オーバーロードってこういう使い方もできそうですよね。
ナザリック大地下墳墓。
その地下にはギルド武器『アインズ・ウール・ゴウン』にもう一つだけ、ギルドメンバーにしか知られないお宝があった。
オーバーロードたる彼、モモンガはそのギルド武器の傍らに佇むヒューマンの少年を見ていた。
DMMORPG『ユグドラシル』が完全に衰退する前に一度だけ試しに行われた他作品からキャラやアイテムをゲーム内で使用することができるコラボレーションイベント。
そのイベントは『たっち・みー』がユグドラシルを一時期再開し、彼を筆頭に『ペロロンチーノ』や『タブラ・スマラグディナ』等がそのコラボ限定キャラを入手するために周回ゾンビアタックをした。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうが』の主人公、ベル・クラネル。
白髪に紅玉の瞳をしたキャラクターで『たっち・みー』いわく、彼の物語は自分に効果抜群だと言わしめるほど、『ペロロンチーノ』や『タブラ・スマラグディナ』等はその作品に登場する別の女性キャラが欲しがったみたいであったが、モモンガもそのイベント時には仕事が多忙すぎて、参加が少ししかできず、どんな作品なのかは知る事ができなかった。だって百年くらい前の作品だもの。モモンガはそこまでベルが登場する作品は知らない。
そんな、ベル・クラネルは執事福を身に纏い、静かにスタッフの傍らで佇んでいる、NPCとは思えないほど作りこまれているため、本気をだしたギルメン数名が数日でベルをLv100にして、『アルベド』を差し置いて、階層守護者統括に仕立て上げた。アルベドは階層守護者副統括となった。
ユグドラシル終了間際までベルとアルベドと共に行動していたモモンガ。しかし、サーバーダウンの時間になってもゲームは終了せず、息吹くNPC達。
「……どうなっている」
ナザリック地下大墳墓の近くには一つだけ街があり、その街の名前は迷宮都市『オラリオ』、ベル・クラネルが活躍した舞台であった。
そして、ナザリックにいるベル・クラネルは自分がどういう人物でその物語が作られたものであると理解していた。そして、モモンガが自分を含むNPC達を見捨てずにずっと見守ってくれていたことに感謝をするが……
「モモンガ様には悪いと思っています。それでも僕は、神様とかつての仲間を見捨てることはできません」
デミウルゴスを筆頭にオラリオを侵略するべきだと主張するが、それでもベルは
「確かに僕たちがオラリオを制圧することは簡単かもしれません。それはオラリオに住む神様たちが何もせずに傍観していたらの話です」
「ほう、ではあなたはその神たちが本気をだせば我々やモモンガ様が負けるとでも?」
「至高の御身たるモモンガ様は神様の一人や二人では負けないでしょう」
「それは当然ですね」
「しかし、僕たちは違います。神様たちが互いに決め合った盟約を反故にして全力で僕たちを潰すとなれば、それぞれの権能を持った神々の連携に僕たちは一人ずつ倒れ、残るモモンガ様も凶弾に倒れることもあるかもしれません」
各階層主達の殺気に、心を落ち着けるベル・
「だからこそ僕たちは手を出さなければ中立で危険はないと伝えるしかありません」
「しかし、それでも、彼らが手を出してくるのであれば?」
「見せしめとして、惨たらしく殺すしかないのでしょうね、あくまで最終手段ですけれど……」
「……いいだろう、そこまで言うのであれば、ベル。貴殿に任せるとしよう」
モモンガにも了解を得て、オラリオの橋渡し役として襲名したベル・クラネル。監視役にナーベラル・ガンマ、セバス・チャンを添えて
そして、『アインズ・ウール・ゴウン』を、オラリオを筆頭に世界に示す時、オラリオの近くの場所に部隊を作り、オラリオ最強の冒険者、オッタルとフィン・ディムナをデミウルゴスが言葉によって身動きを封じ、アインズが言葉を発す。それだけでベルのこの後の行動は非常にやりにくいものになるのだが、デミウルゴスは気にした様子はなかった。
主に恐怖や敵意などの負の感情を込められた視線にさらされながらも、ベル・クラネルはギルドへと向かう。途中、神、ヘスティアを見かけるが今の状況の自分では相手に迷惑をかけるかもしれないという思いとその裏側にあるヘスティアからの拒絶を恐れ、少しだけ立ち止まるが再び歩く、ギルドにたどり着くがたどり着いた先でも恐怖などの視線を向けられ、それでも根気よく交渉して、ダンジョンに潜ることを許されることになった。
昔のことを懐かしみながら潜るベル、気付けばロキ・ファミリアが戦闘している最中だった。彼らが見たこともないユグドラシル特融の魔法でロキ・ファミリアを手助けし、自分たちは手を出されなければ、手出しをしないと主張するベル。
「まぁ、デミウルゴスさんがやりすぎなのはわかってますけど、そこまで実力差を見せなければ、今頃僕たちはここではなく地上で出会って戦っていたと思いますよ」
「それって団長が弱いって言いたいの?」
怒りに震えるヨルムンガルド
「弱いわけじゃないですよ、けど、僕たちから言わせてもらうと強いわけでもない。だから、もっと強くなってください」
「君は敵に塩を送るつもりなのかい?」
