今回より悪維持様の作品『ナイトローグ提督とブラッドスターク副官が東都鎮守府に着任しました。』とコラボさせていただくことになりました。
悪維持様、コラボ企画のご提案、誠にありがとうございます!
ついでに不足しがちの日常回要素を入れてみました。
コラボ企画 第1話 出航
某日
全授業終了後…
IS学園 1年1組教室
セシリア「旅行ですか? 」
エーレン含め、クラスにはいつメンが揃っており、エーレンを中心に集まっていた、ちなみに教室にいるため、雪奈はISの中に戻っている。
エーレン「そうです、福音ことシルバリオ・ゴスペルのパイロット、ナターシャ・ファイルズさんから『是非一度本国に来て欲しい』と言われましてね、他の国からも似たような申し出がありまして」
ナターシャ以外は恐らくIS180機を無傷で葬ったゼーロス及びハシラジマの技術目当てだろうとエーレンはふんでいたが、まあ日本の立場を考えて、一応挨拶に行くことにした。
エミリア「ナターシャ・ファイルズ… ああ、"私の"お兄ちゃんに勝手にキスした泥棒猫ね… アハハッ、どうお礼しようかな…? (ハイライトオフ)」
エーレン「よーしよし、一旦落ち着こうか」
臨海学校の最終日、エーレンがバスに乗り込む際に、ナターシャと話をし、最後にエーレンにキスをして、帰っていった。
エミリアはそれを根に持っており、エーレンは慌ててエミリアの頭を撫でて落ち着かせる。
エーレン「ですので実質世界一周になるので皆さんもどうかと思いまして」
簪「で、でもエーレン、私英語とか自信ないし…」
言語の壁を気にする簪。
しかし…
エーレン「大丈夫ですよ、僕は英語とドイツ語、あと上手ではありませんがロシア語も行けますし、フランス語はシャルちゃん、中国語は鈴ちゃん、イタリア語は確かギュエールさんが話せたはずですし」
よくよく考えてみるとエーレン、語学オバケである。
シャル「アハハ…エーレンなんでそんなに話せるの…? 」
シャルが半ば呆れたように呟く。
エーレン「英語はこっちに来てから覚えました。
日本語は向こうで研修に言った時に、ロシア語はソ連の書記長から少し教わりました」
余談だが、この事を航空隊の人に話したら『インド人か』と突っ込まれたエーレンであった。
セシリア「エーレンさんがすごいのはもう分かりましたわ…」
エーレン「まあ、そんなわけで言語の心配はありません。
それでどうします皆さん、行きませんか? 」
そうエーレンが聞くと皆が頷いたので、エーレンはその人数分の出国準備を始めようとすると…
一夏「何か面白そうな話だな、俺らも混ぜてくれよ!? 」
一夏が箒を連れてやってきた。
ラウラ「なぜ貴様など!」
エーレン「ラウラちゃん、落ち着いてください…
箒ちゃんは元々誘う予定でしたし、君も来ますか?」
ラウラが一夏に怒鳴りつけようとするが、エーレンがそれを止め、『自分大変不本意です』的な口調で一夏にそう言う。
普通の人なら雰囲気を察して、引くところだが…
一夏「ああ! 行かせてもらうぜ!」
そこは一夏クオリティ、エーレンのわざとらしい態度もものともせずについてこようとする。
エーレン「はあ… 分かりました、箒ちゃんはどうします?
無理強いはしませんが…」
エーレンはため息をつく、この意味すら一夏は理解していない。
気を取り直して、エーレンは箒に聞く。
箒「そうだな… せっかくだから参加させて貰おう!」
エーレン「分かりました、ではこの日に間に合う様に準備をお願いします! それと当日はハシラジマまでお越しください」
「「「分かった!」」」
その日の夜
エーレン「ふむふむ、観光名所は僕らの世界と変わらないのか…」
今回の旅行、エーレンは最大限楽しむためのプランを立てるため、数時間前からパソコンと格闘していた。
エミリア「はぁ〜、お兄ちゃんと旅行か〜、何年ぶりかな、楽しみ!」
エーレン「確か最後に行ったのは6年くらい前だったかな?
ごめんね、全然連れて行ってあげれなくて」
エーレンはエミリアを長い間、連れ出さなかった事を悪く思っていた。
まあ、これはエーレンが海軍の職務に従事していたからである。
エミリア「ううん、そんなに気にしないで、仕方ないよ、お兄ちゃん忙しかったんだし…」
エーレン「……妹に心配かける仕事に就くものじゃないな(ボソッ)」
エーレンはエミリアに聞こえないように呟く。
エミリア「何か言った? 」
エーレン「いや何も、それよりそろそろお風呂に行ってきたら?
