指揮官さまが気になるイラストリアスのお話です。

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指揮官さまのことが気になるイラストリアスのお話です。いつもながら感想、高評価、リクエストお待ちしております。
投稿がやたらめったら遅くなって申し訳ございません...理由はあとがきでつらつらと書くので最後まで読んでいただけると幸いです!(白目)



第1話

暗い闇の中にいた。どこを見ても何も見えない。その中で私は1人だった。何も無くて、寒くて、辛くて。光が見えた時、それは出撃の合図で。沢山の血と船を海の底に、光も届かない深海に沈めてきた。私はそういうために生まれてきたものだから。そう自分に言い聞かせて自分を無理やり納得させていた。

そんな中に1人だけ私に光を見せてくれた人がいた。あの人が私を闇の中から連れ出してくれた。私にこんな楽しいこともあるんだって、光は血に塗れた憧憬だけじゃないんだって教えてくれた。だから私は...

 

 

久しぶりに夢を見た。たまに見る指揮官が連れ出してくれたあの夢を。朝、私は太陽の光で目が覚めた。眩しさに思わず手をかざし今日という1日が始まったことを身体で感じる。

朝日は好きだ。誰にでも満遍なく降り注ぐ。その日の始まりを知らせてくれる。今は私にとって光は救いだから。

(今日は...海域への出撃がありましたわね...)

敵もだんだんに強くなってきているので、油断は出来ない。私は私の光の為に、今日も光を届けていこう。

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「というわけでイラストリアス、旗艦任せたぞ」

 

「はい、わかりましたわ。指揮官様。それでは参りましょう皆さん」

 

「しゅきかんさんいってきまーす」「...行ってきます...」「お兄ちゃん、ユニコーン頑張るね」

 

「ん、気をつけてな」

 

イラストリアスに旗艦を任せて海域に出撃してもらう。敵も強くなってきてはいるが、戦力差的に問題は無いだろう。

ただイラストリアスに戦場を任せて自分はただ待ってることしかできない。指揮官という立場上、当然といえば当然なのだがそれでも少しもどかしい感覚はあった。イラストリアスはいくら人間とはかけ離れた空母だからって見た目は可愛い女の子なのだ。

 

「指揮官さん何をお考えにゃ?」

 

「うおっ!?」

 

何も無かった机から突然猫耳が生える。

 

「あっ、明石か...びっくりさせないでくれよ...」

 

「いやはやすみませんにゃ。指揮官さんが何か考えてたようだからちょっと驚かせてみようと思ったにゃ。で何を考えてたのにゃ?」

 

「いや、な。なんかイラストリアスに戦場を任せて自分は待ってるだけなのがもどかしくてな」

 

「要するに可愛い可愛い女の子達を危険な場に行かせてるのが嫌だと」

 

可愛い女の子と言われ、パッとイラストリアスが思い浮かぶ。

 

「指揮官さん、もしかして特定の誰かのこと思い浮かべてたにゃ?」

 

「そっ、そんなことは無いぞ!」

 

「ふーん...まぁいいにゃ。とりあえず明石は仕事が忙しいから帰るにゃ」

 

「おっ、おう。そうか、頑張れ」

 

「あっ、ちなみに明石から指揮官さんにちょっとしたプレゼントを用意したにゃ。引き出しの中に入ってるから確認するといいにゃ」

 

そう言い残して明石は足早に去っていってしまった。結局ちょっとした暇つぶしできたのだろう。

 

(んで、引き出しの中だっけか...)

 

大したものじゃないかもしれないが一応確認だけはしておこうと思い、引き出しに手をかける。

中から出てきたのは黒い箱とメモだった。メモには『指揮官さんへ 指揮官さんにプレゼントにゃ。指揮官が好きな女の子に使うといいにゃ♡P.S.指揮官、目で追ってるの傍から見てても分かるにゃ』と書いてあった。話の流れ的にやはり黒い箱には指輪が入っていた。要するにバレていたってことだろう。傍から見てても丸わかりなくらいに目で追ってしまっていた事に恥ずかしさを覚えつつそれを引き出しの中に戻し、とりあえずは仕事を再開することにした。

