ニセコイの楽がもしARROWのオリバーみたいな事になったら.......
もはや恋愛要素ねえじゃねえか.......。
海外ドラマのARROWを見ながらツイッターでニセコイ実写化のニュースを見てたらふと書いてしまった。
後悔はしてない。

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ニセコイ.....じゃねえなコレ

ーーーー何かの音が聞こえる。

 

耳慣れたジャングルのざわめきを切り裂く......自然に属さない音。

あまりの懐かしさに何の音か、忘れそうになっていた。

 

汽笛だ。

 

俺はフードをかぶると、流れるようにジャングルを駆け抜けた。

 

そして崖につくと、一本の火のついた矢を射った。目標までの距離は、400メートル。今の俺なら外すことはない距離だ。

 

その先には組み上げられた木があり、爆音と共に狼煙があがった。

 

どうやら船は気づいたらしい。

 

「やっと、帰れるな........。」

 

 

 

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『たった今入った速報です。三年前に海難事故で死んだと思われていた、一条楽君が発見されたそうです。発見者の話によれば一条君は、太平洋上の無人島で生活していたと思われています。また、共に事故に遭った、父の一条一誠さんは亡くなられたそうです。また一条さんは集英組と言う暴力団の組長と言う事で.........』

 

「流石にニュースにはなるよなぁ」

 

俺は今、幸運なことに家でテレビを見ながらくつろいでいた。

こういう時は記者会見とか色々あるらしいが、組の者のおかげで俺は特に面倒な手続きもなく、普通に家に帰ってくることができたからだ。

いや、本当に感謝しなければならないな。

だが、くつろぐ時間も、もう終わりらしい。組員の1人が俺を呼びに来た。

どうやら朝から俺の生還祝いをするらしい。少々、大げさではないのか?などと思ったが、正直に言えば嬉しい。

少し、顔に笑みを浮かべながら、俺は戸を開けた。

中には何人もの組員が、座って俺を待っていた。

 

 

「「「おかえりなさいませ!!!坊ちゃん!!」」」

「おう。ただいま。」

 

そう言うと、組の奴らが泣きながら俺のことを出迎えてくれた。

厳つい男たちがみんな泣き出したので、ぶっちゃけ引いたが、口が裂けてもそんなことは言えない。

暫く見ないうちに、メンバーが変わったりしたのかと思い、見渡すが組員は三年前から変わっていないようだ。

 

「坊ちゃん....本当に無事で何よりでさぁ。」

「竜.....久しぶりだな。悪いな.......親父も連れてこれなくて....」

 

顔に一本傷のある、この男はうちの組の若頭である。

 

「親父......組長のことは非常に残念です。.....でも、坊ちゃんが無事でいてくれてあっしらは、本当に喜んでいるんすよ?それだけは覚えといてくだせえ。」

 

確かに俺の家の家業はヤクザだ。俺もそのことが嫌いでしょうがない。でも、組員.....俺の家族は大好きだ。親父の後は継ぎたくねえが、これからは、俺がこいつらを守っていかなきゃならないしな.......それに、しなければいけないことも有る。

 

「.......覚悟を決めないとな。」

 

そうだ。俺はただ、この街に帰ってきたんじゃ無い......親父との約束を果たさないといけないんだ。

 

「そうだ!坊ちゃん明日の8時から高校が始まりますよ。入学手続きは.....まぁ心配しないでくだせえ。」

 

 

...........帰ってきて早々、俺の行く末が心配になってきたんだが、大丈夫なのだろうか?

 

 

 

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「坊ちゃん、本当に護衛は要らないんですかい?」

「大丈夫だ。そこら辺を散歩したら帰ってくる。」

 

せめての用心にと、携帯を渡されたので、ありがたく持って行くことにし、俺は家を出た。行きたいところは沢山有るんだが、まずは。

 

「墓参りだな.......。」

 

歩き始めて10分ほどで俺は墓へと着いたのだが、俺の目の前にある墓を見ると....少し複雑な気分になる。

 

「俺の墓......か。」

 

そう。俺が島にいた3年間の間で俺と親父は死んだことになっていた。そのため、葬式も行われ、墓まで作られていたらしい。さっき竜から聞いたので気になって見にきてしまった。まさか自分の墓参りをする事になるとは思いもしなかったな。

