奥遠和そのものであった。
同時刻
特一等級空中戦闘母艦 ゼーロス ブリーフィングルーム
セシリア「凄いですわ…」
ラウラ「ああ、あの福音に互角以上の戦いをしている」
セシリアをはじめ、退避してきた専用機持ちは
箒「なあ、あれに勝てると思うか? 」
簪「まず無理」
箒「だろうな…」
世界最高のスペックを誇るISを持つ簪でも、勝てる気がしないとの事だった。
無理もない、ISで超兵器に勝つことがそもそも不可能なのだから…
同じく同時刻
特一等級空中戦闘母艦 ゼーロス 艦橋
エミリア「ぐすっ… お兄ちゃん… 」
エミリアは兄が生きていた事に嬉し泣きし、ギュエールがそれを慰めるといった構図が出来上がっていた。
ギュエール「エミリアちゃん、気持ちは分かりますが泣いている場合ではありませんよ、艦長の援護に向かわなくては」
エミリア「うん… そうだね!」
エミリアは艦を福音に近づける様に進路を変え、同時にエーレンに通信を繋ぐ。
エミリア『お兄ちゃん、聞こえる? 』
再び場所は戻り…
海上
エーレン「もう十分だろう! 諦めろ!」
そう言いつつ何度目か分からないダイモンの一斉発射をする。
だがその面の攻撃すら、福音には当たらない、いや掠ってはいるのだがそこまでだ。
エーレン自身、ダイモンの操作にまだ慣れていない、加えて今のエーレンは満身創痍の体を無理矢理動かしているのだ。
そのため、常に痛みを伴っているので必然的に照準は甘くなる。
それらの理由から一進一退の攻防が延々と続いていた。
そこに…
エミリア『お兄ちゃん、聞こえる? 』
エミリアからの通信である。
エーレン『うん、よく聞こえているよ』
エミリア『ヴァッサーファル改と誘導荷電粒子砲で福音の動きを止めるから、そのスキにお兄ちゃんが仕留めて!』
エーレン『了解!』
その通信のあと、エーレンはダイモンと共に上昇する。
当然福音はそれを追撃するが、シュテルンガトリングの弾幕に怯んだところにゼーロスからのミサイルと誘導荷電粒子砲が殺到し、福音の動きを封じる。
そして爆煙がはれると…
エーレン「ごきげんよう、可哀想な福音」
雪奈「人類最大のキルゾーンへようこそ!」
ダイモンが福音を完全に包囲していた。
エーレン自身もアブソリュートマグナムとシュテルンガトリングを構え、我王砲にもエネルギーチャージが終わっていた。
そして全ての火器をリンクさせたトリガーを容赦なく引く。
ドォォォォォン!!!
包囲された福音には逃げ道どころか満足に回避も出来ず、1個艦隊をまるごと消し飛ばせる火力をその身に受け、
しかし、それをすぐに空中で受け止めるエーレン。
エーレン「状況終了… で良いのかな? 」
雪奈「うん! お疲れ様エーレン、大丈夫? 」
エーレン「大丈夫だ問題ない… と言いたいところだけど流石に限界…」
それを最後に意識を手放すエーレン。
ヴァイス自体は雪奈がコントロールしているため、落ちる心配は無い。
雪奈「ふふふ、よく頑張りました」
雪奈はそう呟くと、ゼーロスに着艦するため、飛行甲板に向かった。
数時間後…
旅館内
ゼーロスは危機が去ったため、母港であるハシラジマに帰らなければならず、エーレンを結衣に引き渡し、戻って行った。
そのため、一夏とは別の部屋にエーレンは寝かされていた。
そしてそのそばにはエミリアやギュエールはもちろん、いつメンが心配そうに、まだ目覚める気配を見せぬエーレンを見つめていた。
特にエミリアはエーレンの右手を掴んで離そうとしない。
簪「エーレン… まだ起きないのかな…」
セシリア「三笠先生が撃ち落とされた後意識が戻り、なおかつ戦闘に復帰したのが不思議なくらいだと仰っていましたわ… 無理もないことなのでは…」
徐々に口数も減ってくる。
そこに…
