時の女神が見た夢   作:染色体

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第四部 3話 黄昏に揺れる黄金獅子旗

宇宙暦801年/新帝国暦5年7月 新銀河帝国 首都オーディン

 

新銀河帝国皇帝ラインハルトは死の淵にあった。

 

「キルヒアイス、あとは頼んだぞ」

キルヒアイスは去来する思いを振り切り、答えた。

「お任せください。アンネローゼ様のことも、この銀河帝国のことも」

ラインハルトは頷き、アンネローゼに話しかけた。

「姉上、先立つことをお許しください。どうかキルヒアイスと幸せになってください」

アンネローゼは目に涙を溜めていた。

「ええ、なるわ、ラインハルト。だから安心して」

 

ラインハルトは事前にアンネローゼ、キルヒアイスと話し合っていた。

そして、キルヒアイスを副帝に任じた上で、アンネローゼとの婚姻を発表したのだった。

ラインハルト死後はキルヒアイスが皇帝となることが確実となっていた。

アンネローゼが女帝、キルヒアイスが女帝夫君となる案もあったが、アンネローゼが固辞したことからこの形となった。

キルヒアイスはローエングラム家に養子に入った形となり、正式にはジークフリード・フォン・ローエングラムとなっていた。

 

軍部では、ミッターマイヤー元帥を後継者に推す声もないではなかったが、大きな声にはならなかった。

貴族も、取りまとめ役であるマリーンドルフ伯がいち早くキルヒアイスの副帝就任を支持したことから、表立って反対する声は少なかった。

 

「フロイライン・マリーンドルフ」

ヒルダはアンネローゼの次にラインハルトに呼びかけられたことに動揺した。

「はい、陛下」

「姉上以外の女性で、あなたほど会話が楽しい人はいなかった。いや、女性に限らずだ。もう少し早く出会っていれば、あなたとは違う関係もあり得たのではないかと思う。……いや、益体もない話をした。瀕死の病人のたわ言と忘れてくれ」

「いいえ、陛下。いいえ、忘れませんわ」

ヒルダは、ここに至って自分の気持ちに気づいた。もう少し早く出会っていれば。いや、私が少し勇気を出していれば。涙が溢れ出ていた。

アンネローゼがヒルダを気づかって、隅の椅子まで連れて行った。

ラインハルトはその様子を優しい顔で眺めていた。

彼はヒルダの父親にも声をかけた。

「マリーンドルフ伯、フロイラインを泣かせてしまってすまない。あなたのおかけで私は帝国をまとめるのが随分楽になった。キルヒアイスの代でもよろしく頼む」

「ヒルダに対する長年のご厚情感謝いたします。これからも微力ながらも尽くさせて頂きます」

 

「ミッターマイヤー」

「はっ!」

「卿より先にロイエンタールに会ってくる。何か言っておくことはないか」

「大馬鹿野郎、と。失礼しました。ですがそうお伝えください」

「わかった。だが卿はまだ来るなよ。卿にはキルヒアイスを支えてもらわねばならぬ」

「お任せください。このミッターマイヤー、陛下にお仕えするつもりで、キルヒアイス帝をお支え申し上げます」

「ビッテンフェルト、ワーレン、ルッツ、ミュラー、卿らも頼むぞ」

「はっ!」

諸将らは、それぞれの形で感情を表した。ビッテンフェルトは号泣し、ミュラーはただ耐え、ワーレンは目を閉じ、ルッツは義手を抑えた。

ラインハルトは全体を見渡した。

「ここに集まった皆に伝える。キルヒアイスはこの帝国を担うに足る統治者だ。俺などよりもな。で、あるからには皆のキルヒアイスへの忠誠を期待する」

「「はっ!」」

 

次の日を待たずにラインハルトは死んだ。

 

最後の言葉は、

「宇宙を手に入れたら……みんなで……」

であったという。

 

