イナズマイレブン転生記~2人のサッカーバカの伝説~   作:七竹真

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サッカー部の始動

「おーい!円堂ー!」

 

 そういって円堂家の門をたたく。この家に初めて来たのは、もう5年も前になる。初めて会った日に円堂は、鉄塔広場とここに連れてきてくれた。ここに来たのは、大介さんのノートを見せてくれるためだ。

 

 バーン!!

 

 勢いよくドアを開け、円堂守は俺の前に現れた。初めて会った時、俺は隣のクラスだったが、俺がサッカーやってることを知って俺の教室のドアを開けて、「君、サッカーやってるんだって?俺とサッカーやろうぜ!」と言ってきた。

 

「変わってないな、円堂」

 

「ん?何がだ?」

 

「いやなんでもない。それよりも今日からいよいよ中学生だな!」

 

「ああ!」

 

 そう答えた円堂の顔には、早くサッカーしたいという思いが読み取れた。

 

「「サッカーやろうぜ!」」

 

「じゃあ、どっちが早く着くか競争だ~!」

 

 そういうと円堂は、ドリブルをしながら雷門中の方向へ走っていった。

 

 

 

 

 

 

「君たち!道端でドリブルなんてしないでください!まったく、雷門の恥ですよ」

 

 そう、眼鏡をかけた先生が言ってきた。

 

「「ご、ごめんなさーい!!」」

 

 ってこいつ冬海(ふゆかい)じゃん。謝るのはてめぇのほうだ。無印でもgoでもアレ天でも主人公の邪魔をしやがって。雑魚のくせに。 

 

 

 

そうこう話している間に雷門中の正門前まで着いた。二人は歓喜に打ち震えながら叫ぶ。

 

「ついに来たぜーーー!!」

 

「ここから俺たちのサッカー伝説が始まるんだ!!」

 

 俺たちは、意気揚々と学校に入っていく。

 

 

 

 

 そしてそれを陰から見る者たちがいた。茶髪の少年と黄緑色の髪をツインテールでまとめた少年の2人である。

 

「あれは円堂監督に神矢選手!!」

 

「いや、監督やプロ選手どころか、キャプテンと司令塔にさえなっていないよ。それどころかまだサッカー部にも入ってないよ」

 

「サッカー部じゃない円堂監督に神矢選手かぁ・・・」

 

 そう呟くと茶髪の少年はクスリと笑う。

 

「どうしたの天馬?」

 

 そう、黄緑色の髪の少年が問うと茶髪の少年―――松風天馬(まつかぜてんま)は感慨深そうにつぶやいた。

 

「これから円堂監督と神矢選手が雷門にサッカー部を創るんだね」

 

「・・・何も邪魔が入らなければね」

 

 もう一人の少年―――フェイ・ルーンは神妙な顔つきでそう言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーーーーーーーーーーーーーーー!!サッカー部ないんですか?」

 

 はいきた。最初のイベント。

 

「えーーーーーーーー!」

 

 ん?天馬の声が聞こえた気がするよ?

 

「ええ、だからないって言ってるではありませんか」

 

 

 

 

 

 

 サッカー部が無いなら創る!!と円堂が言い出し、放課後、円堂がマネージャーとして木野秋(きのあき)を連れて来て、サッカー部の部室となる小屋を冬海に紹介された。冬海に先生なんてつけなくていいだろ?裏切るんだし。

 

「まずは掃除ね」

 

「これで部室が手に入るんだ!だったら全然苦じゃないぜ!」

 

「それもそうね!」

 

 それから、三人ともジャージに着替えて作業開始。物置として使われていたからかなり汚く、埃や蜘蛛の巣など酷かったんだ。雷門中サッカー部の看板を見つけるために元祖雷門イレブンの落書きを探しながらできるという何とも贅沢な掃除だ。原作ファンならうれしいに決まってる。

 

「ん?なんだ?」

 

 円堂が何か板を見つけた。木野がそれを拾って見る。そして俺がのぞき込む。

 

 !!こ、これは!! 

 

「これって!」

 

「『サッカー部』の看板だ!!」 

 

 その板にはしっかりと『サッカー部』と刻まれていた。これからよろしくな、俺たちに勝利を導くお守り(勝利の女神)になってくれ!

 

 円堂がそれを部室の前に掛ける。凄く感慨深い。俺が円堂守伝説の一端を担ってると思うと!!

 

「よーし!!雷門中サッカー部・・・」

 

 円堂が掛け声をかける。 

 

「「「始動!!」」」

 

 そうして俺たちは天高く掲げた手でハイタッチする。ここに新たな雷門サッカー部の伝説が始まった。すべてが順調に思えた。だから、あいつらの存在を忘れていたんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「無駄だ」

 

 まるでエイリア学園のような服を着た連中が下校途中に現れた。そして、フットボールフロンティアで優勝するのは無理だと言ってきた。 

 

「雷門にサッカー部は出来ない」 

 

「ふざけんなよ!」

 

「ふざけてなどいない。私は、雷門サッカー部ができないことが目に見えてわかる」

 

 なんだこいつ?まるで未来を知っているかのように。ん?未来…?

 

「木野の知り合い?」

 

 そう円堂が聞く。 

 

「私知らない・・・」

 

「じゃあ神矢は?」

 

「俺も知らねぇ。いったい、なんなんだこいつら?」

 

 すまん、円堂。こいつらのこと忘れてた。天馬たちの声が聞こえたってことはそういうことだ。『プロトコルオメガ1.0』。円堂や天馬からサッカーを奪おうとした連中だ。

 

「雷門にサッカー部は出来ない。確実にな」

 

 ダメ押しというように、キャプテンであるα(アルファ)が言う。そういえば、アルファと御影専農の下鶴って似てるな。 

 

「どうしてそう決めつけるんだ!?分かんないだろ!!」

 

 確かに普通はわからない。あいつら未来人じゃなければ。 

 

「サッカー部は創れるさ!!本当にサッカーが好きな奴らが集まれば!!」

 

「サッカーが好きな奴などいない」

 

 そう言い切るアルファに円堂は俺の方に腕を回し、自分を親指で指して答えた。

 

「サッカーが好きな奴らならいるさ!ここにな!!」

 

「俺もだ!」 

 

「嫌いになる。間も無く」

 

「俺たちはサッカーを嫌いになんてならないぞ!!」

 

 その通り。だって俺は、転生してくる前から、イナズマイレブンが、サッカーが好きだったから。 

 

「そうか」

 

 短く答えたアルファは妙なサッカーボールのボタンを足で押すと、こんな合成音が聞こえた。

 

『move mode』

 

 ボタンシステムとか本当にエイリアかよ…。 

 

 途端に青白い光が放たれ、俺たち三人はそれに呑み込まれる。俺は、どうなってんだ一体!?的な感じを醸し出す。

 

 

 

 

「大変だ!!」

 

 この声は、天馬か。

 

「僕たちも行こう!!」

 

 フェイもいる。あれ?優一さんは?そんなことを思いながら、俺たちは全員光に飲まれてしまった。

 




今日の格言 「ここから俺たちのサッカー伝説が始まるんだ!!」 以上!
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