さよなら、ガフガリオン。   作:詠むひと

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あー、忙しいので息抜きに書くけど短めでホイホイ投稿する方が色々捗る。

お気に入りが100件越えててビビりました。こんな適当な駄文で申し訳ない。

あと、地図見て思ったけどカッツェ平野と帝都って結構距離ありましたね…いつかそのうち気が向いたら適当に修正します。


其処は殺伐とした空気であり、厳めしい男共の巣窟で

 結論から言おう。

 

「思ったのと違う。」

 

 なんだか肩透かしを受けたような気がする。いざ、入ったそこは俺が思い描いたのとは異なっていた。イヴァリースじゃ、埃っぽい部屋で入った途端に厳つい衛兵が睨みを利かせて来る殺伐とした場所が衛兵隊の詰所だ。

 

 だがここは、清潔感があり隅々まで掃除が行き渡っているのが見てとれる。まず正面には受付のようなものがあり中年の男の衛兵が二人居てその前で市民が書類か何かを記入している。門で見た商人用受付に似ている。壁には掲示板があり何枚も紙が貼られ、その他前にも市民が居る。子連れの母親や十代の少年少女、若い男や冒険者風の男女等が居る。

 

 繰り返すが、思ってたのと違う。

 

 

「ガフガリオンさん?立ち止まってどうしたんですか?」

 ヒューゴが不思議そうに聞いてきた。

 

「いや、衛兵隊の詰所なンてもっと殺伐とした場所というかなんというか・・・。」

 

「ああ。これは2年くらい前からこんな感じですよ。その前はガフガリオンさんが言った通りでしたよ。皇帝陛下が変わって、市街の整備とと平行で行政関係の施設も大きく様変わりしたんです。もっとも、裏には訓練場があったりしててそこは変わってないですけどね。」

 これも現皇帝がやったンか。ああ、俺の中の常識が崩れて行くようだ。

 

「とりあえず俺たちは報告に行くのでちょっと待ってて下さい。」

 そう言ってヒューゴ達は受付に行った。俺は掲示板の方でも見てくるか。

 

 掲示板には衛兵の募集や騎士団への志願を募る紙や通行止めの知らせ、税金の支払いを促す文言や罰則一覧、市民からの苦情一覧等が貼ってあった。他に目に着くのは・・・。

 

「竜王国への義勇兵の募集?なンだコレ。」

 そこには、ビーストマンによる攻勢により大きく劣勢となっている我が国では多数の人間が食い殺されている。人類の生存権の確保が困難となりこのままでは遠く無いうちに我が国は悪しき獣に滅ぼされるだろう。勇気と腕に自信のある勇敢なる戦士の志願を募る。発、竜王国、女王ドラウディロン・オーリウクルス。とある。

 

 この辺の情勢がわからンから何とも言えンが、人はモンスターに脅かされていると言う事なンだろうか。イヴァリースでもモンスターに食い殺されたりはよくあったし、討伐にもよく行かされたもンだ。どこも似たようなもンって事だろうか。

 

 

「ガフガリオンさん、何か気になる物でも有ったんですか?」

 振り向くと三人が居た、報告は終わったようだ。

 

「この竜王国への義勇兵の募集ってのは何だ?この辺の情勢が分からンからな、どういう状態なンだ?」

 

「これは隣国の女王陛下が募集をしてるものなんです。竜王国の向こうにはビーストマンって言う人間を食べる化け物の国が有ってですね、竜王国はその最前線に立ってるんです。ですがビーストマンは人間よりも強く、竜王国の兵士や冒険者だけじゃ人間を守りきれてないんです。だから帝国でも毎年義勇兵の募集をしてるんです。それとは別で竜王国として年中募集してるんです。」

 

「つまり、竜王国が突破されれば次は帝国と王国がビーストマンに襲われるんです。」

 クライブが憂鬱そうに言った。

 

「どこでも、弱い者は蹂躙され食いもンにされると言う事だな。ここでは文字通りにな。」

 

 胸糞が悪くなる話だ。人間同士の争いも大概だが、モンスターには話も通じない、力が物を言う世界だ。

 討伐に行かされた先では、地面に血の海が広がってたり何人もの手足だけが転がってたりなンてしょっちゅうだった。

 子を殺され気が狂った様に泣き叫ぶ母親、親が死んでも死んだ事を理解出来ない幼子、無くした片腕を探す男に、腹から下を失い死にたくないと力なく呟く少女・・・忘れたくたって忘れられない程何度も見た光景だ。ガキの頃、村がボムに襲われた時だって自警団のアニ・・・

 

 

 

「リオンさん、ガフガリオンさん!」

 

「っ!ああすまんな。昔の事を思い出してたんだ。」

 最近、いや半年前くらいからか。昔の事をよく思い出す様になっていた。ふとした時に思い出す光景、言葉。それぞれは何の事も無いが時々、思い出したくなかった物も思い出してしまう。昔村のじいさんが、歳を取るとよく昔の事に思いを馳せるようになるんだよ、お前も歳を取れば分かるとか言ってたっけな。

 

「で、次はどうするンだ?ヒューゴの所の鍛冶屋かヘッケランの所か?」

 

「じゃあ、近いからさきにうちの店に来てよ。」

 とヘッケランが言った。

 

「では、近い方から行くか。」

 そう言って出て行くことにしたが、クライブは父親との話はしなくて良かったンだろうかとチラリと思った。

 




帝国と王国って戦争してるけど、そんな事やってる場合じゃ無いよねって。

法国と竜王国が必死こいて人類とビーストマンの生存競争やってる中で、王国は腐敗し帝国は若き皇帝の元で勢力を伸ばしている。

人間目線だとやっぱり、法国が正しいんですよね。
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