「塩を送るつもりなら、装備品でも送ってます、それほどまでにあなた方とアインズ様の差は違いすぎる。断言しますアインズ様は黒い竜よりも強い」
その後、探索によって新種のモンスターに襲われるが、ベルはアインズによって託された課金アイテムの装備品によって、苦労した様子もなく倒す。
地上に上がると、そこには『アインズ・ウール・ゴウン』対『ソーマ・ファミリア』の戦争ゲームが始まりそうになっていた。
どこかの神様、いったい、何メスなんだによって唆されたソーマ・ファミリアの一部の冒険者たちがナザリック地下大墳墓に侵入しようとして、逃げかえってしまう。しかし、それを見逃す方々ではなかった。
ベルがダンジョンに潜っている間に、見せしめとして戦争ゲームが成立してしまう。
慌ててベルも戦争ゲームに参加する。なぜなら、『ソーマ・ファミリア』にはベルが知っている相手がいるからだ。
たまったストレスを吹き飛ばすかのように蹂躙され、人として死ぬよりも悲惨に殺されていく冒険者たち、デミウルゴスの一撃が、冒険者たちをなぎ倒すかに見えた。
「何をしているのですか?」
デミウルゴスの視線の先には、一人の敵をかばい、ベルが立っていた。
「彼女はサポーターです」
「だから、何だというのです?」
「伺いますが、この戦争ゲームで勝って、我々は見せしめ以外に何が得られるのでしょう?」
ベルの言葉にデミウルゴスは思案する。
「拠点とお金ですね」
「ええ、正義と称して、隠れて悪戯して台無しにされる建物と一部の方々以外不要なお金ですね。僕は欲張りです、ダンジョンに潜れば魔石や素材も手に入りますが、倉庫の空きは有限、ならその素材を持ち帰ってくれる荷物持ちが欲しいのです。彼女ならそれはうってつけだと僕は思っているのですが、いかがでしょうか、デミウルゴス?」
「ふむ」
デミウルゴスはパルゥムの少女を眺める。
「あなたには荷物持ち以外に何ができますか?」
恐る恐る、パルゥムの少女、リリルカ・アーデは口を開く、ただ死にたくないために
「いいでしょう、ベル。彼女も我々がもらい受けましょう、あなたが世話をするのですよ」
「ええ、もちろんです」
戦争ゲーム終了の合図が起こる。ベルがリリを見る。
「今日から君は僕のものだ」
ナザリック地下大墳墓、見せしめと呼ばれる儀式と後始末を終え、玉座にはアインズと、そのそばに控えるベルの二人だけ、
「ベルよ。リリルカ・アーデを引き取った本当の理由を教えてもらおうか?」
「はい、アインズ様。かつて、リリルカ・アーデは僕が所属していたファミリアの仲間です」
「……ほう」
「かつての仲間を助けたい、それを願うのは間違っていますでしょうか?」
ベルの言葉にアインズは考えるが、それより先にベルが口を開く。
「それに僕は至高の方々に生み出された訳ではなく、ただの景品です。アインズ様にとって僕は家族というより、至高の仲間の成果物。だからこそ、リリは僕に対する人質に使えます」
「…………気付いていたのか?」
「ええ、すべてが恨めしくも思えました。それでも、僕は僕でした。僕は僕であるために行動するのでしょう、もちろん、アインズ様やナザリックを優先するのは当たり前ですけど」
ベルは力ない笑みを浮かべる。
「僕の人生は濃密であっても、人々から忘却された時間は永かった。時々思い出されても、すぐに消えていった。それでも、アインズ様、いえ、モモンガ様だけは他の方々とは違い、僕らを見捨てないでいてくれた。それだけで僕はあなたのために戦うことができます」
「ふっ、かつての仲間のためならば、解釈を変えて敵にまわるつもりだろう」
「そこはアインズ様が調整してください」
「ならば、ベルよ。この後、何が起こるのか、わかっているのだろう?」
「残念ながら、すでに僕が経験したものとはすごくかけ離れてます。わかるのは僕の仲間のことだけ」
「そうか、それは残念だな」
「ええ。でも、それは僕にとってうれしくもあります。だって僕は冒険者ですから」
満面の笑みを浮かべるベル。
そんな特殊なベルの冒険はまだまだ続く。
ベルの代わらない魂の輝きに魅了される女神。
そして、新たな出会い。
「ラナー・ティエール・シャルドルン・ライル・ヴァイセルフと申します。うさぎさん、あなたのお名前は?」
満面の笑みでもどこか、うすら寒さを匂わせる王女、ラナー。
(敵のはずなのに、なぜ、こうも胸が……)
「大丈夫ですか? 無事でよかったです」
仮面をつけた第一級冒険者イビルアイ。
「えっと、アイ……」
「待たせたな、新人冒険者、モモンだ」
どこかの兎に触発された冒険者、モモン。
ナザリック・オラトリア。
ユグドラシルにダンまちがコラボするのは間違っているだろうか。
続きません。
エイプリルフールもの、オンラインゲームならコラボがあっても間違ってないよねって思ってプロットらしきものを作りました。
キャラが違うのは、ベル君は自身がダンまちという作品に出てくるキャラクターということを知っていること、後はナザリック内でどう立ち回れば、オラリオやかつての仲間に大損害を与えないようにできるかという演技です。
簡単なあらすじだからオーバーロードのキャラがほとんど出ず、印象的なとこだけ抽出したらこんな感じになるでしょう
というわけで続きませんです。