帝国の未来に希望を持つ者も、不安を抱く者も、皆無感動ではいられなかった。

好悪の感情はそれぞれながら、ラインハルトが常勝の英雄であり、偉大な統治者であったことは誰にも否定できなかったのだから。

 

だが、悲しみの感情には微妙な濃淡があった。ラインハルトの臨終に立ち会いながらも、名を呼ばれなかった者達は特に……

 

 

 

ラインハルト帝崩御後の宇宙暦801年/新帝国暦5年8月1日、副帝キルヒアイス改め、ジークフリード・フォン・ローエングラムが新銀河帝国第二代皇帝として即位した。

 

同時に新体制の発表もあったが、大方は予想通りの人事であった。ミッターマイヤーは元帥に昇進した。ワーレン、ルッツ、ミュラー、ビッテンフェルト、メックリンガーらは上級大将に昇進し、要職を担った。その下でベルゲングリューン、ビューロー、ジンツァーら、旧来のキルヒアイス麾下の将が実務上の重要な役職に就いた。ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフは引き続き新皇帝の補佐を務めた。ヒルダ自身はアンネローゼへの遠慮、先帝への義理立て等から辞退したが、アンネローゼの強い勧めによっての留任となった。

 

波乱の要素がないとは言えなかった。

 

急激な変革への不安、地球教徒弾圧や内国安全保障局の活動に象徴される恐怖政治への不安、ラインハルト帝病状悪化による混乱から、ゴールデンバウム王朝の御代を懐かしむ声もあった。

 

だが、抵抗勢力となり得る門閥貴族の多くは滅ぶか貴族位を剥奪されるかしており、残る貴族に反乱を起こすような気骨のある者はいないと思われた。

 

だが、それは起きた。

ハルテンベルク伯カール・マチアスの反乱である。

能吏であったエーリッヒ・フォン・ハルテンベルクが不慮の死を遂げた後、妹エリザベートの夫カール・マチアス・フォン・フォルゲンがハルテンベルク伯爵位を継いだ。

出身であったフォルゲン伯爵家はガルミッシュ盟約軍に参加したことで取り潰しとなったが、カール・マチアスは二度の内乱のいずれにおいてもラインハルトを支持し、取り潰しを免れていた。

とはいえ、カール・マチアス自身には軍官僚としても貴族としても才覚はなく、マリーンドルフ伯が何かと目をかけているためになんとかその地位を保っているだけだと目されていた。

 

そのカール・マチアスが反乱を起こしたのである。

名目はゴールデンバウム王朝の復権であった。

自らローエングラムに与みしておきながら今更何を、と思う向きが多かった。

 

カール・マチアスが反乱のために集めた戦力は千五百隻ほどと見られ、すぐに鎮圧されるものと考えられた。

 

ジークフリード帝は軍三役を招集した。

軍務尚書にはラムズドルフ元帥が就き、統帥本部総長にメックリンガー上級大将、宇宙艦隊司令長官にはミッターマイヤー元帥が就いていた。

会議ではヴァーゲンザイル中将が派遣されることが決定された。

艦隊規模は五千隻であった。

不十分と思う者はいなかった。ジークフリード帝自身、より少数の艦艇でより多数のカストロプ公軍を鎮圧していた。

 

だが、ヴァーゲンザイル中将は完膚なきまでに敗北した。

逃げ延びたヴァーゲンザイルは報告した。敵は千五百隻ではなく、五千隻だったと。

帝国は騒然となった。

ハルテンベルク伯はどうやってそれだけの艦艇を集めたのか、と。

程なくハルテンベルク伯領周辺の貴族も、この反乱に参加したことがわかった。

 

人々は疑心暗鬼に陥った。

曰く、他にも反乱に参加する貴族がいるのではないか。

曰く、実は目をかけていたマリーンドルフ伯が黒幕なのではないか。

 