記念に写真でも撮っておこう。

 

「さて、次は」

「おおーーい!!!」

後ろから声が消える。振り向かなくても誰なのかはわかった。暫く会っていないうちに、身長が伸びていたが、それ以外は変わっていないようだ。

 

「久しぶりだな。集。」

 

彼の名前は、舞子(まいこ)集(しゅう)。俺の親友だ。

 

「ったく!!清々しいほど元気じゃねえか!!」

「痛って!!叩くなよ....」

 

ふと、集の顔を見ると泣いていた。

 

「ほんとに.........良かった..........!!」

「集..........キモいから泣くなよ」

「ええええええ!?」

 

あ、今の集の顔撮っとこ。今日見た中で最高の変顔だ。

 

「ちょ、撮るなよ!?」

「なぁに、久しぶりに親友に会えて良かったぜ?」

「疑問型かよ!?」

 

それから暫くの間、集から色々な話を聞いた。主に俺が居なかった間のことだが、話を聞くだけで俺は少し心が晴れるような気がした。集はこの話はしないほうがいいかとも、聞いてきたが俺は話してもらった。

 

「で、楽。この後暇だろ?ちょっと遊ぼうぜ。」

 

そんな訳で俺は集に拉致られた。行くのは何時ものゲーセンだろう。歩き出すとすぐに集は語り始めた。俺がいなかった3年間の間の話だった。そんな話は聞きたく無いと思う人もいるだろう。でも俺は逆に聞きたかった。少しでも皆との思い出を思い出す為に............何よりも、俺の3年間を考えない為に。

 

「.......てわけでな!小野寺も、るりちゃんも俺も同じ高校に受かったんだぜ?明日からは楽もだろ〜?クラスも同じだし。心配すんなよ!」

 

「ありがとよ、集。」

 

本当に集は変わらないな。思えば、ヤクザの息子で友達のいなかった俺に最初に話しかけてくれたのも集だったな。本当にいい奴だ。

 

「よせやい!俺は女の子にしか興味が無いのは知ってるだろ?確かに楽は親友だけどな!あ、パンツ見えた。」

 

.........こういうところがなければモテるのにな。

 

「いやいや、パンツなんて見えるはず無いだろ。お前の見てる茶髪の女の子がいるのはこっから何メートルも先だぞ?」

「俺の目は一寸先の女の子のスリーサイズも言い当てれる!!」

「もういいや......。」

 

本当に、顔と性格は良いんだがな。女好きがもう少し治ればなぁ.....。

などと考えながら、溜息を吐いていると、集が俺のことを凝視していた。

何だよ気色悪いな。

 

「なぁ楽.......お前見ない間に、体つき変わったな」

「......まぁ、無人島で生活すりゃ誰だって、こうなるって」

 

集の言うように、俺の体は以前のものとは全く別のものになっていた。

見せる気は無いが、俺の体は三年間でかなり鍛えられたし、身体中に傷がある。と言うか、こんなものを見せられるはずがないな。

 

「.....まぁそれもそうか。それよか、近道しようぜ」

 

集がそう言うので俺たちは高架下を通ることにした。高架下には沢山の落書き、もとい絵が描かれておりセンスの無いようなものも多いが、偶に面白い絵もあるため、俺はここを通るのが結構好きだったのだが久し振りに見て、そのあまりの変化に驚いていた。

 

「おいおい........なんだよこれは。まるでスラムじゃないか。」

 

「さすがに気がつくよな.......。楽と親父さんが行方不明になっている間にこの町は大きく変わっちまったんだよ。この町の自警団に近かった集英組の組長の不在を良いことに、色々な組のヤクザや犯罪者がこの町に溢れてきたんだ。今じゃ、凡矢理市は三つの地域に分かれちまった。俺たちの住む俺らの住む普通な第二地区と、治安の悪い第一地区。そして、比較的都市部に近く、治安の良い第3地区にな。つってもここら辺はまだ第二地区寄りだから、治安は良いほうだぜ?」

 

