難航しまして遅れました…
暁 響 雷 電 対 セシリア 鈴 シャルロット ラウラ 簪
十数分後…
ラウラ「くっ…」
ラウラは10cmレール砲を放った後、手持ちの『MG3 ISC』で弾丸をばらまく。
しかし…
電「もうそっちの動きは分かったのです!」
フィギュアスケートのような挙動でそれらを躱す。
加えて、手持ちの12.7cm連装砲で反撃する。
これは電だけの話では無く、暁達も攻撃を躱しきっており、流れは完全に向こう側にあった。
だが、打つ手が無くなった訳でも無かった。
ラウラ「簪、『山嵐』の残弾は幾つだ? 」
簪「12発、これで全員沈めるのは無理だよ? 」
ラウラ「大丈夫さ、私に良い考えがある」
簪「聞かせて」
ラウラ「分かった…」
ラウラ「という訳だ、行けるか? 」
簪「うん! エーレンとシューゲルさんが作ってくれたこの子なら!」
ラウラはそれを聞くと、作戦を皆に伝える。
そしてそれぞれで行動を開始した。
簪「発射!」
簪は荷電粒子砲『春雷』を拡散誘導で発射、比較的突出していた暁と雷が攻撃を受けることになった。
暁「きゃあ!? 」
響「暁! 雷!」
響が援護に入ろうとするが…
セシリア「行かせませんわ!」
セシリアがビットとライフルを使い、四方八方から攻撃を加える。
威力は低いため、大したダメージは与えられないが、足止めなら造作もない。
電の方は鈴が抑えていた。
これにより一時的にではあるが、ラウラは相手の分断に成功、作戦は次の段階に移った。
ラウラ「行くぞシャル!」
シャル「うん!」
直後、シャルロットとラウラが両側から暁と雷に残弾を気にせずに機関砲を発射、機関砲弾を豪雨のように浴びせる。
効かないとは分かっていても、相手は機械ではない、そのため一瞬ではあるが動きは鈍る。
簪「今! 全弾斉射!」
これを待っていたと言わんばかりに誘導弾『山嵐』を暁と雷に6発ずつ発射する。
雷「暁!」
ドォーン!
対IS用とはいえ、エーレンやハンスによってマックス強化された『山嵐』は、対艦ミサイルと比べても遜色ない威力を持っていた。
だが…
暁「雷!? 大丈夫なの!? 」
爆煙が晴れると、暁の前に出て『山嵐』を全弾受けた雷の姿があった。
雷「そっちこそ… 私は大丈夫だけど、どうやら轟沈判定みたいね、あとは頼んだわ」
直後、オーディーンMが雷を連れて、飛び去って行った。
ラウラは次の行動を指示しようとするが…
電「スキありなのです」
ラウラ「なっ!? 鈴はどうした!? 」
至近距離に迫っていた電が、ラウラに砲撃を仕掛ける。
鈴『ごめん、やられちゃった…
あの子の対空能力を舐めていたわ…』
鈴は通信越しでラウラに状況を伝える。
ラウラ『分かった、こちらで何とかする』
ラウラは戦闘中ということもあり、鈴との通信を手短にすませ、目の前の敵に集中する。
ラウラ『簪! 荷電粒子砲発射用意! シャル! 簪の援護を頼む! 』
シャル『分かったよ!』
簪『分かった!』
ラウラはシャルに砲撃準備中の簪の援護にむかわせ、ラウラ自身は10cmレール砲で電に砲撃を行い、徐々に後退する。
電「(? 勝っているはずなのに何故後退するのです…? )」
電はラウラの後退を怪しみつつ砲撃を続行する。
対するラウラは…
ラウラ「(ここだ!)」
ラウラはほぼ垂直に急上昇し、電の真上から静止してレール砲を放つ。
電はそれを紙一重で躱す。
だが反撃する余裕は無く、躱すので精一杯である。
しかし、静止した航空目標などただの的である、ラウラが意味もなくそんな事をするはずもなく…
簪「これで!」
セシリア「トドメ!」
同タイミングでセシリアのビットと簪の『春雷』が電に向けて発射された。
ラウラはこれで決まったと思ったが…
電「まだなのです!」
電は真下に砲撃、加えて低い姿勢で一回転、水で壁を作り、迫ってくるレーザーを受け止め、上空のラウラとビットを使って動けないセシリアに一発ずつ攻撃、これを撃墜する。
響「電、無事かい? 」
電「大丈夫なのです、そっちは? 」
響「暁が荷電粒子砲を受けて轟沈判定、でも相手はきちんと片付けたよ」
電「そうなのですか… 分かったのです、でも今はエイトさんの援軍に行くのです!」
エミリア ギュエール対川内 吹雪 夕立
エミリア「たぁ! 」
エミリアは吹雪に『Ωブラスター』を乱射しながら、川内に『蜃気楼』を振る。
川内はそれを躱しながら主砲を発射するが、アドラーのクラインフィールドに防がれる。
エミリア「(早くやっつけなきゃ… ラウラお姉ちゃん達がやられたってことはお兄ちゃんの所かここに来るってことだから…!)」
エミリアは今、焦っていた。
それはギュエールも同じなのだが、エミリアの方が少し子供なのでエミリアほど焦りの色は出ていなかった。
ギュエール「(とりあえずここだけでも勝たなくては…!)
