青山君大好きな少女が、青山君の守護霊として荒ぶる話。(但しそれを知っているのは青山君だけ)


 「青山くうぅぅううううううん!!!可愛い!!可愛いよ青山君!!!どうして君はそんなに天使なの!?!?あぁ!私にもメルシィしてええええええ!!」

 「怖い☆」



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※青山君大好き野郎が書いたもの

※勢いで書いたものです。なので超短い。

※というかこれだけを書きたかった。青山君超可愛い。


そのキラメキに一目惚れ!

 

 

 

 

 

 

 「お願いします!神様!私の願いを聞いてください!」

 

 不治の病によって死亡した迷える子羊を迎えに来た神は、会って早々そう土下座しながら言い放った少女に困惑した。

 

 「……え?」

 

 困ったように聞き返すと、少女は顔を上げずに深々と、大声で言う。

 

 「実は私、転生というものをしてもらいたくて!!だから、もし転生させてくれるのなら!私の願いを聞いてください!お願いします!神様!」

 

 「……あー、なるほど」

 

 彼女の要望に、神は納得した。

 輪廻転生。その魂を再構築し、また新たな世界に一つの生として産み出す神の所業でしか行えない神秘の力。その力を行使してほしいと、彼女は今頼んでいるのだ。

 別に転生自体はいい。それだけならちょっと腕を振れば出来ることなのである。ーーー問題が多いのは、その転生の対象者にあるのだ。

 脳内で彼女の実績を簡単に見た神は、頷く。

 

 「……まぁ、病弱だった心優しい君に救われたという方も結構いるし、転生させるには十分な功績かな」

 

 「!ーーーそ、それじゃあ!?」

 

 「うん、転生させてあげるよ。君の願いは願い次第だけど、聞いてあげる」

 

 そう言うと、彼女はわかり易く顔を輝かせた。そんなに嬉しいということは、彼女が言う「願い」も大層なものなのだろうと予想がつく。

 何だろうか。最強になりたいからチートな力をくれ?モテたいからハーレム状態を作り出してくれ?皆に恐れられる悪役になりたいから、とびっきり強いラスボスにしてくれ?大体この辺りを指示してくるに決まっている。

 

 さぁーーーどうやって断ろうか(・・・・)

 

 神はこういった、能力を付加させる行為はとても面倒であった。出来れば行いたくない。手順も面倒だし、転生者がその世界をめちゃくちゃにしたらこっちが怒られるし。そんなデメリットを回避する為にも、ここはキチンと言わなければ。

 大丈夫、保険はかけた。これで彼女は強く反発することは無い。

 さぁ、もう予想がついているが願いを言え。神が身構え、値定める瞳を彼女に向けたーー刹那、彼女は大声で神に叫んだ。

 

 

 「私を!!!ヒロアカのキャラクターの、青山優雅君の近くに何でもいいから転生させてくださああああああああああああああああああああい!!!!」

 

 「…………………………………………………………………………………………………………………………………………え?」

 

 

 ーーーーいやいやいやいや。

 まだ慌ててはいけない。そうだ、こういうことだな。と神は落ち着いて考察する。

 恐らくこういう事であろう。僕のヒーローアカデミアのキャラクターの青山優雅の恋人になりたい。だからその外壁を埋めるために彼の近くに(幼馴染など)転生させてくれと。そういうことだな。

 なぁんだ、と神はホッと息を吐く。これくらいなら別にいい。力さえ求めていなければ、こちらが面倒なことをする必要は無い。力は彼女の運次第ということにしよう。と神が結論を出しているところに、彼女が聞いてもいない理由を語り出した。

 

 「そ、そうですよね!突然言い出しても、何言ってるのかサッパリですよね!実は私、ヒロアカの青山優雅君が大好きで!あ、青山優雅君分かりますか!?金髪にちょっと前髪がふいってしてる可愛らしい髪型で、笑顔が素敵で!メルシィって上げるところが最高に尊くて!あとテンションの高さとか姿とか声とか存在とか!あとお腹からビーム出すっていうダサい個性を持っていても美しいところ!でもお腹壊しちゃうところも可愛い!それでーーー」