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「指揮官さま、ただいま戻りましたわ」

 

「おかえりイラストリアス。ゆっくり休んでくれ」

 

帰ってくると指揮官が仕事の資料とにらめっこしていた。最近、指揮官さまと会っても殆ど仕事をしてるような気がする。

 

「指揮官さまこそしっかり休んでます?だいぶ疲れてるようですわ」

 

「まだこの仕事を終わらせなきゃいけないからな」

 

「私は休んでるか聞いてるのですわ。しっかり休んでます?」

 

「...昨日は徹夜だったかな」

 

やっぱり休んでなかった。根を詰めるのは悪いことではないが休むことも大切だ。指揮官さまに休んでもらいたい。どうやったら休んでもらえるか考えた時、パッと一つ思いついた。

 

「指揮官さま、失礼します...んっしょ...」

 

指揮官さまの頭を胸部装甲に引き寄せて腕で優しく押さえ込んだ。

 

「イ、イラストリアス!?」

 

「じっとしててくださいまし...くすぐったいですわ」

 

以前、指揮官さまのベッドの下で読んだことのある薄めの本を参考にして優しく抱き込んだ。思ったより恥ずかしさでちょっと顔が熱くなったが辞める気は無かった。

 

「指揮官さま。仕事を早めに済ませるのはいいことですけども根の詰めすぎは良くないですわ。私も心配になってしまいます」

 

「...心配させてごめん」

 

「明日また頑張りましょう。今日はゆつまくり休んでください」

 

暫くすると指揮官はぐっすり寝てしまった。やはり疲れが溜まっていたのだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「指揮官さま、失礼します...んっしょ...」

 

頭を胸部装甲に引き寄せられ、腕で優しく押さえ込まれた。

目の前が真っ暗になり女の子特有の柔らかさを顔全体に受け止める。

 

「イ、イラストリアス!?」

 

「じっとしててくださいまし...くすぐったいですわ」

 

拘束は解かれることは無さそうだったので仕方なく静かにする。女の子特有の柔らかいそれは戦場で先陣を切って戦う空母とは到底思わせない温かさを持ち合わせて。

 

「指揮官さま。仕事を早めに済ませるのはいいことですけども根の詰めすぎは良くないですわ。私も心配になってしまいます」

 

そこまで言われようやく自分が無理していたこと。なにより好きな子がどれだけ自分の身を案じてくれていたのかを知った。

 

「...心配させてごめん」

 

どんな安眠まくらにも勝る寝心地の良さに思わず意識が...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

暗い闇の中にいた。どこを見ても何も見えない。その中で俺は1人だった。何も無くて、痛くて、辛くて。自分が何のために生きてるのか分からなくなって。少なくない数の味方を海の底に、光も届かない深海に沈めてきた。それが俺の仕事なだから。そう自分に言い聞かせて自分を無理やり納得させていた。

そんな中に1人だけ俺に光をくれた人がいた。あいつが俺を闇の中から連れ出してくれた。俺が落ち込んだ時、俺が光をちゃんと救えてることを、闇を作ってるわけじゃないんだって教えてくれた。だから俺は...

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久しぶりに夢を見た。たまに見るあいつが俺を救ってくれたあの夢を。夕方、私は夕日の光で目が覚めた。程よい眩しさに思わず今日という1日が始まったことを身体で感じる。

夕日は好きだ。誰にでも満遍なく降り注ぐ。その日の終わりを知らせてくれる。どんな1日でも忘れさせてくれる美しさがそこにはあるから。

(結局寝てしまった...)

