イナズマイレブン転生記~2人のサッカーバカの伝説~   作:七竹真

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遅くなりました!


怪我しました。美少年と会いました。

 どうも、ただいま稲妻総合病院に円堂と来ています。

 

「神矢君、君は2週間サッカー禁止ね。ああ、円堂君も3から4日間は安静にするように」

 

「「は?」」

 

「だからね、君たちは無茶をしすぎたから、サッカーしばらく禁止ね」

 

「「えっ―――――――――――――――――――――――――――!!」」

 

 いや、倒れちゃっていたから運動を禁止されることはわかっていたんすよ。だからって言ったって、この日数は…。

 

 医者が言うには、マッハ(打撲)は3日、栗松(打撲)も3日、メガネ(顔面負傷)は10日間、冷泉(捻挫)は1週間、その他は、問題は無しだが念のため数日休むようとのことだ。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、待っている間には、こんなことを話していた。

 

「マジか…」

 

「サッカーしたい~!」

 

 円堂は早くもサッカーやりたい症候群にかかっている。やっぱサッカーバカだなぁ…。

 

「仕方ねぇよ、あいつら相手だし」

 

「そうだな、帝国だしな」

 

 元イナズマKFCども(経験者共)がわかりきったような風に言っている。まぁ、過去2回も同じような感じだしな。おっと、あいつらは先に帰ったぜ。今は、円堂と俺の二人のみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことを思い出しながら、病院の廊下を歩き、ロビーに出る。するとそこには、豪炎寺がいた。

 

「!ごうっ・・・むぐぐうぐぐぐぐぐぐぐぐっぐぐぐう」

 

 俺は飛び出していきそうになった円堂を止める。そして、豪炎寺がいなくなったのを確認して、手を放す。

 

「っぷはぁ!なにすんだよ、神矢!」

 

「今、声掛けたら豪炎寺はどう思うと思う?」

 

「え?」

 

「こっそりとついて行ってみたほうが、豪炎寺について知れると思うんだ」

 

 原作に戻すには、この方法しかねぇ!

 

「それもそうだな。行ってみるか!」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 しばらくついていくと、とある病室に豪炎寺が入っていくのが見えた。ここが豪炎寺夕香の病室か。

 

「夕香・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 豪炎寺の声が聞こえる。

 

「・・・・・・、円堂行こう。俺たちが関わっちゃいけない問題だ」

 

「ああ。豪炎寺のことは、あきらめよう。よし!」

 

 パンパン!

 

 円堂が自分の頬を叩いて気合を入れる。・・・・・ばか!そんなことしたら、気付かれるぞ!と思った時にはもう遅く、豪炎寺が後ろに来ていた。

 

「なんか用か?」

 

「!いや、ちょっと昨日倒れた件で」

 

「そうか。立ち話も何だ、中に入れ」

 

 そう言われたので、病室に入っていくとそこには昏睡状態の夕香ちゃんがいた。

 

「妹の夕香だ。去年のFFからずっとこんな感じだ」

 

「……去年から」

 

 円堂も事の重大さを理解したようだ。ま、Mr.KことKUROIWA監督ことKAGEYAMA総帥のせいなんだけど。

 

「だから、俺はサッカーをやめたんだ」

 

 こりゃだめだな。少し、挑発しときますか。

 

「豪炎寺、お前は去年の春会った時には、すげぇ生き生きしながらプレーしていたように思えた。だが、今のお前は違う。夕香ちゃんの事故を背負い込み、他のことでも悩んでる。呪縛が張られまくっているお前じゃ雷門イレブンに入る資格すらねぇ」

 

「・・・!お前に何がわかるっ!」

 

「何も。俺は、豪炎寺修也じゃなくて、神矢雷斗だ!俺は、俺。お前はお前。自分が経験してないことなんて、分かるわけねぇだろ!」

 

「帰ってくれ!」

 

「そのつもりだ!てめえのような、なよなよした奴にストライカーっていうもんは務まんねぇ。ストライカーっていうのは、人一倍努力している奴が手に入れられる座だ。今のお前にはふさわしくねぇ(=ピシャ岡さんやGO陣先輩の方が向いてるぞ。)」

 

 そういって俺は、部屋から出て行った。さて、円堂に見つからないようにゲーセンでも行きますか。あいつと喋っていて、むしゃくしゃしたから格ゲーとかシューティングゲームとかにしようかな。

 

 

 

 

 

 

 

「豪炎寺、神矢がすまなかった。お前は今心が痛いはずなのに」

 

「いいんだ、円堂。本当のことだから」

 

 神矢がいなくなった病室で2人はまだ話を続けていた。

 

「今の俺には、サッカーをやる資格なんてないんだ。だから、円堂……」

 

「・・・・・・わかった。それじゃあな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 久しぶりのゲーセンだー!!そういや、病院で灰崎っぽい奴見かけたけど、なんでいたんだろ(※皆さんはお忘れかもしれませんが、神矢君はそこまで見ないうちにこっちに転生してきているの。以上、カンナカムイからの御言葉よ!)?

 

「じゃあ、どの台からやろうかな?」

 

 そう、辺りを見回していると、

 

「ねぇ、君」

 

「うん?」

 

 振り向くと、淡いエメラルドの長髪に赤みがかった目をした人が立っていた。顔は中性的で、俺と同い年ぐらいだろうか。・・・・・・・って、アフロディやん。亜風炉照美やん!ゴッドノウズにヘブンズタイム、ゴッドブレイクと言ったらの、てるみんじゃん。アフロさんって天馬に言われて、アフロディって呼んでって言ってたあふろんじゃん。

 

「僕と勝負しない?」

 

 え?今の俺にシュートぶつけてリンチっすか?

 

「あのゲームで!」

 

 と、とある台を指して言う。ズコーっ!でも、ほっとしました。

 

「いいぜ!俺は、」

 

「神矢雷斗君だよね?僕は、亜風炉照美。アフロディって呼んでくれ」

 

「おお!俺のこと知ってんのか、アフロディ!」

 

 悪の道に落ちないことを祈ってるぜ!

 

「うん!だって、あの稲妻KFCのキャプテンだったんだよ。知らないわけないじゃないか!」

 

「そっか、ありがとな。ってことは、サッカーやってる?」

 

「ああ!やってるよ。世宇子中ってゆう弱小校なんだけど、今年こそFFに出ようと思って頑張っているんだ!努力は絶対に裏切らない。そうでしょ!」

 

 あ、悪の道には落ちそうにないや。風丸現象が起こらん限り。

 

「おう!俺たちも、帝国を破って北東京代表として頑張る予定だ!」

 

「へ?じゃあ、去年は本選に出てないチームなの?」

 

「うん、雷門中っていうところなんだけど…」

 

「!あの帝国を破った?すごい!」

 

 どうやら、俺が雷門にいることは知らなかったようだ。

 

「そ。でも、俺は途中で倒れちゃって・・・・・・」

 

「大丈夫さ。君は、他の仲間の分まで戦ったんだろ?ほら、帝国って言ったら、つぶしにかかることで有名だし」

 

「うーん。ま、そんなところ」

 

 化身のことは秘密にね!

 

「じゃ、早速やろうよ!」

 

「OK!負けないぜ!」

 

 こうして、アフロディとのゲーム対決が始まった。3本勝負での戦いとなった。負ける気はしねぇ!




今日の格言 「努力は絶対に裏切らない。」 以上!

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