人々の不安はハイドリッヒ・ラングがジークフリード帝に、マリーンドルフ伯反逆の証拠なるものを持ってきたことで加速した。

ラングは、マリーンドルフ伯が娘のヒルデガルド・フォン・マリーンドルフを通じてラインハルト帝に毎日微量の毒を飲ませていたのだと主張した。ラインハルト帝に代わり、帝国を主導するために。

キルヒアイス帝は自らもヒルダを補佐官に任じて信頼しており、これを信じなかったが、マリーンドルフ伯は混乱を収めるためにヒルダとともに「憲兵隊の」捜査を受けることを表明し、自ら事実上の拘禁状態となった。

マリーンドルフ伯の意図とは反対に、この措置は不安を払拭する前に、一時的に貴族の不安を増大させることになってしまった。

 

ジークフリード帝は並行してトゥルナイゼン中将に一万五千隻を預け、派遣した。

流石に今度こそ鎮圧されるだろうと見られたが、その予想は再度裏切られた。

トゥルナイゼン中将は敗北し、戦死した。

トゥルナイゼン中将の部下は報告した。

敵は三万隻規模だと。

 

この報告は帝国を震撼させた。

先帝ラインハルト及びローエングラム朝は勝ち続けることで将兵と臣民の信頼を得て来た。それが新皇帝が即位してから立て続けに敗れたのだ。

さらには反乱勢力が一国家に匹敵する勢力を持っているなどというのは多くの者の予測を超えた事態だった。

 

 

ここで、ハルテンベルク伯領より、帝国全土に演説が行われることが布告された。

演説を行う者の名は、

 

エルウィン・ヨーゼフ・フォン・ゴールデンバウム

 

宇宙暦801年/新帝国暦5年 10月7日、帝国全土、いや、銀河全体が注目する中、その演説は行われた。

 

鋭い眼光を持った、少年に成長したかつての幼帝の姿がそこにはあった。

「余はエルウィン・ヨーゼフ2世である。余はここにゴールデンバウム王朝の再興を宣言する。

だが、ゴールデンバウム王朝末期の混乱に戻るわけではない。

私は臣民のため、調和と公正に満ちた政治を目指すのだ。

 

余はここに告白しよう、余の父はルートヴィヒ大公ではない。

余の真の父は、ゴールデンバウム王朝の開祖、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムである。

余はフリードリヒ4世の意思の元、大帝ルドルフの凍結精子から生まれたのだ」

 

「そう来たか」

ヤン・ウェンリーはヤン独立艦隊旗艦パトロクロスにて一人呟いた。エルウィン・ヨーゼフがルドルフのクローンであると告白するのはリスクの大きな行為であった。クローンは禁忌技術であり、抵抗感を持つ者も多いのだ。

凍結精子から生まれた子供ということにすれば、そこまでの抵抗感はない。

 

不妊治療の一環として、軍役に就く貴族のお家存続の手段として、特に連合では相応に行われていることであった。

そして、エルウィン・ヨーゼフは幼さを残しつつも、端正さと剛毅さを併せ持つ、ルドルフの息子であると見る者に納得させる少年に成長していた。

 

連合がエルウィン・ヨーゼフをルドルフのクローンと主張するのも難しかった。明確な証拠はなく、さらにはそれを主張した時の効果も予測し難かったからである。

下手をすれば銀河帝国の臣民の大多数がルドルフのクローンを支持する可能性だってあるのだ。

 

そして、帝国臣民にとってルドルフの息子という存在は大きな意味を持つ。

 

演説は続いていた。

「知っての通り、我が父ルドルフは男子を残さなかった。それがためにルドルフの目指す真の理想、公正と調和の中で臣民が平和と繁栄を謳歌する社会の実現は、道半ばで忘れ去られたのだ」

 

既にラインハルトの元行われた史書編纂事業でゴールデンバウム王朝の醜聞、悪行は白日のもとに晒され、その威信は損なわれた。

だが、直系の男子を名乗れば旧来のゴールデンバウム王朝のあり方を否定した上で、ルドルフの権威を利用することができるのだ。

 