イラストリアスがベッドに寝かしてくれていた。今日中にまだやらないといけない仕事があるから。俺は俺の光の為に、今日も頑張ろう。

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私は指揮官さまをベッドに寝かしたあと1人、自分の部屋に居た。それは私が指揮官さまの隣にいると自分の欲望がままに間違ってしまいそうな気がしたからだ。

指揮官さまのことは愛している。でも私の手は、この真っ白な手袋には洗い落とせないくらいの血が、硝煙の匂いが染み付いてしまっていた。指揮官さまを抱き寄せた時にそのことに気づいてしまった。

そんな私が指揮官さまを愛していても良いのだろうか。この想いは大切にしまい込んだ方がいいんじゃないかって。今更になって思うようになってしまった。

やっぱりそうだ。そもそも兵器である私が指揮官さまの隣に居ていいはずがないから。

胸が苦しくなる。辛いけど仕方ない。しょうがない事だから。

 

私はその日心の光に闇の蓋をして夜を過ごした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その次の日から私は指揮官さまから避けるようになった。仕事はきちんとこなすけど、仕事以外では全く会わないようになっていた。今は自室でユニコーンちゃんと話をしている。少しでも気を紛らわす為に。

 

「イラストリアスお姉ちゃん、ちょっとお話してもいい?」

 

「はい、なんでしょう?」

 

「どうしてお姉ちゃんはお兄ちゃんのことを避けてるの?」

 

見抜かれていた。まだ1日しか経ってないのに。

 

「避けてなんか...」「嘘だよ」

 

「お姉ちゃん、1度もお兄ちゃんのこと話してない。もしかして...けんかしちゃったの?」

 

その瞳に見つめられる。純粋無垢な瞳の奥にあるその光は私の心を見透かしてるような気がした。

 

「ユニコーンちゃんは、自分が怖いと思ったことはありませんか?」

 

だからだろうかそんなことを言ってしまったのは。こんなに小さな娘に分かるわけもないのに。

 

「どういうこと?」

 

「私たちは言ってしまえば兵器の1つ。そんな手で指揮官さまに触れること...なんだか...怖くて」

 

言ってしまったから後悔した。相手は小さな娘で私は大の大人。私にも分からないのに分かる訳が無い。それに内容が重すぎた。

 

「ユニコーン...お姉ちゃんが何言ってるのかよくわかんないよ...でも」

 

「でも?」

 

「でもお姉ちゃんがこわがってること、不安になってること。それはお兄ちゃんなら大丈夫なことはわかるよ」

 

「え?」

 

「大丈夫だよ、お兄ちゃんなら。何があったのか、何にこわがってるのかは...ユニコーン分からない...でもお兄ちゃんならきっと大丈夫。お姉ちゃんもユニコーンもお兄ちゃんも居るんだもん。」

 

「...!」

 

それは証明や正確性には程遠いものだったけど、それだけでなんだか安心出来て。大丈夫だって思えるようにしてくれる言葉だった。雲間から差し込む光のように、その言葉は強く私の心に刺さった。

そうだ。私は一番大切なことを忘れていた。

私が愛する人を私が信じられなくてどうするんだろう。ユニコーンちゃんが思い出させてくれた。

 

「ありがとうございます。もう大丈夫ですわ。」

 

「ユニコーン...お姉ちゃんの役に立てた?」

 

「ふふっ、ユニコーンちゃんのおかげですわ。ありがとう」

 

ユニコーンちゃんの頭を撫でながら私は微笑んだ。ユニコーンちゃんが背中を押してくれたことだし、私のこの想いを伝えにいこう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「指揮官さまっ」

 

指揮官さまの部屋に直接押し掛ける。もう待てなかった。

 

「イラストリアス...そのすまん!」

 

「えっ?」

 

「俺の勘違いだったらすまん。最近イラストリアスが避けてるみたいだったから...もしかしたら怒らせるようなことをしたのかと...」

 

「指揮官さまは悪くありません...。悪いのは私なんです...」

 

「イっ、イラストリアス...!?」

 

私の頬から光が一筋伝う。それに構わず私は続ける。

 

「ごめんなさい...!私...不安になってしまって...私たちは兵器だから...」

 

「イラストリアス...ごめん。不安にさせたのは俺の責任だよ」

 

「そんなことあるわけっ」「あるよ」

 

私が言い返そうとすると反撃されてしまう。

 

「イラストリアスの不安にさせたのは俺が怖がって好意を表現できなかったから。好きって言えなかったから」

 

「...え?指揮官さま今なんて?」

 

「好きって今まで言えなかった。だからイラストリアスを不安にさせてしまった。」

 

「でっ、でも私は兵器...っ」

 