.......集に言うつもりは無いが、そんな事は既に知っている。それも結構前にな。だが、それを俺が知っているとバレるのは、これも俺の復讐を果たす上で非常に厄介なのでばれないように過ごそう。

 

そんな時だった。突然黒いバンが俺たちの目の前で急に止まったのだ。それと同時に真っ赤な鬼の仮面を被った男たちが出てきた。そして、流れるような動作で銃を抜くと集へと放った。

 

「がっ!!」

 

「集!!!」

 

不幸中の幸いで、どうやら麻酔銃らしく、集は死んでいないようだ。だが、すぐに二発目が俺にも放たれ、俺の意識はすぐに消えていった。

 

 

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「........きろ。起きろ!!」

 

突然頭に水を掛けられ俺は目を覚ました。場所はどうやら第一地区のどこかにある廃工場だろう。機材がそのまま置いてあるようだ。辺りを見渡すと、覆面の男が5人その内の2人に囲まれる様に集が椅子に縛り付けられている。無事なようだ。因みに俺も縛られている。

 

「........で俺に何の用だい?金ならやる気は無えぞ。」

 

「冗談を言ってる暇は無いんだよ。糞ガキ!!」

 

どうやら悪人に冗談は通じなかったらしい。男は躊躇うことなく手に持った黒い棍棒を振った。歯は抜けなかったが口の中が少し切れたらしい。血が垂れてきた。昔の俺なら、耐えられなかっただろうが、今は大したことでは無い。

 

「俺たちの目的は金じゃ無い。お前が父親から渡された物を寄越せ。」

 

もう少し時間がいるな。それにしても硬い縄だ。

 

「何のことだか、さっぱりだね。」

 

「良い加減にしやがれ!!」

 

「があああああ!!!!」

 

男は右足に棍棒を叩きつける。鈍い音がした。折れてはいないだろうが内出血は酷いだろうな。少し痺れている。

 

「面倒くせえな.....そうだ、あっちの眼鏡を起こせ!!そいつを拷問すればこいつも口を開くかもしれない。」

 

「な!?おい待てよ!!」

 

「待てねえな!!早くお前が話しとけば良かったのにな!!!」

 

仕方ないな、集まで怪我をさせるのは忍びない。

 

「俺が親父から、渡されたものだったな?」

 

ストンッという音がした気がついた男たちの視線が床へと向けられるが、気にせず話し続ける。

 

「っと。その前に君達はもっと.......縄の結び方を学びな?」

 

そう言って俺は縄から抜けた両手を前に出して見せた。

 

「な!?お前」

 

座ったまま右足で目の前の男を蹴り飛ばすと、即座に立ち上がり、右に立っていた男の鳩尾に容赦なく拳を叩き込む。気絶した男を横目に見ながら左を向くと先ほど蹴り飛ばした男が棍棒を構えていた。

 

「ガキが!!死ね!!」

 

「三下じみたセリフは、死亡フラグだぞ?」

 

男は全力で振ったようだが、所詮はチンピラの力技の様でキレは一切無い。俺は避けずに棍棒を右手で受けながすと、左手で男の喉に手刀を打ち込んだ。

 

「カフッ!!」

 

男は怯み、棍棒を落とすが俺は見逃さない。

地面に落ちるギリギリで掴むと流れる様に相手の顔を棍棒で殴る。どうやらまだ意識がありそうなので回し蹴りをこめかみに食らわせノックアウト。

男は完全に意識を失ったようだ。

 

「あと3人....」

 

正面の男がナイフを抜き切りかかってくるがそれを避け、合気道の小手返しの要領で、男を百八十度回転させ転ばせる。集のほうにいた男の1人が拳銃を抜くが、俺の方が早かった。先ほど転ばせた男のナイフを取ると、拳銃を持つ男へと投げる。吸い込まれる様に俺の投げたナイフは男の喉へと突き刺さった。確実に命を奪っただろう。

忘れずに転ばせた男も顔面に一発、重いのを入れておく。

 

「くっ...来るなぁ!!!!」

 

