大変遅くなってしまい申し訳ございません。
今回はエーレンの研究所、ハシラジマ海上技研にエーレンともう1人が行きます。
※次回から週一の投稿ペースを目指します、よろしくお願いします。
クラス代表決定戦翌日…
IS学園 1年1組
翌日、山田先生からクラス代表は一夏に決定するとの報告が皆に伝わった。
それを聞いたクラスメイトは放課後にパーティーをするらしく、エーレン達も誘われた。
そして午前中の授業が終わり、エーレンはエミリアとギュエール、そしてセシリアと共に昼食に行こうとしていた。
そこへ…
???「エレレ〜ン、ちょっといい? 」
独特な話し方の女子生徒が話しかけてきた。
エーレン「確か布仏さんでしたか… それは僕のことですか? 」
本音「そうだよ、嫌だった? 」
エーレン「いえ、別に構いません。 それで僕に御用でも? 」
本音「そうそう、あのね、放課後に整備ガレージに来て欲しいんだけどいいかな? 」
エーレン「大丈夫ですよ、僕も用がありますしね」
本音「ありがとう! じゃあ放課後にね〜」
そう言って去って行く本音。
ギュエール「艦長、行きましょう」
エミリア「お兄ちゃん早く行こ? 」
セシリア「時間が無くなってしまいますわよ」
すると待っていてくれたエミリアとギュエール、セシリアから声がかかる。
エーレン「すみません、行きましょうか」
そう言って食堂に向かう4人。
全授業終了後…
IS学園 整備ガレージ
エーレン「ここですか」
エーレンは本音に言われた通りにガレージにきていた。
エーレン自身もヴァイスの整備をしたかったため、場所が知りたかったのだ。
本音「お、いたいた。 おーいエレレ〜ン! こっちこっち!」
先に来ていたらしい本音がエーレンを呼ぶ。
そしてそこに行くエーレン。
エーレン「すみません、お待たせしました、そちらの方は? 」
エーレンが本音の方に行くと青い髪の女子生徒がいた。
簪「は、はじめましてヴァルトフォーゲルさん、更識簪と言います。 簪って呼んでください」
そう言ってあいさつをする簪。
エーレン「こちらこそはじめまして、エーレンフリート・ヴァルトフォーゲルと言います、エーレンとお呼びください、あと口調もいつも通りで構いませんよ」
そう言ってエーレンもあいさつする。
エーレン「それで僕に用があるのはあなたですか? 」
簪「分かった、実はお願いがあって…」
エーレン「お願いですか? 」
簪「うん、これを作るのを手伝って欲しいの」
そう言いすぐ横のハンガーにかかっているISを見上げた。
エーレン「これは… 打鉄…では無いですね、改良型でしょうか? 」
簪「うん、これは打鉄弍式、私の専用機」
エーレン「という事はあなたも国家代表候補生なのですか? 」
本音「かんちゃんは日本の代表候補生だよ」
本音が代わりに答える。
エーレン「しかしそれなら何故簪さんが自分で作っているんです? 」
簪「それは…
簪説明中…
という訳なの」
話を聞いてエーレンはかなりキレていた。
エーレン「(何ですかね本当に、倉持はゴミしかいないのですか!? 技術者としての誇りは無いみたいですね、開発を途中で放り出しただけなく、あんな欠陥機を世に送り出すとは…)分かりました、喜んでお手伝いさせていただきます」
エーレンがそう言うと簪の表情が明るくなった。
簪「ありがとう、エーレン」
エーレン「どういたしまして、しかし話を聞く限りずっと簪さんだけで組み立てていたらしいですが、どうして僕に? 」
簪「昨日の演説で身の丈にあった戦い方をしろっていってたのであの男と同じにならないために私も身の丈にあった方法を取ろうと思って…」
あの男とは織斑君の事だろうとエーレンは納得した。
エーレン「なるほど、分かりました。 さて、早速始めましょうか」
簪「うん!」
本音「私も手伝うよ」
そう言って3人は作業に取り掛かる。
エーレン「この機体はどこまでできているのです? 」
簪「えっと、機体の方はだいたい出来てはいるけどスラスターの調整がまだ、武装も対複合装甲用超振動薙刀「
申し訳なさそうに言う簪。
普通の人ならそれが正しいのだろう。
だが…
エーレン「なるほど! それはやりがいがありますねぇ!」
目の前の男はとんでもない変態なのだ、既にこの機体を完成させるだけでは飽き足らず、魔改造する気満々なのだ。
簪と本音が引くくらいに…