 

 「知ってる、知ってる!知ってるから!落ち着いて!簡潔に!理由話して!」

 

 このまま放っておいたら永遠と青山優雅について語りそうな彼女を、神は慌てて制する。

 ハッとした彼女は、モジモジと恥ずかしそうに言った。

 

 「す、すみません……!えっと、近くに転生させてほしいっていうのは別に、青山君の恋人になりたいとかそういう訳じゃないんです。本当に唯のモブでいいから彼の近くにいたいなぁって思っただけ、でーーーーーー」

 

 ぽつりぽつりと理由を話していた途端、彼女の言葉が窄んでいく。

 どうしたのだろう?と神が訝しげに彼女の顔を覗こうとしたーー次の瞬間、まるでチータのようにバッ!と顔を上げた。

 「うおっ!?」という神の驚きもお構い無しに、彼女は目をキラキラとさせながら神に詰め寄り、こう言った。

 

 「神様!!私を、青山君の守護霊として転生させることは可能でしょうか!?」

 

 「………………えぇ?」

 

 彼女のさらなる願いに、神は戸惑いを見せない。

 

 「だって、だって!守護霊としてなら青山君不在というタグを付けられなくて済むし!何より一番青山君の近くに入れるじゃないですか!あぁ、なんという神の思いつき!それが出来れば私は青山君のプライベートルームや、青山君のちっちゃい頃なんて……ぐへへへへへへへへ」

 

 「………………」

 

 あぁ、もうダメだ。この子。

 

 

 

 

 早く転生させちゃおう。その面倒事を避けたい一心で、神は未だに気持ち悪い笑みをこぼしている彼女を、即座に転生させた。

 

 

 

 

****

 

 

 

 

 

 僕には、四歳の頃から側にいる女の子がいる。背は僕よりちょっと大きいくらいの、可愛い子。そしてちょっとおかしい子。

 個性が判明した翌日に現れたその子は、僕を見て「よっしゃあああああ」って喜んでた。何が嬉しいんだろうと今でも思う。

 

 そんな女の子を、僕は最近不思議に思っている。

 

 まず、その子の姿は僕にしか見えないこと。僕の両親も親戚の人も、彼女が目の前にいるにも関わらず素通りしていった時は驚いた。

 次に、その子が浮いている(・・・・・)のは個性のせいじゃないということ。

 実は彼女はーーー幽霊、らしい。「守護霊!」と力説されたけど、僕にとっては幽霊にしか見えないよ。

 他にも何か秘密を抱えているように見えるけど、今分かってるのはこのくらい。あ、あと僕のことをよく知っていることかな。

 とにかく、僕にとって不思議な存在の彼女ーーー不思議ちゃんは、いつ何時でも、僕の側を離れない。

 「どうして?」と聞いたことがある。すると不思議ちゃんは笑顔でこう返してきたんだ。

 

 

 『私は、青山君を守らないといけないからね』

 

 

 ちょっと、意味がわからなかった。

 でも、その言葉の裏に揺らがない決心を、何処か感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 少年がそんな事を抱いていることも知らずに、少女は今日もこう思う。

 

 

 

 

 

 

 

 やべぇ、ショタ青山君まじクソかわ、フォルダクソ溜まるわ、と。

 

 

 






ひええ……この子やべぇよ……!(ブーメラン)

前、青山君主役の作品があったんですけど、それを思い出したらいてもたってもいられなくて書きました。青山君好きだもん……!

どうして青山君がいつもメンバーから抜かされちゃうのか解せない(青山不在タグのこと)(点数的な意味なのかな?)

続きは未定です。とにかく神様転生とショタ青山君視点を書きたかったぐへへショタ青山君(殴)


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