明日は旅行に必要なもの買いに行かなきゃだから早めに寝た方が良いし」
エミリア「は〜い、じゃあ行ってきます!」
エミリアは着替えやタオルなどを持って、部屋を出る。
エーレンは再びパソコンに向かう。
旅行プラン以外にも、エーレンが立てるべき計画は色々とある。
雪奈「お疲れ様、エーレン」
エミリアが出ていくと、入れ替わるようにパソコンの横に置いてあった懐中時計から雪奈が現れる。
エーレン「雪奈、そう言えば今日はずっとISの中にいたね」
雪奈「エミリアちゃんがエーレンと二人きりがお望みだったみたいだからね」
エーレン「なるほどね」
エーレンは納得しつつ、再びパソコンに向かう。
雪奈は椅子を出し、エーレンの隣に座る。
雪奈「うん? 飛行プラン? なんでこんなものをエーレンが? 」
エーレン「聞いてよ… なんか知らないけどさ、政府から各国にはゼーロスで行けって言われたんだよ… おかげで飛行プランとか弾薬の搬出入の書類とかエトセトラエトセトラ、みーんな僕が考えなきゃならないんだよ…」
そう、今回の旅行、エーレンはあまり楽は出来ないのだ。
日本政府からの要請で旅行にはゼーロスで行かなくてはならなくなってしまった。
恐らく、ゼーロスの技術を無理やり奪おうとする奴に対する抑止力やちょっと自慢してこいなどの思惑があるのだろう。
普段のエーレンなら喜んでプランを立てるのだろうが、今回はエミリア達と楽しむのを目的にしているため、苦でしかなかった。
雪奈「ご愁傷様ね、んー… じゃあ…」
ムギュ
エーレンを横から抱きしめる雪奈。
エーレン「えっ? 」
エーレンはいきなり抱きしめられてちょっと驚いていた。
雪奈「エーレンのお仕事を減らすことは出来ないけど、疲れを癒してあげることは出来るよ」
エーレンを抱きしめながら、耳元でそう囁く。
ついでにエーレンの頭を撫でる。
雪奈「私たち初めて遊びに行くんだよ?
もうちょっと前向きに考えたら? 」
エーレン「そうだね… よし! 頑張りますか!」
翌日
ショッピングモール レゾナンス
エーレンはエミリア、雪奈と共にIS学園近くのショッピングモールに来ていた。
何せエーレン達はこっちに来てから、ほぼどこにも行ってないので、スーツケースすら持っていないのだ。
エーレン「えーとまずは… 買うものが多くてどれから行くべきか…」
エーレンは携帯のメモとレゾナンスのマップを見ながら唸る。
まだここには慣れていないようだ。
雪奈「ちょっと見せてね」
エーレンが悩んでいると横から雪奈が覗き込んでくる。
雪奈「うん、だいたい分かった、エーレンこういうのあまり得意じゃないでしょ? 私が案内しようか? 」
エーレン「うぐ… おっしゃる通りです…」
エーレンは雪奈にメモとマップを渡す。
雪奈「はーい! じゃあまずは…」
数時間後…
レゾナンス レストラン内
エーレン「ふぅ… こんなに買ったのも久しぶりだね」
エーレン達は買い物を一通り終え、ちょうど良かったのでレゾナンス内にあるファミレスに入り、昼食を摂っていた。
雪奈「私は初めてかな〜、それより聞いた? さっきのお店の店員さん、私たちのこと若夫婦だってさ」
エーレン「ふっw、エミリアがいたからかなw? 」
雪奈「だねw」
エミリア「私がお兄ちゃんとユキナお姉ちゃんの子供か〜、それも良いかも」
エーレン「いや、エミリアは妹でいてw」
そんな感じで時間は過ぎていった。
数日後…
神奈川県横須賀市沖 人工島ハシラジマ
エーレンが示した旅行の日、まだ日が登っていない時間だが、既に旅行に行くメンツは揃っていた。
エーレン「では乗り込みましょうか」
エーレンを先頭に次々とゼーロスに乗り込んでいく。
セシリア「改めて見ますと大きいですわね…」
ラウラ「全長896m、世界でも稀な巨大戦艦だからな」
一夏以外は対福音戦の際に乗ってはいるが、あの時は極度の緊張状態であったため、ゼーロスの巨大さを気にしている暇がなかった。
しかし、今はただの旅行、そのためだけに乗るので、その場違いさが顕著に現れる。
そんな事を気にしながらエーレン一行はゼーロスに搭乗を完了する。
数分後…
特一等級空中戦闘母艦 ゼーロス 一等船室前廊下