エーレン「ですがどうして僕がこういうのが得意って分かったんです? 」
簪「それは… ほら、イギリスの代表候補生と戦っている時に 僕は兵器の素人じゃない って言ってたから(あと戦っている姿がかっこよかったなんて言えない…)」
ああ、そういう事ですか と言ってから…
エーレン「僕から話を振っといてなんですが、そろそろ始めましょう」
そう言ってエーレンは機材を取りに部屋へ一旦戻り、それを使ってマルチロックオンシステムを構築していき、簪は本音と共に連射型荷電粒子砲「春雷」の製作に取り組んでいた。
数時間後…
エーレンは取り敢えず仮のシステムとして、イージス艦のイージスシステムをISに改良してインストール。
これでも十分オーバースペックなのだがそこはエーレンクオリティ、すぐさま弍式専用のシステムの開発に取り掛かった。
時間を確認せずに…
エーレン「(さて、基礎は出来た。 あとは次々進化させていくだけですね)
簪「……レン」
簪が呼びかけても聞こえていない様子。
エーレン「(さてどう改良する? IS1個大隊を相手に出来る処理能力を持たせるとして何に重点を置くべきか…」
簪「エーレン!」
エーレン「うわぁ! って簪さん、どうかしましたか? 」
簪の声で現実に引き戻されるエーレン。
簪「すごい集中してたみたいだね、時間大丈夫? 本音がパーティーがあるからって行ったけど…」
エーレン「はい? 時間…」
そう言いつつヴァイスの待機状態である懐中時計を確認する。
エーレン「あ、もうパーティー始まってますね… すみません、続きをやりたいのですが誘われているもので…」
エーレンは名残惜しそうにそう言う。
実際、このシステム作りが今エーレンの1番の楽しみなのだ。
簪「大丈夫だよ、私もそろそろ終わるつもりだったし」
エーレン「そう言っていただけると助かります」
簪「今日はありがとう、エーレン」
エーレン「何、まだ早いですよ。 そうそう、簪さんに提案があるのですが」
簪「何? 」
エーレン「弍式の計画を
簪さんもテストパイロットとして と付け加えるエーレン。
簪「良いの!?」
目を輝かせながら言う簪。
もちろんです と返すエーレン。
簪「行く! そうする!」
エーレン「分かりました、ではその方向で。 あと、今度の休みの日って空いてますか? 」
簪「うん、でも何で? 」
エーレン「ハシラジマに正式採用になった場合、機体をそこでつくるからです、再設計の際に簪さんの意見を聞きたいので」
分かった と答える簪。
そしてテキパキと片付けをしてガレージを後にする2人。
数分後…
1年生寮 食堂
エーレン「やはり始まっていましたか」
エーレンは簪と別れた後にパーティー会場である食堂に来ていた。
クラスメイト「あ、エーレン君! こっちこっち! ここ座って!」
クラスメイトから声が掛かる。
言われた通りに座るエーレン。
するとすぐにエミリアがエーレンの膝に座った。
エミリア「遅いよお兄ちゃん、あの人と何してたの? 」
不機嫌なのか頬を膨らませて聞いてくる。
エーレン「ごめんねエミリア、ちょっと頼まれごとをされてね」
そう言ってエミリアの頭を撫でる。
エミリア「……今日から一緒に寝てくれたら許してあげる」
エーレン「はいよ」
そう言うといつものエミリアに戻り、エーレンの隣に座りなおす。
そして料理を食べていると…
薫子「はーい、こんばんは。 新聞部の黛薫子です、はいこれ名刺ね」
そう言って名刺を差し出す薫子。
エーレン「では僕も」
自分の名刺を渡すエーレン。
薫子「えーとなになに… 日本国国家特務研究機関 ハシラジマ海上技術研究所 所長 エーレンフリート・ヴァルトフォーゲルね… なるほどじゃあ君があの戦艦の艦長ね」
名刺をまじまじと見つめ、エーレンの方を向きそう言う薫子。
エーレン「ええ、そうです。 しかし新聞部の方がどういったご要件です? 」
薫子「それはみんなも気になる男子生徒達を取材しにきたのよ。 という訳で織斑君! 君からよ!」
そう言って一夏に振る薫子。
一夏「え!? 俺ですか? 」
薫子「そうよ、じゃあ早速。 クラス代表になったからその意気込みを教えてもらえるかな? 」
一夏「えっと、頑張ります」
薫子「えー、なんか他にない? 俺にさわるとヤケドするぜ? 的な」
一夏「自分、不器用ですから」