最後に生き残った男は外へ逃げ出した。馬鹿な男だ。大人しくしておけば、楽に死ねたと言うのに。俺も男を追って外へ出る。

どうやらこの近辺は工業地帯だったらしく、そこら中が廃工場のようだ。男は階段を登り、建物の屋根を走っていた。勿論、俺も駆け上がり男を追う。

男もそれなりには動ける様だが、ジャングルで走り回っていた俺には勝てない。俺は、一般的にパルクールと呼ばれる移動術を駆使して男に追いつき、男にタックルをしながら、下へと落ちる。

 

「クソっ!!」

 

男はうまく受け身を取れずに足をくじいた様だが、俺は問題なく受け身をとれたので、男の首を絞める。

 

「こ、殺さないでくれ!!知ってることは全て教え

 

「問題無い。地獄で親父に任せろと伝えてくれ。」

 

ゴキンッ

 

鈍い音が聞こえると、男は死んだ。

 

 

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「えーっと....つまり緑色のフードを被った男が君達を誘拐した犯人を殺して、君達を助けたということかい?」

「ええ。その通りです。あの時は、パニックに陥って、あんまり覚えていなかったんです。すみません.....。」

「いやいや!君が謝ることは無いよ。君たちは被害者なんだし。それに君は帰ってきたばかりじゃ無いか。舞子君だったね?君は何も見ていないのかい?」

「すみません。俺は、起こされなかった様で、何も見てないんです。」

 

俺と集は現在、事情聴取の際中である。誘拐事件と、その犯人5名の殺人事件のね。........因みに犯人のうち4人の死因は首を折られた事によるものだ。

 

「それで、君達が襲われた理由は、何か分かるかい?」

「金だったのですが、男達の中に俺の家に恨みのある人がいた様で、俺は殴られましたけどね。」

「それは災難だったね。」

「坊ちゃあああああああん!!!」

 

非常に喧しいが、救援もとい迎えが来てくれた様だ。まぁ竜なんだが。

 

「それじゃ、刑事さん。迎えも来たので僕たちは帰りますね。」

「ああ。気をつけなよ。」

 

親切な刑事に別れを告げると、俺たちは竜の車で帰ることにした。

 

本格的に動くのは明日からにしておこう。

 

 

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三年前 太平洋上

 

 

「......痛え」

 

全身に疾る痛みに俺は目を覚ました。周りを見渡すが、一面が青い。正確には海の上を漂流している。段々と思考が冷静に働き始めた。そうだ、俺達の乗っていた船は突然沈みだし、俺と親父とウェインおじさんと救命ボートに乗って逃げたんだった。

 

「そうだ!!親父は!?」

「いるから.....静かにしろ楽」

 

良かった。親父は俺の隣で寝転んでいた。ウェインおじさんは..........。

 

「親父、おじさんは」

「......ブルースは、俺が殺した。あのまま3人で乗っていたら沈んでいたからな。」

 

突然の親父の発言に俺の思考は止まった。

 

「は?......何を言ってるんだよ親父」

「落ち着け楽。お前には言わなければならないことが」

 

「これが落ち着いていられるかよ!!!」

 

ああ、何でだよ親父!!何で、何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で。

 

「落ち着け楽!!!!」

 

頬を叩かれ、俺はようやく正気に返った。

 

「今からお前に渡す手帳は、俺の命より大切なものだ。絶対になくすな。」

 

そう言うと親父はポケットから手帳を取り出し俺に渡した。中を見ると人の名前がびっしり書いてあった。

あまりにも全てがいきなり過ぎて、俺の思考が追いつかない。それでも親父は続ける。

 

「......街を守るはずの俺が、街を汚しちまっていたとはな。笑えねえよ.....。街は頼んだぞ楽。」

 

親父は懐から拳銃を取り出し、自分の頭に向けた。

 

「待てよ親父!!

「最後まで、こんな親父で.........すまねえな」

 

パン!!

 

親父が頭から血を流し、倒れた。俺には涙を流すことすらできなかった。

 

 

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「.....ゃん、坊ちゃん。着きやしたぜ。」

「.....悪い、寝てたようだ。」

 

懐かしい夢だ。忘れてはいけない。俺にはやらなければならないことが有るんだ。

 

「この街を汚した奴らに罰を与える。」

 

それが俺の仕事だ。

 

 

 

 

 

 


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