―――一人の人間が二度の転生をしてはいけないというルールは無い

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※警告
本小説は作者が自由に書きなぐった代物です
・キャラ崩壊、設定無視等があります
・このキャラはこんなこと言わない、こんなリアクション取らない、と思われるシーンがあります
・原作キャラは司波兄妹くらいしか出ません。しかもチョイ役です
・かなり冒険しています
・なんでも許せる方向けです

・魔法科高校の劣等生という作品を汚されたくない、という真摯なファンの方はただちにバックして見なかったことにしてください
・魔法科高校の劣等生という作品を汚されたくない、という真摯なファンの方はただちにバックして見なかったことにしてください
・魔法科高校の劣等生という作品を汚されたくない、という真摯なファンの方はただちにバックして見なかったことにしてください

大事なことなので三回言いました

ここから先へ進んだ場合、最後まで読んだ上での誹謗中傷はお断りさせていただきます









警告はした


魔法科高校でGo Show Hah

 

 

 

 

 

 

 

 

\もう始まってる!/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タッチャンタッチャン」

「……ん? なんだ?」

「ちょっとこれ読んでもらえる?」

「は? ……なんだこれは」

「タッチャンに読んでほしくてさー」

「意味はあるのか?」

「いや特には。嫌なら嫌で断ってくれていいよ。みーたんに頼むだけだから」

「おい」

「みーたんがダメなら会長に。会長もダメなら交友関係に手当たり次第で頼み込むだけだから。『タッチャンがやってくれなかったせい』って触れ回りながら」

「……お前という奴は……わかった。俺が言えばそれで済むんだな?」

「さっすがタッチャン!」

「まったく……」

「んじゃお願い。あ、全力でネ」

「全力?」

「そ、全力。今まで出したことないレベル、絶叫する勢いで」

「………」

 

「さーん、にー、いーち……どぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――自爆するしかねェェェッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポッピンパーン(BNDR)

 

『あ、あーあー。うっうー、マイク音量大丈夫? チェック、ワンツー……』

 

唐突なチャイムと軽率な声が校内に響き渡る。

昼食の時間と洒落こんでいた生徒達は、皆一様に怪訝な表情を見せながら、音声の元へと視線を向けた。

 

 

 

『―――さァー始まりましたよ、ラ○ウのニコニコラジオGo Show Hah!!』

『わたくしDJ○オウです! どうぞよろしくお願いしまっす!』

 

『『『ブッフォ!?』』』

 

 

 

全校生徒が一切の乱れもタイムラグも無く、また男女の差も無く一斉に口に入れた飲食物を吹き出した。

その声に聞き覚えがありすぎた。というか、現在の在校生でこの声の主を知らない者はいない。いたら相当の人嫌いか厭世家か引きこもりくらいである。

 

声の主である男は、学校始まって以来の『問題児』なのだから

 

 

 

『皆様のランチタイムに彩りを添えるこのニコニコラジオ。本日からスタートとなります!』

 

『このために放送室の機材をジャック』

 

『いやいや拝借いたしまして、短い時間ながら放送させていただこうという次第でございます』

 

誤魔化しきれてない誤魔化しに全校生徒のほぼ全員が察した。(ああ、あいつまた馬鹿なことしてるなぁ)と

そして一部の生徒達は遠くから聞こえる教師達の怒号を聞いた。制圧されるまであと何分か、既に賭けまで始まっている始末である。

カースト制度めいた風潮のある学校なれど、金銭が絡むとなればそれすら無かったことになるという俗なもの。まぁこれすら当の問題児が広めたものであるのだが

 

『ではまず最初のお便りから。えー……ラジオネーム『黒のレースは至高』さんから。……あっ、これ昨日の生徒会長のパンツですネ』

 

全校生徒がどよめいた。

 

『ちなみに今日はゆるキャラのバックプリントだそうです。可愛いやつ』

 

学校が揺れた。比喩でもなくマジに。

高嶺の花とでも言うべき生徒会長の事情に色めき立つ者、続けざまのワンツーパンチに思わず前屈みになる者、思考が追い付かずショートする者、なんであんにゃろうが会長のパンツの柄知ってるんですかねぇ……と怒りを露にする者。悲喜こもごもと言った具合に生徒達の過半数はざわついていた。

