ドイツの大企業の嫡子であるライナルト・バインリヒ。太陽が照る夏のある日、来日した彼に告げられたのは、弦巻こころという許嫁の存在だった。

 そうして二つの黄金は出会い、一つの物語を紡いでいく。

 これは一つの空想。いずれ崩壊する関係に縋る彼らの奏でる歌劇。

 黄金の二人が織り成す、一ヶ月の怒りの日(Dies irae)
  第一話
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