インフィニット・ストラトス~【英雄】の迷い込んだ世界~ 作:芳奈揚羽
side 鑑純夏
「た~け~る~ちゃ~~ん!!」
「うおっと!?」
数カ月ぶりに会うタケルちゃんに、ついテンションが上がって抱きついてしまった私は、きっと悪くないと思う。だって、今まで自分から連絡してくれなかった好きな人が、自分からデート(タケルちゃんはただ遊ぶだけだと思ってるだろうけど)に誘ってくれたんだから、嬉しくない訳がない。っていうか、IS学園は今年になってから突然教育方針を変えたみたいで、今までの【ちょっと特殊な女子高】みたいな校風から、【完全に軍隊訓練学校】へとなってしまった。そのせいで、まともな休みといえば冬休みくらいで、しかも一週間しか休みがない。それで法律的には大丈夫なのかと思うけど、【IS学園はどの国にも属さない】からいいんだって。つまり、IS学園自体が一つの国みたいなものだよね。
こんなトンデモナイ学校に強制的に入れられて、しかも私達と同じことが、世界中で起こっているらしい。しかも、アメリカに第二のIS学園の建造まで決定したとか。・・・何か、嫌な事が起こりそうな気がするんだよね。こういう時の私の勘は外れない。なんだろう・・・最近、胸騒ぎが収まらない。
「おい俺を無視するな。」
ベシ!といういい音を響かせて、私の頭にチョップが炸裂した。
「ちょ、ちょっと何するのタケルちゃん!!」
か、かなり痛い・・・。織斑先生の出席簿チョップより痛いかも・・・。かなり本気で涙目になりながらもタケルちゃんを見ると、タケルちゃんはいい笑顔で豪快に笑いながら言った。
「ワハハ。俺を無視するからいけないんだ。純夏の癖に生意気なんだよ!うりうり。」
そう言いながら、私の頭を楽しそうに撫でるタケルちゃん。・・・ちょ、ちょっと、せっかくセットした髪が乱れる~!
「いい加減にしろー!・・・どりるみるきぃぱーんち!!」
私の必殺技が武ちゃんのお腹に突き刺さる・・・が、タケルちゃんは無傷!
「な・・・何で~?」
私だって、この半年遊んでいたわけじゃない。・・・っていうか、遊べるような環境じゃなかったから、軍隊みたいな訓練をこなしてきたんだよ!?それなのに、一体何で効かないの!?っていうか、まるで鉄板を殴ったような感触が・・・。
「はっ・・・まさか本当に鉄板を仕込んで・・・?」
気になってお腹を撫でて見るけど、別に何かを仕込んであるわけじゃなくて・・・筋肉・・・!?
「ほ・・・ほぇ~・・・。いつの間にタケルちゃんこんなに筋肉付けたの?」
着ていたシャツを捲って確認すると、何と腹筋が六つに割れていた。私がいない間に、一体何があったんだろう?いたるところにすり傷や切り傷がある。
「ねえタケルちゃん、これって・・・?」
「いい加減にしろ!」
またまたベシ!!と私の頭にチョップが炸裂した・・・(´;ω;`)。いや、本当に痛いんだけど。
「な、何するのさ!?」
「お前、今自分が何処にいるのか確認してみ?」
武ちゃんの顔が若干赤みを帯びている?・・・っていうか
「あ・・・・・・。」
街のど真ん中で、男性のシャツを勝手に捲り上げてお腹を凝視しているという、逆セクハラをしている女子の図。・・・うん、簡単に言うと、変態にしか見えないよね?
「う、うああああああ!?」
私の顔が熱くなって、思わず武ちゃんの手を取ってその場を走り去る。うわぁうわぁ・・・知り合いに見られてないよね!?大丈夫、大丈夫だと信じる!
「わはははは!相変わらず純夏は純夏だな!!」
でも、私の隣を遅れずに並走しているタケルちゃんの笑顔が何だか嬉しくて、ちょっと笑ってしまったのは秘密。
キャラの口調とか行動とかが物凄く違うとかいう意見がありましたら、感想とかで教えてください。何しろ、原作をやったのが結構前なので。
ただ、この作品の純夏は基本こんなかんじにしようと思ってます。いいよね、二次創作だし!