 

ちなみに昨日の下着をバラされ今日に限ってはテキトーぶっこかれた当の生徒会長の顔は面白いことになっていた。

「怒りと羞恥のベストマッチだった」と、たまたま近くにいた生徒は後に語っている。

 

閑話休題

 

『えー『ラオ○さんこんにちは。』はいこんにちはー』

 

『『私には近頃気になる人が出来たのですが、話しかける勇気がありません。何かアドバイスをお願いします』……あー、いいネ! セイシュン、春が青いネ!』

 

『ただねー。こればっかりはネー。答えはもう出てるじゃない。勇気がありません。……話しかけたいだけなら勇気を出せばそれで解決。そこから育んでいくモノもあると思うよ』

 

『そういうわけで昨日の会長のパンツの柄の人、一歩踏み出してみて! ラ○ウからはそれくらいしか今は言えない! ガンバ!』

 

さらっと生徒会長に追い討ちをかけつつも、語られた内容は、まぁおかしいものでも無い。そういう感想を抱ける程度には生徒一同、この頭のおかしい放送に聞き入ってしまっていた。

 

『―――ていうかこの番組そういうことするやつじゃねーから!』

 

台無しである。

だがこれが割と平常運転だったりするのだから始末に負えない。

 

『えーそんな黒レースは至高さんからのリクエストはTOM★CATで『TOUGH BOY』!』

 

…………

 

『……あ、無い? はいっ、次のお便り』

 

『では続いて、ラジオネーム『みーたんprpr』さんから…………おい誰だこいつカズミンじゃねーだろ放課後校舎裏来いや』

 

軽いノリから一転、ドスの利いた殺気まみれの声にとある男子生徒が小さく悲鳴を上げた。

ホシが上がった。

 

『えーと……『○オウさんはじめまして』はい、はじめまして』

 

『『みーたん良いよね』……良い。わかる。はい次のお便り』

 

終わりかよ!? と口を揃えてツッコミが出た。

ちなみに当の男子生徒は誰も気付かない内に謎の覆面集団に拉致られていた。合掌

 

『えー……あ、これが最後?』

 

『ラジオネーム『愛しのお兄様』さん……みーたん!? みーたんじゃないかこれ!』

 

このテンションの上がりよう、そしてこの男が『みーたん』と呼ぶ相手は一人しかいない。

一体どんな内容が読み上げられるのか、生徒一同、固唾を飲んで耳を傾ける。

 

『『ラオウさん、こんにちは』はいこんにちは!』

 

 

 

『いい加減にしてくださいね?』

 

 

 

『え、なにこれは(バァンッ)ン何だお前?!(驚愕)』

『オロナイン、抑えろ!』

『何すんだおまっ……流行らせコレ!(ステマ)』

『〆サバァ!』

『ん何だコイツら?!(驚愕)……ドロヘドロ!(名作)や~めろお前!チッ!(舌打ち)あ”~もう!(乙女)』

『転校しても無駄だ!!(KMRTKMR)』

『ウザってぇ……!(激怒)』

『素晴らし菓子……(下北沢銘菓)』

『ウザコン、お前らに、お前ら二人なんかに負けるわけねえだろお前オゥ!(猛者)流行らせコラ・・・流行らせコラ! 郵便屋GOお前放せコラ!(人違い)』

 

カラカラカラ…(窓くん)

 

『何だお前?!(困惑)チッ!(謎の舌うち)』

『しばらくホッとしたろう!!(指摘)』

『コラドケコラ!』

『3人に勝てるわけないだろ!!』

 

『馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!(覇者拳王)』

 

『どけお前! コラ!』

『繰り出すぞ!(切り札)』

『フル焼きそば!(大盛り)』

 

『ゲホッゲホッ!!(致命傷)』

『あ~やめろ!(舌打ち)あ~ヤメロ!!(舌打ち)あ”~! お前らニュートリノだからなお前!(博識)』

『そっち持って!』

『放せコラ! ア”ッー!!(クルール)』

 