エーレン「ここが皆さんの部屋です、一応一人一部屋です。
部屋の中のものはお好きにお使い下さい、これが鍵です。
部屋はオートロックになっていますのでご注意を」
エーレンはそう言って1番近い部屋をあけ、皆に中を見せる。
簪「す、すごい…」
中には高級ホテルと比べても遜色ない、派手ではないが立派な作りの部屋が広がっていた。
鈴「……エーレン、これって戦艦の中よね…?」
エーレン「ええ、この艦は戦後も使用出来るように国賓クラスの宿泊も可とする備えがあります」
箒「そ、そんな部屋に泊まって大丈夫なのか…? 」
箒は部屋の凄さに思わずそう呟く。
エーレン「大丈夫ですよ、あくまで予定ですし、部屋も使わなくてはもったいないですしね、では僕は艦橋に上がります、ごゆっくり」
エーレンはそう言って艦橋に向かって行く。
数時間後…
特一等級空中戦闘母艦ゼーロス艦橋
ゼーロスはハシラジマを出航後、太平洋を悠然と航行していた。
艦橋にはギュエールとエミリア、そしてエーレン… ではなく雪奈がエーレンの席に座っており、エーレンは舵を握っていた。
雪奈「すっごーい! これがゼーロスの艦長席かぁ〜っ! 」
めちゃくちゃ楽しそうである。
エーレン「お姫様が楽しそうで何よりです」
ギュエール「そういう艦長だって楽しそうじゃないですか」
エーレン「バレました? 」
「「「あははははっ!」」」
忘れないで頂きたいが、この会話、戦艦の艦橋で行われているものある。
エーレン「そこに座っているんだからさ、なんか指示出してよ」
雪奈「えーとじゃあ本艦の現在位置を!」
エーレンが面白半分で雪奈にそういうと雪奈がそれに乗る。
ギュエール「ふふふっ、本艦は現在、ミッドウェイ沖を高度7500、速力80で米国に向けて航行中で… おや…」
ついでにギュエールも乗るが、それが途中で途切れる。
エーレン「? ギュエールさん、どうしました? 」
エーレンが不思議に思ってギュエールに聞く。
ギュエール「艦長、前方に嵐です! 」
エーレン「はい!? さっきまで晴天でしたよ!」
エーレンはそう言いつつ、左舷側のウイングに出て、備え付けの双眼鏡で前方を見る。
エーレン「うそぉ…」
エーレンはそう呟く。
なぜならさっきまで晴れていたのに、今はゼーロスの上空を巨大な黒い雲がおおっており、雷も起きていた。
エーレン「お兄ちゃん! 危ないよ! 早く中に戻って!」
エーレン「ああ! 分かった!」
エーレンは双眼鏡から手を離し、艦内に戻り、ウイングに繋がる扉にロックをかける。
ギュエール「艦長、どうしますか…? 」
エーレン「さっき確認してきましたが艦の後方も雷雲に飲まれてます、脱出は不可能でしょう。
かといって雷もあるので下手に高度も上げられません、よって姿勢制御スラスターを使い、艦の姿勢を保ち、突っ切ります」
エーレンがそう指示を出したその時…
ドォーン!
雪奈「きゃぁ!? 」
エーレン「エミリア!」
突然艦を強い揺れが襲う。
雪奈は椅子に掴まり、エーレンはエミリアを包むように抱きしめる。
ギュエールは何とも無かったようで、すぐに原因を突き止める。
ギュエール「全電子機器ダウン! 恐らく落雷によるものと推測されます!」
エーレン「了解! 復旧を最優先に!」
エーレンはギュエールにそういうと、壁に取り付けられている内線電話を取り、セシリア達に繋ぐ。
セシリア『エーレンさん!? 無事ですの!? 』
エーレン『僕は平気です、そちらは? 』
セシリア『こちらは大丈夫ですわ、織斑さん以外の方もです。
…何がありましたの? 』
どうやら女子会でもやっていたようだ。
エーレン『落雷です、すぐに復旧しますのでその場で待機を』
エーレンはそう言って電話を切る。
ギュエール「艦長、コントロール復旧、ですが衛星をロストしました」
エーレン「衛星… ギュエールさん、まさかとは思いますがこれって…」
ギュエール「はい、また飛んだ可能性がありま… ッ! レーダーに反応あり! 何かがこちらに近づいてきます!」
今回はここまでです、お疲れ様でした。
次回もコラボ回の予定です。
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