千冬「やはり全員ここにいたか」
扉が開き、部屋の中に千冬と真耶、一夏の3人が入って来る。
ラウラ「教官…」
千冬「そんな顔するな、会議室に来いなんて言わない。 ちょうど良いからここで話す」
ラウラがここに居たそうな顔をしたため、千冬がそれを察してここで話すことにした。
千冬「まず福音の撃墜、ご苦労だった。 ヴァルトフォーゲル兄が救出したパイロットも命に別状はないらしい」
それを聞き、幾分か顔色が良くなる皆。
千冬「そして今回の報告は良い、既にシューゲル技師により報告書が提出されている。 後は、ヴァルトフォーゲル兄が起きてから話すとしよう、サザンクロス、ヴァルトフォーゲル兄の様子は? 」
ギュエール「まだ目覚める兆しはありません、ですので撃ち落とされてからの経緯が全く分かっていません」
一夏「なんだよ、人に身の丈身の丈って偉そうに言っておいて自分も分かっていないじゃないか」
一夏がそう言って瞬間、場の空気が一転し、箒や鈴でさえ、一夏を睨んでいた。
千冬「織斑…!」
千冬が何か言うまでに…
???「ふざけないでよ…」
「「「!?」」」
エミリアが一夏にそう言う。
周りの人間はいつもとは違いすぎる声音のため、それがエミリアの発したものだというのに少し時間がかかった。
エミリア「元はと言えばあなたのせいで!」
エミリアはアドラーを部分展開して一夏切りかかる。
千冬「ヴァルトフォーゲル妹! よせ!」
千冬の制止も届いていないのか、止まろうとしないエミリア。
そこに…
???「ダメよ、エミリアちゃん」
エミリア「え……? 」
エミリアは目の前の状況が理解出来ないようだった。
何せ…
雪奈「そんな事してもエーレンは喜ばないわよ? 」
ヴァイスの待機状態である懐中時計から出た粒子が徐々にエミリアも知っている人物 奥遠和雪奈の姿になったのだから。
エミリア「ユキナ… お姉ちゃん…? 」
雪奈「うん! 久しぶりねエミリアちゃん、大きくなったね」
エミリア「う、うん… ッ! ど、どいてお姉ちゃん! そいつ殺せない!」
雪奈の出現により一瞬戸惑ったがすぐに目的を思い出し、再び一夏に切りかかろうとするエミリア。
だが…
雪奈「ダメよ、可愛い見た目でそんな事言っては」
そう言いつつ屈んでエミリアを抱きしめる。
雪奈「エミリアちゃんがそんな事しないようにエーレンは今まで頑張って来たのだからね」
エミリア「でも… でも…!」
エミリアは涙目になり、雪奈に抗議する。
雪奈「ふふふ、愛されてるわね、エーレンは。 でもね、さっきも言ったけどエーレンはそんな事しても喜ばないし、あの人を殺してもエーレンが目覚める訳でもないわ、賢いあなたなら分かるでしょう? 」
エミリア「………分かった」
ようやく納得し、エミリアはアドラーを待機状態に戻す。
千冬「君は…」
エミリアが落ち着いたため、ようやく千冬が口を開く。
雪奈「あなたが織斑先生ですよね? はじめまして奥遠和雪奈といいます」
雪奈は千冬に一礼する。
千冬「なっ!? だが君は既に亡くなったと…」
雪奈「ええ、その認識で間違ってないわ、説明としては…」
雪奈説明中…
雪奈「というわけです」
千冬「分かった… しかしそちらの技術にはつくづく驚かされるな…」
千冬はなんでもありだな… と言いいたそうな表情をしていた。
一夏「なあおい、さっきはありがとう! お前良い奴だな!」
一夏がそうしゃしゃり出て来ると雪奈はそこそこきつい視線を一夏に向ける。
雪奈「お礼を言われるまでもないわ、私はエミリアちゃんをとめただけだから、それに私があなたを殺しても良いのよ? 」
「「「!?」」」
一夏「な、何でだよ!? 」
雪奈「ISの中から作戦は聞いていたわ、エーレンと篠ノ之さんがサポート、そして君が止め、覚えてる?
