イナズマイレブン転生記~2人のサッカーバカの伝説~ 作:七竹真
「はぁ、はぁ」
皆がつかれ、ベンチ脇で伏せているもの、座り込んでしまっているものがほとんど、いや全員か。
「おいおい、こんなもんで疲れるのか」
と寺門が煽ってくるが、それに対して俺はあっかんべぇをする。これで怒り狂えば動きが単調になると思うけど無理だろうなぁ…。
「ふっ、神矢雷斗も落ちたものだな。昔のお前のほうがスマートだったというのに」
と佐久間。やっぱむりかぁ。
「神矢、そんなことしたら…」
半田が止めてくる。
「ただの宣戦布告だ。ぜってー負けねぇ!雷門サッカーの底力を見せてやるっていうな」
「そんなんもう出せないでやんすよ!」
と栗松。ま、みんなだいぶ疲れているうえにボロボロだからな。
「出せるさ!俺たちがあきらめない限り、勝利の女神はどちらに微笑むかわからない!」
円堂…、お前……。
「円堂の言うとおりだ!やってやろうぜ!」
と風丸が言うと、
「俺たちだって練習したんだ。試合中に新しい必殺技が出れば対抗できるはずさ」
と影野、
「おう!頑張っていこうぜ」
と染岡が続く。
「ああ!その通りだ!」
「やらなきゃ勝てないんだよ!やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいじゃんか!」
冷泉とミントも続く。
「そ、そうでやんすね。皆さん頑張ってくださいでやんす!」
FW ミント(19) 染岡(11)
MF 半田(6)マックス(9) 神矢(20) 宍戸(8)
DF 風丸(2) 壁山(3) 冷泉(32) 影野(4)
GK 円堂(1)(c)
ベンチ マッハ(34)(怪我) 栗松(5)(怪我) メガネ(10)(怪我) 少林(7)
それぞれのポジションにつき、後半戦開始。
「行くぞ!寺門、咲山!」
「「おう!」」
寺門と咲山が上がる。鬼道からのセンタリング。
「「二百列ショットォ!!」
約70回分の蹴りが入ったボールが円堂に向かう。
「今度こそ!ゴッドハンド!」
しかしながら、またゴッドハンドが破れてしまった。
2-2。そこからは帝国のペースだった。
鬼道が佐久間にボールを上げ、佐久間がヘディングしたボールを起動がシュートする。
「「ツインブースト!!」」
2-3になった。
「アイスピック!」
冷泉が止めにかかるも、それを鬼道がかわす。そして、
「これが俺の新必殺技だ!!デスソード!」
闇の力をまとった波動が、ゴールに向かって一直線に吸い込まれていく。しかし、デスソードか。いいのかそれ?
「ゴッド、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
円堂ごとゴールに叩き込まれる。
「もう終わりのようだな」
鬼道がそんな言葉を言った。
「まだ、終わってねぇ。俺たちには、あれがある!」
「!あれは、まだ…」
とミント。
「あきらめたら試合終了だ!」
う~ん、これby安西先生だけどいいのか?スラムダンクだけどいいのか?
「そうですよ!さっき言ってたじゃないですか!」
宍戸…。お前のアフロの下見てみたいよ。じゃなくて、
「ま、そういうこった。2-4でも、あきらめなければ勝てるはずさ」
試合が再開する。
「さぁ、試合再開です。残り時間は、10分強。果たして雷門サッカー部は存続できるのか?」
俺に、染岡からパスが回ってくる。やってみるか!
「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!」
俺の叫びとともに、背中から影が見える。しかし、その影は一瞬で消えてしまった。
「な、なんだ!?」
帝国の連中がビビった。今が攻め時だ!
「イナズマキャノン!」
遠距離から、イナズマキャノンを放つ。
「阿呆が!パワーシールドV2!」
弾かれてしまった。
「しまった!」
鬼道にボールが渡る。
「デスゾーンだ!これで決めるぞ!」
デスゾーンの姿勢に入る。
「「「デスゾーン!!!」」」
佐久間たちがボールを蹴ってしまった。
「円堂ー!!」
「「「「円堂!」」」」
「「「「「円堂!」」」」」
「「「「キャプテン!」」」」
「「「「「円堂君!」」」」」
みんなの声が、円堂に届く。
「絶対に止める!!うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!」
円堂の背後に、影が見える。
「魔神 グレイト!」
「あれは、グレイト!」
俺は、歓喜の声を上げる。
「決めさせていただく!デスソード!!」
鬼道がシュートチェインする。しかし、グレイトの前では、無力。
「グレイトォオ・ザ・ハンドォォォオ!!!!!!!」
シュゥゥゥーッ
「と、止めたー!!雷門の守護神が、デスゾーンとデスソードのシュートチェインを止めましたー!!」
観衆がどっと沸いた。
「円堂!こっちだ!」
「おう!」
俺にボールが来る。今ならいける!