『シュバルゴ!(炎四倍)』

『ゴホッ!!(喘息)』

『あ~もう・・・もう抵抗しても無駄だぞ!』

『嫉妬がぁ!(抵抗)』

『鼻糞がぁ!(暴言)』

 

『やめろォ(建前)、ナイスぅ(本音)ンアッー!』

 

『オラ!』

『あ~やめろお前、どこ触ってんでぃ!(江戸っ子)どこ触ってんだお前!』

『オラ見してみろよほら』

『お前なんだ男の乳首触って喜んでんじゃねぇよお前(歓喜)』

『思った通りいいカラダしてるじゃねぇか!(天地明察)』

『やはりヤバい(分析)』

『エェ!?』

『何だお前ら?(今更)』

『何だお前男、男大好きなのかよ(全笑い)』

『なんだその派手なパンツはよぉ』

『イイじゃねぇか俺のとんかつー/カッテーナほんならよぉ(意味不明)お前らにごちゃごちゃ言われたくねぇぞ!(正論)』

『もっとよく見せてみろホラ!』

『ンァイ・・・どけコラ!(強気)』

 

『ヤぁメロこのやルルォこのへん・・・』

 

ブツッ

 

『『『…………』』』

 

怒声と悲鳴を最後に切れた放送。

この一件について、全校生徒、教員に至るまでが、同じことを口にした

 

 

 

「嫌な事件だった」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

『問題児またやった』

 

「カッカッカッ」

「笑い事じゃないぞ、何度目だお前……」

「何度目かって? んー……刹那で忘れちゃった。まぁいいかそんなの」

 

「おいあんた! ふざけたこと言ってんじゃ」

「やめろ真っちゃん!!」

 

「誰だ今の」

「さぁ?」

 

物理的にも精神的にもガッツリ絞られたハズの問題児に苦言を呈するのは同級生の男子生徒。

地味目と思われながらもしっかりと整った顔立ちは校内で密かに人気を集めている。

ただし本人はなかなかのシスコンである。そんな男の名は司波達也。

 

隣に立つ噂の問題児―――羅汪(ラオウ)ヒロ。

 

日本人らしからぬ白髪金眼に生まれつきだという浅黒い肌。

身長は平均よりやや高、制服で隠れた身体はガッシリと鍛え上げられている。それを知ってる者はあまりいない。

 

「お前の家が歴史あるからと言って、こうも問題続きではその内本当に」

「退学ってか? ヘッ、上等だネ。元々来る必要も無かったんだ」

「……はぁ」

 

この男はいつだってこんなスタイル。騒ぎを起こして叱責されても大して問題に思っていない。知り合って数年を経ている達也だから注意するに留まっているが、他の者だったら秒で匙を投げているだろう。

 

「……あれ。そういやみーたんは?」

「生徒会だ。……それより、深雪はその呼び方をやめてくれと何度も言っているんだが」

「いや、みーたんはみーたんだし」

「……」

 

張り倒してやろうかこの男、と達也は暗に思う。思うだけだが。腕っぷしでこいつに勝てる存在など恐らく存在しない。

昼間の騒動だって、教師数人体制でかなりの抵抗を受けてようやく捕縛した、と妹から聞いた。

 

達也の妹、司波深雪。

兄である達也にゾッコン(死語)な困ったちゃん。

 

容姿端麗、成績優秀。将来を約束された勝利の妹、とはヒロの談。

ちなみに兄妹揃ってこの問題児に振り回され続けていたりする。

 

入学式においてこんな一幕が

 

 

 

『みーたーーーん! みーたーーーん! 君のお兄様なら俺の隣にいるぞー! こっそり励ましてるぞー!!』

 

『みーたん! みーたん!! みーたん!!! みーたん!!!!』

 

『おいコラそこの頭悪そうな俺の前後左右のパンピー共も声出せ! ……あ゛ぁん!? じゃかぁしいわハゲぇ教師がナンボのもんじゃあ!!』

 

馬鹿が一人騒ぎ立てている。その様を嘲笑する者、新たな門出を妨害されて殺気立つ者、単純に騒音に眉をしかめる者、様々な者がいた。全員が迷惑していると。

 

