イナズマイレブン転生記~2人のサッカーバカの伝説~ 作:七竹真
プロローグ
「イナズマショットッ!」
雷を纏ったそのボールは、地を這い、ゴールへとまっすぐに進んで行く。そして、そのボールの前に立ちはだかる少年は、右手に力を込めて掲げると、
「ゴッドハンド!!」
シュゥゥゥーッ
神の手の名を持つ大きな黄色い手によって止められた。
「いいぞ!!
目が覚めると、俺は暗い部屋の中にいた。
「ん?やっと目が覚めた?」
声のした方を振り向くと、ジャージ姿で、イナストをやっている中性顔の青年がいた。
「よかった。目が覚めて…。目が覚めなかったら、転生できないところだったよ」
「て、転生?あんたはいったい何を言ってるんだ?」
「あれ?覚えてない?君、落ちてきた鉄骨から小さい子を守って死んだよね?もしかして覚えてない?衝撃が強かったのかな?」
さっきから意味の分からないことをブツブツと言っている。
「は?」
「ま、いいや」
「よくねぇよ」
そりゃ突っ込むわ。死んだとか言ってたのに、「ま、いいや」とかで済まされたら。
「君をさ、イナズマイレブンの世界に転生させようと思うんだよね」
頭沸いてんのかこいつ?
「神にむかって失礼だな。あ、くそっ!」
自称神は、どうやらイナストでボールを奪われたらしい。
『ゴッドウィンドッ!』
『グレイトォ・ザ・ハンド!!』
画面の中で天馬と円堂の必殺技がぶつかる。勝利は、ロングシュートだったおかげか、円堂の勝ちだった。
「あっぶな。あ、円堂と天馬の世代どっちがいい?円堂のほうは、アレスルートもあるよ!それともカノンの時代とか、フェイの時代とかがいい?」
「そりゃ、円堂の時代だろ。なんたって、『伝説』だからな」
「その時代でいいんだね?」
その声音は、真面目なものだった。
「ああ、いいぜ」
「じゃ、君に特典を与えるよ~。顔も頭もサッカーの能力も自分の望み次第。まぁ、特典に限度はあるから、あとは自力でガンバ!サッカーバカになってこーい!!」
そいつが「こーい!」を言うか言わないかの時に、地面に穴が開いた。落ちてゆく。
最後に見た景色がイナイレオタクの頭沸いた奴の部屋かよ。なんちゅう夢だって思っていたのはそこまで。
「お父さんに似て立派な男の子ですよ~!!」
・・・は?
「どれどれ……本当だ!でも君にもそっくりだよ」
「いいえ、あなたのほうが似てるわ」
マジっすか。自称神はマジもんの神だったのか…。
「雷斗、
神矢雷斗、か。俺は、神矢雷斗として、イナズマイレブンになってやるんだ!!
―――数年後・稲妻町―――
俺、神矢雷斗。小学二年でサッカーやってる。俺が親の都合で転校してきた稲妻小には、円堂守と風丸一郎太がいた。ちなみに、前いた学校には、
「おーい、円堂ー!サッカーやろうぜ!!」
「おう!どこでやる?」
「東んちの前の公園でいいんじゃない?」
東―――
ほかにも、スカウトモブなら何人か確認できている。有名どころで行くと
フユッペこと小野冬花(のちの久遠冬花)は、1年の冬にいなくなってしまったそう。会えなくて残念。
あとサッカーがうまいのは、
「ぐっとパーで分かれましょ!」
俺、風丸、中谷、冷泉、宇院がグーチーム、円堂、東、マッハ、紫電、ミントに分かれる。え、風丸もやってるの?と思うかもしれないが、風丸とマッハは陸上クラブに所属していて、稲妻kfcに入っているのは、俺、中谷、冷泉、紫電、ミント。円堂は、母親が入れさせてくれないそうだ。大介さんのこともあるしね。まぁ、主人公補正で何とかなるだろ。
「さぁ、みんな。サッカーやろうぜ!!」
円堂の口癖にみんなが反応する。さすがは、宇宙一のサッカー馬鹿だぜ。
サッカーで遊び終わった後は、鬼ごっこをする。そんなときでも、円堂はドリブルをしながら行う。俺もそれを見習ってやり始めたんだ。円堂っていうサッカーバカトルネードの目は、もうできているんだな。
今日の格言 「さぁ、みんな。サッカーやろうぜ!!」 以上!