「天翔ける稲妻 ライメイ!」
ライメイが俺の周りに嵐を起こす。
「イナズマストリィィィーーーーーム!!」
化身シュート!1年ぶりにできたシュートは、源田を吹き飛ばし、帝国ゴールに突き刺さる!
「ゴール!あと2点、あと2点まで迫りました、雷門。この調子なら、」
ドタッ
俺は、膝から崩れ落ちた。また、円堂も座り込んでしまった。だめだ。化身を使ったせいで、まともに立っていられねぇ。
「神矢さん!」
音無が駆け寄ってくる。マジ天使。見たか鬼道・・・・・・・・・。
そのあと俺は記憶がない。
《sideミント》
「神矢さん!」
神矢が倒れた。そこに、1年のやかまし(そんな名前だったと思う。)が駆け寄る。続いて、冷泉や染岡、半田にマックス。みんなが駆け寄っていく。俺も一緒に駆け寄った。
「しっかりしろ、神矢!あと少しで、勝てるんだ!神矢ぁーーーー!」
「円堂…!」
俺たちだってよくわかっている。円堂は神矢と一緒に勝ちたいってことを。だが、
「円堂、神矢を保健室に運ぼう。少林、代わりに入ってくれよな」
「は、はい」
そうして、俺たちは、神矢を保健室に運んで行った。
《side鬼道》
「神矢が倒れたか」
あいつとあのキーパーが出した摩訶不思議な必殺技。そのせいで倒れてしまったのか?ビーストファングや皇帝ペンギン1号のような、禁忌の必殺技なのか?それとも、ものすごく体力の消費の激しい必殺技なのか?こんなもやもやした終わり方では、納得できんぞ、神矢!
「豪炎寺は、出てこないな鬼道」
「佐久間か」
確かに、そのことも気がかりだ。そして、春奈が神矢に駆け寄っていったことは実に不愉快だ。
《side豪炎寺》
「神矢!」
神矢雷斗。もともと稲妻KFCの司令塔だった男。あいつの力は、測り知れない。だからこそ、あいつが戦って倒れたことに驚いた。それと同時に、円堂守というキーパーとともに戦てみたくなった。あいつが、1番信頼しているキーパーのようだから。俺は、俺は、
「夕香・・・。今回だけ、今回だけお兄ちゃんを許してくれないか」
そうつぶやき、神矢を運んで行ったサッカー部を追いかけた。
《side円堂》
「大丈夫かな、神矢?」
保健室からの帰り、俺はつぶやいた。
「大丈夫さ。神矢が教えてくれたサッカーの技術と、お前が教えてくれたサッカーへの熱い思い。これがあれば、誰にだって勝つことができる!」
「ミント…」
ミントのその言葉は、みんなの思いを代弁している。神矢の思いも、だ。
「円堂!」
そう、俺を呼び掛けてきた奴がいた。
「豪炎寺!」
「円堂、俺さやってみるよ。だから、1度でいいからピッチに立たせてくれないか?」
豪炎寺!
「ああ!大歓迎さ!」
《side神矢(後々)》
試合時間残り十分。ついに円堂守伝説最強のストライカー豪炎寺修也がピッチに立つことになった。
FW 豪炎寺(10) 染岡(11)
MF 半田(6)ミント(19)マックス(9) 宍戸(8)
DF 風丸(2) 壁山(3) 影野(4) 少林(7)
GK 円堂(1)(c)
ベンチ マッハ(34)(怪我) 栗松(5)(怪我) メガネ(貸出中)(怪我) 神矢(20)(怪我) 冷泉(32)(怪我)
今日の格言 「ただの宣戦布告だ。ぜってー負けねぇ!雷門サッカーの底力を見せてやるっていうな」・「俺たちがあきらめない限り、勝利の女神はどちらに微笑むかわからない!」・「やらなきゃ勝てないんだよ!やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいじゃんか!」 の三つだ!以上!
冷泉の怪我の原因 鬼道にアイスピックを交わされていた時に捻挫していた。