だからエーレンは1度目はもちろん、2度目も援護にとどめて君に一撃を任せた、だけど君はそれを2度も裏切り、あまつさえエーレンがせっかく作った撤退のスキも、あなたは自分のプライドを優先した、証拠もあるわ、録音しておいたから」
一夏「で、でもあいつは自分だけ残って…」
雪奈「君がそういう状況に追い込んだのでしょう? 」
一夏「はぁ!? どういう事だよ!? 」
雪奈「はぁ… 呆れた、あそこでエーレンまで撤退すれば当然福音も付いてくるわ。
エーレンは軍人、ならば民間人の安全を最優先するはず、だから増援が、当初の作戦に基づくならあなたが来るまであそこで時間稼ぎをするしかなかったの、まあ、エーレンが落とされた後も福音があそこにいてくれたのは僥倖だけどね、分かる? エーレンはあの時無茶をするしか無かった、真に身の丈が分かっていないのはあなただけよ? 」
雪奈がそう言い終わり、一夏がまだ何か言おうとしたその時…
???「何か賑やかですね…」
病室にそんな声が響く。
エミリア「お兄ちゃん!」
エミリアが真っ先に反応し、その声の主 ベッドの上で上半身だけ起き上がっているエーレンに抱きつく。
いつもならそれを容易く受け止めるエーレンだが、今回は身体にまだ疲労が残っていたため、エミリアに押し倒されるように倒れる。
エーレン「エミリア、無事そうでなによりだよ」
そう言いつつどうにか両手を動かし、エミリアを抱きしめる。
エミリア「お兄ちゃん… 良かった… 生きてて… うわぁぁぁぁん!」
エミリアはエーレンに抱きしめられながらエミリアはついに泣き出してしまった。
雪奈「あ〜あ、泣かしちゃった、エーレンダメなんだ〜」
雪奈が面白そうにエーレンに近づく。
エーレン「いや僕のせいk… ってはい!? 雪奈!? なんで実体をもっているんだい!? 」
雪奈「あれ? ヴァイスの特殊兵装、ナノマテリアルについて説明しなかったっけ? 」
雪奈は首を傾げながらそう言う。
エーレン「ナノマテリアル… ああ、あれかい、日独共同で開発していた、どんな形、材質にもなる新型物質でしょ? それがヴァイスに? 」
雪奈「うん! だから私も実体を持てたわ」
エーレン「そうかい…」
エーレンはどこか安心したようにそう言う。
千冬「ヴァルトフォーゲル兄、具合はどうだ? 」
タイミングを伺っていた千冬がエーレンにそう言う。
エーレン「身体が満足に動かない以外は問題ありません」
千冬「そうか… おっともうこんな時間か、諸君、そろそろ夕食だ、宴会場に移動しろ。
ヴァルトフォーゲル兄は妹とゆっくり来い」
「「「はい」」」
そして皆が出ていった後…(実は千冬達が空気を読んだ)
エーレンは未だ自分から離れないようとしないエミリアを撫でながら…
エーレン「雪奈、改めておかえり」
雪奈「うん、ただいま。 エーレンも帰って来れたのは良かったけどエミリアちゃんとの約束くらい守ってあげなきゃダメじゃない」
エーレン「約束… あっ!」
エーレンはエミリアに「無茶するな」と言われていたのだ。
だがエーレンは1回死にかけ、なおかつそれでも戦線に復帰したのだ。
当然無茶してないとは言えない。
雪奈「後でエミリアちゃんに一言言って置かなきゃだね」
エーレン「だね」
雪奈「それより…」
雪奈はエーレンを抱きしめる。
エーレンの頭はどこにはとは言わないが埋められた。
雪奈「私が死んだ後もずっと想ってくれていてありがとう、大好きよエーレン」
雪奈が囁くようにエーレンに言う。
エーレン「僕もだよ…」
こうして福音戦は幕を閉じる。
今回はここまでです、お疲れ様でした。
後半無理やりな希ガス…
次回は戦艦勢の皆様、お待たせしました。
次は軍艦がメインです。
次回 インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦
第17話 1対180
誤字や脱字、アドバイス、質問、おかしな表現などがありましたら教えてください、お待ちしております。
機体紹介(変更前と違う時のみを記載します)
ヴァイス・レギオン・エクストリーム
世代:判別不能
特殊兵装:ナノマテリアル
兵装
アブソリュートマグナム
ズィーガーマグナムが第二次形態移行により、生まれ変わったもの。
見た目は変わらないが中身は反物質ビームになり、実体防御は意味をなさなくなっている。
シュテルンガトリング
ヴァイスガトリングが進化したもの。
35mmガトリング機関砲の回転軸に40mmのβレーザー発信機を内蔵。
加えてヴァイスガトリングより発射レートを上げてある。
ガトリングのみを撃つBモード、レーザーを撃つEモード、両方を撃つWモードがある。
ダイモン
セイライの強化版、51cmの巨砲。
ビットがアルペジオキリシマの主砲の様に砲身が開き、発射する。
もちろん64機別々に動かせるがエーレンは戦艦奥遠和のイメージが強いのか4機1組で操作する。
グローストゥルム
福音戦で蒸発したヴァイス・シュトラールがナノマテリアルにより復活し、なおかつ光子榴弾砲から波動砲になっている。
ヴァイス・レギオンが第二次形態移行した姿。
機関が超兵器機関になっており、桁違いのエネルギーを半永久的に供給できるため、また機関暴走の危険もあるため、普段は幾層ものリミッターがかけられている、だがそれでもオーバースペックである。
特殊兵装のナノマテリアルは演算リソースさえあればどのようなものにもなる万能素材であり、即座に武器を作ることも可能。
パイロットはエーレンであるが、メインAIである雪奈が自動操縦することも可能である。