俺がクー・フーリンなのは絶対に間違っている   作:神崎真

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センター試験1時間前に初投稿です。(更新遅れてすいませんでしたァァァァ!!本編じゃないけど許してつかぁさい!!)


死後の珍道中
IFもしも第四次で〜


 英霊達もすなる聖杯戦争という物を、借り物の我が身でもしてみんと、いや、みむとだっけ?……元ネタの続きを忘れたわ。

 

 とにかく、オラリオをクー・フーリンとして駆け抜け、気がつけばうっかり英雄だ。そして現在、日本の冬木にて行われる『第4次聖杯戦争』で槍兵(ランサー)として召喚された。本来なら、この聖杯戦争で召喚されるランサーは俺でも(クー・フーリン)でも無い、だがマスターは時計塔のロードのケイネス・エルメロイ・アーチボルトと合っている。おそらく、(ランサー)が代わっただけで他は俺の知る、第4次聖杯戦争(Fate/Zero)と相違ない。

 まぁ、召喚された事には文句しかないが、ぐちぐち言ってても意味が無い。終わりの時まで槍を振るうだけさ……ステータスクソザコだけど。

 

 状況説明終了(閑話休題)。そして今俺は、倉庫街にて敵サーヴァントを誘い出していた。彼此数時間、ずっと待ちぼうけを喰らっていたが、それももう報われた。

 響く足音は二つ。足音の軽さからして片方は女、もう片方は男の様にも思えるが、鳴り響く金属音から鎧を着た女と判断する。

 原作通りなら、彼女らはセイバー陣営のマスター(仮)とサーヴァントセイバー。

 俺は閉じていた瞳を開いて、壁から背を離した。

 

「よお、いい夜だな。此度の英霊連中はどいつもこいつも腰抜けしかいねえと思ったが、アンタら違うみたいだな」

 

 ニヒルに決めて、アインツベルンのマスター(仮)と青いセイバーさんを…ハ?黒?え、なんでオルタってるの君?

 

「戦闘を開始する」

 

「え?ちょおま」

 

 刹那、セイバーの姿が消える。目を見開き、闇夜に紛れた黒いバトルスーツを、僅かに視界が捉えた。それを目で追っていては()()()()()()。頭上に槍を構えて、間一髪のところで、その不可視の剣を防ぐ。

 

 頭上には剣を槍に叩きつけているセイバーの姿。

 状況が悪すぎる。此方は全力で槍を支えなければ、そのまま体を真っ二つにされてしまうのに対し、アッチは全く本気じゃない。

 

「ほう」

 

 セイバーが感嘆の声をあげると共に、彼女の魔力が剣の勢いを強くした。当然、弱体化しきった俺の筋力では止めきれない。辛うじて剣を逸らすも、俺の体は地面へと叩きつけられた。

 

「死ね」

 

 魔力で強化された蹴りを地面を転がる事で躱しながら、槍を棒高跳びの様に使って宙に飛び上がり、落下しながら槍を構える。セイバーは受け止めるために剣で頭上をカバーしようとするが、甘い。俺は空を蹴ることで落下の速度を速め、セイバーが剣を構えると同時に着地する。

 

「お返しだ、礼はいらねえぜ」

 

 渾身の力を持って振るった槍で、セイバーを薙ぎ払った。欲を言えば、無防備な腹に突きを入れたかったが、生憎使()()()()()()()()の為、突きを放つには持ち方を変える必要があり、それをしていては間に合わなかった。だが、コンテナに突っ込んだ奴は、ある程度ダメージを負ったことだろう。

 

「んあ?….…チッ!」

 

 うなじに走ったピリピリとした直感に従い、大きく後ろに飛ぶ。その行動は正解だった。数瞬前までいた場所が、魔力による衝撃波によって大きく削り取られれたからだ。

 次に、セイバーがコンテナから弾丸のような速さで突っ込んでくるが、体勢が悪かったためか、さっきより遅い。迫るセイバーに対抗するために、槍を構えた。

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

 

 自身が召喚したサーヴァントとの戦闘を使い魔越しに見ていた、ケイネスは自身のサーヴァントの評価を改めていた。

 

(相手のステータスの多くはA 、この聖杯戦争いきなり敗北かと思ったが……)

 

 ケイネスの予想に反し、ランサーはステータスに大きな差があるセイバー相手に善戦しているのだ。

 ステータスには一切頼らない。生前の経験を最大限まで活かした『巧さ』が今のランサーの最大限の武器だ。

 

(実に惜しい。あれ程の英霊をもし万全の状態で召喚できていたなら、私の勝利は揺るがなかっただろうに。……いや、マスター同士の覇を競いあった上での勝利にのみ価値はある、か)

 

 ケイネスの思惑を他所に、セイバーとランサー、両者の対決はより激しさを増していった。

 

 

 

 

***

 

 

 ()()()()が撃ち合い、甲高い音を響かせる。

 両者の対決に決着がつく様子はなかった。セイバーの攻撃は躱され、逸らされ有効打を与えられず、ランサーは防戦一方で攻める暇がない。

 

「チッ、ちょこまかと」

「そう褒めるなよ…って、ヤベ」

 

 ランサーの手から槍が弾き飛ばされる。致命的な隙、ソレをセイバーは見逃さない。

 

「貰ったぞ」

 

 横薙ぎに振るわれる不可視の聖剣。ランサーは大きく上体を後ろに逸らすことで回避し、そのまま地面を蹴って宙を舞う。槍を再び手にしたランサーは、大きく距離を取る。

 

(ゲイ・ボルクを、いや、せめてルーンを使えればワンチャンあるんだがなぁ)

 

 ランサーは自身の獲物を恨めしそうに見つめる。()()の輝きを放つソレは、ブルブルと震えて敵との死合を催促しているようだ。

 ────『憤怒の恐槍(ドゥ・バッハ)』ソレがその槍の真名だ。

 

 どんな状況でもゲイ・ボルクであれば、因果逆転の呪いで確殺できる。ルーン魔術があれば、ステータスの補強ができる。しかし、前者は此度の召喚の際にゲイ・ボルクを持ってこれず、後者はクラスがランサーの為、使えないことはないが魔力の消費に釣り合わない。その上、ステータスはクソ雑魚ナメクジ。

 圧倒的不利な状況、しかし彼の表情にはどこか余裕がある。

 

(だが時間を稼げば、他のサーヴァント達が乱入してくるはずだ。だから、早く来てくれ征服王!!あ、英雄王は座したままお帰りくださいって、今髪掠めたァッ!?)

 

 失礼、内心は大混乱だ。

 

 




クー・フーリン(アナザーワールド)
クラス ランサー
筋力D 俊敏C+
耐久E 魔力E
幸運E 宝具C+
(知名度補正が皆無なのと、並行世界からの強引な召喚のため、ステータスが大幅に弱体。)

本編の更新はもう少し待ってください。(具体的には2月の終わりくらいまで)
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