うわ、前時代的! と薫子が叫ぶが…
エーレン「(いやあなたもでしょう…)」
エーレンは声には出さないがそう思っていた。
薫子「まあいいわ、適当に捏造するから。 じゃあ次ヴァルトフォーゲル君! 2人と戦った感想は? 」
今度は僕か とエーレンは思っていた。
エーレン「(ここはオブラートに包んでおきますか)そうですね、セシリアさんは強敵でしたね、正直なところ射撃の先生が良かったので勝てたのかと」
薫子「へぇー、じゃあ織斑君は? 」
エーレン「まだ経験不足かと…」
薫子「ふーん、ちなみに射撃の先生って誰? 」
エーレン「そこにいるギュエールさんですよ」
そう言ってギュエールに話を振るエーレン。
薫子「じゃあギュエールちゃん、ヴァルトフォーゲル君の射撃はどうなの? 」
ギュエール「なかなかですね、艦長は相手を1度止めてから撃っていますから動く目標に今の射撃が出来れば完璧ですね」
薫子「うわぁ、厳しいね… ありがとう、じゃあ最後に写真1枚撮らせてね」
そう言ってカメラを構えてシャッターをきる薫子。
エーレン達だけのはずがいつの間にかクラス全員が入り込んでいた。
数時間後…
エーレン「そろそろ終わりですか。 エミリア帰るy…」
エミリア「………すう………すう」
そこにはエーレンに寄りかかり気持ち良さそうに寝ているエミリアの姿があった。
エーレン「おや、寝てしまいましたか… したらば」
エーレンはエミリアをおんぶして帰ることにした。
エーレン達の部屋前廊下
エーレン「ではギュエールさん、おやすみなさい」
ギュエール「はい、おやすみなさい」
そう言って自分の部屋に戻るギュエール。
エーレンも部屋に入りそのままエミリアを寝かそうとするが…
エーレン「あ、お風呂まだじゃないですか。 …可哀想ですが…」
そう言ってエミリアを起こし、バスルームに行かせる。
エーレン自身はパソコンを付け、システムの続きを作り始める。
数十分後、エミリアがバスルームから出てきたため、エーレンも入浴し、出てきた頃にはエミリアが椅子で寝てしまっていた。
エーレンはエミリアをベッドに寝かし、作業の続きをしようとしたが…
ギュッ
エミリアがエーレンのパジャマの袖を掴み、離さないのだ。
エーレン「やれやれ、仕方ありませんね、そういう約束ですし」
そう言いエミリアのベッドに潜るエーレン。
そしてエミリアを抱きしめ頭を撫でながらエーレン自身も眠りにつく。
エミリア「………お兄ちゃん、しゅきぃ……」
この一言で轟沈した奴がいるようだ。
そして翌朝、貧血気味のエーレンが目撃されたそうだ。
数日後…
IS学園 校門前
エーレンは簪がハシラジマのテストパイロットとして制式採用になったため、そこに向かうのに簪と待ち合わせをしていた。
簪「ごめんなさい、待った? 」
振り向くと簪が立っていた。
エーレン「いえ、今来たところです。 では行きましょうか、乗ってください」
エーレンの傍にはセダンタイプのベンツが停まっていた。
簪「えーとエーレン、これは? 」
エーレン「僕の車ですが? 」
それを聞いて驚く簪。
簪「え!? エーレンって運転出来たの!? 」
エーレン「ええ、軍関係者なので特例ですが」
簪「もう何も驚かないからね…」
時間が時間ですし、行きましょうか とエーレンの一言で車に乗り込む2人。
数時間後…
横須賀港沖 フェリー内
エーレンは車を横須賀港の駐車場に停めて、フェリーでハシラジマを目指していた。
エーレン「見えてきましたね」
エーレンの視線の先には巨大なメガフロート、その上にそびえ立つ多数の構造物、そして港と思われる場所に停泊している1隻の白い戦艦。
日本国の人工島、ハシラジマと史上最強の戦艦、ゼーロスだった。
簪「あれがハシラジマ…」
エーレン「ええそうです。 と言っても大半が建造途中で今機能しているのは港湾設備と居住区だけですがね」
簪「そうなんだ、うん? じゃあ何でここに来たの? 」
エーレン「今日ここに来たのはゼーロスの研究室を使う為です。 研究設備はかなり優秀なのでここが良いかと思いまして」
なるほど と納得する簪。
そして簪は降りる準備をはじめ、エーレンは乗艦手続きの確認をしていた。
十数分後…
特一等級空中戦闘母艦 ゼーロス研究室
???「おお! よく来たな少佐!」