だがそんなことで止まるならこの男は問題児扱いされはしない。命は投げ捨てるもの、常識は変えるためのもの、タブーは破るためにこそある。

 

 

 

隣の達也を除いた周囲の生徒の肩を砕かんばかりの力で締め上げ、無理矢理みーたんコールに参加させたのだ

 

 

 

集団心理というものがある

簡単に言えば、複数人の集団の中で、半分弱でも同じ行動を取れば残りも自然と同じ行動を取るようになる、というもの。

明らかな異常の中に放り込まれた常人が、その異常に馴染まない自分こそが異端なのでは、と錯覚するように。

馬鹿が始めて周りを巻き込んだ騒ぎは、一人から始まり、二人、三人と増えた。

 

後はもう芋づる式

 

加えて人間という生物は、苦よりも楽に流されやすい。

つまり苦行よりも楽しいことの方が自然と順応しやすかったりするのだ。例外が無いでもないが

 

結果

 

 

 

『『『みーたん!』』』

『『『みーたん!!』』』

『『『みーたん!!!』』』

『『『みーたん!!!!』』』

 

 

 

入学式に集っていた生徒全体の半分近く(ほとんど司波深雪という少女の美貌に惹かれていたミーハー)がヒロを筆頭にみーたんコール。

 

これにより、司波深雪は高校入学の数時間足らずで学校のアイドルの座に輝いていた。

 

 

 

もちろん全員怒られた。それはもうこってりと。

当のみーたんからはしばらく口を利いてもらえなかった。

 

 

 

「あん時のみーたん最高に輝いてた」

「本人は恥をかかされたと思ってるようだが」

「うそん」

 

廊下を二人で歩く。

すれ違う生徒達はみな、達也とヒロで正反対の視線を向けてきていた。前者へは苦労人への同情、後者へは見世物を見る目と養豚場の豚を見る目。女子からの眼光は興奮する。

 

「―――羅汪君!」

「み゛ー゛た゛ん゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

そこへ現れたるはみんなのアイドルにしてお兄様の絶対ヒロイン司波深雪。

歓喜の声を上げながらも、馬鹿が向かったのは窓際だった。

 

「は? おいここ三階」

「羅汪君、お昼の件についての釈明を!」

「やだ!!」

 

窓を開け放ってそのままダイブ。常人ならば大怪我は免れないであろう高さ。

 

けどまぁ常識を殴って壊して制圧前進がモットーの問題児である

 

 

 

「―――剛掌波ァ!!!」

 

 

 

右手がパッと赤く光ったかと思った次の瞬間、放たれた真っ赤なオーラを推力に一気にカッ飛んでいった。さながら流星の如し。

 

 

 

「帰るわ! じゃなー!!」

 

 

 

 

 

 

 

翌日この件で再び怒られまくったついでに、緊張した様子の女子生徒からお昼の誘いを受ける問題児であった

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

羅汪ヒロは転生者である。

 

魔法ではなくかめはめ波が欲しかった。

 

撃ったら剛掌波でした。そんな感じの。

 

 

 

羅汪ヒロは転生者である

 

ただし、『二度目の』という走り書きがつく

 

その事実を知るのは当人のみ

 

 

 

羅汪ヒロは転生者である

 

二度目の人生で得た大切なもの、その全てを捨てさせられた彼は白状すれば精神が死んでいる

 

それを悟らせないために馬鹿を気取っている。まぁ前世の時点でこんなだったが。ハジケレベルが天元突破しただけである

 

 

 

恋はしない。誰も愛さない。邪魔する奴は指先ひとつでダウンさせる

 

『彼女』を求めさまよう心は―――熱く燃えることは無い




・羅汪ヒロ
転生者(二回目)。見た目は若いラオウ様になってた
フィジカル強い。でもケンシロウが来たら負ける

・司波達也
タッ↑チャン↓
お兄様。親友相棒ライバル兄弟、複雑な関係性ながらはっきりわかることは一つ
敵対したなら殺し愛

・司波深雪
みーたん
問題児に振り回される優等生という王道な関係性ながらスイーツになる可能性はZero



この作品をどう受けとるかは……君達しだァい(ねっとり)


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