「余は父ルドルフの真の理想を実現する。臣民に永遠なる安寧と繁栄をもたらすのだ。

臣民よ、我々はそのために二つの根源に立ち戻らねばならぬ。

一つは、我が父にして帝国の開祖、大帝ルドルフであり、

もう一つが、我ら人類の故郷、地球である」

 

ついに来た、とヤンは思った。

 

「正統なる地球秩序の元、安寧と繁栄が実現した地球時代、汚辱に塗れた銀河連邦政府によって否定されたそれこそが、ルドルフの目指した理想の社会であった」

 

ヤンは思索する。

たしかに人類が地球のもとに繁栄したと言える時代もあった。

だがそれは一時期だけだ。

歴史を紐解けばわかる。地球統一政府時代は他のすべての時代と同様に、失敗と成功の繰り返しであり、数々の愚行の堆積によって終焉を迎えたのだ。

歴史を知る者は少ない。

ローエングラム朝に失望しつつあった帝国の大衆にとって、あの少年の言は魅力的に映るだろう。

銀河連邦に失望した市民達がルドルフを支持したように。

 

「その理想の守護者こそが、地球教であった。だからこそ帝位簒奪者ラインハルトは地球教を弾圧し、地球の臣民を虐殺したのだ。

 

余はここに宣言する。

地球教を国教とする神聖銀河帝国の成立を。

 

余は誓う。ルドルフ大帝と地球の名のもとに臣民に永遠の安寧と繁栄をもたらすことを。

 

この誓いのために余はここに名を変えよう。

 

すなわち、ルドルフ2世・フォン・ゴールデンバウム、と。

 

余の想いに共感する者は余の元に集え。

余は簒奪者ジークフリードより地球を奪還し、オーディンを奪還し、帝国を奪還する。

 

集え臣民!

 

地球はわが故郷、地球をわが手に!」

 

エルウィン・ヨーゼフあらため、ルドルフ2世の演説は帝国全土を動揺させた。

臣民の中にも、ローエングラム朝に失望し、神聖銀河帝国に期待する者が相当数現れた。

冷遇されていた貴族、旧貴族は不穏な動きを示し始めた。

 

 

演説より一週間後、レムシャイド()()より、

ルドルフ2世がルドルフ・フォン・ゴールデンバウムの正統な後継かつ地球に祝福された存在として神聖銀河帝国を統治することが改めて表明され、同時に神聖銀河帝国の主要閣僚が発表された。

 

帝国宰相兼教部尚書 ド・ヴィリエ大主教

同じく帝国宰相 レムシャイド侯爵

国務尚書 マリーンドルフ()()

軍務尚書 メルカッツ元帥

財務尚書 ゲルラッハ伯爵

内務尚書 ラートブルフ男爵

司法尚書 ルーゲ伯爵

民政尚書 シャイド男爵

工部尚書 ハルテンベルク伯爵

学芸尚書 ランズベルク伯爵

宮内尚書 カルナップ男爵

内閣書記官長 デグスビイ主教

経済顧問 ブレツェリ

 

 

 

メルカッツ元帥の軍務尚書就任は、連合市民を驚かせ、動揺させた。

一方、新帝国の上層部をより驚かせたのは、新帝国の閣僚であるはずのマリーンドルフとゲルラッハが神聖銀河帝国の閣僚に名を連ねていたことだった。

マリーンドルフはこの時、憲兵隊の捜査でラインハルト暗殺の証拠なしとなり、ヒルダと共に政務に復帰していた。マリーンドルフは否定したし、ジークフリード帝もマリーンドルフ父子を信じた。しかし疑いを深めた者も多くいた。

ゲルラッハの方は既に姿を消しており、神聖銀河帝国に実際に参加したものと思われた。

新帝国で要職を務めた者の造反により、官僚の中にも神聖銀河帝国に与する者が現れ始めた。

 