混乱した私は前に思ってたことを口走ってしまう。

 

「兵器だとか、戦争は関係ない」

 

指揮官さまに見つめられる。

目を逸らせない。その瞳に映る光は何よりも強く私を真剣に見つめて。その光からただ逃れることは許されない。その真っ直ぐな光は間違いなく私の胸を貫いた。私の心の中にある不安を。

 

「答えてくれイラストリアス。俺と、結婚してください」

 

結婚指輪を差し出される。反射した光がただただ綺麗だった。

 

「ずるいです指揮官さま...!本当は私が言うつもりだったのに」

 

「じゃあ...!」

 

「...はい!」

 

蓋をした想いが溢れ出す。結局蓋なんてしきれなかったんだ。底(そこ)にあったのは隠しきれない指揮官さまが好きで好きで仕方ないという想いだったんだから。

 

「光は満遍なく注ぐものですけど、指揮官さまにならもう少し差し上げますわ」

 

「うん。ありがとう」

 

ただ静かに微笑んだ指揮官さまをそのまま

 

「うふふ」

 

「おっ、おいっ!?」

 

「だってイラストリアス、指揮官さまからの大切なものをいただいちゃいますもの~」

 

今感じる身体の熱さはプロポーズされた喜びか嬉しさか、はたまた部屋の温度か、興奮した私の体温だったか。

 

その日の夜、指揮官室にはイラストリアスの「もう少しあげた光」が灯されてた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おはよう、イラストリアス」

 

朝、私は指揮官さまの声で目が覚めた。嬉しさに思わず胸が熱くなり昨日とは違う今日という1日が始まったことを身体で感じる。

やっぱり指揮官さまの好きだ。私にだけ多く光を貰えてる。私に勇気と元気をくれる。今はもう私にとって指揮官さまは欠かせない大切なだから。

(今日も...海域への出撃がありましたわね...)

敵も味方も関係ない。私は私が多く貰った光を、今日も光を届けていこう。

 

〜Fin~




はい、という訳で!いかがでしたでしょうか?指揮官さまが気になるイラストリアスの話。とりあえず安定と安心の全力ハイパースーパーエクストリームウルトラごめんなさいから入らせてもらいます。というのも今回めちゃくちゃ投稿が遅くなってしまったことに関してです。
そうなんです、私今年から大学生なんですよ。大図書の羊飼いをプレイ...もとい大学に入ったり、RIDDLEJOKERをプレイ...もとい寮に入ったりとても忙しかったんです、本当ですよ?エロゲシテタカラジャナイデスカラネ

にしてもゆずソフトは相変わらずいい仕事しますねぇ...あやせと七海ちゃんめち可愛いし次回作も楽しみにしつつ天色アイルノーツやることにします(全然反省して無い顔)

与太話もしたところで内容話でも。今回は若干リクエストもどきみたいな感じだったりします。イラストリアスは言わずもがなロリコンの私にはなかなか書くのが難し買ったのが本音です。そろそろ自分の書いてることが割と似たりよったりすぎて自分の欲望単純すぎることがバレそうなので次はそろそろ文体自体変えるチャレンジとかしてみたいなぁって思ったり(やるとは言ってない)

そんでもって次の予定は未定です!(ドヤ顔)まぁ...ほら、何書く予定って言っても多分八割変わるから。投稿したい期間も含めて。パッと考えただけでもRIDDLEJOKERネタとかアズレンとかアイマスとか...まあ色々あるんでどうなるかは神のなんたらってことでご了承ください。

前書きでも書いた通り感想、高評価、リクエスト随時募集中です。いかんせん書くのが遅かったりやたら早かったりとしますが必ず書くのでぜひぜひ。まぁ俺に書いてほしいっているのかと言われると非常に疑問なわけだったりするんですけどそこら辺は突っ込まない方針でお願いします((

そんなわけで相変わらず長々駄文を書いてたわけですけどそろそろ終わらせてエロゲでもしますかね()
ここまで長い文を読んでくれた方ありがとうございます。
次は半月以内でだせればいいなぁ...

(*´∇`)ノシ ではでは~

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