ハイテンションで2人を出迎える片眼鏡をした白衣の男、ゼーロス技術班長 ハンス・シューゲルを筆頭に研究室には既にwktkした班員が揃っていた。
エーレン「お久しぶりですドクトル、相変わらず元気そうでなによりです」
これお土産です と持っていた紙袋を差し出す。
ハンス「何、せっかく
エーレンから紙袋を受け取りつつ答えるハンス、そしてそれを机に置き、簪に自己紹介する。
簪「はじめまして、更識簪です。 簪って呼んでください、今日からよろしくお願いします」
任せたまえ と答えるハンス。
エーレン「さて、自己紹介も済んだ事ですし早速機体の再設計に入って行きましょうか」
エーレンがそう言うと班員の表情が嬉々としたものになる。
ハンス「そうそう、篠ノ之束研究員は今出かけている」
エーレン「分かりました」
ハンス「じゃあ簪君、機体について説明してくれたまえ」
簪「分かりました」
簪説明中…
簪「と言った感じです」
一通りの説明を終えるとすぐに班員がアイデアを考えはじめる。
エーレン「さて、聞いての通り
ハンス「遠中近全てに対応する万能機か… 少佐のヴァイスのデータが使えるな」
班員1「薙刀を使うとなるとハンズフリーが望ましい、武装は機体に固定すべきだろう」
班員2「ではこのプラズマステークはどうだろうか!」
班員3「このドリルステークの方が火力は高い!」
班員4「怨☆怨 ステークはどうでも良い! それより荷電粒子砲を誘導出来るようしよう!」
班員5「いやミサイルをブリューナク弾頭に!」
班員6「いやロンギヌスだ!」
一部の班員を除き、騒ぎ出すゼーロス技術班、エーレンから見ればいつも通りの光景である。
数時間後…
エーレン「じゃあここまでを確認する、まず1番の課題であるマルチロックオンシステムだが、それは僕が担当する」
そう言ってホワイトボードに書いていくエーレン。
ハンス「次、スラスターの調整だが、これは私の分野だから私がやろう」
じゃあお願いします と言うエーレン。
エーレン「じゃあ次、武装に関してだ。 まずミサイル、弾頭を変更するという意見だが、おそらくブリューナクは許可が降りないと思う」
ESM-108 ブリューナクは電子機器を一定時間使用不能にするため、PICや絶対防御が働かなくなるため、競技としての安全が保証できないからである。
エーレン「かと言ってロンギヌスもあの狭いアリーナ内では逆に使いづらくなってしまうため、弾頭は通常弾頭を採用する、そして並列作業でFCSを組み込んだ補助AIを作成、導入する」
PAM-125 ロンギヌスは高威力かつ広範囲に効果がおよぶのでISバトルには向かないため通常弾頭を採用、同時に射撃武装を担当してもらう為、FCS搭載のAIの作成を決定した。
ハンス「次、荷電粒子砲「春雷」を誘導出来るようにすると言う意見を採用し、さらに本艦の副砲のデータを調整して使用し通常、誘導、拡散そして新開発として拡散したものを誘導する、便宜上拡散誘導をの4つを追加する、本体は私がエターナルサイクラーを使って作成するが管制システムに関しては少佐に任せる」
エーレン「取り敢えずこのくらいでしょう、もちろんパッケージも作りますが」
簪「エーレン、皆さん、ありがとうございます!」
ハンス「何、こちらも仕事ができて嬉しいかぎりだ。 …少佐、そろそろ帰らねばならないのではないかね? 」
そう言って時計を見るハンス。
エーレン「そうですね、では諸君、また来ます。 お疲れ様でした」
「「「お疲れ様でした!」」」
エーレン「行きましょうか」
簪「うん」
その後何事も無くIS学園に帰った2人。
エーレンは簪を降ろした後に車を停めて寮に帰った。
そこでエミリアに殺されそうになったことは別の話。
エーレン「(普通の日常がほしい…)」
同時刻…
IS学園 某所
???「ついに来たわ! 待ってなさいよ一夏!」
そして波乱は繰り返す…
今回はここまでです。
ちなみにエーレン達のISの待機状態ですが、
エーレンが懐中時計(白い本体に青地にローマ数字が書かれ、中央を中心に白い鉤十字が書かれている)
エミリアも懐中時計(エーレンとおそろい、色が白から黒 青から赤に変わっている)
ギュエールがペンダント(銀色に鉤十字の紋様がある)
次回 インフィニット・ストラトス 白衣の男と白き戦艦
第5話 中華の刺客
誤字や脱字、アドバイス、質問などがありましたら教えてください、お待ちしております。