神聖銀河帝国はこの時既に地球を占領し、北部一帯に勢力圏を築き上げていた。これを放置すれば、さらに勢力を拡大するばかりか、他の地方にも反乱が飛び火する可能性がある。

 

ジークフリード帝は急ぎ皇帝親征を行おうとした。

しかしミッターマイヤーがこれを止めた。

「帝国の要たる陛下が軽々に動けば、帝国はさらに動揺します。ラインハルト帝ですら、皇帝となられてからは自重され、親征は行わなかったではありませんか。敵の情報も不明なことが多いことですし、ここは宇宙艦隊司令長官である私にお任せください」

 

ジークフリード帝としては、ラインハルトには親征の機会がなかっただけだと思っていたし、おそらくミッターマイヤーもそれはわかっていての発言だっただろう。だが、その言自体に理があることは認めざるを得なかった。

 

こうして、ミッターマイヤーによる帝国軍四万五千隻による討伐が計画された。

ハルテンベルク伯領に展開していると思われる敵艦隊三万隻を、オーディンを進発したミッターマイヤー率いる三万五千隻が先に攻撃・拘束し、その間に北部国境地帯に展開していたミュラー上級大将一万隻がハルテンベルク伯領まで移動し、挟撃を図る作戦であった。

 

しかし、その作戦を遂行することは叶わなかった。進軍中、ミッターマイヤー麾下であったグリルパルツァー中将とクナップシュタイン中将が裏切り、ミッターマイヤー本隊を攻撃したのである。

次代の双璧と言われ続けながら、ミュラーと差をつけられ、中将に留められてきた男達の不満と野心が時機を得て爆発した形である。

旗艦ベイオウルフも損傷し、ミッターマイヤーも負傷したが、それでも彼は艦隊の立て直しに成功した。

その時にはグリルパルツァーとクナップシュタインは既に合計一万隻の艦隊を率いてその場を離脱していた。

バイエルライン中将らが怒りに震え、追撃を主張するも、ミッターマイヤーとしては作戦の中止を決定せざるを得なかった。

 

この時、神聖銀河帝国軍は、その戦力をミュラー艦隊に向け移動させていた。ミュラーは鉄壁の名に恥じず善戦したが、三倍の敵の前に、ついには降伏を余儀なくされた。

 

この裏切りと敗戦が新帝国に与えた衝撃は大きかった。

卑劣な裏切りによるものとはいえ、現在の帝国軍の象徴というべきミッターマイヤー元帥が敗れ、ミュラー上級大将が捕虜となったのである。

 

北部に限らず全土で大小の反乱や離反が続発した。新体制で冷遇された貴族や将兵が。ブラウンシュヴァイク公派、リッテンハイム大公派の旧領の遺民達が。

 

ジークフリード帝即位時八万隻まで回復していた帝国軍正規戦力は、ここまでの敗戦と裏切りで、近衛艦隊を含めて既に四万五千隻ほどとなっていた。

一方、神聖銀河帝国の戦力は少なくとも四万隻であった。

新帝国が各地の反乱に対処しないといけないことを考えれば、既に神聖銀河帝国が優勢と言ってもいい状況であった。

 

正面対決であればこうはならなかっただろう。

 

この時新帝国は、情報と策謀において神聖銀河帝国に大きく劣っていたのだ。

新帝国においてそれを担っていたのはラングとメックリンガー、ワーレンであった。しかし、ラングは能力を向ける方向が自己の栄逹を優先して偏っていたし、メックリンガー、ワーレンは能力はともかく性格が向いていなかった。

中枢を担う人材で最も適性があったのはヒルダであったかもしれないが、自らと父に降りかかった疑惑のため不用意に動けない状況となっていた。

 

追い詰められたジークフリード帝は、ここに至って独立諸侯連合への支援要請を決定した。

 

 

 




第四部3話終了時点勢力図

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