『エミリアちゃん、合図で一斉射撃を』」
エミリア『分かった!』
ギュエールは連射出来ない『ルミナスシューター』を収納し、代わりに『グロース・シュトローム』を取り出し、砲撃を加える。
45mm弾とはいえ、受ければそれなりのダメージは入るため、川内達は回避する。
だが、それこそがギュエールの本来の狙いであった。
ギュエール「今!」
ギュエールの合図の直後、アドラーとシャルフからスティンガーミサイルが発射され、川内達に4発ずつ命中、大破判定となった。
ギュエール「エミリアちゃん! 艦長の援護に向かいましょう!」
エミリア「うん!」
エーレン対影徳
エーレン「(まずいな… 『オーバーロード』を行使しても互角なんて…)」
それが意味する事は相手は自分よりも強い、ということである。
戦術と使用兵器の性能で勝負するエーレンにとって、1番苦手な相手であった。
まあ、策がない訳でもないのだが…
エーレン「(絶対雪奈に怒られるしなぁ…)」
最終手段、超兵器機関のリミッター解除は雪奈から決して使うな、と言われてしまったので、使うに使えない状況であった。
影徳「考え事とは余裕だな!」
対する影徳は惣輔から受け取ったものと、もともと持っていたものとを合わせた2丁の『トランスチームガン』で対空弾幕を形成する。
エーレン「こっちはそれ以外からきしですからね!」
エーレンは『アブソリュートマグナム』で弾幕を迎撃しながら、それでもすり抜けてきた砲弾には『レギオンガーター】で対応する。
既に『シュテルンガトリング』は破壊されていた。
雪奈「クラインフィールド、稼働率60パーセント、このままじゃ負けちゃうよ? 」
エーレン「じゃあリミッター外して良い? 」
雪奈「ダメ!」
エーレン「ですよね…」
エーレンはダメ元で聞いてみるも予想通り拒否されたため、他の方法を考える。
エーレン「(どうする? 『グローストゥルム』ならば一瞬で蹴りが着くけど、波動砲の技術だけは渡したくないし…
加えてどんな環境への影響があるか分からないし…)」
エーレンは攻め手を必死に考えるが余裕があまり無いため、中々良い答えが思い浮かばない。
そこに…
雪奈「エーレン! 避けて!」
エーレン「え? 」
ドォーン!
敵が居ないはずの真横から砲弾が飛んできて、そのうちの一発がヴァイスに直撃する。
雪奈「エーレン!? 大丈夫なの!? 」
エーレン「平気だよ、クラインフィールドでどうにかね…」
エーレンが砲弾の飛んできた方向を見ると、そこには響と電が主砲を構えていた。
エーレン「あの二人がいるって事は…」
雪奈「セシリアちゃん達が負けちゃったって事だよね…」
エーレン「だよね… 仕方ない、一旦撤退しよう」
一対一でも厳しいのに、さらに相手の増援。
こうなればエーレンに勝てる術はないので、一旦撤退しようとするが…
電「させないのです!」
それを黙って見てるはずもなく、電と響はエーレンに容赦なく砲弾を浴びせる。
エーレンはスラスターを全開にして、戦線を離脱しようとした。
その時…
『アタックファンクション ホークアイドライブ』
『アタックファンクション 大真空斬』
また別方向から攻撃が加えられる。
狙いは響であり、エーレンへの対空射撃に集中していた響が攻撃に気がついた時には既に手遅れだった。
影徳「響!」
響「ごめん、油断してたよ、あとはお願い」
響はオーディーンMに回収され、エーレンは攻撃が飛んできた方向を見ると…
エミリア「お兄ちゃん!」
刀を構えたエミリアと…
ギュエール「お待たせしました、艦長」
『ルミナスシューター』を構えたギュエールの姿があった。
エーレン「エミリア! ギュエールさん!」
雪奈「エーレン、これなら!」
エーレン「うん! さあ、勝負再開です!」
ここに、両部隊の最高戦力が集結し、最終決戦が始まった。
今回はここまでです。
最後に一言
シトナイちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!(無課金30連)
ついでにアサシンパライソも来た。
以上、どうでも良いFGO関連のお話でした。