回想は今回で終わりで、平均年齢が高い部屋に戻ります。
ヒューゴの案内の元、鍛冶屋へ来た。木で出来た看板には金床が描かれハンマーが括り付けてある。店の名前はどこにも見当たらない。
「ここです、ちょっと待っててください。」
奥からヒューゴと別の男の声がしている。
「お待たせしました。こっちは俺の親父です。」
「ヒューゴの父で鍛冶屋をやってるブリッドだ。単刀直入だがあんたの剣を見せてほしい。」
歳は四十中頃で日に焼けた肌でモンクと言われたら信じる程には筋肉質である。
「構わンぞ、ホレ。」
「おおぉ、やっぱり業物だぁ。このルーンの刻みも鋭く鮮明だし、コレぁ手彫りに間違いない。それに・・・」
ぶつぶつ言いながら舐める様に見てうっとりしている。これは失敗したかな。
「ああやっぱり、すみませんガフガリオンさん。親父は業物を見るとこうなちゃうんですよ。」
と言って放置しているヒューゴ。
「とりあえずどんな物が有るンだ?」
「こっちに来て下さい。さっき言ってたナイフとか剣は・・一応あるな。」
どれどれと見ると
・鉄製と思われるダガー、可もなく不可も無い程度。剥ぎ取りには使えるだろう。
・銅のナイフ、なまくらとは言わんが銅じゃなぁ。美しく鏡面加工されている。
・ミスリルナイフ、悪くは無いが別に鉄とそんなに変わらン。錆び無い以外はどうでもいい。
・ブロードソード、ヒルト付きと無い方がある。これも普通の品質でイヴァリースと変わらン。
・斧、たぶン薪割り用だな。
「あー、午前中に売れたようでこんなんしか無いです。」
まあ、普通にダガーとかナイフだな。
「ダガー3本と斧を2本をくれ。」
「毎度あり。」
店の表へ出ると・・・
「ああ、この輝きまるで満月のような光を放ち。この滑らかさはまるで・・・」
「まだやってる・・親父いい加減にしろよっ!客放り出して何やってんだよ。ったく。ガフガリオンさん剣をお返しします。」
「待ってくれまだ「いい加減にしろって。」」
これが世に言う刀剣フェチと言う奴か・・・
ガフガリオンはやや引きつつ思った。
「騎士様っ!どうか、どうかその鎧もどうか是非見せて下さいっ!お願いします。聞けば遠方から来たとの事、宿の手配がまだなら是非うちにお泊まり下さい。うちは何も・・・。」
「親父の事はほっといていいです。宿もまだ決めて無いなら是非うちに泊まってと言いたい所ですが、近所の酒場が宿屋を兼ねてるんでそことかどうですか?そこは飯も上手いしお勧めですよ。」
「肉料理は豊富か?」
これだけは譲れン拘りだ。
「ええ、この辺りの酒場では一番とみんな言ってますよ。」
「じゃあ、そこでいい。まだ夕暮れか・・・まだ少し早いな。ちょっとそこらを歩いて来るから後で教えてくれンか?」
「良いですよ、どうせなら一緒に行きましょう。親父も話を聞き足りないようですし。」
「俺も行く。」
クライブも来るようだ。
「俺は手伝いしなきゃいけないから今回は無理だなー。」
残念そうなヘッケラン。
「とりあえず俺は小一時間そこらを回ってまたここに来るぞ。」
「騎士様、この私めがご案内いたしますっ!」
「あっああ。わかったわかった。」
男に距離詰められたって嬉しくねえンだが。
「俺は一回帰って、後で合流します。」
それじゃあ、とクライブは帰って行った。
「じゃあ俺も帰るね。ガフガリオンさん、ご縁があればまた。」
そう言いヘッケランは帰った。ご縁も何も近いうちに街でひょっこり会いそうな気がする。
「じゃあ行ってくる。」
■■■■■■
街を歩いて分かったのは、衛兵が多く治安がいい事。巡回している衛兵と何度もすれ違ったし、通りだけでなく路地裏も歩いているようだ。
見た限りでは死体も転がって無いし、ゴロツキに絡まれもしなかった。ルザリアじゃ良い鎧を着てればゴロツキに絡まれるしスリも狙って来る。ちょっと遊んでやろうと思ったンだがな、期待が外れた。
また今度にしよう。今度は歓楽街とかに行ってみれば機会はあるかも知れンし。そろそろ戻るとしよう。
■■■■■
「おう、戻ったぞ。」
「おかえりなさい。じゃあ行きますか。」
そういや最後に、おかえりなさい何て言われたのはいつだっただろうか。
「ここです。席も空いてますね。ここに座りましょう。」
店内はそこそこ込んでるが、まだ幾つか席が空いている。市民の他、冒険者や仕事上がりの衛兵が居る。
「適当に頼んどきますけど、何か食べたい物はありますか?」
「ステーキだ、厚く噛み応えのある奴だ。」
肉だ、肉肉しい肉が食いたい。ミノタウロスステーキは流石にねぇだろうがな。
「じゃあコレとコレとアレと・・・」
「こんばんは、間に合ったようですね。」
クライブが来た。武器等は置いて来たようだな、何て無用心な奴だ。乱闘になったらどうする積もりだ。
どうでもよくないが、あのウェイトレスは良いモノを持っている。他の奴もだ、店内がほぼ男なのはそういう理由も有るんだろう。眼福だ。
「お待たせしましたー、ご注文のお料理です。」
料理を持って来たのは18位の若い女だ、なかなか良いモノを持っている。料理を受け取りながらヒューゴはチラッと胸を見ているな。
テーブルに所狭しと料理が並ぶ。肉料理が主だがサラダに和え物、果物もあるな。よし、ステーキは来てるな。肉厚で肉汁が滴っている、コレだコレが食いたいンだ。
「あ、酒頼み忘れました。」
「とりあえず飯だ、途中で頼みゃあ良いだろ。」
早く、せっかくの肉が冷めるだろう。
結論から言えば満足だ。だが問題はここからだった。
「お待たせしましたー、エールをお持ちしましたー!」
先ほどのウェイトレスだブリッドは鼻の下が伸びてやがンな。
そして
「乾杯!」
口を付けようとしたその時、酒場の入り口が乱暴に開かれ10人以上の衛兵と騎士がなだれ込んで来た。
酒場の中は静まりかえり、皆が騎士達に注目していた。
そしてこう言った。
「ガフガリオン卿とお見受けする。フールーダ様があなたを呼んでいる、直ちに出頭願いたい。」
ここまでが今日の回想だ、色々あったなー。あー、いい加減目の前の現実に戻るか。
ここは帝国魔法省の一室。室内にはガフガリオンの他に6人の老人が居た。
広くは無い部屋にテーブルと椅子が幾つか。目の前の老人はフールーダ・パラダインと名乗った。他の5人は名乗らずただ「フールーダ様の弟子だ」と言ったのみ。
一体何の用事で呼ばれたか知らンが、ろくでもない事になりそうで既に頭が痛い。
感想にて、無駄が多すぎると言われたが。
いちいち描写してそれに対するガフガリオンの反応を書いたり、使いたいから先に書いておいたりしているので使わない描写や設定も多数あります。
展開が遅い点も自覚してます。でもコレは私が書きたい展開で書いてるだけなので気に食わないなら読まなければ良いんじゃ無いですか?もっと上手く書けるんなら書いて下さい。自分で書くのなんて辞めてそっち読みますから。
仕事じゃないんだから、好きに書かせろよと。